令和3年11月1日(月)
吊るし柿 : 干 柿
渋柿の皮を剝いて日に干したもの。
渋柿の食べ方は、皮を剝いて干し、果肉がしまり表面に白い
粉がふいて甘くなるのを待つのが一般的である。
竹や木の串に挿して干し、晒した串柿。縄や紐で吊るした、
干し吊るし柿。弱火で燻したり日に乾したりする甘干しは、
色が真っ黒くなり「烏柿」とも呼ばれる。
一個づづに製したものを「枯露柿」といい、真っ白に粉が
ふいたものが良品となる。
岐阜の柿農家を訪うと、軒下や庭先の日溜まりには紐で吊る
した柿が一杯にぶら下がっている。
これを簾(スダレ)の様だとして、「柿すだれ」という。
今年もカミさんが吊るし柿を作った。
毎年、岐阜の農家(伊自良地区)から、大きな筆柿を取寄せ
ご近所で分け合い、各々の家で吊るし柿を作る。
一個づつ丁寧に蔕(ヘタ)先の小枝を残し剥いて行く。
蔕先を紐で結わえて、軒先に吊るして置く。10日程すると
柿が頃合いに熟し、表面が赤黒く飴色に輝き甘さが増す。
筆柿は柿の品種の一つで、別名:珍宝柿(ちんぽう柿)とも
言われている、形状が筆の穂先に似ているのでこの名がある。
愛知県、長野県、岐阜県が主な産地となっている。
筆柿は早生の品種で,富有柿や次郎柿に比べて1カ月程早く
市場に出回る。
皮が薄くそのまま生食出来るが、干し柿にすることにより、
濃厚な甘味が増してくる。
今日の1句
柿すだれ軒の日向を独り占め ヤギ爺