横浜に二人で住んでいる実父の調子が悪いというので、様子を見に横浜に帰った。思った以上に脳梗塞が進んでいるようで、帰ろうと思った矢先にまた軽い発作を起こし再入院になった。幸いだったのは、入院先が実家から200メートルも離れていない「脳血管医療センター」だったことだ。ここなら、1日2回でも3回でも通える。いままでは毎日何度も救急車が家の前を通り、うるさいと小言を言っていたのがこんな結果になるとは。
病院での待ち時間に街に出た。高校の帰りに関内か石川町で降りていつも立ち寄った街だ。
有隣堂は同じようにあった。羽衣町のバス停から目抜き通りの伊勢佐木町に通じる路地から入る、脇の入り口も同じようにあった。中にはいると、本屋特有のインクと紙が、製本で上品に仕上がった、気持ちが凜とするにおい。
京都には、この本屋のにおいのする書店はない。新宿の紀伊国屋書店も独特の雰囲気があるが、ここのにおいが懐かしい。
横浜にきたら、ごてごてのラーメンでなくラー油をきかせた湯麺を食べようと店を探したが急には見つからない。関内駅近く吉田橋の横の小さい店で第二希望の、ネギラーメンを食べる。白ネギの千切りしたものが山とのっている醤油味のあっさりラーメン。これがなかなか関西では食べられないから、よけいにおいしく感じる。
入院したがらず、検査も点滴も拒否する親父を言い含め、医者に今後の見通りを聞き、病院相談室と地域のケアセンターで退院後の予定と段取りを相談し、多少気になりながらも母親と近くに住む弟に後を託し、京都に戻ってくる。
病院での待ち時間に街に出た。高校の帰りに関内か石川町で降りていつも立ち寄った街だ。
有隣堂は同じようにあった。羽衣町のバス停から目抜き通りの伊勢佐木町に通じる路地から入る、脇の入り口も同じようにあった。中にはいると、本屋特有のインクと紙が、製本で上品に仕上がった、気持ちが凜とするにおい。
京都には、この本屋のにおいのする書店はない。新宿の紀伊国屋書店も独特の雰囲気があるが、ここのにおいが懐かしい。
横浜にきたら、ごてごてのラーメンでなくラー油をきかせた湯麺を食べようと店を探したが急には見つからない。関内駅近く吉田橋の横の小さい店で第二希望の、ネギラーメンを食べる。白ネギの千切りしたものが山とのっている醤油味のあっさりラーメン。これがなかなか関西では食べられないから、よけいにおいしく感じる。
入院したがらず、検査も点滴も拒否する親父を言い含め、医者に今後の見通りを聞き、病院相談室と地域のケアセンターで退院後の予定と段取りを相談し、多少気になりながらも母親と近くに住む弟に後を託し、京都に戻ってくる。