Nikonユーザーの私がCanon R7を使っておよそ3か月、これまでのレビューを書いてみたいと思います。
Nikon Z9をメイン、D500をサブ機に野鳥撮影を楽しんでいますが、なぜR7を購入するに至ったかと言うと・・・①手頃な価格②APS‐Cで3000万クラスの高画質③R3譲りのAF性能に惹かれてです。もともと、AF性能においてNikonはCanonの後塵を拝していましたが、Canonの実力を知りたいという興味もありました。
まず最初の問題は、このR7に組み合わせるレンズを何にするか?という問題があります。
Canonのレンズ群を探してみると、いわゆる大砲レンズは驚くほど充実しているにもかかわらず、野鳥撮影にふさわしいお手頃価格のレンズが極端に少ないこと・・・
結局、古いレンズながら極めて評価の高いEF400mm F5.6L USMに決定!1993年の発売以来、数年前まで現役を続けたロングセラーで、あと2年くらいはメーカーサポートも効くし・・・難点としては、「手振れ補正」の機能がないこと。これはカメラ本体の補正機能で何とかなるんじゃないか?との判断(これは誤算でした。)とりあえず、Canon入門として機材構成を決めました。
機材も揃い、勇んで試写を兼ねてカワセミを撮りに行ってきました。
まずは高速連射でシャッターを切ると、思わず心の中で「何だこりゃ?」ということが・・・
シャッターボタンの感覚がすこぶる悪い!遊びが多く、ストロークの幅が大きく、反応が鈍い!Nikon機ではなかった感触です。Nikon機ではシャッターを切る感触は「タッチ感覚」、このR7は「プッシュ感覚」です。強く押し込まなければシャッターが切れない。おまけにシャッターショックも大きく、ブレにつながる感じです。一瞬にしてR7の完成度に疑問を感じる場面でした。
次の「なんだこりゃ?」は写し出された画像を確認してです。
この日の画像はすべてこんなもの・・・数百枚、すべてがゴミ箱行きです。これはカメラの問題ではなく、レンズの問題です。そもそも、EF400mm F5.6L USMは生産終了なので中古でしか入手できず、実店舗を持つカメラ屋からネット購入したもので、「問題なく、安心して使える品」を信じて購入したものですが、CanonにR7とともに点検・調整を依頼しました。結果、後ピンと解像度の問題で後ろレンズ2枚を交換、約3万円の出費となりました。とんだ外れを引いてしまいましたが、これで安心して使えるのなら仕方ないと割り切ることに・・・
点検・修理後の画像がこれです。
解像度に関しては・・・「う~ん、微妙ですが、ギリ合格点かな?設計の古いレンズなので仕方ないかな・・・」という感じです。ただし、すべてがこのように撮れるか?というと、そうではなく、相変わらず微ブレに気を使います。シャッターショックのあるメカシャッターや先幕シャッターは使わず、ローリングシャッター現象には目を瞑り電子シャッターを使うことがベターな選択です。
因みに、Nikon D500とAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRの組み合わせで撮った写真がこれです。使い慣れた機材構成ですが、特に気を遣わず普通にこの程度で撮れます。
本当はこのレベルをR7とこのレンズに期待したのですが・・・
※ カワセミ画像はすべて手持ち撮影の上、ほぼ等倍に拡大したものです。
総論・・・
R7は3000万クラスの高画素のため、微ブレやノイズが発生しやすい(その理屈は私にはわかりません。)とは聞いていましたが、それ以前の根本的な①シャッター機能(シャッターボタンの感触、シャッターショックの大きさ)②ボディ剛性の弱さ・・・による共振がそもそもの原因ではないか?と思います。
AF性能は優秀ですが、デフォーカスした時の復帰がもたつくのは一瞬のシャッターチャンスに成否がかかわる野鳥撮影には致命的なところがあります。
R7の価格は称賛に値しますが、そのコストダウンに完成度を犠牲にしているのでは本末転倒です。R7の立ち位置は、中級者あるいは初級者を対象とした機種だと思うので、誰でももっと楽に使える仕様にすべきだったと思います。私の印象では、R7はカメラ任せでいい写真が撮れると思ったら大間違いで、使いこなしにある程度の技量が必要なカメラだと思います。
ここまではマイナス評価ばかりですが、R7には良いところもあります。
何といっても3000万画素の画質は素晴らしく、トリミング耐性は魅力です。
また、ピント精度は別にしてAF性能のトラッキング追従性は優れています。その他、設定に関してはカスタマイズがしやすく便利です。
レンズのEF400mm F5.6L USMはさすがに新しいレンズに比べれば解像度はかないませんが、年式を考えれば優秀です。AFのスピードも遜色ありません。また、ボケの美しさは惚れ惚れするものがあります。「価格.com」の評価で98件の多くの評価者がありながら、5点満点中4.87の高い評価を得ているのは驚異で、私がこのレンズを選んだ一番の理由です。
もっと使い込んで行けば、更に実力を引き出せるレンズのような気がします。
まだまだ使い始めて3か月なので、今後使い慣れてくるとその評価も変わることと思われますが、まずは第一評価とします。
