令和3年11月9日(火)
名古屋港の帆船入・出航
11月4日(木)、名古屋港ガーデン埠頭へ「日本丸」「海王丸」
の2隻が入港した。
名古屋港管理組合設立70周年を記念した催しである。
夜景
11月6日(土)、7日(日)には両船の装備品、写真パネル等
を展示し、日本丸・海王丸の動画を放映した。
従来なら名古屋港に帆船が入港すると、セイルドリル(総帆展帆。
畳んだままの帆を広げる作業)船内一般公開をするのだが、今回
はコロナ感染防止のため中止された。
また、出航時に行う「登檣礼」(練習生がマストに登り帽子を振
り、ゴキゲンヨーと,別れの挨拶をする儀式)も取止める。
マストに登る
整列
ゴキゲンヨー、(平成25年寄港時の登檣礼)
練習帆船「日本丸」
船長 : 真鍋 吉範、 機関長 : 瀧本 剛士
総トン数 : 2,570 トン
全長 : 110,09m、 全幅 : 13,8m
乗組員 : 船長、機関長他49名
練習帆船「海王丸」
船長 : 新田 邦繁、 機関長 : 東福 守
総トン数 : 2,556 トン
全長 : 110m、 全幅 : 13,8m
乗組員 : 船長、機関長他50名、
実習生 : 国立波方海上技術短期大学校 専習科63名
11月9日(火)、朝9時30分 ガーデン埠頭は昨夜からの
雨が降り続く中、日本丸・海王丸の出航の準備が続いている。
傘をさし、見送りの人達が次々にやってくる、、、、、。
よく見ると手前に接岸している日本丸には余り人影がなく、
その奥に接岸する海王丸に多くの人が集まっている。
私も急ぎ、海王丸へと進む。船上のマストの帆を支える横木?
の方向を変えている(4本の支柱に6段横木が在る)
次に船を接岸しているロープを号令をかけて、1本づつ外して
巻き上げていく。
この頃になると雨も上がり、空が明るくなってきた、、、
船長が、見送りの人達に向い挨拶をされた。「雨天の中大勢
の方々が、見送りに集まって頂き有難う御座います。また、5
日間の滞在中も色々ご支援いただいた事に感謝申し上げます。」
この後、出航の合図があり、大型のタグボート2隻が近づいて
海王丸を誘導していく。
船上には船長、機関長他の乗組員、実習生等がそれぞれの持ち場
で整列し、一斉に手を振っている。
船が方向転換をし終えると、進行方向が定まると、「ボーッ」と
汽笛が三度鳴り響く、、、、、
何となく涙腺が緩み、、他を見やると皆同じ様子、、、、
一斉に手を振って見送る、、「有難う、、サヨウナラ、、、、」
今回は、「登檣礼」はなかったが、、、何度この場に立っても、
別れは、切ないものの様である、、、、、。
今日の1句
小春凪帆船連ね旅立てり ヤギ爺