12月20日~22日まで、西宮、大阪、神戸に滞在したおかげで、年末までのブログネタに恵まれた事になる。
今回、20日と22日、つまり1日おきに兵庫県立芸術文化センターを訪れたわけだが、この長ったらしい名前のホールを、地元の人達はあっさりと「芸文」と短縮して呼んでいるらしい。
他にも、「大阪城ホール」は「城(じょう)ホール」、対して、我らが「和歌山県民文化会館」は「県文」と短縮して呼ばれている。
困ったもんだ。
こうした短縮・省略の仕方にもセンスの差が現れている事は、隠しようが無い。
「ジョーホール」、、、、、、なんて都会的でスマートな響きであろうか?
「ケンブン」、、、、、、、、うわぁ~、、、、、、ダサッ
「ゲイブン」、、、、、、、、、なんと奥ゆかしい響きであろうか?
「ケンブン」、、、、、、、、うわぁ~~、、、、、、カッチョ悪、、、、、
ならばなんですかい?
ダンナ?
もしも、「武士第一文化会館」(などという会館があったとしたら)は、「武士の一文」と省略・短縮されて呼ばれるんですかい?
もしも、もしも、「ハリー工業(そんな会社があったとしたら)のポータブルオーディオシリーズ(そんな製品があったとしたら)」は、「ハリポタ・シリーズ」と呼ばれるんですかい?
もっと、もしも、「別府市大阪事務所(そんな事務所があったとしたら)」は、「BEPPオーサカ」と呼ばれるんですかい?
本日の本題。
兵庫クリスマスジャズフェスティバル2006
TOKU BAND
2006年12月22日 兵庫県立芸術文化会館 小ホール
TOKU ヴォーカル、フリューゲルホルン
生田幸子 ピアノ
荒玉哲郎 ベース
鈴木央昭 サックス
やっぱ、この人はカッコ良いわ~
TOKU
小ホールの響きも最高。(ドラムなんかの打楽器が響きすぎるような気がしないでもないが。)
TOKUのライヴは今回が3回目で、ワタクシにとってこの日が初めて、終演後のCDサイン会が催された。
その気で探せばレンタル店にも置いているはずなのだが、最新アルバムを購入して列に並んだ。
並ばされたまんまで随分と待たされたのだが、誰もイラついたり怒ったりしていない。
ようやく現れて、近くで見るTOKUもカッコええなぁ~
マフラーの巻き方もオシャレやし、腕時計もカッコええし、、、、、
それなのに、せっかくCDにサインしてもらって握手までしていただきながら、
「ありがとうございました。」
と、バーミヤンの餃子臭い息を吐きながらお礼を言ってしまったワタクシときたら、、、、、
やっぱ、これからはジャズヴォーカルやね、
それもちょっと低音の利いた男声ヴォーカル
よ~~~~~~~~~~~~~し(何がやねん?)
ちなみに、このライヴの様子は、この日のピアニストのブログでも紹介されているのでご参照を。
12月22日、TOKUのライヴのため、5時過ぎににクルマを置いて、西宮北口駅周辺をウロウロ。
終演後、直行で帰らなければならないうえ7時開演のライヴだったため、夕食を済ませておくことにした。
6時半の開演と7時の開演とでは、気分的にはえらい違いを感じる。
6時半開演だと「とりあえず軽めに何か食しておいて、帰りがけにラーメンかうどんでも」となるが、7時開演だと、「しっかりと通常通りのヴォリュームの夕食を」となるのはワタクシだけであろうか?
ホールとは違う方向に歩いていくと、バーミヤンを発見。
トシのせいか(汗)、あっさりとした和食物を欲していたので、とりあえずバーミヤンをキープしておいて、和食物のお店を探すために、さらに進んでいくとブックオフを発見した。
バーミヤンにしろブックオフにしろ、前回このあたりにやってきた時には見当たらなかったのだが、、、、、、
時間つぶしのためにブックオフに入ってみると、思いもよらない収穫があった
実は、去年の暮れあたりから読み出したJAZZ LIFEという月間誌のバックナンバーを、今年の夏ごろに書店で取り寄せてもらった所、在庫切れのために去年の分わずか数冊しか入手できず、とても悔しい思いをしていたのだ。
楽譜本の古本の出物などはなかろうか?
