[2007年8月26日]京都シネマ
伊勢正三の作る曲は本当にきれいだ。哀愁を帯びて心の琴線に触れるというか、たった3~4分の時間の中の短かな歌詞とメロディーに、男女の関係の微妙で、切なく果てしない世界を作ってしまう。
絵画や数学の世界でも、俗人ではどうにもならない特殊な才能というものの存在を感じるのだが、同様の特殊な才能があるのだろうかと思ってしまう。南こうせつや吉田拓郎が悔しがっても伊勢正三に軍配が上がる。
大林監督はその特殊な才能に惚れ込みとりつかれ、それを1つの具体的な物語として映像化しようと試みたのではないか。
「名残り雪」も以前見たが、「22年目の別れ」の方は曲の乱発しすぎである。
作品がうまく出来たかどうかは見る人の判断に任せたいが、ボクとしてはやっぱり曲そのもののイメージの方が、広く感じる。
公式ホームページが見あたらないので、作品を紹介しているブログを1つ
「青空と夏みかん」のブログ記事
伊勢正三の作る曲は本当にきれいだ。哀愁を帯びて心の琴線に触れるというか、たった3~4分の時間の中の短かな歌詞とメロディーに、男女の関係の微妙で、切なく果てしない世界を作ってしまう。
絵画や数学の世界でも、俗人ではどうにもならない特殊な才能というものの存在を感じるのだが、同様の特殊な才能があるのだろうかと思ってしまう。南こうせつや吉田拓郎が悔しがっても伊勢正三に軍配が上がる。
大林監督はその特殊な才能に惚れ込みとりつかれ、それを1つの具体的な物語として映像化しようと試みたのではないか。
「名残り雪」も以前見たが、「22年目の別れ」の方は曲の乱発しすぎである。
作品がうまく出来たかどうかは見る人の判断に任せたいが、ボクとしてはやっぱり曲そのもののイメージの方が、広く感じる。
公式ホームページが見あたらないので、作品を紹介しているブログを1つ
「青空と夏みかん」のブログ記事
大分の景色の美しさはすごく出ていましたね。
映画を観て受ける印象は人それぞれかもしれませんね。
コメント、ありがとうございます。
そうですね。前作もそうでしたが、ちょっとこねりすぎの感がありますね。あんな奇抜で複雑な設定にしないで、もっと単純に男と女の心模様を-どうして22年目にして別れなければならない事情が生じたのか、そのときの気持ちを描写出来るような設定にしてほしかったですね。
また、コメントお願いします。
1960年代生まれの者には共感させられる部分が多々ありました。この曲が流行っていたのは、確か中学生の頃・・・・22歳になったら、こんな別れがあるんだってぼんやり思ってた。
高度経済成長期に育ち、「ノストラダムスの大予言」を信じ、オイルショックの影響に閉塞感を覚えた世代は、従順ではあってもどこか頼りなくて、生きることすらあまり執着心がないのかもしれません。
曲が追いかけるように流れてくるのは、間断なく働く企業戦士に決断を迫っているような。だから筧利夫なのかな。
別れは必ずやってくるもの。
その日をより良く過ごし、悔いなく送るために人は生きているのかもしれません。
それで、曲は最後だけでいいと。
またコメントよろしく!
高度経済成長によって、地方の個性がどんどん奪われていますが、まだこういうところがあるんだと思うと、何かホッとします。
またコメント、お願いします。