この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『最終目的地』-アンソニー・ホプキンス、シャルロット・ケンズブール、真田広之らの奇妙な組み合わせ

2012-12-26 22:09:55 | 最近見た映画



     【2012年12月22日】   京都シネマ

 亡くなった著名な作家の伝記を書くのに、その妻の“公認”を得るために、若い伝記作家がわざわざ南米の『ウルグアイ』まで出向く。そこには、亡くなった作家の妻と、作家の兄とその《恋人》、それに作家の元愛人が同居している。


               

 

 妻は伝記を書くことに否定的で“公認”は絶対与えないという。兄は賛成で、愛人は訪問者に興味を示し、兄の意見にかたむいている。


                                                  


 この場合、伝記を書くことに対して“公認”を得ることがどんな意味を持つのか、あるいは、著名な作家がどんなものを書き、世の中に《どのような影響を与えた》人物なのか分からない中で、それぞれが意図して行動していることの意味が伝わってこない。



     



 こうした文芸作品というのは、往々にして主題というか、作品の意図するものが分かりにくい。豪華俳優が顔を合わせているのだが、それぞれ個性が強すぎて、どこかちぐはぐで空回りしている感じがする。というか、それぞれの俳優の好いところが出ていないような気がする。


                          


 最終的に“公認”を得られるが、最初、お互いの将来を託して、若い伝記作家をアメリカからウルグアイに送った恋人と別れたが、それも何を意味したのか? どうもよくわからない。

 
 日本人贔屓からだけではないが、真田広之にはもう少し彼らしい配役の仕方を考えて欲しかった。『たそがれ清兵衛』を知っている者にとっては、だいぶ違和感が残る。




  『最終目的地』-公式サイト





 

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