寿司よ見放さないで

終わりゆく夏の後ろ姿にかぶる切なさ

８月３０日（金）

朝の涼しさに騙されて、一駅歩いたら汗だくになった。あなどるな、夏の終わりの厳しさを！となった。悔しいから帰りも歩いてやったぜ。どうだ、夏の終わりの厳しさよ、まいったか（まいったのはオレか）。
汗をかいた後の炭酸水が美味しい。炭酸水男子である。ノンアルコールビールを飲むのだったら炭酸水だ。炭酸水という響きが好きだしね。
そんなこんなで午前中は歩いて銀行巡り。どれだけ巡ってもお金は増えないという現実。現実ってやっぱり厳しいのだなと思う月末である。
予定では、夜は寿司屋のカウンターで熱燗のはずだったのだけれど、そううまくはいかない。仕事が遅々として進まないのだ。大きく書かれた、苦悩という文字が目の前で揺れている。達筆だ。達筆に潜む冷ややかな視線に要注意。
寿司屋のカウンターはあきらめたけれど、寿司はあきらめられないので、持ち帰りで盛り合わせをお願いすることに。寿司と決めたら寿司だ！なんて威勢のいいことを言いながらとぼとぼ買いに出る。とぼとぼ・・・なんか、ぴったりの表現かも、悲しいかな我が心、あれやこれやで悲しき姿よ。いかん、雨にも負けず、自己嫌悪にも負けず、ちゃらんぽらんに生きようぜ！「はい、わかりました」。

◎食絵日記

寿司を買ってきた。
スーパーの寿司はイヤなので、
お寿司屋さんの持ち帰りにした。
目の前でこしらえてくれるのがいい。

青山円形劇場

蜩の声遠く遠く別れ歌のように

８月２９日（木）

・だるりんQの朝。でも、あまちゃんだ、いよいよだ。ということであまちゃんに起こされる。あー、もうすぐ終わるよ、そのあとどうすればいいのだ。寂しい秋になりそうだ（次の朝ドラに期待しろ！）。
午前中は逃げ腰。仕事をしたくない病に襲われる。いつもの逃げ口上「昼からだよ」を連発して、午前中は打合せの資料づくりをする。昼前に資料を送って、ごはんを食べて、さぁ仕事。するしかない。よーい、ドーン！
・アタマの中で「？」が飛び回る。きらいなのだ「？」というのが。「？」をつけるとキャッチボールができた気になるんだろうけど、質問、疑問を投げかけてその答えを待って、「そうなんですか」と返事をして、「わたしも実は・・・」なんてのが多い。それがコミュニケーションだと思っているのか！と、！をつけて叫びたくなる。天の邪鬼なんです。
・「？」と言えば、「？」をテーマに物語を書いて、それを発展させて原案をこしらえ脚本にしてもらい、青山円形劇場でやったことがある。なつかしい。
舞台の稽古ってのは大変（初体験だった）、いろんな場所を回って、みんなのスケジュールを合わせて、すごくハードだった。でも、終演後の打ち上げはたまらんものがあった。中毒になる。いつの日かもう一度の夢は捨てていない。いつになるか分からないけど再演を。
・「？」は、永遠につきまとう。吐き出された「？」の墓場はどこかにある、そこから物語が生まれた。
相変わらず、生きていること自体が「？」だけどなぁ。

◎食絵日記

さんまの季節到来。
出始めは小舟釣りのものを食べたいのだけど、
信頼できる魚屋さんじゃなきゃだめ。
小舟釣りのものは、はらわたが違う。
三軒茶屋の魚屋さんを思い出す。

迷い道

列車の揺れに合わせこぼれ落ちる思い

８月２８日（水）

久しぶりの池袋。昨日も飲んだな。お土産付きの朝となる。
さて、今日は打ち合わせまでに時間があるので、どうしたものかと思案する。ホテルは１０時に出なくちゃいけないしね。東京での問題は、ぽっかりと空く時間だ。
この時間に仕事を進めることができれば助かるのだけれど、そうはいかない。だからといって部屋を借りるのはもったいないし、予算オーバーになる。どうしたものかな。東京行きもいつまで続くか分からないし。必殺居候、なんてのは無理か。
時間があるので少し遠くへ。蕎麦屋さんの中華そば狙いで埼玉方面へ。ちゃんと調べてメモして・・・しかし、道に迷う。いつものことだけど、アホじゃんか～である。仕方がないのでタイカレーの店でグリーンカレーを食べる。５０点。次こそ中華そばだ。あっさり醤油ラーメンを食べたくて、食べたくて。募る思いを・・なんとかしたい。
中華そばとは縁がなかったけれど、古風な喫茶店には縁があって珈琲を一杯。次こそ、中華そばだ！でも、目的の店が美味しいかどうかは不明。
夕方、予定より１時間遅れて打ち合わせ。周りの人が忙しくしているのは好きだ。暇は心臓に悪い。安定しない日々を送っていると思う。
新幹線も１時間遅らせて乗車。昨日と今日を巻き戻しながら京都へと向かう。いろいろなことや思いが浮かんでは消え、浮かんでは消え…。
来週も東京だ。きちんと空き時間の予定も組んでおこう。行き当たりばったりもいいけど、今年の後半は予定通りに動いてみるのもいいかも。人生は実験である、ただし巻き戻しはできない。

