【2013年9月29日】 京都みなみ会館
同じ日に見たもう1本の映画『あの頃、君を追いかけた』とは、また対照的な作品である。
カメラはほとんど固定され、基調はモノクロ画面だし、登場人物も4人だけである。
息子夫婦とその両親の4人暮らしの慎ましやかな家族。その家族に、次から次へと襲いかかる“悲劇”。息子のリストラ、嫁との離婚、母親の突然の死、そして父親の入院。
映画は、これらの“悲劇”の襲ったあと、病院から戻った父子二人だけの居間のシーンから始まる。
画面は動かない。
日本のどこにでもありそうな-今日が【平和であっても】、いつ悲劇が襲うかもしれない現実が-どこにでも現実にありうる家族の物語である。
『日本の悲劇』-公式サイト