1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
8位 C.サインツ ルノー
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
カナダGPです。スターティンググリッドはポールがベッテル。以下、ボッタス、フェルスタッペン、ハミルトン、ライコネン、リチャルドと続きます。上位を3強が占め、その後ろはルノー勢と、フォースインディア勢が続くオーダーとなっております。スタートはベッテルの加速が良くホールショット。フェルスタッペンはターン1でボッタスのインに並びかけます。サイドバイサイドのままターン2のヘアピンに侵入。ボッタスがインを奪い返しフェルスタッペンを抑え込み、順位の変動はありません。続くターン5ではハートレーとストロールがクラッシュ。ターン5の侵入でストロールのアウト側から並びかけ様とするハートレー。一方のストロール、テールスライドを起こし、挙動が一瞬乱れて一気にアウト側に膨らみました。逃げ場を失ったハートレー、フェンスとストロールの間で”squeeze”されてマシンが大破。一瞬マシンが右側に倒れ込む様にに浮き上がり、ノーズがストロールの左フロントタイヤに突き刺さる様な格好のまま、ターン6のエスケープゾーンに引っ張られて行きマシンはストップ。この直後、デブリが路面の上を結構な勢いで滑り込んできました。マシンのダメージは一目瞭然、2台揃って仲良く(?)リタイアです。4周目、ターン1のエスケープゾーンをペレスが横滑りしながら移動して、ターン2で無理無理コースに戻ります。どうやらサインツにイン側からプッシュされた模様。ほぼスピンしながらエスケープゾーンを移動していましたが、カウンターがギリギリ間に合いターン2に向かって行きます。ちょ、そっちはマジヤバいって!と思ったのも束の間。ペレスはマシンが居並ぶ列の中を強引に割り込んでいきました。よくいますよね、こうやって無理に渋滞の列に割り込んで来る人、ってそうじゃなくて!ペレスは接触せずに、よくマシンの列の間に復帰できましたね。一時停止もせずに割り込みましたが、さすがにスピード差があったので、アロンソとマグヌッセンが両脇から抜いて行きました。ペレスは無線で「サインツに黒旗(ペナルティ)が振られればいいのに」と言っていましたが、まあその気持ちも判らないではありませんね。さて9周目、アロンソがターン1で”young star”ルクレールにアウト側から並びかけます。しかし、ナウいヤング(死語)の”young star”ルクレールは、イン側をガッチリキープ。アロンソを抑え込みます。さすが、ナウいヤング(しつこい)だけあって、猛者のアタックにも動じません。ちなみにこの”young star”というのは国際映像の実況と解説か言っていたものです。特に解説のマーチン・ブランドル(イギリス人の元F1ドライバー)はルクレールをベタ褒めで称賛を惜しみません。ライコネンの代わりにフェラーリに乗せるべきだ、とまで言っています(ルクレールはフェラーリの育成ドライバー)。まあ、それはいいんですけど「ハリー・ポッターがビックリした様な顔」って何ですか?今シーズン、イマイチ勢いに乗れていないライコネン、ナウいヤング(笑)にシートを奪われない様ここが踏ん張りどころですよ?42周目、アロンソはエンジントラブルでスローダウン。ピットにマシンを戻してリタイアとなります。ピットインのタイミングでアンダーカットを狙い、”young star”ルクレールの前に出て元王者の意地をみせましたが奮闘むなしくリタイア。アロンソは前回のモナコに続き2戦連続でリタイアです。尚、今回のレースも完走率が高く、リタイアしたのは、オープニングラップでクラッシュしたストロールとハートレー、そしてアロンソの3台だけとなっております。アロンソは参戦300戦目となるアニバーサリーGPだったのですが、残念な結果となってしまいました。チーム代表のザック・ブラウンはこの結果に不満気な表情をみせております。同じルノーエンジンを使うレッドブルに水をあけられているのですから無理からぬことですね。2017年に”独裁者”ロン・デニスに代わって代表の座に就いたザック・ブラウン。マシン名称が”MP4”から”MCL”に変更されました。また、カラーリングも従来のシルバーから、伝統的なオレンジ色に変更となっております。このオレンジ色は、チーム創設者のブルース・マクラーレンの出身国であるニュージーランドのナショナルカラーです。マシン名称、カラーリング共に新体制移行に伴う変更を行ったマクラーレンですが、帝国復活にはまだまだ時間がかかりそうです。49周目、ピットインしようとするグロジャンの目の前に、最終コーナーに対してアプローチを試みるオコンが幅寄せしてきました。”よう、見たか?オコンが俺に対して何をしたか”(グロジャン)。まあ、オコンは故意に幅寄せをしたとは限らないのですが、ピットインしようとするグロジャンと最終コーナーをコンマ1秒でも速く立ち上がろうとするオコンの利害が衝突した結果でしょう(何か恐ろしく堅苦しい表現ですね)。