遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

新年初句会

2018-01-15 09:37:28 | 日記
平成30年1月15日(月)

潮路句会新年初句会



新年恒例の「潮路句会の新年初句会」が大手
コミュニテイ・センターで行われました。
1月13日(土)11時30分に集まり、食事会を
した後で初句会を行われました。

主催の玲子先生の挨拶で「潮路句会の会報は
昨年末五百二十号を発行しました。一昨年
五百号の記念誌も発刊いたしました。
発起当時の方は殆ど居なくなり、その後の
志げお先生、私(玲子)が引継ぎ会は継続
され、次々新しいメンバーが入れ替わりました
が、富安風声の伝統を受け継いだ「若葉」
「岬」の俳句を伝承して居ります、、、。」





御年92歳となりました、志げお先生の音頭
により「乾杯」、食事会が始まりました。
毎年、志げお先生からワイン2本(内1本
はノンアルコール)の差入れがあり、飲める
人、飲めない人、車の人に配慮されています。

食事をしながら、今年の抱負を述べ、、
私(ヤギ爺)を含め高齢者が多く、先ず健康
に留意、昨年吟行に参加しとても楽しかった
ので吟行に多く参加したい、語彙が理解出来
る様に、季語の意味を大事に、沢山本を読む、
俳人の俳句や先人の句を多く読む、花の種類
等を吟行に出て多く知りたい等々、、、。
皆さん様々に、少しでも俳句を上達したい
と願っている様です。

途中「、季重なり」についての質問があり、
「俳句は省略の、僅か17音で表現する短い
文学です。その中で自分は何を主体として
表現したいのか、短い文章でいかに表現出来
るか、語彙がとても大切です。
俳人の句には一つの季語を主に、他の一つ
を従として上手く表現される句も在る。
我々一般の者が句作りをする中では、出来
るだけ「季重なり」は避けるのが良いので
は、、、、


丁度、俳人協会誌(先号)の中にこんな句
「片隅に鴨を追ひ詰め池凍る」が在ります。
この句の主は「池凍る」、従は「鴨」です。
の様に冬の季語が二つあっても主、従の
関係を使った、素晴らしい句です。
それでも、俳人の間では評価が同じという
事は在りません。」

この後、午後1時30分、句会開始です。
今回の兼題「初日記」「おでん」を含む
各自10句提出です。

潮路抄

投げやりな声変はらねど初鴉    玲 子



老夫婦手抜きの多き年用意     志げお



ミッキーマウスの笑顔に日記買ふ  美保子



言へざりし言葉も書ける初日記   勝



おでん屋の寡黙な主酒談義     輝 子



三日坊主三年日記買つてをり    魚 青



一言の心に響く賀状かな      政 子



ふうわりと風花の舞ふ厨窓     美智子



初日記心地よき日と綴りをる    セツ子



おでん屋の背中の丸き独り酒    ヤギ爺