ソニーミュージックという社名で封書が届いた。
封書を振ってみるとカサカサ音がするので、何やらちっちゃいモノが入っているらしい。
こんな書面と一緒に
ギターピックが5枚入っている。
そのうち1枚にはロス・ロンリー・ボーイズのロゴが入っている。
あ、そうそう、3月に衝動買いしたロス・ロンリー・ボーイズのアルバムに付いてたキャンペーン情報に応募したっけ。
ロス・ロンリー・ボーイズの他、あとの4枚のミュージシャン名には心当たりが無いが、
素直に当選の幸運を喜びたい。
しかし、最近、どうにも小物しか当たらないなぁ、、、、
そろそろサマージャンボでも、、、、、
いやぁ、、、、、
今回ばかりは、ホントに当惑しているのだ。
去年11月、京都での『夢二とともに』という美術展で、川西英という画家の『神戸百景』という画集を買った。
世間に疎いワタクシの事、美術の世界にはさらに疎いわけで、川西英という画家の名前はこの時に初めて知ったのだが、神戸は父親が生まれ育った町なので、この画集を眺めているとワタクシの幼い頃の記憶が心地よく刺激される。
といってもヨチヨチ歩きのワタクシ自身が神戸に居たのは、ほんの数年らしいが。
で、つながるのは先日の話。
神戸の美術館に併設の喫茶店でサンドイッチとコーヒーで昼食。
サンドイッチは造り置きではなくオーダーを受けてからの手造りらしく、少々の待ち時間が発生し、店内を物色していると、ゴーフルのパッケージが目に留まった。
川西英の神戸百景をイメージさせる画風で、どうやら川西英のご子息の作品を印刷しているパッケージらしい。
パッケージがお気に入り登録されたので、『神戸六景』と名づけられた、小さいゴーフルが入った6個入りパッケージのセットを買い求めた。
家に戻って包装紙を開けて、少々ガッカリ、、、、、、
6種類の違う風景のパッケージが入っているはずなのに、1種類、ポートタワーの絵柄のが重複している。
ということは、1種類足りないと言うことで。
どこをどう考えてもガッカリ感は収まらない。
考えられる対応策は4つ。
その1 買い求めた店舗に行って交換してもらう。
・・・・・・・だが、レシートは手元にあるものの、今すぐ神戸に行けるわけではないので、現実的ではない。
その2 居住地の近くでもこの会社の製品は扱われているはずだから、近くの店舗で交換してもらう。
・・・・・・・だが、どうやって事情を説明すればいいのか?
その3 今回は諦めて、次の機会に6個入りパッケージ、あるいは不足している1個のパッケージを買う事にする。
・・・・・・・だが、次の機会にたずねた店舗に、不足しているパッケージの商品の在庫が都合よくあるわけではない。
その4 きっぱりあきらめる。
とりあえず、会社のホムペから連絡しようと検索してみるが、楽天などの通販サイトばかりがヒットして、会社のサイトにたどり着けない。
ふと、パッケージの底を見ると、『お客様相談室』のフリーダイヤルが印刷されているのに気付いた。
いかにも重大な問題についてクレームをつけるわけではないので、『お客様相談室』に電話するのもどうかとは思ったのだが、ここまでくると考えられる対応策は2つ。
その1 お客様相談室に連絡して、重複のために不足となったパッケージだけをワタクシの居住地の近くの店舗で交換してもらえないか、(文字通り)相談してみる。
その2 きっぱりあきらめる。
おそらく、家電品の故障の相談以外に『お客様相談室』の類のセクションにクレーム電話を入れた経験が無い小心者のワタクシである。
震える指でフリーダイヤルをプッシュした。
応対してくれたのは男性で、オフィスの中なのだろう、周囲で仕事している気配が漏れ聞こえてきた。
丁寧に商品の状況を聞いたうえでパッケージの絵柄をひとつずつ確認してくれて、足りない物を発送してくれると言う事になった。
パッケージ6個入りで税込み¥2,520の商品なので、1個当たり¥420に過ぎないわけで、こちらとしてはわざわざ送料を発生させて発送してもらう事など全く期待していなかった。
なので、近くの店舗に在庫があれば重複している分と交換の手配をして欲しい、と伝えたのだが、「わざわざお客様においでにいただくわけにはまいりません。」とあくまでも穏やかな口調で発送のための確認手続きに移った。
購入時のレシートあるいはそのコピーを送れとの依頼も無く、何度も何度もお詫びの言葉を言われると、つまんないちっぽけな事で電話したこちらの立場がこそばゆくなりながら電話を切った。
翌日、さっそくクロネコ便で送られてきた包装を見ると、なんとなくデカい。
驚いたことに、包装の中には、不足していたパッケージ1個だけではなく、パッケージ6個入りの箱が丸ごと入っている。
当然のことながら、今度は間違いなく不足重複は無い。
不足していたパッケージ1個だけを交換して欲しくてフリーダイヤルしたわけだが、これでは全くの丸儲けではないだろうか?
