84才男の明日を生きる挑戦記

84才直後、片手に余る持病の中の除癌は目下経過監視中。
4年後は米寿で五輪。酉年を期に臆せず気張らずの余生で在りたい。

根深汁

2005年11月20日 | Weblog

 

 老妻を 看取る先達 根深汁

 先輩ブロガーに、病気の奥様をお世話しながら「リタイア主夫の徒然日記」を投稿されている、利休さんか伝道師のような方が居られる。
 ”ラッキーさん”である。

 日々の自炊献立、会話、川柳のドキュメンタリーに、都度感涙を誘われる。

 それなのに、たまのコメントでは失ばかりしてはお詫びしている私である。

 今日の拙句は、感謝とお詫びを込めた駄作である。


花水木の実

2005年11月19日 | Weblog

 

    囁くは 花水木の実 安床屋
 このところ朝晩の冷え込みがきつくなり、初氷や初霜のニュースを聞くようになってきた。
 街
並みを彩っていた花水木も落葉し赤い実が浮だって見える。
 その為か年々薄くなる頭髪に戸外での帽子が欠かせない。 
 こんな頭でも時々は散髪が必要だ。
 そんな中で千円床屋を見つけた。前から話は聞いていたの
で試してみた。15分も立たない間に”はいお疲れ様” 洗髪も髭剃りもない。
 年金生活の我が身にはこれがお似合いだ 


異国の焼芋屋

2005年11月18日 | Weblog

 

 空腹の 虫を騒がす 焼芋屋

 昨夜の事である。久し振りに、団地に焼芋屋の呼び声がした。
 6時過ぎに帰宅中の 腹の虫が聞きつけて”グー”と泣いた

 突然、隣国に単身赴任中の頃出合った焼芋やを思い出した。
 工業団地の近くの街中で石焼芋屋を見つけ驚いた話である

 在日韓国人一家が、工業団地誘致がきっかけで三代家族が帰国した時、年寄の商売道具だった焼芋屋台をそのまま持ち帰ったと言う。
 呼び声は韓国語に変わっていたが、赴任中の多勢の日本人には勿論人気があった。 懐かしき時代の一駒である。


枯れ風船蔓

2005年11月17日 | Weblog

 

 枯れてなほ皿に余生の風船蔓

 地球温暖化で枯れ損ねた風船蔓が軒先にぶら下がっていた。

 残暑が厳しかった今年、朝顔の後を引き継いで簾になってくれた残骸だった。
 掌に載せると転がりながら”カサこそ”と中実が哭いた。

 割れ残りの愛用の皿を余生の場所にしてやった。

 今の姿で延命を決め込んでいるようだ


炬燵を出した日

2005年11月16日 | Weblog

 

 ドンマインと言いつつ出しぬ炬燵かな

 11月15日に、天皇の長女、紀宮清子(さやこ)さまと、東京都職員黒田慶樹さんの結婚式と両家の披露宴が行われた。

 印象に残るのは ”ドンマインさん””ドンマーイン”である。
 皇室の親子の絆を如実に語る二語である。 

 おりしも、披露宴のニュースを聞きながら炬燵を出していた。

 新所帯の末永いご多幸を祈りつつ言っていた。

 
   ”ドンマインさーん”


日陰の山茶花

2005年11月15日 | Weblog

 

 山茶花の日当る場所にまばらかな

 日当たりに恵まれた山茶花は、高いところから咲き下るらしいがが、終日日陰にある我が家のは違う。

 日陰ながら、反射光と風の寒暖に微妙に反応してマバラに咲く。

「まばら咲き」しながも、いつしか全身の蕾が開いては微風ならずとも散り急ぐ。

 自分のせっかち性分を忘れて、先ほどもついつい言っていた。

  ”やー そんなに慌てるなよ” と.....


絵手紙の秋刀魚

2005年11月14日 | Weblog

 

 絵手紙の 秋刀魚が跳ねる 公民館

 大衆に親しまれて永い絵手紙だが、愛好者の数は増え続けているようだ。 技法も様々に変わっている。
 もぎった色紙を貼り付けて立体的にしたり、枯れ枝をオブジェにあしらった作品等々....
 場所も広くなり、ゆったり観賞出来るのが嬉しい。
 「継続は力なり」3.4年前まで共に学んだ仲間達に再会し、力作を
前に談笑できた昨日の1駒であった。 


木枯しと公民館まつり

2005年11月13日 | Weblog

 

 凩に 気さくな市長 文化祭

 昨日今日は「H公民館まつり」である。
 わが「I俳句同好会」も参加して、作品の展示は勿論、一作日の会場設営と今日の閉会後の片付けをする。
 例年に比べて多彩なプログラムに参加者も観客も多かった。
 折しも、今年一番の木枯しの中を市長が観賞と激励に来訪され、会場を隈なく廻り、声を掛け注文の写真に応じていた。

 わが市は来年の1月1日付けで近隣3町と合併する。
 市政運営に「改革」を推進中の市長の敏腕に期待がかかる。


サフラン

2005年11月12日 | Weblog

 

 サフランは道化師髭をピンと張り

 クロッカスは早春を告げるものと心得ていたが、晩秋から初冬に咲く新種が現れた。その名を「サフラン」と言うそうだ。

 11月始めに求めた時は蕾が2.3個開き始めていたが、雨上がりの今日は、トレードマークの「緑の髭」に護られて、初冬の日に満開の花が輝やいていた。

 季節外れの、嬉しい我家の点景である。

 メモ:11日から13日は当地区の「H公民館祭り」中である。

 


葉牡丹のひだ

2005年11月11日 | Weblog

 

 葉牡丹の 襞を深める 薄日かな

 毎年、庭の縁取りの花々が枯れて寂しくなると、葉牡丹が選手交代をする。
 葉牡丹も例外に漏れず年毎に種類が増えている。

 大きさ、彩り、ひだひだを取り混ぜて、長方形のプランターに配し縁石に沿わせると結構サマになる。

 葉の ひだひだ の落とす影が方向と深さを替える。

     足長の冬日の回転は速い