今回はつい最近のネタを。
と言いながら既に10日以上経っているが。
3月6日、
相棒に耳打ちされてその気になって、久々に東京へ1泊。
前回は、達郎がサプライズ登場した服部克久50周年コンサートの時だから東京出張はおよそ5年ぶりか。
ワタクシのイナカから、電車だと東京まで乗換えを含めて6時間くらいかかる。
今回は和歌山県唯一の空港から羽田に向かうのだが、ここからの離陸は、離陸して上昇した状態で左に旋回するので、妙に緊張する。
これがもしも超完全主義の機長がいたりして、
「今の離陸はちょいと気にいらねぇ、てやんでい、こちとら江戸っ子でえ!」
とか言ってもう一度着陸してから離陸しなおす、、、、、
などという事を3回もやられた日には、ワタクシは心身ともにボロボロになってしまうだろう。
ま、離陸は1回ですんで、途中でちょいと揺れたけど、あっさりすんなりと羽田に着陸したのが10:25という早い時刻。
だが、ホテルのチェックイン時刻は15:00。
それまでの間、どっかで時間をつぶさなければならない。
相棒の方には昼間は何の予定もなく、チェックインまでの行動はワタクシに任されてしまった。
いつものような単独行動ならば、ブックオフでも映画館でもテキトーに時間をつぶせるのだが同行者に気を使いながら、慎重に立ち寄り先の下調べだけはしておいた。
羽田からのモノレールは満席で、窓側に寄りかかったまんま立ち話をしていると、相棒が窓の外を指差して言った。
「あっ、今な、ベロのマークを描いた飛行機が止まってたで~!」
モノレールはしばらく空港の施設内を走るわけで、という事はなるほど、例のアンディ・ウォーホール作のヤツ等のトレードマークを描いた飛行機が見えたらしい。
ヤツ等にしてみると、プライベートジェットくらいなんぼでも買えるんだろうが、モノレールから見えるとこに置いてるなら置いてると言っといてくれればカメラを構えて待ってたのに。
つまり、相棒にはベロマークの飛行機が見えてワタクシには見えなかった事が悔しい。
まず、浜松町から乗り換えて秋葉原のヨドバシカメラに立ち寄ったが、捜索中のPCパーツはそこには存在せず、かといって秋葉原中を走り回って捜索するほどの重要物件でもないので、PCパーツの買い物はあっさりとあきらめた。
ついでに、ヨドバシビルの中華レストランでのんびり昼食するが、なかなかに高級な中華レストランでどのメニューも単価が高い。
単価の高さを言い訳するかのように、出てきた料理がやたらヴォリュームたっぷりだった。
せいぜい王将のサイズのチャーハンがちょうど良いくらいの胃袋の状態だったが、無理やり飲み込む。
さてさて、
ワタクシのようなイナカモノにとって、東京で一番困るのがJR私鉄地下鉄の乗り継ぎ方で、路線図を検討してもいつまで経っても結論が出ない。
こういう時のためにブックマークしているケータイサイトで乗り換えを指示されながら、昼食後、弥生美術館・竹久夢二美術館へ。
地下鉄根津駅で下車し、美術館のHPからプリントアウトしておいた地図を片手に歩きだすが、現在地の風景と地図とが全然一致しないので困惑する。
運良く交番を見つけて、さらに運良く交番にお巡りさんがいたので(ほら、用事のあるときに限って、交番にお巡りさんがいない時が多いでしょ?)イナカモノらしく泣きついてみる。
若いお巡りさんがわざわざ交番から通りに出て、つい今しがた歩いてきた方向を指差して
「言問通りを右折して下さい。」
と、道順を教えてくれた。
島田荘司の推理小説に『言問通り』とか『言問橋』とかが何度も出てきたのを思い出し、
「ああ、あれはこの辺りで起きた事件だったのか」
と感慨を抱きながら、お巡りさんに2人して関西弁でお礼を言って、方向転換して歩き出す。
どういうわけだが、プリントアウトした地図は北を下に描かれていたようで、それを知らずに正反対の方向に向かっていたわけだ。
これでは、ダイソーで買った¥105のコンパス(というか方位磁石)を有効活用しても、目的地にはたどり着けない。
正直なところ、目的とするのは竹久夢二の美術館だけで、現地に着くまで、どうして2つの美術館が同じHPを持っているのかがわかんなかったが、棟続きというかおんなじ場所に存在する姿を見て納得。
夢二美術館へはまず弥生美術館の入り口から入らなければならないので、両館を鑑賞。
大正・昭和の風を感じつつ、できるだけゆっくりと鑑賞。
のんびりと鑑賞した後、美術館の出口で、突然、相棒が水道橋まで歩いてみようと主張しだした。
ワタクシのあるのか無いのか区別できないくらいのかすかな土地勘では、そこから水道橋までは距離があるはずで、それを説明しようと地図を開いているうちに、さっさと相棒は美術館の受付の人に道順を尋ねていた。
受付の人も、歩いていくにはちょっと、、、、、という感じの受け答えの後、近くのバス停から御茶ノ水行きのバスが出るとガイドしてくれた。
教えられた方向に歩いてすぐ、たぶん東大の敷地内なのだろう、ガードマンが立っている門を抜けて行くと3台ほどのバスが停まっていたので乗り込む。
料金が¥170である事を確かめて、後ろの方の座席に座って話をしていると、バスの後ろ側のドアに『出口』と書かれているのに気付く。
という事は、このバスは前の乗車口から乗り込む時に料金を払う前払い制だとわかって、あわてて運転手さんの横の料金箱に¥170を投入する。
京都のバスは後ろから乗って前から降りる後払い式で、尼崎のバスは前から乗って後ろから降りる前払い式、、、、、
ワタクシとしては前から降りる後払い式に慣れているので、地域によって料金の支払い方が違うと戸惑ってしまう。
ともかく、もう少しでタダ乗りの犯罪者に成り下がるところだったので、危ない危ない。
体感的に10分くらいバスに乗ったろうか(という事はこの区間を歩くと結構大変だっただろう)、バス終点の御茶ノ水駅前で降りる。
ここから水道橋のホテルまで歩いていこうかと相談していると(歩いても大した事のない距離だ)、
なんだ、すぐそこに御茶ノ水駅があるではないという結論に達して、水道橋駅まで1駅だけ電車に乗ってしまう。
水道橋駅から東京ドームの東側の通りを歩いて、たぶん遅めになるであろう今夜の食事場所もチェックしつつ、ホテルに到着したのが14:40頃。
フロントで、きっかり15:00にならないと部屋には案内できないと言われたので、チェックイン手続きだけしてロビーで待つ。
ロビーには、同じ目的でやってきたらしい人達がパラパラと10人前後座っていた。
ワタクシ達の後にホテルに入って来た人の手には、ツアーグッズが入ったらしき袋をぶら下げていた。
この先は次回に続くのだが、出発してからここまで全くシャッターを押していないので、貼り付けるべき画像が存在しないのがさびしい。
が、写真の無いブログっちゅうのは、なんとなくかつてのOCNcafeを思い出してしまう。