さて、首位のベッテルを追いかける2番手のボッタスですが55周目、サインツを周回遅れにする際、ターン1の立ち上がりでワイドになってしまい、ターン2のイン側の芝生に取り上げてしまいます。これで大幅にタイムロスしたボッタス。燃費のセーブが必要となりベッテル追撃を諦めざるを得ない状況となりました。さて、今回のカナダGPでは珍しいハプニングが起こりました。ゲストとしてウィニー・ハーロウというモデルさんがチェッカーを振る役をしていたのですが、フィニッシュよりも1周早くフラッグを振ってしまったのです。原因はスターターというスタッフとの間に生じた伝達ミス。1周早く振ってしまったモデルさんは、指示を受けてその通りに振っただけなので全く責任はありません。それにしてもこれ、一歩間違えていたら大きな事故に繋がるところでした。もしも、レースが終わったと勘違いしたマーシャルや観客がコースになだれ込んできたら、全開で走行するマシンは彼らを避けることが出来なかったかも知れません。さて、そんな心配も無事に杞憂に終わり、気を取り直してチェッカーフラッグが振られました。ベッテルはボッタスに7秒差をつけて先頭でフィニッシュ。これでランキングトップに返り咲きです。”Vettel bounces for joy after sealing 50th win.”レース終了後、子供みたいに無邪気にピョンピョン飛び跳ねるベッテル。フェラーリの旗を持って走り回っております。久々の優勝であること、ランキングトップに返り咲いたこと、そして通算50勝目とキャリアの節目となる記録を刻むことができたという、これらの理由が重なったことがベッテルをこの様な行動に駆り立てたのでしょう。まるで、タイトルを獲ったかの様な喜び様ですね、観てるこっちまで嬉しい気分になってしまいますよ。前回のモナコGPはリチャルドの為のGPでしたが、今回のカナダGPはベッテルの為のGPとなりましたね。さて、2017年にマシンがワイド化されるなど大規模なレギュレーション変更がありました。近年、大きなレギュレーション変更があると1チームが飛び抜けて速くなる、という現象が続いていましたが、件のレギュレーション変更以降はその様な状況ではなくなってきています。そもそも、レギュレーションの変更は特定のチームの独走に歯止めをかける場合がほとんどです。レッドブルに対する2014年の変更、メルセデスに対する2017年の変更等がそうですね。その意味では、今回の変更は成功したと言っても良いのかも知れません。毎回状況が読めないので関係者にとっては大変でしょうが、観る方にとっては面白い展開になってきた様に思います。
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
8位 C.サインツ ルノー
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
カナダGPです。スターティンググリッドはポールがベッテル。以下、ボッタス、フェルスタッペン、ハミルトン、ライコネン、リチャルドと続きます。上位を3強が占め、その後ろはルノー勢と、フォースインディア勢が続くオーダーとなっております。スタートはベッテルの加速が良くホールショット。フェルスタッペンはターン1でボッタスのインに並びかけます。サイドバイサイドのままターン2のヘアピンに侵入。ボッタスがインを奪い返しフェルスタッペンを抑え込み、順位の変動はありません。続くターン5ではハートレーとストロールがクラッシュ。ターン5の侵入でストロールのアウト側から並びかけ様とするハートレー。一方のストロール、テールスライドを起こし、挙動が一瞬乱れて一気にアウト側に膨らみました。逃げ場を失ったハートレー、フェンスとストロールの間で”squeeze”されてマシンが大破。一瞬マシンが右側に倒れ込む様にに浮き上がり、ノーズがストロールの左フロントタイヤに突き刺さる様な格好のまま、ターン6のエスケープゾーンに引っ張られて行きマシンはストップ。この直後、デブリが路面の上を結構な勢いで滑り込んできました。マシンのダメージは一目瞭然、2台揃って仲良く(?)リタイアです。4周目、ターン1のエスケープゾーンをペレスが横滑りしながら移動して、ターン2で無理無理コースに戻ります。どうやらサインツにイン側からプッシュされた模様。ほぼスピンしながらエスケープゾーンを移動していましたが、カウンターがギリギリ間に合いターン2に向かって行きます。ちょ、そっちはマジヤバいって!と思ったのも束の間。ペレスはマシンが居並ぶ列の中を強引に割り込んでいきました。よくいますよね、こうやって無理に渋滞の列に割り込んで来る人、ってそうじゃなくて!ペレスは接触せずに、よくマシンの列の間に復帰できましたね。一時停止もせずに割り込みましたが、さすがにスピード差があったので、アロンソとマグヌッセンが両脇から抜いて行きました。ペレスは無線で「サインツに黒旗(ペナルティ)が振られればいいのに」と言っていましたが、まあその気持ちも判らないではありませんね。さて9周目、アロンソがターン1で”young star”ルクレールにアウト側から並びかけます。しかし、ナウいヤング(死語)の”young star”ルクレールは、イン側をガッチリキープ。