今回は、親が子供に習わせたいものを習わせる方法についての第2回目。
苦手科目編です。
実は、長男が小1のときに、国語教師としては衝撃的な出来事がありました。
家に帰ってきて、一言。
「しろくまさんのお母さんのきもちがわからない(涙)」
どうやら、国語のテストの物語文(本物のシロクマ親子の生活を物語化したお話)の読解ができなかったようで……。
長男には、赤ちゃんの頃から日本語の絵本も読み聞かせていたので、国語で苦労することはないだろうと高をくくっていたのですが、テスト独特の選択肢から答えを選ぶことが難しかったようです。
その後、丁寧に説明しながら一緒に読解したら、正しい答えを選ぶことができました。
そのときに、「低学年であっても、国語も必要に応じて教えないとダメなんだ(驚)!」という気付きを得ました。
また、「『国語の読解が苦手』というのが、本人の中で固定化される前に、何か手を打たなければ!」ということも感じました。
その後、書店で小学生向けの国語教材などを購入し、一緒に勉強するようになったのです。
小学校低学年の教材であっても、難易度はさまざまなので、お子さんと一緒に楽しく勉強できそうなものを、お子さんと一緒に選ぶのがよいと思います。
そして、お子さんと家で一緒に勉強するときに気を付けたいのは、問題を解けないことが理由で怒らないことです。最初から何でもできる人はいません。
勉強をご自分で教えるのが難しい方は、信頼できる塾に任せるのもいいかもしれません。小学生に勉強を教えてくれる塾には、中学受験を目指すようなものばかりではなく、「くもん」など習い事感覚で通える場所もあります。
苦手教科を塾などで習わせるタイミングは「本人が『何とかしなければ』という気持ちになっている(テストの結果などで少し落ち込んでいる等、態度で分かるレベル)けれども、少し頑張れば何とかなる、むしろ得意教科になる可能性を秘めている状態」がベストだと思います。
例えば、中3で数学が苦手だという場合、九九からできていなければ、中3の内容でご本人が「できるようになった!」と手ごたえを感じるレベルまで引き上げるのは、かなり時間がかかります。ここまで放っておくと、ご本人の自己肯定感や数学に対する自信はかなり失われてしまっていると思われます。
けれども、小学校で割り算ができなかったときに、「実は九九ができていなかった!」ということに気づき、九九の復習からやり直し、すぐに割り算ができるようになった場合は、ここから算数が得意になる可能性は十分にあります。(実際に、このような生徒さんが過去にいました。そして、その生徒さんは最終的に数学が得意になりました。)
苦手科目は、気づいたらできるだけ早めに手を打つ(本人の「なんとかしなければ……」という気持ちを尊重しながら)ということが大切だと思います。
次回は、得意科目を伸ばしたい場合の塾の活用法(通わせ方)について書きたいと思います。
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