インドを訪問した麻生太郎副総理兼財務相は、5月4日、ニューデリー市内で講演し、日中関係について、「インドは陸上で中国と国境を接し、日本は海上で接触を持っているが、われわれは過去1500年以上の長きにわたり、中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は過去にない」と述べたことは、昔、
このブログでも書いた。
今日の人民網で、この麻生発言への反論が掲載された。
麻生副総理は日中の歴史を知らないと馬鹿にした発言があるかな?
または、まじめな歴史の勉強会が始まるかなーー>こちらの可能性はまずないと予想するがーーーー!?
と書いたが、やはり、麻生副総理は日中の歴史を知らなく、「
麻生発言は史実に太刀打ちできない」という題目で、人民網に掲載されており、麻生氏が歴史を知らないと馬鹿にした内容になっている。
また、1992年10月、日本の明仁天皇が訪中時に述べたお言葉を引用し、「貴国と我が国の交流の歴史は古く、特に7世紀から9世紀にかけて行われた遣隋使、遣唐使の派遣を通じ、我が国の留学生は長年中国に滞在し、熱心に中国の文化を学びました。両国の交流は古い時代から長い間平和裡に続きました。我が国民は長年にわたり貴国の文化に対し深い敬意と親近感を抱いてきました」と。
また、中日関係は確かに曲折と起伏を経験した。不幸な歴史もあった。これら全ては例外なく、中国に対する敵視政策、詐欺や力ずくの奪取、武力干渉、野蛮な侵略によって日本が一方的にもたらしたものだ。と。
日本が平和的発展の道を歩み、日本の指導者が国家責任、政治的知恵、歴史的責任を具体化しさえすれば、両国関係は前向きに発展し続け、両国人民に幸福をもたらす。
国は信頼無くば立たず。日本の政府と指導者は約束を誠実に守り、歴史と現実を直視して、中日関係発展とアジアの平和・安定維持のために賢明な声を発し、正しい事をすべきだ。と=>そっくり、お返ししたいですね。
もっとも、麻生氏のインド訪問に対抗して、
インド外相を中国に招待しており、李克強総理がインドのシン首相、パキスタン政府、スイスのマウラー大統領、ドイツのメルケル首相の招待で5月19日から27日にかけて
4カ国を公式訪問する前哨戦として、掲載したものでしょうね。