読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『ゾウの森とポテトチップス』(小5・小6に読んだ本)

2015年10月23日 | 世界に目を向ける本
今日の小学生国語道場では、2冊の中からお子さんたちに選んでもらってこちらの本を読みました。
ゾウの森とポテトチップス (そうえん社写真のえほん)
横塚眞己人(写真・文)
そうえん社

舞台は、日本の東京から南へおよそ4000キロのところにある、ボルネオ島。
ボルネオ島は、熱帯雨林に様々な生き物たちが暮らす、大自然の宝庫です。

本では、筆者がゾウの群れに出会った時の様子が詳しく描かれています。

しかし、今ボルネオ島では森が減っているのです。
ボルネオ島のキナバタンガン川を空から見てみると、自然の森は川のそばのわずかな部分にしか残されていなくて、緑色の部分の多くはアブラヤシのプランテーションだということが分かりました。
アブラヤシからは、パーム油という油がとれます。それは、さまざまなものに利用されています。
例えば、ポテトチップス、カップめんなどの食品、洗剤、シャンプー、化粧品など、数え上げたらきりがないほどです。

この本を読むと、人間の生活を豊かにするために、たくさんのアブラヤシが植えられ、そのせいで動物たちの生活の場を奪ってしまっていることがよく分かります。

この現状を改善するためには、どうすればいいのか、正直、なかなか思いつきません。

しかし、筆者は、手立てを打つための最初の一歩は「知る」ことから始まると訴えます。

確かに、知らなければ問題視することもできません。私にできることは何なのか、折に触れて考えていきたいと思います。
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