たくさんのメッセージカードが送られ、ちょうど1年前(2023年)の8月31日に閉館した
札幌ESTA(エスタ)
札幌市中央区北5条西2丁目
2023年8月31日 撮影
昭和53(1978)年9月1日に国鉄札幌駅前の再開発事業の一環として、札幌ターミナルビル「エスタ」の
核テナントとして、札幌そごうが開店しました。当時、北日本最大級の百貨店でしたがそごうの
経営破綻により2000年12月25日に閉店しました。
2001年にビックカメラが核テナントとなり1~6階に入居、その後にユニクロや赤ちゃん本舗が入居し
賑わいを取り戻しました。そして再び、北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌駅南口の再開発により閉館が決定。
地下のエスタ大食品街は、実家を出て一人暮らしを始めて以来いつもお世話になりました。
ビルがオープンしてからずっと設置されていた壁画
ビックカメラは規模を縮小し、さっぽろ東急百貨店に移転
3階と4階のエスカレーター脇は吹き抜けになっていて、そごう時代は下の写真
(さっぽろ文庫 21 札幌の彫刻より)
そごうグループ・シンボルゾーンになっていて
北海道の幻想 (伊藤隆道作)と呼ばれる動く彫刻が設置されていました。
10階 2004年10月にオープンした 札幌ら~めん共和国も思い出の彼方へ。
エスタに併設されていた札幌駅バスターミナルも翌月の9月30日に閉鎖されました。
札幌市民に愛されたビルでした。
2024年度に解体される予定でしたが、建設資材の高騰や事業費が膨らんだ影響で延期が決定。
エスタの跡に建てられる新しいビルの完成も2年程遅れ、2030年末を目指すと、今年の2月に
JR北海道が発表しました。
工事柵に覆われ、無人のビルと化したエスタを見るたびに
北海道新幹線札幌延伸に伴う、新幹線ホームの設置場所、札幌駅南口再開発計画とJR北海道の
中・長期事業計画の甘さを指摘せざるを得ない、寂しい気持ちになります。