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第二回目お伊勢さん参りウォーク、南生駒から天理まで。

2010-12-01 23:11:11 | 伊勢本街道歩き
不覚にも風邪をひいて長引いたために11月の予定が延び延びになっていた
お伊勢さん参りウォークに出かけてきた




7時すぎに家を出て地下鉄、近鉄を乗り継いで前回ゴールの南生駒駅へ
8時50分に駅前から前回のコースの続き、竜田川に沿って近鉄線を渡る
と古い町、新興住宅街が続く、緩やかな坂道がだんだんと急な坂道になった

しばらく上っていくと楽しみにしていた足湯の建物が見えてきが準備中
もう湯気が上がったいたがオープンは10時、あと30分も待たないと入湯?入足?
できないので残念だがあきらめてすすむことにした



しかし、そこからの眺めは絶景、四方の山々の燃えるような見事な彩りに
うっとり、坂道からカメラを構える人が何人もいたのでカメラスポットなのか
前回、峠越え(暗峠)した大阪と奈良の境、生駒山もテレビ塔もきれいに見えた




ここからきつい坂道が延々と続く、それでも紅葉した木々に囲まれた峠越
えはむしろ日陰になって歩きやすくて落ち葉を踏みながら一人歩きも楽しい



突然、頭上から
”このあたりにごみを捨てると罰せられます”と聞こえてきた

えっ?
上を見ると鉄柱の先に放送?機が装置されていて下を歩くと反応するのだろう

”ごみなんか持ってへんよ!” と言い返したら

”あんたがごみや!” ・・・?


と、どこかから聞こえてきたような気がしてやばい!
ほっとけばいいのにこのじじい、すぐ反応してしまうからしっぺ返しをもらう

「みざる  いわざる  きかざる」!



峠越えをして下りにさしかかると古い建物が続く集落に出た
大阪方面と大和小売山方面への分かれ道、追分にやってきた
すばらしい眺め、この追分の角に古い大きな建物が保存されていた



奈良市指定の文化財「追分本陣村井家住宅」として保存してある
周辺にはいろいろな道標が立っているがもう文字が崩れて読めない



坂を下ると田園地帯と住宅街が交互に広がる・・・快晴の穏やかな収穫の
終えた田園の中を歩くのは気持がいい、空が青い、広い、そして高い・・・



途中、一か所で道を間違えたが通りがかった若い男性が丁寧に教えてく
れた説明の仕方、100点、ビジネスマンなら仕事ができる人だろう
自分のドジさは棚に上げて他人を評価的に見てしまう、反省!

奈良市内に入りしばらくすすむと前方はるかに霞んだ若草山が見えてきた
しばらくすると見覚えのある古墳、第11代天皇垂仁天皇陵が現れた
今年は5月と9月の2度も訪れているので今日で3度目になる



前半のゴールは興福寺・南円堂下で12時半の到着予定
今日のゴール近鉄天理駅で16時と決めているが
ほぼ予定通りの歩きでるんるん・・・

近鉄線を渡って三条通りを進んでいくとあっ朱雀門!
そう、平常宮跡のおなじみの朱雀門が見えてきた

奈良公園で弁当を食べるつもりにしていたレストランが
やたらと目に入り我慢ができなくて11時半、市役所近くの
うどん店に入り欲張りにもかつ天丼とうどんセット、食後の
コーヒーですっかり時間をとってしまった
それでも12時15分に猿沢池に着いた




ぐるり一周して興福寺境内にある三重塔、南円堂、北円堂を巡って





いつも来ているのだからよせばいいのに五重塔と東金堂を撮ろうと
して工事中横の中金堂跡の舞台に上がろうとして階段を一段飛ばした
ばかりにつまずいて思い切り前に手をついて倒れてしまった
その瞬間デジカメのカバーがとれ両手の指をすりむいてしまった

それでも執念、左手に持っていた買ったばかりのよもぎ餅は無事
右手のデジカメも直接コンクリに当たらないように両手の甲で
カバーしていた、でも二度目のドジ

そばにいた神戸から来たという紳士が心配して寄ってきてデジカメ
をなおしてくれた
70歳が78歳に助けてもらうとは、こちらが若いのに情けない
それにしてもあの人、品のいい人やなあ・・・
あんな雰囲気で歳を重ねていきたい、後ろ姿見ながらそう思った
”神戸のあこがれさん、ありがとう!”