◎食絵日記

鮭弁である。
これは手作りである。
新幹線で蓋をとっても、
駅弁のいやな匂いがしない。
そこなんだな、駅弁の不思議は。

５年後も

秋風に背中おされもう一軒の夜


８月２７日 火曜日

東へ。ようやく新幹線から夏休みの匂いが消え始めた。夏が終わるのは寂しいけれど、落ち着く。
１時過ぎに東京。買い物をしてから、歩いて八丁堀へと向かう。歩くのが気持ちいい季節近しだから、東京下町散歩なんてのもいいな。東京下町カレー食べ歩き散歩ってのはどうだ。食べ歩けないか、一食で完了しちゃうもんな。
２時過ぎから打合せ。もう来年の話か早いなぁと思っていたら、５年後の話まで飛び出す。わからん、見えない。５年後は何を生業にしているんだろうか？ 考えると恐ろしくなる。山にこもって仙人の修行をしているかもしれんぜ。５年後のことなんて考えずに暮らしていこう。
ホテルは池袋。飲む場所は、大山。６時過ぎに超満員御礼の「ひなた」。なんという人気なんだ。外にテーブルを出してもらい、着席する四馬鹿大将である。外で飲むのもいいね。秋の風を感じながら、ホッピー、ワインを飲み倒す。
当然、一軒では終わらず、二軒、三軒。最後は、地獄の一丁目ラーメンとビールで締める。あほ野郎たちは、元気だ。５年後もこの元気が持続していることを願う。

○食絵日記

先日食べた鶏鍋。
ほんとに美味しかった。
今週末もこれかな。

赤福お汁粉大作戦

虫の声、色気増して秋の宵

８月２６日（月）

追われ追われ、明日から東の人である。そして明後日は、「北陸の人になりましょうよね」・・と、逃避願望がささやく。北陸はどう転んでも無理だな。それなら上野の大統領にしないさい！　という声がどこかから聞こえてきたような。誘惑されたし気分かな。
◎赤福冷凍のその後について報告！　
冷凍してあった赤福二個を取り出し、器に入れてお湯を注ぐ。お汁粉大作戦である。三重の友人に、むかしむかし教えてもらった食べ方なのだ（一度も試したことなし）。しかーし、しかーし、いきなりミスしてしまった。解凍せずにやっちゃった。お湯は冷たくなる、赤福はカチンコチンのまま。どうするどうする、ううううとうなり、電子レンジでチーンすることを思いつく（天才のひらめき）。
果たして、悪くはない（良くもないか）。お汁粉だ。お汁粉の味の記憶はほとんどないけど、お汁粉だよと脳がいう。あっさりとしていていい塩梅だ。うまいか！？　そう問われたら、迷うけれどね。興味のある方は試してみてください（責任は持ちません）。
午後からひたすら仕事。時間の足音を気にしながら集中する。明日、明後日の予定をなんにも決めていないことに焦りながら仕事、仕事。進めないと進まない。これ、とーぜんとひとりごとを繰り返しながら仕事、仕事。逃避願望がちょっかいを出してくる、「そろそろ抜け出しましょうよ」耳元でごにょごにょ。ぐぐぐぐっとガマン。ガマンは体に良くないとモゴモゴ言いながら・・ガマンの一日となる。

◎食絵日記

shokuと打ち込むと色と出る。
うーん、食じゃなく色絵日記にするか？
でも、色って何を描く？
色恋の色か？ それは難しい。
ということとはまったく関係なく、
本日はラーメンと赤ワインです。
ラーメンにワイン、
見た目は不似合いだけれど、なかなか相性がいい。
こりゃ色恋沙汰になってもおかしくない関係だ。
無理矢理、色で落とすか。
でも、「色恋沙汰」って言葉、ちとこわくていいね。