と、そのあたりのジャンルの書物を置いているとおぼしき書棚に、誠にもって意外な事にそのJAZZ LIFEのバックナンバーが潜んでいたのだ。
立ち読みした先客が、この雑誌をあちこちバラバラに入れている可能性もあるので、周辺の書棚をじっくりと探索してみると、2002年から2004年にかけてのバックナンバーが合計で12冊、ここ西宮北口のブックオフで見つかったのだ
定価¥1,000の雑誌が、1冊¥105
他に、敬愛する中島らもの著わした未読の文庫本を6冊探し出してレジに並んだ。
A4版の雑誌12冊と文庫本を6冊。
買い物カゴに本を入れて本を買ったのは、おそらくこのときが初めてだったろう。
合計して¥3,000もの買い物をしたというのに、こういうときに限ってブックオフの会員カードを持ってきていない、、、、、、
家に帰ると、未鑑賞の映画を録画しているVHSテープが山積みとなっているし、AMAZONで大人買いしてしまった吉田美奈子のCDも転がっている。
他にも未読の文庫本やら雑誌が所在無くとっちらかっている、、、、、、、、
バックナンバーとは言え、12冊もの雑誌をいったいいつ読む事ができるのか?
などという危惧感が3割、思いもよらぬ収穫を得たシアワセ感が7割、、、、、、、、
やや複雑な精神状態で、バーミヤンに入った。
このさい、和食であっさりなどという贅沢は抜きにして、一刻も早く、ズッシリと重い12冊のJAZZ LIFEを開きたくて、オーダーした天津飯と餃子を待つ間、テーブル席でニヤニヤと雑誌を眺めていたのだ
兵庫県立美術館で開催中の、ピクサー展へ行ってきた。
ピクサー・アニメーション・スタジオがCGアニメを手がけて、既に20年になるのだという。
ピクサー展入り口の所には、
CGアニメーションはコンピューターを使って作りますが、ピクサーのアーティストやクリエーター達がキャラクターや背景やストーリーを創り出すまでは、コンピューターそのものの中身はカラッポです。
という意味の言葉があった。
これまでに劇場公開された長編作品と、それぞれに関するワタクシの感想を上げると、、、、、
トイ・ストーリー・・・・・・観ていない
バグズ・ライフ・・・・・・観ていない
トイ・ストーリー2・・・・・・観ていない
モンスターズ・インク・・・・・これは観た、メッチャ面白かった。モンスターのサリーのふさふさした毛並の質感と光沢の表現が見事だった。エンドロールでメイキングNG特集の映像にCGキャラクター達が登場してくるというイキな演出もお見事だった。
ファインディング・ニモ・・・・観た。面白かったが、なぜかとんねるずの片割れが吹き替えしてるのが気に入らない。
Mr.インクレディブル・・・・観た。かなり面白かった。
カーズ・・・・・観たけど、アニメとは言えクルマが人格を持っているという事にイマイチなじめなかった。ワタクシの想像力が欠如しているのだろう、、、、、、
このピクサー展には、映画としての完成版になるはるか以前のコンセプト段階の作品なども展示され、一見の価値あり。
中でも、横長ワイド大画面でコンセプト作品の世界観を体験できるアートスケープと、立体ゾーエトロープの展示が目玉だと思う。
実は、ワタクシ、ゾーエトロープという物を初めて見た。
それまで全く聞いた事さえ無い物だった。
ピクサー展に展示されていたゾーエトロープは、UFOキャッチャーをふた回りほど大きくした感じのガラスばりのケースの中に、トイ・ストーリーの多数のキャラクター達が円形に並んでいて、一見するとただメリーゴーランド状態に回転しているだけなのだが、ケース内の照明がストロボ状に点滅し始めると、中のキャラクター達が動き出して見えるという仕掛けになっている。
