足利最古参のうなぎ店 鳥常 （足利市）

歴史と文化の街"足利市"には、数多くの鰻屋さんが
軒を連ねます。今回お世話になった「鳥常」さんは、
観光地として有名な国指定史跡「足利学校」から徒歩圏内。





和の趣の店内はテーブル席と小上り、二階には座敷があるようです。

上うな重　2400Yen　

お昼は価格とサイズを抑えたランチのうな重もありましたが、
観光の折り、財布の紐が緩みました。





茄子と生姜の漬物。

大根とカイワレのシンプルなサラダですが、大根の辛みが
後を引いてクセになる美味しさでした。





なめこと豆腐の味噌汁。

鶏肉、椎茸、銀杏、かまぼこ、三つ葉の茶碗蒸し。
蒸したての熱々は、それだけで御馳走です。

鹿児島産の鰻です。焼きは軽めですが、表面と皮目が軽やかに
パリっと香ばしい仕上がり。これは見事です。





口の中で"ほろり"とほどける御飯と、中はとろけるような鰻との重なり
具合も極上です。御飯が柔すぎて、折角の鰻を台無しにてしまうお店も
ありますからね。まろやかなタレも含め素晴らしき技を感じる美味しさでした。

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鳥常本店
栃木県足利市通1-2686
0284-41-3330
駐車場、店舗脇にあり

鳥常本店 （割烹・小料理 / 足利駅、足利市駅）

游々禮楽 竹水亭 （笠間市）

お祝い事に接待から普段使いまで、「日本料理」を幅広く
堪能できるお店。時季を感じる味わいに毎度心が躍ります。





お昼の御飯　1620Yen

秋刀魚の酢〆
銀杏にもみじが秋を彩る一皿。〆に使っている"リンゴ酢"は、
高級寿司店「銀座久兵衛」と同じもの。舌の上でトロリと溶けてしまう
サンマは、臭みも消え、旨みが凝縮しています。唸るほどに美味。

しっとりジューシーな仕上がりの卵焼きは、奥久慈の平飼い卵使用。
大根おろしが添えられています。

自家栽培の小松菜は、ゴマとは一味違う落花生和えで頂きます。

大根、ウリ、茄子、キュウリ、人参の漬物も自家製。





涸沼の大和しじみに合わせるのは、こだわりの自家製三年味噌。

美明豚のステーキ
直火に掛けた器に乗って、ジュウジュウと音までも美味しい。
添え物には茄子とカボチャです。

甘辛のソースに大根おろしを絡めて頂きます。
それをオン・ザ・新米で！

自家栽培の大葉を使ったシャーベット。
実に爽快な美味しさです。





この日は背中を見せた「夏」が、一瞬だけ振り向いたかのような
暑い一日でありました。

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游々禮楽 竹水亭
茨城県笠間市小原2695
0296−77−2990

常陸国 穴とら屋 （水戸市）

鍋やすき焼きなどの鴨料理を中心に、気構えの通った
日本料理が頂けるお店。食事だけの方も勿論のとこ、
お酒を嗜む方は更なる至福の夜を過ごせることでしょう。






築70年の元和菓子舗をリノベーション。
奥の庭へ向かう中ほどに入り口となる玄関があります。

凛として落ち着いた佇まいにシビレます。
夜ともなれば、より艶っぽい空間となることでしょう。

縁高松花堂弁当　紫　2100Yen
昼の部は二種類の松花堂弁当（要予約）が用意されています。

【口取り】
鴨ロース煮、ホタテとフルーツトマトの梅ソースがけ、
トマトとニラの出汁巻き卵、シマアジの南蛮漬け





お店の看板でもある「鴨肉」は、酢と合わせて炊かれているのだそう。
しっとりした上質な舌触りで旨みも重厚です。

視線を上げれば庭の緑が目に映ります。いわゆるビルの谷間ですが、
その喧騒を感じさせない、ゆるりとした時間の流れが贅沢です。






【焼物】
カジキ鮪粕漬け、レンコン甘酢漬け　はじかみ
酒粕は笠間の磯蔵酒造さん謹製。変にお酒が"プンプン"していないところが
イイですね。カジキの身はホクっと良質で、素晴らしいお味。

