新穂高温泉を離れると、すぐに雨は止み、1時間ほどで高山市に到着。
ロープウェイに乗れない場合に備えて、朝、ホテルのPCで、高山市の映画館のありかをチェック済みだったので、その映画館を探してみる。
高山旭座という、4スクリーンらしいが2棟の平屋建てに分かれた、妙な造りの映画館を探し当てたのは13:00頃。
事件は、ここで起こったのだ
劇場版トリック2をやっていたので、立ち寄る事にした。
新穂高ロープウェイに乗って、山上を散策する予定の時間が余ってしまったのだから、ここで映画を1本観たところで、さほどの影響は無い。
(この時点では、まだ、何の疑問も持っていなかった)
チケット売り場は無くて、自動券売機でチケットを購入。
(この時点では、まだまだ、何の疑問も持っていなかった)
映画館に入り、座席に座り前を見ると、正真正銘イナカモノであるワタクシの地元の映画館よりも、スクリーンが小さい、、、、、、
観客は、高校生らしいグループや親子連れやらで10人以上はいた。
(この時点では、まだまだまだまだ、何の疑問も持っていなかった)
予告編が終わり、小さいスクリーンで劇場版トリック2本編が始まったとたんに重大な事に気付いた!!
こ、こ、こ、こ、こ、この映画は、確か2~3ヶ月前に観た!!
何と、
一度も観ていないつもりで、観た事がある映画を観てしまったのだ
どうして、このような事が起こったのだろうか、、、、、、?
トリックという映画は、元々、同名のTVドラマの延長線上にある。
その、TVドラマは、深夜時間帯に放送されたトリックというシリーズがカルト的な人気を博し、好評に答えてトリック2という続編のドラマシリーズが放送された。
その後、さらにカルト的人気は衰えず、映画として劇場版トリックが製作された。
劇場版トリック2は、劇場版トリックの続編に当たり、劇場版トリック2が上映されるタイミングに合わせて、劇場版トリックがTV放映された。
トリックシリーズのファンであるワタクシ自身、このあたりで、何やら混乱をきたしていたのかも知れない。
待て待て、こんな説明をした所で、誰も興味を持たないだろう。
というより、こうして説明しているワタクシ自身、劇場版トリックとTVのトリック2のどちらが先だったのかがわからなくなってきた、、、、、、
問題は、
一体、どうして、意図せずに、同じ映画を2回も観てしまったのだろうか?
という事なのだ。
今まで、どんなに面白かった映画であっても、(後でレンタルビデオで観た事はあっても)映画館でリピーターとして観た事は無いのだ。
感激の余り、同じ映画を何度も観る映画ファンも多いらしいが、それは、貧しいワタクシの主義ではない。
仲間由紀恵に良く似た、誰かの面影を求めたのだろうか?
いや、それは無い。
誰かって誰だ?
それとも、マジシャン役の仲間由紀恵が、劇中、まばらな観客にウケないマジックを披露するシーンで着ている、チャイナドレス姿を潜在意識が求めたのだろうか?
う~~~~ん、、、、、、、
それはありえるかもしれない、、、、、
それとも、
これだけは口にしたくは無いが、
ボケたのだろうか?
それは無い
と、
誰か、否定して欲しい
せめて、映画館に入る前に、じっくりとポスターを見て出演者名を確認しておけば、一度観た映画だと気付いたかも知れない。
途中で席を立つことも考えたが、それはやめた。
チケットを買って入場してしまった以上は、仕方が無い。
2回目とはいえ、最後まで観る事にしよう。
踊る大捜査線シリーズに負けず劣らず、この映画の画面の隅々には、主たるストーリーとは関係無い人物や物事が仕掛けられているはず。
この際、いい機会だ。
その、主たるストーリーとは関係ない仕掛けをじっくりと見つけてやろう。
そう決意して、最後まで見届けた。
小さい仕掛けはいくつか見つける事が出来たが、残念ながら、わざわざ高山市まで来て発見する必要性があるような重大な物ではなかった。
映画館を出ると同時に、事件によるショックからは立ち直った。
何よりも、2時間ほどのんびりと座席に座って休憩できたので、ここまでの2泊3日の旅の疲労感はすっかりと回復していた。
高山市を後にして、この日の宿泊地の美濃加茂市に向かった。
高山市から下呂市、さらに郡上八幡市へと続く国道41号線は、走りやすい道だった。
美濃加茂市に着く頃には、すっかりと暮れた空のあちこちで雷が鳴っていた。
翌日は、ノンビリと帰路に着くだけ。
という事で、今回の信州行きは、実質的にはこの日で終わったのだ。
ワタクシの家から松本市までは約550kmの距離があるので、信州旅行をするとしても、行き帰りに時間がかかり、2泊3日のスケジュールでようやく丸1日自由に動けるという状態である。
この後も、何とかスキを見つけては信州行きを計画したい所だが、今後の予定を考えると、年内に再度信州旅行を出来るという見通しは立たない。
(馘首、あるいは、失業した場合を除いて、、、、、)
どうやら、この続きは来年以降のお楽しみになりそうだ。
それまでは、せいぜい、生命体としての機能を持続しておかなければ、
などと思いながら、ワタクシの8月は終わろうとしている。