ところで、とっさに何事かをメモする必要が有る時に、手帳やメモ用紙を持ち合わせていないという事は良くある事で、そういう時にワタクシがよく使う手段は、ケータイメール
メール本文の所にメモ書きしたい内容を入力しておき、送信せずに保存メールとしておくと、立派なメモ代わりになる。
もちろん、自分のPCにEメール送信しておいてもいいのだが、パケ代節約のために保存メールにしておくのが最適なのだ。
ピクサー展観覧中にも、館内の説明書きを読みながら、この、アートスケープとかゾーエトロープとか言う言葉を保存メールにメモ書きしていたのだが、館内を巡回中のスタッフの女性に、
「できれば、ケータイのご使用はご遠慮下さい。」
と、やんわり注意されてしまった。
「いや、メモ用紙を持ってこなかったのでメモ代わりに記録してるんです。」
と答えたら、
「よろしかったら、メモ用紙をお持ちしましょうか?」
と、優しい申し出をいただいた。
が、その時点でメモ入力が終わったので、
「もう済みましたから、結構です。」
と答えた。
、、、、、、、、、、、、、、、そうかそうか、うっかりしていた。
通話やメールをしなくても、マナーとして、こういう場ではケータイを取り出してはいけないのだ、、、、、、、
と反省しつつ、美術館裏の海に広がる夕暮れの景色をカメラにおさめた
ピクサー展の兵庫県立美術館での開催は、1月14日まで。
ピクサー展は、以前に六本木ヒルズなどでも開催されていたようなので、神戸での展示が終われば日本のどっかで展示されるのかも知れない。
上原ひろみ ASIA TOUR 2006
2006年12月20日 兵庫県立芸術文化センター大ホール
上原ひろみ(P,Key)
TONY GREY(B)
MARTIN VALIHORA(Ds)
何年か前、確かビールのCMの画面で、やたら速弾きのピアニストを見かけた。
それが上原ひろみだった。
初めて実物の上原ひろみを目にした第一印象というと、
「え!? いつもこのヘアスタイルなん!?」
時に山下洋輔ばりのヒジ打ち、ゲンコツ打ちはするし、
また時にキース・ジャレットの100倍くらいの勢いで、椅子から立ち上がりピアノを弾きながら両足がバタバタ動き回るし、、、、、、、、、、
演奏を聴いた感想は、
「スッゲエ」
の一言につきた。
もう一言付け加えるのならば、
「アル・ディ・メオラがピアノを弾いたらこうなるのかも?」
激しい動きを伴う曲ばかりでなく、この前日に亡くなったお祖母さんに捧げて演奏したバラード曲も良かった。
聴きながら、泣いてた人も居たもん。
去年11月発行の雑誌のインタビュー記事によると、ベースは6弦のフレットレスベースだそうだ。
これまた、スッゲエ
(兵庫県立芸術文化センター メインエントランス)
(隣接する高松公園の夜景)
師匠の的確なアドバイスにより、無事にカメラにおさめる事ができて一安心。
露出を落として撮影した画像を、画像ソフトを使って明るさとコントラストを調整してみたら、ルミナリエの灯りの下に集っていた人達の姿も浮かんできた。
強力な光源がすぐ近くにあるために、どうしても地面の近くは暗く写ってしまうが、、、、、、
これだけ、幸せそうな表情ばかりを浮かべた集団を撮れたのは初めてだと思う。
鈴鹿サーキットで、キャンギャルの撮影に成功した時に感じた幸福感とはまた別の物だろうか