泣くな、感動するな！

雨音を聴きながらひょいと作るカレーの旨さ

８月２５日（日）

・朝から雨、土砂降りの雨。野菜に水やりをしなくていい、なんてものではなく、家庭菜園が流されないか心配になる。
雨ということで、本日はお休み。家の中でウゴウゴしていることに決める。本を読んだり、曲を作ったり、CDを聴いたり、たりたりたりの一日を過ごす。
たりたりたりの一日でも空腹の時間はしっかり、きっちりやってくる。なので、昼はパスタ、夜はドライカレーという単品勝負に出る。ちゃんとサラダはこしらえたし、ビールのおともにコロッケも用意した。夕食のドライカレーには白ワインを合わせてみた。
やっぱり今日も飲んでいるじゃないかと、自分を責めようと思ったけれどヤメにした。ほどほどは薬である。ほどほど、ほどほど、どれくらいの量がほどほどなのかは？？？　つまりはその、ほどほどです。
・２４時間テレビは好きじゃないけど、最後ちらりと見たら２４時間走り切った大島さんがゴールしても泣いていないし、泣いている奴らをなんじゃらほいという顔で見ていた。お見事、プロです。芸人です。彼女の芸人魂に拍手。泣くのはやめて～、感動という言葉を連発するのもやめて～である。天の邪鬼のオレは、いつも思っている（チラ見なのに偉そうですみません）。人が見ているところで泣くアプローチって楽だもんな。
・久しぶりにウゴウゴしていた日曜日が終わる。サザエさん症候群がジワジワ。重い仕事が待っていると思うと背筋が曲がる。いかん、シャキーンとしなくちゃ。新しい一週間の始まりだぞ、元気出していかなくちゃね。
・赤福、賞味期限をこえちゃうけど、大丈夫か？　なので、赤福さんがやっていた冷凍に挑戦（嫌みではないです）、さて、どうかな。結果は明日の昼過ぎに出ます。

◎食絵日記

先日、神田で食べた、
生野菜サラダ（有機野菜）。
味の濃い野菜が勢揃いで、
とてもワイルドだった。
食べることは格闘だな、やっぱり。
だから食べることが好きな人間は、
生命力があると、信じています。

歌は世につれ・・

ぽつぽつとつぶやくような雨に濡れている

８月２４日（土）

♪～「７月２５日よ　何の日か分かる」「真夏のクリスマスかい？」「ふざけないで　ねぇ私の事ずっと愛しているの？」「神のみぞ知るところだね」♪　という歌がアタマの中で鳴り響いている。Hi-Fi SETの歌だったかな。８月２４日の２４日という数字がこの歌をよみがえらせたのかな、さてさて、それは「神のみぞ知るところだ」。
最近、ふるーい歌の歌詞が突然出て来る。どうしてなんだろう。最近の歌を知らないからかな。ボキャブラリーのなさが原因か？　最近の歌・・・うーん、出てこない。この先、現代のヒット曲というものを覚えることはないのだろうか。なんか寂しいな。スピッツ、ミスチルで終わったか。だれか我に救いの歌を・・・・・
東京から戻る。しばし西の人、来週の火曜日からまたまた東の人。あー寄り道の人にもなりたい（人生は寄り道ばかりだけど）。
夜は、kaku3のライブへ。家から一番近いライブハウス。いい場所だ。ライブは、ひじょーーに良かった。どこが良かったか、客をしっかりと巻き込んで楽しませる。・脚本、演出、主演を一人でこなしている舞台だった。来月、同じステージに立つので、気合いをいれてかからないとダメだぜ。例え趣味であろうと、がんばらねばいかん。ふぁいと！