左右の小指、薬指4本をすりむき血が流れたが別に後半の歩きに
影響はなかった



猿沢の池のベンチで買ったばかりのよもぎ餅を食べた
粒あんがあまくておいしい!




いつのまにか予定オーバーの13時30分、あわてて午後のスタートをした
伊勢街道はここから天理、桜井まで奈良県の中央部へ南下していく
ここからしばらくはおなじみの奈良町を伊勢街道は直進している



お天気はよし、寒くもなく、おばさんたちのグループがあちこちに目につく
奈良町はおばさん達が一番よく似合う町、一日でも退屈しないのでは・・・



お店や民家の軒先は赤い「身代わり猿」がつりさげてあってほほえましい
庚申堂へお参りして伊勢までの無事をお願いした
「みざる いわざる きかざる」さんにも、このじいさんの欠点なおしておくれ!



さあ、ここからは一気に天理まで歩こう!

一本道の伊勢街道の両側を古い屋並みの街道と田園風景が交互に続く
細い道なのに車の往来が激しい、その都度、道端によけなずらすすむ



右手にはるか生駒の連山が見える、手前にはJR奈良線が並行して走る
道をやわらかな師走のお天道さまのぬくもりがほかほかしてうれしい

学校帰りの小学生の一段とすれ違った、こんにちは!
背中のランドセルをずっと見送った、たくさん夢を詰めておくんだよ!
じいさんだってリュックサックにたくさん夢が入っているんだからな!

有名な安産祈願の帯解寺に寄った、うっかり朱印貼を持ってくるのを忘れてた
それで何をお祈りしたの? 



同じような景色の続く街道が天理市に入るまで続いた
やたらとお地蔵さんが目についた、それに常夜灯も多くみかけた

お伊勢さん参りの人達のために地元の人達がつくったものなのだろう
旅の安全を昼夜問わず手を合わせて祈ってくださるお地蔵さんありがとう
旅の人の足元を照らし続けた常夜灯さんありがとう!



熊野古道を歩いていた時に道端や山道でお地蔵さんの多さに驚いた
そのとき初めて自分が守られて歩いていることに気がついた
天下の公道ではない、先人が命を賭けて歩いた魂の足跡を歩かせてもらう
伊勢街道も同じこと、人々は観光で歩いたのではないことを教えられた



天理市内に入ると街頭の木々の下で落ち葉をほうきではいている人の姿
が目に付いた、天理教の人達なのだろう、落ち葉の時期、毎日大変だ

天理の町はいつ来ても気持がいいほどきれい、雰囲気も素敵で大好きだ
子供の頃、田舎の自宅周辺をほうきで掃除していたことを思い出した
亡き父や母、祖父母がはき掃除をしていたので自然にやっていたのだが
そんなことを思い出させる優しさのある天理に次回、再びくるのが楽しみだ

ゴールの近鉄天理駅に着いたら16時9分、予定を9分だけオーバー
駅で帰りの京都行急行を待つ間、おなかがすいたのでベンチでうっかり
にもリュックに入れていた友人に買ったよもぎ餅二個を食べてしまった
まあいいか、だれも見ていないんだから・・・

車窓から生駒山に落ちていく夕陽を撮っていたら二十歳くらいの女の子と
目が合った、うまく撮れました?と声をかけてきた

うん、撮れたよ!きれいだね!

女の子の顔に夕陽が染まっているようでかわいかった
あー、とてもいい師走の一日だった

西大寺で三宮行き急行に乗り換えて戻ったきた。