最後の写真の撮影地点は、広場の外、焼きそばやたこ焼きなどの屋台がたくさん並んでいたあたり。
広場のこちら側にもたくさんいるが、広場の中にうごめいているのは、全部人間。
ワタクシの目に感じた実際のルミナリエの灯りの色合いは、この写真の感じが一番近いように思う。
12月21日、神戸ルミナリエ最終日
去年は、ちょうどクリスマスの時期に西宮へ行く用があったので、タイミング良く神戸ルミナリエに行けるはずだったのだが、あまりにも混雑がひどいためか、去年からクリスマスになる前にルミナリエが終了するようになってしまった。
というわけで、去年はルミナリエを見る事が出来なかったので、今年、再挑戦の機会を得た。
ルミナリエ期間終了ギリギリの最終日、12月21日。
最終日というので、電車の中はウルトラ級の混雑を予想して、ルミナリエ点灯予想時刻を過ぎてから、大阪駅から普通列車に乗った。
快速よりも空いているだろうと思って普通列車に乗ったのだが、予想に反してさほどの混雑は無く、悠々と座れる状態だった。
途中の駅で快速列車に追い越されたのだが、隣のホームの快速列車の方も普段の平日の夕方並みの混みように見えた。
さすがに元町駅を出ると、人出は多く、会場まで60分という案内板が立てられていた。
駅を降りると、ルミナリエ会場に向かっては一方通行の歩行者天国となっていて、大丸の周囲をグル~~~~~っと大回りさせられた。
阪神大震災の犠牲者の方々の慰霊のために始まった、ルミナリエ。
さんざん歩き続けて、ようやく遠目にルミナリエの灯りが見えてきた時には、震災の事が浮かんできて、さすがにウルっときそうになった
広場にたどり着くと、茫然自失状態。
これだけキレイだと、たくさんの人達が訪れるのも無理は無い
12月下旬の夜だというのに、この日は意外に暖かくて、さほど厚着をしなくても長時間屋外に立っていられた。
時間が経つにつれて、見学者達はどんどん広場に集まってくる。
集まった群集は、今年のルミナリエ最終日の消灯の瞬間を見ようと、広場の中にも外にもどんどん膨らんできていた。
ワタクシにも、消灯の瞬間を見てみたいという気が無かったわけではないが、帰りの電車の混み具合を心配して、早めに帰ってきてしまった。
三宮駅から乗った新快速は、まだまだルミナリエ帰りの客は少なく、大阪駅まで座れたのがとてもありがたかった
デジカメでの撮影だが、
人出が多いと、おそらく三脚は使えまいと考えて三脚撮影はあきらめていた。
だが、これまでの経験から、ワタクシがカメラを手持ちして夜景を撮ると、どうしてもブレてしまう。
せっかくルミナリエに行ってブレブレの写真を撮っていては恥ずかしいので、事前にイルミネーションの撮影テクをネットで調べてみたら、明るい光源を撮る場合、ホワイトバランスを太陽光にセットしておくと失敗が少ないらしいという事を学習した。
その上で、ワタクシのカメラの師匠に、他に気をつけることはございませんでしょうか? とヘルプメールを送信したらば、
「速めのシャッタースピードにセットしなはれ。シャッタースピードがマニュアル設定出来ない機種ならば、露出を暗めにセットしなはれ。そうすればシャッタースピードが稼げまっせ。」
とのご教授をいただいた。
という事で、今回の画像は、ホワイトバランスを「太陽光」に合わせて、露出をマイナス1.33~マイナス2.0EVで撮影した後に、画面を少しだけ明るくしてみた。
的確なアドバイスを賜ったおかげで、(ウデの方はともかく)さほどの手ブレは起きなかった。
いかがでございましょうか?
師匠?
