【2013年9月29日】 京都みなみ会館
いわゆる、“青春もの”である。昔の思いでは、どこかキュンとくるし、大事にしておきたい。監督のそんな思いが伝わってくるようであるし、いくつになっても気持ちだけは若くありたいと思う。
舞台は台湾、時代は今から20年ほど前にさかのぼり1994年から10年間ほどの、監督自身の青春時代の体験をインターネット小説に書いたものを元に、自ら脚本とメガホンを取って作られた映画である。“日本文化“の影響も随所に見られ、地元台湾をはじめ香港でも大ブレークしたという。
描写、表現は、劇画的だが、大きな違和感はない。それより、随所に散りばめられた何気ない“台詞”に共感してしまったりする。
『男はいつも幼稚で大馬鹿だ』-(いつだって、男よりも女のほうが一足先に大人になるのが、この世の常。)-その通り。
『恋愛は成就するまでが、一番輝いているかもしれない。-一緒になったら、大切な何かを1つ1つ失っていくような・・・』-ある意味、真理かも!
カメラも【特撮】を使ったりアングルにこだわったりして、非常に【漫画チック】な表現もあるのだが、見終わった感じは、なかなかロマンチックで懐かしく【甘酸っぱい】感傷を得られた。
ちなみに、サブタイトル(それとも、原題?、いや英題である)で添えられていた
You are The Apple of My Eye.
とは、君は僕の『瞳だ』あるいは、僕の『非常に大切なもの!』くらいの意味である。
この最後のシーンは監督の『宝物』ではないのかな!
『あの頃、君を追いかけた』-公式サイト