【造り】
カツオ、真蛸、真鯛、本わさび、花穂
歯応えもよくしっかり美味しい刺身でありました。

【煮物】
サンマ有馬煮　木の芽、六方里芋旨煮、高野豆腐と生麩含め煮
丁寧な仕事が光る一皿です。骨まで頂ける秋刀魚がとても良かったなぁ。





食事は御飯、香の物、ワカメと豆腐の味噌汁です。

きゅうりの奥側、山芋のぬか漬けが最高ですね。
また頂きたいと思える味でした。

【甘味】
レモングラスを噛みながら頂く、黄粉杏仁豆腐で締め。

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常陸国 穴とら屋
茨城県水戸市泉町2-3-15
029-221-3529

常陸国 穴とら屋 （居酒屋 / 水戸駅、常陸青柳駅）

地魚が主役 日野治 （大洗町）

大洗磯前神社の大鳥居からすぐ近く、旅館内の食事処。
地元で獲れた魚介を主役にした磯料理は、漁師町の魅力と
アドバンテージを余すことなく伝えてくれます。





手入れの行き届いた清潔な店内は"和モダン"な設え。
流石は旅館を営むだけあって、接客から居心地まで抜群です。

生しらす丼　1260Yen





丼にお新香、イカ煮、汁物、水菓子まで。

酢飯に刻み海苔と胡麻が散らされ、海藻類、きゅうりが盛られています。
大葉の上にはたっぷりの生しらす、薬味は刻みネギに生姜とわさびです。





アラ汁と言っては失礼なほど大きな鯛の切り身が入っていました。
穏やかで優しげな鯛の味わいは、お昼ご飯には贅沢すぎる美味しさです。





大洗で水揚げされた「しらす」は、キラキラ光って美しい。
そっと伝わる苦みが大変良いもの。釜揚げとはまた違う美味しさがありますね。
現地でしか味わえない「生のしらす」は、食べなきゃ損ですよ～。

焼きはまぐり　780Yen
塩焼きされた鹿島特産のハマグリが2個。





艶やかでぷくっとした身を見て頂けたら、もうお分かりでしょう。
これが不味いわけがありません、激ウマでありました♪
殻に残ったハマグリ汁も忘れずに。

水菓子のパイナップルで締め。
まだまだ知らない美味しいお店が沢山ありますね。

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日野治旅館
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6879-6
029-266-1551
駐車場、道路を挟んだ向かい側にあり

御食事処 日野治 （魚介・海鮮料理 / 大洗駅、那珂湊駅、常澄駅）

うなぎや うな丼と名物の大和しじみ （茨城町）

涸沼のほとり、鰻の専門店「うなぎや」さん。
ひぬまアジサイまつりの後にこちらへ。





随分前になりますが、天然ウナギを頂いたことがありました。
建物は三年前にリニューアルされたそうです。

きもやき　400Yen
良く見かける串に刺さったスタイルではありません。
肝の苦みと甘辛タレが織りなす大人の味わいが最高です。





ランチうな丼　1900Yen

鰻屋さんには珍しくランチメニューがありました。





名物の地元涸沼産「大和しじみ汁」。
たっぷりの蜆からは惜しげもなく出汁が出ていて段違いの美味しさ。
しじみ汁は大盛り（プラス200円）の可能です。

鹿児島産の柔らかなうなぎが、軽く半匹以上乗っているでしょうか。
これは嬉しい誤算でありました♪

まろやかでやや濃いめのタレは、お店が積み重ねてきた
歴史を感じる美味しさ。質の良い鰻の脂との相性も格別ですね。

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うなぎや
茨城県東茨城郡茨城町大字下石崎2277
029-293-7018

