散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
つぶやき
風見鶏寒さしのぐ場所もなく
1月18日(土)
雪を待つ。予報が出ていたのだから待つ。写真を撮りたくて待つ。朝カーテンを開くと晴天。ダメか。雪が降ると困る人もいることは分かっている。でも、雪を見たい。見たいけれど見られない。降らないと見られない。
雪見酒をしたい。だから午前中に買い物を済ませた。仕事をしながら雪を待つ。仕事は迷路へ突入。出口が見つからないモヤモヤを抱きながら雪を待つ。
待つ人来たらずというおみくじの文言を思い出す。いいんだ、どうせ待つ人は来ない。待たれることもない。求められることもない。そうさ、縁はたやすく切れる。赤い糸は色あせていく。拗ねる心が蠢く。みんな雪のせいだ。天気予報の思わせぶりのせいだ。
誰かのせいにしても雪は降らない。さっき“せい”と打ったら“制”と変換された。“うつと”打つと“鬱”に変換された。時間を囓られていく。雪のせいだ。
6時30分。仕事は捗らず雪は降らず。心は冷えていく。空腹はカラカラと笑い出す。土曜日の夕暮れは、思わせぶりの微笑みが得意だ。「騙されるものか」と、すでに騙されていることは分かっているのにつぶやく。
カーン、試合終了! 赤コーナーへ戻りなさい!! 神様の声が聞こえる。判定負け。負けの悔しさ、惨めさを肴にアルコールの海に溺れる夜になる。カーン! 敗者復活戦はあるのだろうか。いや、敗者は復活しちゃいかんのだ。受け入れろ、負けを。惨敗、惨めなる負け。
カーン、カーン、カーン!!
◎食絵日記
卵焼きと粕汁と炊き込みごはん、
そして人参の漬け物、名脇役のお茶。
たまには、こういうキャスティングもいい。
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