あ、
あ、
あ、
そ、そ、そ、そ、
そんなに、キビシイ目で見ないで下さい、、、、、、、
オータム・ジャズ・コンサートキタノ・タダオ&アロージャズオーケストラ with 阿川泰子 11月13日 西宮市民会館アミティホール
例によって、1ヶ月以上の前のライヴの感想をば
ジャズシンガー阿川泰子。
文学座演劇研究所にて演技を学ぶ。ワタクシの記憶違いでなければ、確か、故・松田優作とは文学座で同年代だったはず。
東宝映画に何本か出演し、さらにワタクシの記憶違いでなければ、ワタクシの世代にとっての大人気TVドラマウルトラセブンに、地球でひっそりと身を隠しながら暮らす宇宙人役として出演した経歴もある。
オフィシャルHPによると、『ウルトラマン・レオに出演』、とあるが、レオの方に出演していたのか、それともセブンにもレオにも出演していたのかは定かではない。
ワタクシは、阿川泰子本人がTVで喋っていた時のセブンのストーリーをしっかり憶えているので、セブンに出演(レギュラーではなく、単発で)していた事は間違いないと思うのだが。その後、ジャズクラリネット奏者鈴木章治に師事し、ジャズシンガーに転進。
70年代末から80年代初期にかけて、美人ジャズシンガーとして大ブレイク
当時のワタクシのクルマの中では、阿川泰子のアルバム、JOURNEYとSUNGLOWのヘビーローテーション状態だった。
日本TV系列のTV番組、『オシャレ30・30』に、古館伊知郎とペアを組みレギュラー出演。
ただ今調査した所、この番組は87年から94年まで続いたというのだが、こんな長寿番組だったとは思いもよらなかった。
この番組では、時に、古館伊知郎の話術にはまり、阿川泰子の壊れキャラ具合が暴露される事も多かった。
前述した、松田優作が出演したハリウッド映画『ブラックレイン』が日本公開された直後に急逝した時に追悼番組が組まれ、無名時代からの同僚としての松田優作の逝去を悼む表情が今も印象に残っている。
秋本奈緒美や刀根真理子、、、、、それからあの人、この人、、、、、、
阿川泰子の大ブレークをきっかけに、80年代初頭に美人ジャズシンガーブームが到来した感があった。
とにかく何でもいい、ちょっとばかり見栄えのいい若手の女性タレントに、見様見真似でジャズを歌わせれば売れる、というレコード会社サイドの思惑とは逆に、当時、雨後の筍のようにデビューした美人(でもなかったが)ジャズシンガー達の中で、シンガーとして息永く活動している人はいないのではないだろうか?
かく言うワタクシ、オシャレ30・30の終了あたりから、阿川泰子を積極的に聴く機会を失ってしまった。
いまだに、この人のアルバムを買った事は無いのだが。
そんなわけで、絶好の機会を得て、西宮まで足を運んだしだい。
関西のビッグバンドとしての伝統を誇るアロージャズオーケストラの定期公演には、何度か行ったことがある。
アロージャズの定期公演は、バンドだけの時よりもゲストを招く時の方が多そうで、過去に何度かワタクシが行った時にも、TOKUや松永貴志、日野皓正などがゲストに招かれていた。
ナマの日野皓正を目の前で見た時には、エキサイトしたものだ
リーダーのキタノタダオ氏は、大阪出身のジャズピアニスト松永貴志の師匠でもある。
前半の第一部は、アロージャズオーケストラによる演奏。
後半の第二部から、阿川泰子が登場。
艶やかに黒っぽいロングドレスを召していたのだが、ウェストはもちろん両膝あたりも絞り込んだデザインのドレスで、あれでは自由に歩き難そうに思えたのだが、そこは永年のステージで鍛え上げた裾さばき。
ゆったりとステージ上を移動して、1曲終わるたびに右足を後ろに引いて深々としたお辞儀でしめくくる。
TVで見ていた時にはそう感じられなかったのだが、歌声の方もなかなかに声量が豊かで、オフマイクの時でもバンドの音にかき消されずに客席まで声が届いてきた。
