アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

子守唄の調 ②

2007年05月21日 | 音楽
子守唄の調 で「HELP!」と控えめに叫んでみたところ、
メールが1通届きました。
どうもありがとうございました。

とても素敵にまとめられた文章なので、
そのまま、こちらに掲載する方が良いくらいです。
しかし、敢えて、私の駄文に
変換させていただくことをお許しください。

西洋と日本とでは、
子守唄を歌う人の立場が違うのかもしれません。
西洋では、基本的に幸せな母親の歌であるのに対して、
日本では、子守役を担った姉や奉公人のことが多く、
子守唄を歌う当人には幸福感が同居しないのかもしれません。

ですから、日本の子守唄は、
労働歌の一種のような位置づけなのかもしれないのですね。



奉公人(子ども)の歌で、真っ先に思い浮かぶのは、
「五木の子守唄」です。
この歌は、労働歌そのもののように思えます。

子守唄ではなく、子どもが母を想う歌もまた、
短調が多いように感じています。

母を想う子が、どのような状況にいるのかは、
よくわかりません。

でも、もしかしたら、子守唄と対になっていて、
奉公先で母を想いながら歌っている・・・。
そんな光景が、ふと浮かんできました。

以下は、江戸時代から、ずっと歌い継がれてきた子守唄です。

  ねんねんころりよ おころりよ
  ぼうやはよい子だ ねんねしな

  ぼうやのおもりは どこへいった
  あの山越えて 里へいった

  里のみやげに なにもろた
  でんでんたいこに しょうの笛


貧しさと悲哀感が漂う日本の子守唄。

現代では、このような短調の子守唄を、
不快なものと捉えて眠れない子もいるのだとか。

つまり、子守唄にならないわけです。

明るく綺麗な音楽の中で眠る方が良いかもしれません。
しかし、短調の音楽が「不快な響き」として
捉えられてしまうことに、少しだけ、私は寂しさを感じます。

緑 青

2007年05月21日 | 誕生色
今日は二十四節気のひとつ 小満 (しょうまん)です。
万物が次第に成長して、一定の大きさに達してくる頃。

小満。
小さく満ちている・・。
小さな満足・・。

小さな成果を実感できる時なのかもしれません。

畑では、麦畑が緑黄色に色づき始める頃だそうです。
黄金色の穂になるための第一歩ですね。


■5月21日の誕生色 

   緑青 (ろくしょう)
     頭脳明晰、技巧、適応能力、ポジティブ

 頭脳明晰で技巧的なのでしょうね。
 にもかかわらず、わりと柔軟な思考で、
 場の空気や時代の流れも的確に読み取り、
 適応していく能力もバッチリのようです。
 とてもポジティブなイメージがあります。

 緑青色。
 仏教伝来と共に、中国から伝えられた
 顔料のひとつなのだとか。
 そういえば、仏像などにも、
 この緑青色がよく使われていますね。

 ちなみに、天然のものは 石緑 といい、
 マラカイトグリーンと同じ原料なのだとか。

 この鉱石を細かく砕いて粉末にし、
 水に浮き上がる粒子を集めたものが 白緑 で、
 水の底に沈殿したものが、この 緑青 です。

 この顔料は、古くから人工的にも製造されてきました。
 銅や青銅を酸化させ、その表面にできた緑色の錆から
 作られていたそうです。

 絵画だけでなく、彫刻や建築などの塗装にも、
 幅広く用いられてきました。

 ほら、こんな緑色に、見覚えはありませんか?

■5月21日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
ヒエンソウ 高貴
カスミソウ 清い心
ムクゲ デリケートな愛
カンガルーボー 不思議
フジ 至福の時
ボリジ 心変わり
セキチク 女性の美
バラ (深紅)