ポレポレ映画祭から「グレイテスト・ショーマン」。
スクリーン一杯にキレキレのダンスを繰り広げる。
物語は単純だが、歌とダンスで圧倒する。
いかにもアメリカらしい映画でそれなりに面白いなぁ、って思ったら、これ、実話が基になっているみたいだ。
ヒュー・ジャックマン演じる興行師PTバーナムも小人症の将軍も実在し、スウェーデンの歌手ジェニー・リンドとのアメリカ公演も、ヴィクトリア女王との面会も実際にあったこと。
この映画には、頭の固い評論家より普通の人に喜んでもらうことが究極のエンターテイメントだ、っていうメッセージが込められていて、
最後の「もっとも崇高な芸術は、人を幸せにすることだ」は本人の言葉なんだろう。重みがある。
素晴らしい
その前に時間が空いたので観たのが「フォルトゥナの瞳」。
去年小説を読んでいたので、最後はこうなるってわかっていたんだけど、わかっていても心が揺さぶられる。
小説にはない部分もすごくよくできていた。
決してネタバレを書いてはいけないが、「フォルトゥナの瞳とは何か」ぐらいは書いていいと思う。
フォルトゥナはローマ神話にある運命の女神で、人の運命を司ると言われている。
フォルトゥナの瞳は、間も無く死んでしまう人がわかってしまう眼のこと。
神木隆之介演じる主人公がその眼を持っていて、死んでしまう人の体が透けて見える。
ところで、私はフォルトゥナの瞳を持っている人を知っている。
昨秋、ある鍼灸院に行ったら、施術してくれた高齢の女性が、「こんなこと言っても信じてくれないでしょうし、気持ち悪いって言われるのがオチなんですが」と断った上で、
「私、死んでしまいそうな人がわかるんです。」
「あぁ、この人は今月の29日あたりに亡くなってしまうなと思ったら、本当にその日に亡くなったんです。」
「そんなことが何度かありました。」
と教えてくれた。
ちょうど「フォツトゥナの瞳」を読み終えた直後だったので「え」と思ったが、本人が言うんだから間違いない。
「私の命はあとどれぐらいですか?」とは聞けなかったなぁ。