歌っている時の手足の動きもそうだが、微妙に立ち位置を変えながらまるで振り付けされているかのような動きに感じられた。
前半は、バンドリーダーのキタノタダオが指揮していたのだが、後半は指揮者が交代していたところを見ると、後半のバンドアレンジは阿川泰子サイドが用意した物だろう。
バックバンドの演奏もステージ上のパフォーマンスも、いわゆるパッケージングされた物のような気がした。歌ったのは、いわゆるスタンダードナンバーばかりで、年齢層の高いこの日の観客席にも馴染みのある物が多かった。
オシャレ30・30で時たま見せた壊れキャラのかけらも感じさせない、見事なエンターテイナーぶり
これで、終演後にサイン会などがあったならばもっと良かったのだが
ところで、先ほど触れたTOKUが、22日に西宮北口のホールにやってくるために、ワタクシもノコノコと出かけていく予定なのだが、TOKUのスケジュールを見たら驚いてしまった
12月25日に、札幌のホテルでのライヴに出演予定なのだが、なんと、そのバンドのヴォーカリストが大黒摩季2回公演で、チケット料金(もちろん1回分)が、ミュージックフィー、ワンプレート、ワンドリンク付きで¥20,000
値段はともかく、TOKUと大黒摩季とのヴォーカルデュエット、、、、、、、、ノンベエであったならば、是非とも行きたいところだが、、、、、
敗戦は重々覚悟の上で来年2月のスティービー・ワンダー大阪公演のチケット争奪戦に参加したのだが、意外にあっさりと抽選勝ちしてしまった
座席はアリーナ席の予想したよりも若い番号なので、素直に考えると幸運なのだろうが、かえって心配になったきた。
京都会館第一ホールのように、後方の席から若い番号を付けられている可能性も無きにしも非ず、、、、、、、
位置を確認したくて、会場の大阪市中央体育館やプロモーターのサイトで座席表を探してみたが、見つからない。
そりゃあそうだ。
アリーナ席は可動式なのだから。
第一、ステージが何処に設営されるのかで状況は一変する。
巨大なPAの陰に隠れる事態だけは避けたいものだが、ワタクシの座席は、当日まで知りようがないミステリースポットとしてキープしておこう。
素早く宿も確保した事だし、2月28日を待つばかり。
最大で1万人収容可能だという、大会場にひるんではならない。
当日、
大阪府との境界上でクーデターが起きたり、、、、、、、、
まさかと思うような大雪が降って交通が麻痺したり、、、、、、、、、
はたまた、ワタクシのスギ花粉症の症状が身動きできないくらいに悪化していたり、、、、、、
そういう事が起きませんように、、、、、、
ストーンズといい、吉田拓郎といい、どうやら今年は、大物アーティストに縁があったような気がする。
アリーナ公演というやつをあれだけ嫌っていたのだが、いざ東京ドームでのストーンズライヴを体験してみると、こういう大きなハコもまたエエかも? と思うようになってしまった。
おかげで、大規模アリーナ公演に対するアレルギー反応も少しは治まってきた。
そんなこんな、今日この頃。
チケットぴあのメールマガジンに、来年2月のスティーヴィー・ワンダー大阪ライヴの先行抽選情報が!
思わず、申し込んでしまったが、会場は、大阪中央体育館。
2月の体育館なんて、考えただけで寒そうだが、、、、、、、、
あのスティーヴィー・ワンダーが唄うんだから、心配ないとは思われるものの、イナカモノにとっては
「体育館なんて、音響的には大丈夫なんだろうか?」
という心配が沸いてきた。
どんな体育館なのかという心配は、チケットが当選してからにしよう
吉田拓郎 2006
ミノルホド コウベヲタレル イナホカナ 2006年12月2日 神戸国際会館こくさいホール
初めて目にした拓郎ライヴのあまりの充実振りに感激し、自力でセットリストの作成に取り掛かってみたのだが、努力する事も無くあっさりと断念した。
