「歴史は繰り返されるのか?」
1994年6月、自社さ連立政権の下、社会党委員長であった村
山氏が総理大臣に祭り上げられた。翌年の1月に阪神淡路大震災が
起こり、約一年半の在任ののち支持を失い自民党の橋本内閣に代わ
った。その後、橋本総理は村山内閣で内定していた懸案の消費増税
を断行したが国内消費が落ち込み不況に陥った。時は移り、200
9年民主党政権が誕生し、政権を継いだ菅政権の下で突如消費増税
案が持ち上がり、2011年3月11日、東日本大震災が起こり、
半年後に政権を失った。その後、自民党が選挙で勝って安倍政権政
権が誕生し、三党合意である消費税の増税を決めた。さて、歴史は
繰り返えされるとすれば、アベノミクスにとって消費増税は正念場
を迎えることになる。ただ私は、歴史は繰り返されるとすれば、安
倍総理がオリンピック招致のためのIOC総会で福島原発の汚染水
について「私が安全を保証します。状況はコントロールされていま
す」と公言するのを見て、彼がかつて「消えた年金」問題で「最後の
一人まで」解決すると公約したが責任を果たさず、国民の支持を失
って政権を投げ出した時のことが脳裏に浮かんだ。つまり、安請け
合いから詰め腹を切らされたことが。
(おわり)