うなぎや （うなぎ / 涸沼駅）

天ぷら いせ （那珂市）

天ぷら一筋42年の老舗。現在は那珂市にお店を構えられて
いますが、振り出しは"中央ビル"だっとたとご主人。
その話を聞いて、私に中のある記憶とが繋がりました！





私が中高生の頃、何度か親に連れ来てもらった中央ビルのお店が
「いせ」さんだったんですね。そんな事は思いもよらず、
何だかひとり興奮してしまいました。

松天婦羅　1940Yen
先にシシトウ、海老と続きます。





その当時「緊張しながらカウンターで頂いた覚えがある」と話しましたら、
「私も緊張していましたよ」とご主人。見事な切り返しで受けて下さいます。

女将さんのお手製でしょうか、ウリ、大根、ニンジンのぬか漬け。






続いては海老のすり身を抱き込ませた椎茸です。
海老の旨みと椎茸のジュースが織りなす至極の美味しさ。

甘みが強いサツマイモは、ホクホクサの食感が素晴らしいもの。
他のネタに比べ、衣が厚めでした。

麦入りのご飯はお替りが自由です。






ワンタンの皮に包まれた納豆(断面)です。茨城ならではのネタでしょう。

シジミの赤だし。酸味の少ない赤みそで私好み。
隅々まで手間暇を掛けた美味しさが「いせ」さんならでは。

ふわっと軽い身質の平目は旨みが濃厚。左の火入れが見事なホタテは、
驚くほどジューシーなんです。ご飯が進みましたね。





サクサクのかき揚げは、文句なしに美味しいもの。
もはや芸術品と言ってもイイでしょう。

娘はスイッチが入ったらしく、二度もご飯をお替りをしていました。





最後は砂糖が掛かった苺で締め。

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天ぷら　いせ
茨城県那珂市中台744-18
029-295-0755

むぎとろ古民家すず （水戸市）

先日の"夜梅祭"からの流れで「むぎとろ古民家すず」さんへ。
古民家で頂く素晴らしい料理と、惚れ惚れするような
接客で、心に刺さる素敵な時間が記憶に刻まれます。




履物を脱いで中へ。古民家の風格と今が融合した
"古モダン"とでも言いましょうか、とてもお洒落です。

デート使いにも十分応えてくれる魅力的な空間。

麦とろ膳　1890Yen
先付のサーモンからスタートするこちらは相方のオーダー。

内容は鮮魚、野菜の冷菜、惣菜三種、とろろ、ご飯、
味噌汁、香の物、茶碗蒸し、デザートです。





麦とろ水戸膳　2415Yen
こちらは美明豚のしゃぶしゃぶサラダから。実に柔らかな肉質で
肉の旨みが濃ゆーいです。この後の展開を期待させる美味しさでした。

イトヨリダイの西京漬けはメイン級の美味しさ。
隣はプチトマトが入ったもずく酢です。





刺し身は中トロ、平目にサーモンです。
どれも良質な美味しさでした♪

地場産の惣菜三種の最後は天婦羅。シシトウと海苔に包まれ
とても香りのよい自然薯です。天つゆにくぐらせて頂きます。

熱々の茶碗蒸し。
海老、鶏肉、銀杏と具材も味も申し分ありません。

食事は角形のお盆に乗って配膳されます。

お店ご自慢の"とろろ"は、笠間の契約農家からの直送の自然薯。
器も特注の笠間焼だと聞きましたが、すっかりその画を撮り忘れていましたぁ。





お替りはおひつから。

時々ひきわり納豆をとろろに合わせて。ネバネバ好きには
たまりませんねぇ。ご飯が進んでしまって参りました♪

バナナのチーズケーキと、入れ替えて下さった緑茶で締め。
帰り際には次の訪問の事を考えてしまう程、この日もお腹も
心も満たされました。

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むぎとろ古民家すず
茨城県水戸市見川5-114
029-253-0509

