アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

アルペッジョじゃない

2007年05月11日 | ピアノ全般
「アルペッジョじゃない」

そうブラームスは言いました。
ドビュッシーも、そう言いました。

『ブラームス回想録集 第1巻』という本に
クララ・シューマンの弟子たちの回想録があります。

その中のひとり、女流ピアニストの回想録から抜粋します。

勉強する音楽がどんなものでも、
「安手の表情は決して許されなかった。特に嫌がったのは、
作曲家の指示のない場所で和音を分散させることで、
ついつい癖がでたり、和音を柔らかく聞かせる誘惑に負けて
やってしまうと、必ずこう言われた。
「アルペッジョじゃない」


また、マルグリット・ロン著、室淳介訳
『ドビュッシーとピアノ曲』という本があり、
「ラモーをたたえて」という作品について書かれている中に、
以下のような記述があります。

ドビュッシーは大きく〈指を広げる〉 ようにと書いていましたが、
小さな手のために (同じ主題の5小節めに)
作りかえたのが次のものです。

 譜 例  (表示できません。。m(_ _)m)

ドビュッシーは絶対に (アルペッジョで) ひくことを認めず、
9度と10度の和音を打鍵できない手に対して、
わたしが暗示した次の節分法を指示していました。


9度、10度・・・。
私の手はギリギリ9度です。
でも9度でフォルテは弾けません…。

私の先生と私。
手の大きさはほぼ同じなんです。
でも先生は、10度まで届くのですから、
やはり訓練のたまものなのでしょうね。

長い年月をかけて鍛えてきたからできる?
それとも、短期間でも手の「改造」は可能?

譜読みをしていると、ごく普通のこととして、
9度や10度の和音も出てきます。

その度に、どうすれば楽譜に一番近い音を出せるのか…?
そう考えたにしても、私ができることは限られているので、
まだ当分は、作曲者さまゴメンナサイ状態になりそうです。


【 付 録 】

「アルペッジョじゃない」 = 「アルペッジョではない」

イントネーションを変えると、
「あ~ら、アルペッジョでいいんじゃない」
と、意味が反対になってしまいます。

和音は和音で。
アルペッジョはアルペッジョで。
楽譜通りに弾きましょう。

楽譜通りに、弾けたら・・・いいな。。♪

レタスグリーン

2007年05月11日 | 誕生色
今日は一日中、とっても良いお天気でした~♪
空気がカラッとしているので、風も心地いい。。♪
(風は、ちょっと強かったけれど。。)

母の日を目前にした金曜日。
どこへ行っても、母の日にちなんだディスプレイで、
いたるところにカーネーションのデコレーション。

私は、トピアリーを中心にしてグリーンをあしらった
鉢植えを買い求めました。

動物のトピアリーが数種類あり、最初は通り過ぎました。

ズラリと並んでいる鉢を、端から順番に眺めていると、
あるクマさんのトピアリーが私に語りかけてきました。

そのクマさんを心に留めて、さらに他の鉢などを見ました。

改めて、動物のトピアリーひとつひとつの顔を眺めたところ、
その語りかけてきたクマさんが、一番の器量良し☆

あなたに決めた♪

私は、そのクマさんのトピアリーを手にとり、
まっすぐレジへ向かいました。


■5月11日の誕生色 

   レタスグリーン (lettuce green)
     新しもの好き、挑戦、話好き、ポジティブ

 常に何か新しいものを求めてチャレンジするのでしょうね。
 話すこと自体が大好き、ということは、きっと、
 人前でお話しするのが上手なのだと思います。
 基本的に、前向きの姿勢かもしれません。

 野菜はキライ、という場合、
 その多くは、緑黄色野菜が苦手だったりしませんか?
 レタスがキライ、という話は少ないように思います。

 レタスは菊科の葉菜。
 学名を Lactuca sativa と言います。
 Lactuca は、葉や茎から
 乳 (lac) を出すことに由来するのだとか。

 レタスから乳?

 新鮮なレタスを切ると・・・
 白い乳状の苦い液体が出てくるのだそうです。

 意識したことがなかったためか、
 そのように感じたこと、私はありませんでした。。。

 この乳状の液体は、ポリフェノールの一種である
 ラクチュコピクリン (lactucopicrin) なのだそうです。

 和名の「チシャ(チサ)」も、実は「乳草(ちちくさ)」の略で、
 やはり、レタスの切り口から出る乳状の液体の印象から。

 名前の由来が、多くの言語で共通しているくらい
 インパクトが強いわけですね。

 今度レタスを切るとき、ちょっと意識してみよう♪

■5月11日の誕生花 























花の名前 主な花言葉
ライラック 初恋の思い出
イチゴ 甘い香り
ヤグルマギク 繊細な心
ヤグルマソウ 繊細
リンゴ 誘惑
リンゴ (実) 選択
ペチュニア 心が和らぐ
ニセアカシア 慕情
カキツバタ 幸運
ナスタチウム / ナスタチューム 信頼