落語を聞く

平成３０年１月１８日（木）

健康落語会

先日（１月１４日）の日曜日の午後、港区に在る
信興寺で落語会が催されました。



ご近所のカミサン等が所属する「ばあば工房」と言う
古民家を利用してクラフト手芸等を行う工房で、
年間を通して様々な定期活動やイベントを実施、
その一環で「港町・すこやか倶楽部」が企画した
「健康落語会」が行われました。




主催の挨拶の中で、「老化により免疫力が低下し
様々な身体の不具合を訴える方が多いと聞きます
その対処法の一つに（笑い）が大いに役立つと
言われて居ります。笑いは人を幸せにする力が
在るとの教えに従い、、、今回健康落語の会を
企画しました。「柳家緑君さんは地元名古屋出身
の若手のホープです。その落語を十分に楽しみ、
腹の底から笑い、大いに活力を頂きましょう」





柳家緑君（やなぎやろっくん）
柳家小三治一門の柳家花禄師匠の若手落語家
師匠ゆずりの話芸で古典江戸落語を継承。


前座「現代版、寿限無」　勤勉亭　不精さん


南山大学２年の落研部のホープです。話はとても
上手いのですが少し照れ屋で目線が下を向きがち、

「荒大名の茶の湯」　柳家　緑君さん


豊臣秀吉の大名七人衆の所へ、徳川家康の重臣の
本多氏から「茶の湯」への誘い状が、、、、
全く茶の心得が無く、僅かに細川忠興が若干判る
と知った被りを、、、彼に習い、順番に茶を啜る
その滑稽さに、、、会場は笑いの渦が、、、

緑君さんは話芸も達者ですが、その身振り手振り
に大笑い、、、、また最初の枕話も上手く、、
色々な小噺交えてどんどん笑いの渦に、、、。

トイレ休憩の後、２部は、

前座「手水廻し」　勤勉亭　不精さん

上方落語の「手水廻し」は、手水（手洗い）を
知ったかぶりをした商家の二人が旅先の宿で、
手水が判らず、、、、大恥を掻く話。

「明　烏」　柳家　緑君さん

或る商家の堅物の若旦那に困り果てた主人が、
近所の遊び人２人に頼み、吉原へ誘い出す、、
騙されて連れ出された若旦那が不承不承で
一晩を、、、、、明くる日、遊び人が部屋へ
行くと、、、、、、。
江戸落語の古典を、達者な話芸とその所作の
面白さに、、、、、、皆さん捧腹絶倒です。






その後、食事を頂きながら緑君さん、不精さん
を囲み懇親会が在りました。
落語家と身近に接し、楽屋の裏話や師匠一門の
お話し等を聴き、楽しい食事会です。
お若い（２７歳）のにとても知識が豊富で、どんな
質問にも気持良く応対てし頂きました。

「笑いは百薬の長」、一つ笑えば一歳若返る、
「笑う門には福来る」皆さん腹の底から笑い転げ
亦一年寿命が延びた様です、、、。

こんな諺も在ります、
「箪笥長持ちを持って来るより笑顔一つの嫁が良い」
こいつは春から縁起がイイワイ、、、、

今日の１句

緑君てふ噺家囲む初笑ひ　　　　　ヤギ爺