「あほリズム」
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民主主義体制の下で、いまやデジタル化による政治の効率化が求
められるのであれば、何も代議員(政治家)による面倒臭い間接民主
主義でなく、国会をインターネット上に開いて有権者であれば誰で
も議論に参加できて決議はネットによる国民投票で決める本来の直
接民主主義にすればいいのではないか。そもそも民主主義とは主権
者である国民が「自らの手で、自らのために政治を行う」(Oxford
Languages)ことだとすれば、IT化の進化によって国民の意見が
瞬時に集約される時代に、何も政治家の手を煩わせなくても民意は
直接政策に反映されるだろう。そして、何よりもIT化による直接
民主主義は、巨額の歳費によって賄われている無益な政治家たちへ
の報酬や政党助成金、さらには代議員選挙にかかる厖大な歳費が節
約できる。そもそも民主主義政治の主権者は国民であり、決して政
治家の専権事項ではない。何よりも、まず代議員である政治家を「
先生」と呼ぶのをやめよう。