努力するのはキライだ、というか、ワタクシに「努力」という言葉は似合わない。
2曲目はわかる。
2曲目はペニーレーンでバーボンだったが、その前の1曲目のタイトルからしてわからない、、、、、、
1曲目は、静かな曲調で、サビの部分の歌詞が「外は雨、、、、、」で始まる曲だったが。
他にもタイトルがわからない曲が全体の3分の1くらいを占めていた原因はというと、どうやらワタクシの拓郎熱の薄さにあるようだ。
吉田拓郎のアルバムはローリング30あたりから、あまり聴かなくなってしまったのが災いしたのだろう。
因果応報。
まあ、いいさ。
先般のNHKつま恋生中継を収めたDVDを友人から借り出して鑑賞していたので、それが良い予習になった。
PCのしょぼいスピーカーで、つまんない解説付きのつま恋のDVDを聴くよりも、こくさいホールに響く拓郎の歌と瀬尾一三と六甲は雨で景色は何も見えなかったバンドの演奏は、¥10,000のチケット代金以上の熱さを伝えてくれた。
おそらく、ワタクシ一人だけだったとすると、この日の拓郎ライヴにには参加していなかったと思われる。
誘ってくれたヤツに感謝、感謝、大いに感謝
2階席からの参戦だったが、あらためて見下ろしてみると、このホールの2階席は他のホールに比べると高い位置にあるような気がする。
真下を見るのが怖いもん。
見下ろすと、ステージはもちろん、1階席のステージ寄り前側の半分くらいが見渡せるのだが、静かだった1曲目はまだしも、2曲目のペニーレーンでバーボンが始まると、ワタクシから見渡せる範囲の1階席の観客が総立ちになっているのが確認できた。
事前の予想通りに、年齢層の高いライヴである。
当然の如く、つま恋に集まった観客達の年齢層とリンクする。
「オジサン達もオバサン達も熱いやないか~」
2階席はというと、ほとんどが座っている。
その原因は、2階席があまりに高い位置にあるので、一番前の席の人が立ち上がれないのだろう、と推理した。
前の人が立ち上がれば、しぶしぶ(あるいは嬉々として)皆立ち上がっていただろうが、
手摺があるとは言えあの高さで立ち上がって踊ったりすると、ちょっとノリ過ぎると1階席に真っ逆さまに落っこちる可能性の方が大だと思う。
もっとも、充分に大人の年齢の集合体である。
立ち上がっていた1階席の紳士淑女たちは、拓郎のMCあたりで静かに着席していたようだ。
かねがねライヴにおけるスタンディング問題については一家言を持つワタクシではあるが、もしも万が一、この日、1階席に座っていたとすると、きっと2曲目どころか1曲目からスタンディングポジションを取っていただろうという事を宣言する。
偉大なる例外として、『拓郎とストーンズはスタンディングOK論』を主張して止まない。
この件についての異論は、一切受け付けない
「拓郎の声が出ていない。」
あるいは
「拓郎、、、、、、、歌が下手になっちまったのか、、、、、、?」
と
つま恋生放送のDVDを鑑賞した後に感じたのだが、野外というシチュエーションもあったろうが、あれはきっとNHKが悪い。
神戸で聴いた拓郎は、メチャメチャ声も出てるし、メチャクチャ上手いじゃないか
特にバラード
言葉とか外は白い雪の夜なんか、最高
もうひとつ、つま恋生中継ではわからなかった事がある。
拓郎が弾くギターの音って、ちゃんとPAから出力していたんだね~
昔みたいにアルペジオで弾き語りじゃなくてコードストロークに専念しているし、バックにギタリストが2人ついているので、ヴォリュームを絞ってるんだと思い込んでいたら、拓郎のギターの音もちゃんと聴こえてきた。
それに、ギターを弾きながら歌っている姿は、なんてカッコ良いんだ。
この人は、昔から運動オンチというイメージがあるが、両足の足首と膝が、リズムに乗って柔らかく動いている。
関節の使い方が上手い。(その誉め方、なんやねん?)
