「ついに世界が壊れ始めた」(5)
BBCニュースが伝えるところによると、イタリア南部で48.8度を観測して、これは欧州での観測史上最高気温になるそうです。[https://www.bbc.com/japanese/58182354]
さらに、こんな記事も
前にも記しましたが、この夏の世界的な地球温暖化は、農作物にとっては水
不足、高温障害による成長不良、そして害虫被害などなど、秋の収穫期に深
刻な結果をもたらすかもしれません。否、もうすでに不作のニュースも聴こ
えています。当然のことながら、無くてはならない食料品の不足は経済不安
を引き起こし、何故なら貨幣価値が暴落して、ハイパーインフレ、
つまり経済恐慌へと向かう可能性さ
えも否定できません。実はこの筋書きは、今よりほぼ百年前の1929年1
0月24日の
木曜日にニューヨーク株式市場で起こった、所謂「暗黒の木曜日」と呼ばれ
る世界恐慌の時代を再現しているに過ぎません。もちろん、そうならないこ
とを願ってですが、ニーチェに心酔する私とすれば、世界とは「同じものの
永遠なる回帰」であるという説に従うなら、つまり時間は無限で、ところ
が存在は有限であるなら、同じことは永遠に繰り返えされる、というニーチ
ェの説に従えば、世界は再び経済恐慌を経て、世界大戦へと向かうのではな
いかと怖れています。であるとするなら、ロシアによるウクライナ侵攻
は第三次世界大戦の序章であると思えなくもありません。何よりも、ロシア
軍によるウクライナ南部ザポロジエ原発への攻撃は、EUにとって
みればれば、未来に亘って放射能汚染の恐怖に脅えなければならない脅威で
しかありません。これは世界を破滅へと向かわせる攻撃以外の何ものでもあ
りません。ロシア軍による核施設攻撃は、かつて第二次世界大戦でアメリカ
軍が日本への原爆投下を正当化するために語った論理とまったく同じです。
つまり、「兵士の命を守るためにはそうするしかなかった」
私は、ロシア軍によるウクライナ侵攻を聴いた時に、遂に第三次世界大戦の
火蓋が切られたと思いましたが、もちろん、まだそれが間違いだったとも言
い切れませんが、いまや世界は地球温暖化がもたらす食糧危機、さらには
エネルギー危機、そして原発破壊による放射能危機、それらは何れも国家を
越えた世界規模の危機シナリオを目の当たりにしています。どれも一国のガ
バナンスではどうにもならない危機であるのに、競い合ってる場合なのでし
ょうか?