ちゅう心 （大洗町）

地魚と天然物にこだわった、素材自慢のネタの数々。
笠間から片道1時間以上掛けて伺うだけの価値を
毎度"魅せて"くれる良店です。





砂利が敷かれた店内、踏み石を渡り、
左手の格子戸を引くと凛としたカウンターに通じます。

おまかせ握り　3675Yen

歯応えのよい平目から頂きました。
もみじおろしに刻みネギ、ポン酢が掛かっています。

塩で頂くホウボウです。ネタには全て味が入っていますので、
"つまむ"ことだけに没頭できます。

脂の乗りが素晴らしいミナミマグロのトロ。
均等に入った隠し包丁で、筋は完全に断ち切られています。





弾ける食感のヤリイカが素晴らしく美味しいもの。
塩と搾った酢橘で、その甘みが際立っていました。

煮ハマグリ。
ツメに負けないその力強い風味と旨みに驚きます。

アサリの味噌汁です。
素材の良さがプリッとした歯ごたえに出ていますね。

アワビの握り。
コリコリっとした贅沢な食感を楽しみました♪





舌触り滑らかな生ウニ。舌で感じる甘みが鮮烈です。

「ハタ」は繊細な白身の旨みが気に入りました。
このあと玉子をつまんでいます。

小気味よい歯応えが秀逸の赤貝。





最後につまんだのが車海老。
細やかな仕事がなされた海老は極上の旨さです。

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ちゅう心
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町987
029-267-5134

喰い処 くりたや （ひたちなか市）

那珂湊おさかな市場内、人気の食事処。
絶品の地魚を主役にした「旨い料理」の数々は、見事なまでの
直球勝負で、食いしん坊達の胃袋をがっちり掴んで離しません。





平日でしたが、魚市場も以前の賑わいと活気を取り戻しつつ
あるようで、何よりに思います。

海鮮丼　1500Yen
酢飯に上には、刻み海苔、大根のけん、ワカメが敷かれています。

どんぶりからこぼれ落ちんばかりのネタの数々に
目と心を奪われ、思わず"にやけて"しまいました♪





宝石箱のような美しさだけで終わらず、見て良し！食べて良し！
なのが「くりたや」さんの真骨頂。

入店時、ご主人がちょうどカツオをさばかれていましたので、「初鰹」かと
思いましたが、聞けば日本に上る直前の"南方もの"と言うのだそうですね。

玉子焼き、イカ焼き、マグロの竜田揚げと
嬉しい自家製の小料理まで付いてきます。





ここで全てのネタを記しておきましょう。
岩ガキ、海老、平目、マグロ、カニ、ヤリイカ、ホタテ、鯛、
カツオ、アジ、タコ、ミル貝、イクラ、以上の豪華13種類です。

タコの下にカツオが隠れています。
「南方ものなので、味はいまひとつかもしれませんが」と、
ご主人はおっしゃっていましたが、いえいえ、春を感じるような
若々しく爽やかな美味しさをしっかり堪能させて貰いましたよ。





以前ブログで、牡蠣の生食はあまり得意じゃないと書いたことがありましたが、
一気に訂正でーす。私自身、美味しい生ガキを知らなかったってことですね。
その美味しさは人生観が変わるほどの衝撃でしたっ！

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喰い処　くりたや
茨城県ひたちなか市湊本町22-8
029-263-7310

鰻の館 東條 (那珂市)

こだわりのブランドうなぎ「坂東太郎」を扱う那珂市の鰻屋さん。
水戸市「うなぎや　東條」さんと、「うなぎの店　東條」さんとは
親戚関係に当たるものの、お店としては全くの別個。

入って正面にカウンター、奥は左右に小上りが配されているようです。

ひつまぶし[並]　3250Yen
九州産のうなぎが3/4匹。ご飯は多め（無料）でお願いしています♪

うなぎを単に細かく切り分けただけではないんですね！
皮目がパリッと香ばしく焼かれているため、香りも味わいも「蒲焼」の
それとは別物と感じるほど、明らかな違いがありました。

わさび、胡麻、刻みネギ、刻み海苔と薬味も多彩。

タレを付けながら焼く蒲焼に対し、皮目に焼き目を入れる為、
全体を焦がさぬよう刷毛でタレを塗りながら仕上げるのだと、
お相手頂いた"若旦那"が丁寧に教えて下さいました。