前半3分の1ほどは、拓郎を含めて7人編成(ギター2人、キーボード2人、ドラムス、ベース)のバンドだったが、この指とまれから、コーラス4人(男女2人ずつ)、ホーンセクション4人、ストリングス8人、指揮者1人(瀬尾一三)が合流しての大編成となった。
たぶん、つま恋の時と同じメンバーだろう。
拓郎のすぐ後ろに立ったコーラスの4人が踊りながら歌いだすと、ビジュアル面でも、ステージは一気に華やかさを増した。
そのうち、女性コーラスの2人の動きが目を引いた。
中でも、向かって左側の髪が長い方のお姉さんは、登場するや否や、既にノリノリ状態で踊りまくり、拓郎をしのぐカッコ良さ
それまでは、双眼鏡で拓郎のアップを追いかけていたワタクシだったが、ここでこのコーラスのお姉さんにもズームするという浮気心が芽生えてしまった、、、、、、
このコーラス隊のダンシング&シンギングにつられてか、一度は静まっていた1階席のあちこちでスタンディング客が発生。
ラジオの深夜放送で鍛えた拓郎の軽妙なMC(相変わらず逆説的な表現が多いが 笑)と歌が、その勢いを加速していく。
途中休憩無し、アンコール無し、開演前の宣言通り、ぶっ続けのライヴで終演予定の20時半のゴールまでの流れが、誰の目にもそろそろ見えてきた頃。
いよいよ、春だったねからの怒涛の大団円に向けて、1階席は全員こぶしを振り上げて大合唱状態。
2階席はというと、相変わらず座ったままだが、これまた大合唱
最後の曲は、つま恋と同様、今日までそして明日から。
ただし、つま恋の時とは違い、宣言通りに今回はアンコール無し。
何度も何度もリフレインした後、この曲が終わるやいなや、これ見よがしに客電が点灯。
誰一人不満を口にするわけでもなく、観客達は、心身ともに体温が上昇した状態で、こくさいホール名物の長~~いエスカレーターを行儀良く降りて行った。
つま恋DVD予約テーブルには、次から次と予約申込書を手にした人達が詰め掛けていた。
特典映像(中島みゆきと拓郎のハグシーンなど)付きの3枚組DVDが、¥12,800。
写真集、記録集、楽譜集、観客の声を4分冊に集めた公式記録BOX(書籍)が、¥9,800。
皆、大人買いの楽しみ方を知っている世代だ
そうそう、
つま恋中継の時から、気になっていた事がもう一つあった。
あいにく、つま恋生中継のDVDを既に返却してしまったので、確認のしようがないのだ、、、、、
この疑問には、ワタクシのような若輩者ではなく、ず~っと拓郎を追っかけた方に是非ともご教授いただきたいのだが、、、、、、
オリジナルアルバムに収録された時と、キーを変えている曲がなかったですか~?
双眼鏡でのぞいた拓郎のギターのカポタストの位置から推測するに、外は白い冬の夜は、キーを変えていたという疑惑が浮かんだ。
(もっとも、この曲では、ギターを構えているだけで、結局、拓郎はギターは弾いていなかったが。)
先ほど、手持ちのCDで確認したらば、原曲のキーはGなのだが、、、、、?
またもや某電電公社系プロバイダーの懸賞に当選してしまい、今度は『手紙』という日本映画を鑑賞した。
ワタクシの住むイナカ町で上映が無い、、、、、、、、というのが、これまでにネットの懸賞でゲットしたチケットの共通点だったのだが、今回もまた、ワタクシの住むイナカ町の映画館では上映していなかった。
だが、40キロほど離れた隣の隣の隣の町の映画館で上映していたので、クルマで1時間ほどかけて鑑賞してきた。
今回はクルマで楽々往復できる距離だったので、ガソリン代を計算するのはやめておこう。
芸能マスコミでは叩かれているらしい沢尻エリカだが、この映画でも好演。
食堂で働くお姉さんの時には、誰だかわからなかったけど、、、、、、、
その後、東京の美容学校へ行きだした時も、主婦になった時も、メイクですっかり別人になってる、、、、、、、やっぱり女優さんは化けるんやねぇ。
あれだけ嫌がっていた日本映画も、意外に面白かったする。
決して、タダだったからというわけではない。
どうして日本映画を敬遠していたのだろうか?
字幕を読むよりも、すんなりとセリフが入ってくるのに。
ワタクシが映画館で映画を観るようになったのは、ここ5~6年の事だが、映画館で観た日本映画としては、『パッチギ!』これも沢尻エリカが出演)ピカイチだと思うが、最近では、当地でロケした『幸せのスイッチ』もなかなか面白い映画だった。
後者のロケ地は、かなり判明してきたゾ
ところがところが、
そう言っているうちに、ついさきほど、某電話会社系プロバイダーのネット懸賞の当選通知メールが届いた。
今度も映画関連だが、『王の男』プレスシートなるものが当たったのだという。
プレスシートって、何なのさ?
直訳すると、「報道陣用席」、、、、、、、、、、
まさかねぇ~?
せいぜい、報道資料を印刷したペラペラの紙切れかも知れない