平成31年2月15日(金)
うぐいす餅
餡を包んだ餅の両端をとがらせ青黄な粉を
まぶした餅菓子

カミさんが店頭で見つけたと、早速買って来た。
四季の詞
一月も半ばを過ぎると、季節を先取りするように、
和菓子屋さんが店先に「鶯餅」と貼り出して、
ケースには、青い黄粉をまぶした鶯餅が並びます。
鶯餅は春を呼ぶ菓子です。
私は甘いものは、あまり好みませんが、鶯餅だけ
は毎年、食べて来たようです。
あの柔らかい餅に前歯を充てると、ぷんと新鮮な
黄粉の匂いがして、胸の辺りに粉の散るのも不愉快
ではありません。

餅の部分から餡のところに至る、歯ざわりの違い
が微妙で、その微妙が嬉しいのです。
それから、何と言っても漉し餡のアッサリとした
味わい。
もし、鶯餅がつぶ餡だったら、と思うだけでも、
ぞおっとします。
(川端 展宏 著のエッセーより)

今日の1句(俳人の名句)
喉元のつめたき鶯餅の餡 川端 展宏
うぐいす餅
餡を包んだ餅の両端をとがらせ青黄な粉を
まぶした餅菓子

カミさんが店頭で見つけたと、早速買って来た。
四季の詞
一月も半ばを過ぎると、季節を先取りするように、
和菓子屋さんが店先に「鶯餅」と貼り出して、
ケースには、青い黄粉をまぶした鶯餅が並びます。
鶯餅は春を呼ぶ菓子です。
私は甘いものは、あまり好みませんが、鶯餅だけ
は毎年、食べて来たようです。
あの柔らかい餅に前歯を充てると、ぷんと新鮮な
黄粉の匂いがして、胸の辺りに粉の散るのも不愉快
ではありません。

餅の部分から餡のところに至る、歯ざわりの違い
が微妙で、その微妙が嬉しいのです。
それから、何と言っても漉し餡のアッサリとした
味わい。
もし、鶯餅がつぶ餡だったら、と思うだけでも、
ぞおっとします。
(川端 展宏 著のエッセーより)

今日の1句(俳人の名句)
喉元のつめたき鶯餅の餡 川端 展宏