6日間で入って来た温泉施設数は36湯、最後はヘトヘトになりました。気に入った施設には
長時間入り、好みに合わない施設は十数分で退去しました。あくまでも筆者個人の好みの基
準ですので、一概に大方の人の基準と合致するかどうかは分りません。まず最初に平日に超
有名な黒川温泉に行き、穴湯&地蔵湯の共同浴場と湯巡り手形を使用し、湯本荘、やまびこ
旅館、こうの湯の3施設に入って来ました。はっきり言って期待外れでした。確かに湯はほどん
とが源泉掛け流しで肌に優しい感じを受け、また客対応も良かったです。
しかし、何か湯自体にインパクトがありませんでした。確かに共同浴場を除き、各旅館には
嗜好を凝らした浴槽があり、設備もほぼ完備で客のニーズに応えようという姿勢はみてとれ
ましたが、残念なことに一番肝心な湯が筆者好みでありませんでした。
期待通りだったのは長湯温泉でした。ここではラムネ泉、ガニ湯、御前湯、それに宿泊した国
民宿舎「直入荘」に入りましたが、湯はほどんとが茶褐色で湯の花が舞い、肌にフィットし、温
泉としての強烈なインパクトを受けました。最後に驚きの温泉は七里田温泉の共同浴場「下
湯」と赤川温泉「赤川荘」でした。前者は長湯温泉の「ラムネ泉」を超えて日本一のラムネ泉と
称しても文句は無いでしょう。浴槽に入った途端に泡が肌に纏わりつきます。この速さは高濃
度人工炭酸泉と比しても決して劣ることは無いほどです。後者は湯と景観が素晴らしいです。
乳白色でスベスベ感のある湯、内風呂と露天風呂からの眺望は筆舌に尽くし難いです。
なお、入浴した各施設の詳細については、稿を改めて述べたいと思います。
七里田温泉「下湯」 赤川荘内風呂 赤川荘露天風呂