ワタクシもついに、世間で噂されるクレーマーの仲間入りをしてしまったようで、後ろめたさがつきまとってしまう。
もう一度ネット検索して、会社のホムペの『お問い合わせ』というボタンからメール送信して、お客様相談室の担当者の方にお礼せずにはいかなかった。
というわけで、つくづく小心者がつくづく当惑しているのだ。
6年分の受信料請求 NHK、未契約一般世帯に
『受信契約を結んでいない一般世帯を相手取り、NHKが初めて契約締結と受信料支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、東京地裁(斉木敏文裁判長)であった。NHKは、被告男性が約6年前から衛星放送を受信できていたことが確認されたとして、提訴した段階の請求額4580円から増額、過去にさかのぼり計16万8720円の支払いを求めた。放送法はNHK放送を受信できる設備を設置した場合は受信契約を結ぶことを定めている。NHKは昨年11月、男性を含む計5世帯を提訴。4世帯は契約を結び、衛星放送を含めた2カ月分の受信料4580円を支払ったが、男性は応じなかった。
NHKはその後、男性がBS画面に表示されるメッセージに従って平成18年3月にNHKに連絡し、契約の意思を示した記録が見つかったとして、請求額を37倍近く増額した。
NHKは他の未契約の世帯・事業所相手では、過去にさかのぼった請求はしておらず、弁護人は「増額は他の未契約世帯への見せしめだ」と反発。男性側は争う姿勢を見せている。』
この記事を目にした時、背筋が寒くなった。
かつて、別宅でたたずんでいた時、誰かがドアをノックする音に気がついた。
その別宅には新聞も郵便も配達されないし、誰か知人が訪ねてくるとしたら必ずケータイかメールで連絡があるはずなので、その訪問者に対する心当たりは全く無かった。
心当たりが全く無かったのだが、ぼんやりしていたのか、反射的にドアを開けてしまった。
ドアの外には、安そうなスーツを着た推定新卒年齢のお兄さんがニコヤカに立っていて、
『こんにちは、NHKです。』
と、第一声。
呆然とするワタクシに、
『おたくではどんなテレビをお使いですか?』
うろたえるワタクシは、
『どんなテレビって、、、、?』
『ですから、ブラウン管でしょうか? 液晶でしょうか?』
地デジ化寸前の時期だったので、本当にどんなテレビを使っているのかの調査だったのかもしれないが、
とにかく、うかつな事は口にはできず、
『う、う、う、うちにはテレビは無いんですよ』
と反射的に応答したら、
『そうですか、それではテレビを買われた頃にまた伺います。』(ニコニコ)
と、あっさりとドアを閉めて、ワタクシの部屋の上階に向かっていった。
ワタクシは、ホットしてドアを閉めたのだが、その時、ある事に気づいた。
訪問者の視線では、ドアを開けたワタクシの肩越しに34インチ液晶テレビを置いているのが丸見えだったのだ、、、、、
その後、すぐに、同じ建物に居住する同僚達にメールで警報を発令したことは言うまでも無い。
ドック・ワトソンのライヴの帰りに、梅田ナカイ楽器で買ったバンジョー。
確か、どっかにそのバンジョーの画像を保管していたはずだとPC内を捜索する事数分。
あった、あった。
ヘッドに『TENESY』、トラスロッドの目隠し蓋(正確にはどう呼ぶのだろうか?)に『JAGARD』とインレイが入っている。
値引きなしの¥38,000。
ここまで入力していて、ふと、記憶違いに気づいた。
確か、このバンジョーは初任給で買ったはずだから、11月のドック・ワトソンのライヴの帰りではなかったはずだ。
かすかな初任給の手取りから大枚¥38,000も使ってしまったので、翌月の給料日までとてつもない窮乏生活に陥ったのだから。
記憶違いしていたことが恥ずかしいけど、せっかくのバンジョーネタを無駄にはできず、このままアップしよう。
ともかく、同じ年の4月下旬に買ったのは間違いない。
ドック・ワトソンとナターシャセブンの影響を受けてバンジョーが欲しくなったのも間違いない。
その後、ギターの方でもドック・ワトソンの『ブラック・マウンテン・ラグ』をマスターする兆しも無く、バンジョーの腕前が上がる兆しも無く、バンジョーそのものは手離してしまったのだが、きっと良い人の所で元気にしていると思われる。