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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

「22年目の別れ」-懐かしいメロディーについ惹かれ

2007-08-29 23:20:29 | 最近見た映画
[2007年8月26日]京都シネマ

 伊勢正三の作る曲は本当にきれいだ。哀愁を帯びて心の琴線に触れるというか、たった3~4分の時間の中の短かな歌詞とメロディーに、男女の関係の微妙で、切なく果てしない世界を作ってしまう。

 絵画や数学の世界でも、俗人ではどうにもならない特殊な才能というものの存在を感じるのだが、同様の特殊な才能があるのだろうかと思ってしまう。南こうせつや吉田拓郎が悔しがっても伊勢正三に軍配が上がる。

 大林監督はその特殊な才能に惚れ込みとりつかれ、それを1つの具体的な物語として映像化しようと試みたのではないか。

 「名残り雪」も以前見たが、「22年目の別れ」の方は曲の乱発しすぎである。

 作品がうまく出来たかどうかは見る人の判断に任せたいが、ボクとしてはやっぱり曲そのもののイメージの方が、広く感じる。


 公式ホームページが見あたらないので、作品を紹介しているブログを1つ

  「青空と夏みかん」のブログ記事


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6 コメント

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初めまして (hibiki)
2007-08-30 17:52:03
もっと叙情的な静かな作品なのかなと思っていたのですが、ちょっとミステリーっぽい感じがしました。
大分の景色の美しさはすごく出ていましたね。
映画を観て受ける印象は人それぞれかもしれませんね。
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Unknown (春は来る)
2007-08-30 19:32:25
自分も、曲の安売りしてくれるなあなんて思いながら見てました。最後の方の、父と娘のあーいった、しっとりとしたシーンがもう少しあったなあと思いましたが、どうですか。
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「hibiki」さん、コメントありがとう (y-inosan66)
2007-08-30 23:47:23
 はじめまして!
 コメント、ありがとうございます。
 そうですね。前作もそうでしたが、ちょっとこねりすぎの感がありますね。あんな奇抜で複雑な設定にしないで、もっと単純に男と女の心模様を-どうして22年目にして別れなければならない事情が生じたのか、そのときの気持ちを描写出来るような設定にしてほしかったですね。
 また、コメントお願いします。
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Unknown (Lycoris)
2007-08-30 23:53:25
大林監督の映画は、尾道三部作と同様、坂道の描写がとても美しく、郷愁を誘いますね。

 1960年代生まれの者には共感させられる部分が多々ありました。この曲が流行っていたのは、確か中学生の頃・・・・22歳になったら、こんな別れがあるんだってぼんやり思ってた。
高度経済成長期に育ち、「ノストラダムスの大予言」を信じ、オイルショックの影響に閉塞感を覚えた世代は、従順ではあってもどこか頼りなくて、生きることすらあまり執着心がないのかもしれません。
 曲が追いかけるように流れてくるのは、間断なく働く企業戦士に決断を迫っているような。だから筧利夫なのかな。

 別れは必ずやってくるもの。
その日をより良く過ごし、悔いなく送るために人は生きているのかもしれません。
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「春は来る」さん、コメントありがとうございます (y-inosan66)
2007-08-30 23:59:35
 大林監督も一生懸命考えたんでしょうが、自分の娘と偶然出会って、22年目に旅立っていくんでなくて、別の過去を持った-その間様々なことがあったけど、やっぱり別れざるを得ない事情を持った男女の心の機微を描く映画を期待してました。
 それで、曲は最後だけでいいと。
 またコメントよろしく!
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「Lycoris」さん、コメントありがとうございます! (y-inosan66)
2007-08-31 23:42:37
「名残り雪」でも、田舎の駅のホームでのあのシーンが一番の印象でしたね。確かにストーリはおいといて、そこに行けば何かあるかもしれない、しかし殺伐とした都会を象徴する東京に対して、いつか必ず帰る心のよりどころとなる故郷、哀愁をそそる風景を描くのはうまいと思いますね。
 高度経済成長によって、地方の個性がどんどん奪われていますが、まだこういうところがあるんだと思うと、何かホッとします。
 またコメント、お願いします。
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