令和3年11月18日(木)
潮路句会(10月例会より)
里の日に翅輝かせ蜻蛉飛ぶ 玲 子
10月例会(10月9日)
出席者 : 7名、不在投句 : 1名、欠席者 : 1名
たれかれに虫籠の中見せたがる 玲 子
月光に包まれきって町眠る 勝
秋茄子をきゅきゅっと鳴かし洗ひをり 美保子
通草の実秘めたる腹の内みせず 魚 青
落鮎や色づき初めし山高し 輝 子
通草の実仰ぎて潜る茶屋庇 美智子
かさり落つ風のいだずら桐一葉 政 子
友垣の新蕎麦たぐる宴締め ヤギ爺
※通草とは、アケビのこと
アケビ科の蔓性落葉低木で、春に淡紫色の小花が咲き、
秋になると凡そ6cmの楕円形の実が成る。
熟すと果肉が裂け、黒い種子を一杯に含んだ白い果肉
は、とても甘くなる。昔は山遊びをする子等の恰好の
オヤツとして親しまれた。
アケビを漢字で書くと「木通」「通草」と書く。その
由来は、アケビの蔓は中が空洞で空気が通っている事
から「木通」と書き、「通草」も蔓を草と見立て同様
の表現となった。