初体験の皮目の香ばしさがプラスされた鰻は、クセになる旨さです。
最初はそのまま、次は薬味をあてがったりと色々な形で頂きました。
その美味しさを例えるなら、これだけで一週間は頑張れそうな気がする程 (^-^)

合間にお新香を挟みながら、また鰻と向き合います。





最後の一口は、だし汁を掛けまわしてお茶漬けに。

キャラメルポワール　400Yen
高級洋梨「シルバーベル」をふんだんに使ったキャラメルムース。
鰻屋さんで、ハイクォリティーなスイーツで締められるなんて感激。
それもその筈、若旦那はパティシエの経験がおありなんです。

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鰻の館　東條
茨城県那珂市後台2964-14
029-295-6808

鰻の館　東條 （うなぎ / 下菅谷駅）

すしの玄國 （ひたちなか市）

選び抜かれたこだわりの天然素材の数々。
その持ち味を最大限に引き出すご主人の卓越した業。
繁盛する店には、それだけの理由があるものです。

カウンターには、和模様も美しい漆器の敷膳。

錦上寿司　2625Yen
先付は白菜の漬物。昼メニューの他、全メニューから注文可。

本マグロのトロと赤身。濃厚な脂の甘みが鮮烈で強烈に旨い！
一発目からいきなりのトップギアです。

続いては歯応えの良い真鯛とヤリイカの競演。
画像には写りこんでいませんが、ヤリイカには綺麗な隠し包丁。





ウニといくらは軍艦で。

柔らかく口の中でふわふわと溶ける穴子。
ツメの甘さも程よく、見事なまでの美味しさでした。

ここで二種類の海老です。

コリコリとしっかりした食感の赤貝。





カニとネギトロでラストスパートです。

お寿司屋さんの玉子焼きって、どうしてこんなにも
美味しいのでしょうね。

珈琲で締め。
大将も女将さんもとても気さくにお相手してくださいますよ。

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すしの玄國
茨城県ひたちなか市東石川3548-3
029-274-2735

しまだ別邸 饗 （水戸市）

一本筋の通った日本料理店が水戸市役所近くに。
手作りにこだわり、四季が折りこまれた料理は心に響き、
艶やかで大人の空間は贅沢なひと時を約束してくれます。





モダンな和の設えの部屋には掘りごたつ。
全室個室なのでデートやハレの日使いにも十分応えてくれますね。

旬彩膳　3150Yen
竹皮に盛られた、春の足音が聞こえる八寸から頂きました。






もみじの葉の形をしただし巻き卵。春の魚「鰆」は西京漬けに。
サワラの上には酢どりミョウガが乗っています。

手前の雲丹は薄氷に閉じ込められたかのよう。そこから時計回りに
串に刺した銀杏の当座煮、菜の花の隣は、蟹ミソです。

手桶に見立てたキュウリにはもろ味噌。
蕪の酢漬けには見事な菊の細工がなされていました。





合鴨の燻製は香り旨みが極り絶品。
グラス型の器には彩りも鮮やかな「うざく」です。

きのこと餅の蒸し上げ。中からは鯛の切り身と昆布の旨みを吸った
だし汁。餅は大好物の私。品の良い雑煮を頂いている感覚で最高でした。

とろける美味しさの豚角煮。甘口でイイお味でした♪
梅を模ったふろふき大根に、梅花人参、絹さやで色味良く。





網目のような藍の器には、サーモンの生春巻き。
中華風のドレッシングで頂きます。

お造りは鯛、マグロ、カンパチの三点盛り。
マグロのねっとりした脂の旨みも良かったですが、
味わいが濃厚なタイは、歯応えもよく上質でした。

海老と白身のみじん粉揚げはサクサクで香ばしい衣が美味。
素揚げした茶せん茄子、ズッキーニ、葉型のカボチャと共に
抹茶塩で頂きます。

御飯、味噌汁香の物の食事まで抜かりはありません。

甘味のぜんざいとグレープフルーツ。そして珈琲で締め。
目と舌で味わう料理同様、近すぎず遠からずの見事な接客も
素晴らしいものがありました。

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饗
茨城県水戸市城南1-6-40
029-222-6969