Nikon Z9をメイン、D500をサブ機に野鳥撮影を楽しんでいますが、なぜR7を購入するに至ったかと言うと・・・①手頃な価格②APS‐Cで3000万クラスの高画質③R3譲りのAF性能に惹かれてです。もともと、AF性能においてNikonはCanonの後塵を拝していましたが、Canonの実力を知りたいという興味もありました。
まず最初の問題は、このR7に組み合わせるレンズを何にするか?という問題があります。
Canonのレンズ群を探してみると、いわゆる大砲レンズは驚くほど充実しているにもかかわらず、野鳥撮影にふさわしいお手頃価格のレンズが極端に少ないこと・・・
結局、古いレンズながら極めて評価の高いEF400mm F5.6L USMに決定!1993年の発売以来、数年前まで現役を続けたロングセラーで、あと2年くらいはメーカーサポートも効くし・・・難点としては、「手振れ補正」の機能がないこと。これはカメラ本体の補正機能で何とかなるんじゃないか?との判断(これは誤算でした。)とりあえず、Canon入門として機材構成を決めました。
機材も揃い、勇んで試写を兼ねてカワセミを撮りに行ってきました。
まずは高速連射でシャッターを切ると、思わず心の中で「何だこりゃ?」ということが・・・
シャッターボタンの感覚がすこぶる悪い!遊びが多く、ストロークの幅が大きく、反応が鈍い!Nikon機ではなかった感触です。Nikon機ではシャッターを切る感触は「タッチ感覚」、このR7は「プッシュ感覚」です。強く押し込まなければシャッターが切れない。おまけにシャッターショックも大きく、ブレにつながる感じです。一瞬にしてR7の完成度に疑問を感じる場面でした。
次の「なんだこりゃ?」は写し出された画像を確認してです。
この日の画像はすべてこんなもの・・・数百枚、すべてがゴミ箱行きです。これはカメラの問題ではなく、レンズの問題です。そもそも、EF400mm F5.6L USMは生産終了なので中古でしか入手できず、実店舗を持つカメラ屋からネット購入したもので、「問題なく、安心して使える品」を信じて購入したものですが、CanonにR7とともに点検・調整を依頼しました。結果、後ピンと解像度の問題で後ろレンズ2枚を交換、約3万円の出費となりました。とんだ外れを引いてしまいましたが、これで安心して使えるのなら仕方ないと割り切ることに・・・
点検・修理後の画像がこれです。
解像度に関しては・・・「う~ん、微妙ですが、ギリ合格点かな?設計の古いレンズなので仕方ないかな・・・」という感じです。ただし、すべてがこのように撮れるか?というと、そうではなく、相変わらず微ブレに気を使います。シャッターショックのあるメカシャッターや先幕シャッターは使わず、ローリングシャッター現象には目を瞑り電子シャッターを使うことがベターな選択です。
因みに、Nikon D500とAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRの組み合わせで撮った写真がこれです。使い慣れた機材構成ですが、特に気を遣わず普通にこの程度で撮れます。
本当はこのレベルをR7とこのレンズに期待したのですが・・・
※ カワセミ画像はすべて手持ち撮影の上、ほぼ等倍に拡大したものです。
総論・・・
R7は3000万クラスの高画素のため、微ブレやノイズが発生しやすい(その理屈は私にはわかりません。)とは聞いていましたが、それ以前の根本的な①シャッター機能(シャッターボタンの感触、シャッターショックの大きさ)②ボディ剛性の弱さ・・・による共振がそもそもの原因ではないか?と思います。
AF性能は優秀ですが、デフォーカスした時の復帰がもたつくのは一瞬のシャッターチャンスに成否がかかわる野鳥撮影には致命的なところがあります。
R7の価格は称賛に値しますが、そのコストダウンに完成度を犠牲にしているのでは本末転倒です。R7の立ち位置は、中級者あるいは初級者を対象とした機種だと思うので、誰でももっと楽に使える仕様にすべきだったと思います。私の印象では、R7はカメラ任せでいい写真が撮れると思ったら大間違いで、使いこなしにある程度の技量が必要なカメラだと思います。
ここまではマイナス評価ばかりですが、R7には良いところもあります。
何といっても3000万画素の画質は素晴らしく、トリミング耐性は魅力です。
また、ピント精度は別にしてAF性能のトラッキング追従性は優れています。その他、設定に関してはカスタマイズがしやすく便利です。
レンズのEF400mm F5.6L USMはさすがに新しいレンズに比べれば解像度はかないませんが、年式を考えれば優秀です。AFのスピードも遜色ありません。また、ボケの美しさは惚れ惚れするものがあります。「価格.com」の評価で98件の多くの評価者がありながら、5点満点中4.87の高い評価を得ているのは驚異で、私がこのレンズを選んだ一番の理由です。
もっと使い込んで行けば、更に実力を引き出せるレンズのような気がします。
まだまだ使い始めて3か月なので、今後使い慣れてくるとその評価も変わることと思われますが、まずは第一評価とします。
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