◎食絵日記

いいじゃないか、
伊勢の名物だぞ、赤福だぞ、
京都駅で買った。
なんでだ？　引き寄せられてしまった。
今日明日は、赤福三昧である。

神田にて

晴天のどんまんなかに雲のため息

８月２３日（金）

じぇじぇじえを見てから東へ。
新幹線は、まだまだ夏休み乗客が多い。アンバランスな車内。おにぎりを頬張りながら、もぐもぐしながら、旅行したいなーとつぶやく。
時間通りに東京に到着し、時間通りに仕事がスタート。予定の時間を飛び越えて、長時間拘束になる。こりゃあとが大変だ。
６時過ぎに神田へ。初めてのホテルは、うううう、どうなんだこりゃ～である。
夜はもちろんお酒。飛び込みで入った店がよかった。おねいさんの感じと酒に対する姿勢が気に入った。気に入ったから、明日も来るよというわけにはいかない。少し旅人気分になる瞬間である。おねいさんは、来月から新中野の店に移るそうだ。と、いう情報をキャッチ。でも、行くことはないだろうな。
来週は、池袋泊まり。久しぶりの池袋だから、もしかしたら、仕事を早く終えることができたら、大山へ行けるかもしれない。期待しよう。
ホテルの部屋に入ったとたんに酔いが急激に襲ってきてダウン。着の身着のままでベッドに倒れていた（午前３時過ぎに気づく）。疲れているのかな、空っぽにならねば・・・再度、ダウン。

食絵日記


和食か？洋もまざってる？
よくばり定食、いいね。

美味なる食事

冷蔵庫の冷気逃がさぬように缶ビール

８月２２日（木）

じぇじぇじぇがじぇじぇじぇの展開になってきた、じぇじぇじぇ。見ていない人は、なんのこっちゃでしょうけど。幾つかの展開を考えているので、明日が楽しみだ。脚本家との勝負は続くのである。
うわーと、のびをして、ぷっは～とビールを飲み干し、完了！　という夢を見続けている今日この頃。解放のスイッチをONにしたくて、ウズウズしているのだけれど、立ち塞がる魔神との対決は、まだまだ続くのである。魔神手ごわし。必殺技を編み出さないといかんぜよ～。
昼は、昨日買って「うんめぇ～」を連発した鴨の燻製でパスタを作った。ほんとうにうんめぇ～なのだ。こりゃたまらん。週に一度は、食べたい。鶏肉も絶品だったし、はははははのはと浮かれている。
数年前に華僑のお金持ちのかたのホームパーティでごちそうになった鴨鍋を思い出す。あの鴨とは、お値段がまったく違うでござるけど、その時の感激に近かった。食の記憶というのは、鮮明に残っているものだ。恋の記憶と同じだね。
仕事疲れには、美味なるものを心許せる人と食すのがいい。早く立ち塞がる大魔神軍団をやっつけて美味なるものを食したい。
何を食べるかも大事だけれど、誰と食べるかも重要だ。二度と巡り合うことのない大事な時間なんだからね。そのためには、同じ思いを抱いている人とじゃないとダメか、そうだよな。美味なる食事、美味なる時間を、この秋には。人参を目の前にぶら下げて走るのである。あー、単純明快な我なり。

◎食絵日記

トマト缶を買い込む。
ココナツミルクも買う。
ストックがないと心細くなる
というのは、トマト中毒か？
いや、中毒ではなくファンなんです。

KENNY ROGERS

秋の蝶生暖かき空に泳ぐ

８月２１日（水）

入道雲も痩せてきているように見える。秋かな。夏の終わりの寂しさを、しみじみ味わうことにしよう。オレのベンチでビールを飲みながら、夕日を眺めながら、感傷という肴をつまみながら……歌ができるかもしれない。
でもそういうときは、お祭りソングが出てくるんだよな。真反対のものが生まれることがよくある。なんでだ。根性がひん曲がっているからか？　ロマンチックに見放されて生きているからか。いや、これからさ、神様が微笑むのは（どこを見て微笑むのだ？ありゃ）。
昼2時間、外出。雑用多し。雑用だけではつまんないのでトマト缶を買って帰る（売っている店が限定されているから）。少しラッキー気分。ラッキーの切れっ端を集めてラッキー御殿を建てるのだ。
仕事は、はかどらず。例えるならば、飛行機を牛で運ぶ、あの速度だ（映画「風立ちぬ」）。目的地は遠い、遙か彼方だ。その彼方がさらに遠ざかっていくから恐怖だ。どうなるんかねぇ、じぇじぇじぇ。大逆転できるか。女神の微笑みを期待しよう（こっち向いて微笑んでね）。
ラブソングを聴きながら仕事をする。仕事の内容とは正反対だけど、ひょいと思考が止まった時に入ってくるメロディが心地良い。KENNY ROGERSが「きっと、すべてうまくいくさ」と、ささやいてくれるのだ。とても甘い声で。それを信じて、仕事に精を出そう。でも、今夜は少し飲もうと思う。KENNY、許してくれ。

◎食絵日記

久しぶりに外ランチ。
なんだか小鉢がたくさんで、
メインがはじっこで寂しそうでした。
ジャズのかかる店。
夜は、洒落た居酒屋になるようです。
今度、行ってみるかな。