【 2017年8月26日 】 京都シネマ
イザベル・ユベールもアンヌ・コンシニも好きな女優だが、フランス映画も、こんなハリウッドの尻を追ったような映画を作っていてはだめだ。夢も希望も、知性のかけらも知的興奮も、新しい世界の発見も、感動も何にもない。こんな映画を見ても、後味の悪さだけが残り、何も得るところがない。こんな映画は嫌いだ。
ハネケ監督は好きではないが、『ピアニスト』のイザベル・ユペールの方がずっと良かった。
アンヌ・コンシニの魅力が消え失せてしまう。『灯台守の恋』のみずみずし笑顔が忘れられない。『愛されるために、ここにいる』の無邪気でチャーミングな娘姿もよかった。
京都シネマの混雑ぶりとは裏腹に、自分の心持は空虚で寒々としたものだった。
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