老妻を 看取る先達 根深汁
先輩ブロガーに、病気の奥様をお世話しながら「リタイア主夫の徒然日記」を投稿されている、利休さんか伝道師のような方が居られる。
”ラッキーさん”である。
日々の自炊献立、会話、川柳のドキュメンタリーに、都度感涙を誘われる。
それなのに、たまのコメントでは失ばかりしてはお詫びしている私である。
今日の拙句は、感謝とお詫びを込めた駄作である。
老妻を 看取る先達 根深汁
先輩ブロガーに、病気の奥様をお世話しながら「リタイア主夫の徒然日記」を投稿されている、利休さんか伝道師のような方が居られる。
”ラッキーさん”である。
日々の自炊献立、会話、川柳のドキュメンタリーに、都度感涙を誘われる。
それなのに、たまのコメントでは失ばかりしてはお詫びしている私である。
今日の拙句は、感謝とお詫びを込めた駄作である。
囁くは 花水木の実 安床屋
このところ朝晩の冷え込みがきつくなり、初氷や初霜のニュースを聞くようになってきた。
街並みを彩っていた花水木も落葉し赤い実が浮だって見える。
その為か年々薄くなる頭髪に戸外での帽子が欠かせない。
こんな頭でも時々は散髪が必要だ。
そんな中で千円床屋を見つけた。前から話は聞いていたので試してみた。15分も立たない間に”はいお疲れ様” 洗髪も髭剃りもない。
年金生活の我が身にはこれがお似合いだ
空腹の 虫を騒がす 焼芋屋
昨夜の事である。久し振りに、団地に焼芋屋の呼び声がした。
6時過ぎに帰宅中の 腹の虫が聞きつけて”グー”と泣いた。
突然、隣国に単身赴任中の頃出合った焼芋やを思い出した。
工業団地の近くの街中で石焼芋屋を見つけ驚いた話である。
在日韓国人一家が、工業団地誘致がきっかけで三代家族が帰国した時、年寄の商売道具だった焼芋屋台をそのまま持ち帰ったと言う。
呼び声は韓国語に変わっていたが、赴任中の多勢の日本人には勿論人気があった。 懐かしき時代の一駒である。
枯れてなほ皿に余生の風船蔓
地球温暖化で枯れ損ねた風船蔓が軒先にぶら下がっていた。
残暑が厳しかった今年、朝顔の後を引き継いで簾になってくれた残骸だった。
掌に載せると転がりながら”カサこそ”と中実が哭いた。
割れ残りの愛用の皿を余生の場所にしてやった。
今の姿で延命を決め込んでいるようだ。
ドンマインと言いつつ出しぬ炬燵かな
11月15日に、天皇の長女、紀宮清子(さやこ)さまと、東京都職員黒田慶樹さんの結婚式と両家の披露宴が行われた。
印象に残るのは ”ドンマインさん””ドンマーイン”である。
皇室の親子の絆を如実に語る二語である。
おりしも、披露宴のニュースを聞きながら炬燵を出していた。
新所帯の末永いご多幸を祈りつつ言っていた。
”ドンマインさーん”
山茶花の日当る場所にまばらかな
日当たりに恵まれた山茶花は、高いところから咲き下るらしいがが、終日日陰にある我が家のは違う。
日陰ながら、反射光と風の寒暖に微妙に反応してマバラに咲く。
「まばら咲き」しながも、いつしか全身の蕾が開いては微風ならずとも散り急ぐ。
自分のせっかち性分を忘れて、先ほどもついつい言っていた。
”やー そんなに慌てるなよ” と.....
絵手紙の 秋刀魚が跳ねる 公民館
大衆に親しまれて永い絵手紙だが、愛好者の数は増え続けているようだ。 技法も様々に変わっている。
もぎった色紙を貼り付けて立体的にしたり、枯れ枝をオブジェにあしらった作品等々....
場所も広くなり、ゆったり観賞出来るのが嬉しい。
「継続は力なり」3.4年前まで共に学んだ仲間達に再会し、力作を
前に談笑できた昨日の1駒であった。
凩に 気さくな市長 文化祭
昨日今日は「H公民館まつり」である。
わが「I俳句同好会」も参加して、作品の展示は勿論、一作日の会場設営と今日の閉会後の片付けをする。
例年に比べて多彩なプログラムに参加者も観客も多かった。
折しも、今年一番の木枯しの中を市長が観賞と激励に来訪され、会場を隈なく廻り、声を掛け注文の写真に応じていた。
わが市は来年の1月1日付けで近隣3町と合併する。
市政運営に「改革」を推進中の市長の敏腕に期待がかかる。
サフランは道化師髭をピンと張り
クロッカスは早春を告げるものと心得ていたが、晩秋から初冬に咲く新種が現れた。その名を「サフラン」と言うそうだ。
11月始めに求めた時は蕾が2.3個開き始めていたが、雨上がりの今日は、トレードマークの「緑の髭」に護られて、初冬の日に満開の花が輝やいていた。
季節外れの、嬉しい我家の点景である。
メモ:11日から13日は当地区の「H公民館祭り」中である。
葉牡丹の 襞を深める 薄日かな
毎年、庭の縁取りの花々が枯れて寂しくなると、葉牡丹が選手交代をする。
葉牡丹も例外に漏れず年毎に種類が増えている。
大きさ、彩り、ひだひだを取り混ぜて、長方形のプランターに配し縁石に沿わせると結構サマになる。
葉の ひだひだ の落とす影が方向と深さを替える。
足長の冬日の回転は速い