しまだ別邸饗 （懐石・会席料理 / 水戸駅）

おせち料理 2014

皆様、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。




ブログを書き始めて間もなく二年。
更新頻度が劇的に落ち込んだ昨今、
今年はどうなります事やら、さて。

2014年の一発目は「おせち料理」から。





日本が世界に誇れる伝統食文化ですよね。

それぞれの料理には由緒があり、縁起を担いだり、願掛けに字を
あてたりと、先人たちの「粋」を感じずにはいられませんね。





どうです、美味しそうでしょ？

それもその筈、実はこれ、日ごろお世話になっている
本職の板前さんお手製なんです！

正月、お自宅にお招き預かり、
至れり尽くせりの正月を満喫させて貰いました♪

私はお酒を全くやりませんので、朝から晩まで
飲み通しならぬ食べ通しを。





本筋のお雑煮もたらふく。





お昼は筑前煮、自家製ブリの味噌漬け、海老フライなど。

おぉ～、これはこれはズワイガニ様。

夜は贅沢にも蟹すきです。





言うことなしに美味しかったなぁ。

締めはカニの旨みたっぷりの雑炊。
シアワセな一日をプレゼントして下さった、Eさんご夫妻に感謝です。


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割烹 万葉 （笠間市）

旧友部の割烹料理店。慶事や法事など引き受けるお店らしく、
細やかなサービスは、大変心地よく感じます。





大きな広間がメインです。前回の訪問時、先付に出して頂いた
栗の甘露煮がお土産用に販売されていました。

先付の抹茶のわらび餅はお茶請けに。





松茸釜めし御膳　1760Yen
醤油と松茸の香りに酔いしれながら完成を待ちます♪

飾り麩、ワカメ、三つ葉のお吸い物。

天つゆに落とした海老、南瓜、インゲンの天婦羅です。
大根おろしと共に頂きます。

辛口のつゆで頂く稲庭うどん。
キリット冷たく、歯応えのど越しが大変素晴らしいもの。





釜飯が炊き上がって食べごろをむかえたころに、
お膳が運ばれてきます。

蓋を開けた瞬間から、食べ終えるまでの間、
松茸の力強いまでの香りが絶え間なく。





おこげも程よくバッチリ。鶏肉からも旨みが出ていますね～
ホクッとした栗もたっぷりです。

松茸はかさと軸を合わせて、贅沢にも丸ごと一本は入ってるでしょうか。
お米自体のコンディションも素晴らしいので、とても美味しい釜飯に
仕上がっています。





自家製の抹茶プリンと珈琲で締め。
冬の足音が聞こえ始めた今日この頃、
皆様風邪などひかれませんよう良い週末を。


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割烹　万葉
茨城県笠間市鯉淵6271-25
0296-71-5655

游々禮楽 竹水亭 （笠間市）

桜の季節からおよそ半年ぶりの訪問となりましたが、
素材にこだわり伝統を重んじるお店の「味」は不変です。

履物を脱いで階段で階下へ。
照明を落とした渋めの空間が広がります。





ふぐのタタキとフグ天丼　1575Yen

里芋の煮物。里芋は自家栽培だそうです。

温かい汁物が美味しく感じる季節になりましたね。
けんちん汁の芋がらも田舎味噌も手間暇かけた自家製です。

ふぐのタタキ。
あっさりしていますが、淡白な美味しさは期待値を遥かに
超える物。ポン酢にもみじおろしを落として頂きます。

ふぐの天丼。
エース級が二つも並ぶ幸せ。

女将さんお手製のお新香。





肉厚のフグはふっくらしてほくっと素晴らしい舌触り。
他ネタは茄子、舞茸、しめじ、南瓜、春菊、万願寺唐辛子の秋野菜。

水菓子は柿と梨の競演です。

秋がギュッと詰まったお昼ご飯の最後は珈琲で締め。


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游々禮楽 竹水亭
茨城県笠間市小原2695
0296−77−2990