[2007年7月5日] 京都シネマ
3人の子供をテーマにしたオムニバス形式の形をとっているかのようだが、どうもしっくりこない。
長女を扱った章で、兄はただそこにいるだけの存在で、実際には長女の行動に深く関与しているのに、どう影響を与えているか見えてこない。
弟の章でも同様だ。だいたい、あの弟、行動を見ても容姿からも指を詰めるような人格は見えてこない。
兄弟をオムニバス形式で描いた作品で思い起こされるのは、イタリア映画の「若者のすべて」だ。若いころのアラン・ドロンが輝いて見える。兄や他の兄弟もその性格が画面の中に自然に展開されて印象に残るいい映画だった。
だいたい親の生き様があまり見えてこないし、文革がどういうものだったか、映画には全然描けていない。
文革前後の人間史を壮大に描いた「芙蓉鎮」と比較すること自体が、どだい無理なはなしか。
「孔雀-我が家の風景」-公式サイト
3人の子供をテーマにしたオムニバス形式の形をとっているかのようだが、どうもしっくりこない。
長女を扱った章で、兄はただそこにいるだけの存在で、実際には長女の行動に深く関与しているのに、どう影響を与えているか見えてこない。
弟の章でも同様だ。だいたい、あの弟、行動を見ても容姿からも指を詰めるような人格は見えてこない。
兄弟をオムニバス形式で描いた作品で思い起こされるのは、イタリア映画の「若者のすべて」だ。若いころのアラン・ドロンが輝いて見える。兄や他の兄弟もその性格が画面の中に自然に展開されて印象に残るいい映画だった。
だいたい親の生き様があまり見えてこないし、文革がどういうものだったか、映画には全然描けていない。
文革前後の人間史を壮大に描いた「芙蓉鎮」と比較すること自体が、どだい無理なはなしか。
「孔雀-我が家の風景」-公式サイト
僕は、逆に「芙蓉鎮」より、何倍も、中国のある時代の空気をちゃんと描いていたように思うんです。
手法の違いなのですが。
3人の兄弟やその親も、そのこと自体を描きたいというより、時代を映すひとつのモデルとしただけです。でも、中国の実際の村落の家族を知らない僕などにも、なんか、時代に翻弄さればがら、だけど、たくましく生きている家族のようにみえて、感動してしまいました。