アロンソを抑え込みます。さすが、ナウいヤング(しつこい)だけあって、猛者のアタックにも動じません。ちなみにこの”young star”というのは国際映像の実況と解説か言っていたものです。特に解説のマーチン・ブランドル(イギリス人の元F1ドライバー)はルクレールをベタ褒めで称賛を惜しみません。ライコネンの代わりにフェラーリに乗せるべきだ、とまで言っています(ルクレールはフェラーリの育成ドライバー)。まあ、それはいいんですけど「ハリー・ポッターがビックリした様な顔」って何ですか?今シーズン、イマイチ勢いに乗れていないライコネン、ナウいヤング(笑)にシートを奪われない様ここが踏ん張りどころですよ?42周目、アロンソはエンジントラブルでスローダウン。ピットにマシンを戻してリタイアとなります。ピットインのタイミングでアンダーカットを狙い、”young star”ルクレールの前に出て元王者の意地をみせましたが奮闘むなしくリタイア。アロンソは前回のモナコに続き2戦連続でリタイアです。尚、今回のレースも完走率が高く、リタイアしたのは、オープニングラップでクラッシュしたストロールとハートレー、そしてアロンソの3台だけとなっております。アロンソは参戦300戦目となるアニバーサリーGPだったのですが、残念な結果となってしまいました。チーム代表のザック・ブラウンはこの結果に不満気な表情をみせております。同じルノーエンジンを使うレッドブルに水をあけられているのですから無理からぬことですね。2017年に”独裁者”ロン・デニスに代わって代表の座に就いたザック・ブラウン。マシン名称が”MP4”から”MCL”に変更されました。また、カラーリングも従来のシルバーから、伝統的なオレンジ色に変更となっております。このオレンジ色は、チーム創設者のブルース・マクラーレンの出身国であるニュージーランドのナショナルカラーです。マシン名称、カラーリング共に新体制移行に伴う変更を行ったマクラーレンですが、帝国復活にはまだまだ時間がかかりそうです。49周目、ピットインしようとするグロジャンの目の前に、最終コーナーに対してアプローチを試みるオコンが幅寄せしてきました。”よう、見たか?オコンが俺に対して何をしたか”(グロジャン)。まあ、オコンは故意に幅寄せをしたとは限らないのですが、ピットインしようとするグロジャンと最終コーナーをコンマ1秒でも速く立ち上がろうとするオコンの利害が衝突した結果でしょう(何か恐ろしく堅苦しい表現ですね)。さて、首位のベッテルを追いかける2番手のボッタスですが55周目、サインツを周回遅れにする際、ターン1の立ち上がりでワイドになってしまい、ターン2のイン側の芝生に取り上げてしまいます。これで大幅にタイムロスしたボッタス。燃費のセーブが必要となりベッテル追撃を諦めざるを得ない状況となりました。さて、今回のカナダGPでは珍しいハプニングが起こりました。ゲストとしてウィニー・ハーロウというモデルさんがチェッカーを振る役をしていたのですが、フィニッシュよりも1周早くフラッグを振ってしまったのです。原因はスターターというスタッフとの間に生じた伝達ミス。1周早く振ってしまったモデルさんは、指示を受けてその通りに振っただけなので全く責任はありません。それにしてもこれ、一歩間違えていたら大きな事故に繋がるところでした。もしも、レースが終わったと勘違いしたマーシャルや観客がコースになだれ込んできたら、全開で走行するマシンは彼らを避けることが出来なかったかも知れません。さて、そんな心配も無事に杞憂に終わり、気を取り直してチェッカーフラッグが振られました。ベッテルはボッタスに7秒差をつけて先頭でフィニッシュ。これでランキングトップに返り咲きです。”Vettel bounces for joy after sealing 50th win.”レース終了後、子供みたいに無邪気にピョンピョン飛び跳ねるベッテル。フェラーリの旗を持って走り回っております。久々の優勝であること、ランキングトップに返り咲いたこと、そして通算50勝目とキャリアの節目となる記録を刻むことができたという、これらの理由が重なったことがベッテルをこの様な行動に駆り立てたのでしょう。まるで、タイトルを獲ったかの様な喜び様ですね、観てるこっちまで嬉しい気分になってしまいますよ。前回のモナコGPはリチャルドの為のGPでしたが、今回のカナダGPはベッテルの為のGPとなりましたね。さて、2017年にマシンがワイド化されるなど大規模なレギュレーション変更がありました。近年、大きなレギュレーション変更があると1チームが飛び抜けて速くなる、という現象が続いていましたが、件のレギュレーション変更以降はその様な状況ではなくなってきています。そもそも、レギュレーションの変更は特定のチームの独走に歯止めをかける場合がほとんどです。レッドブルに対する2014年の変更、メルセデスに対する2017年の変更等がそうですね。その意味では、今回の変更は成功したと言っても良いのかも知れません。毎回状況が読めないので関係者にとっては大変でしょうが、観る方にとっては面白い展開になってきた様に思います。