僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

happy end ~祭りの終わりー映画「ソレダケ」復活&最終上映

2024年06月01日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)

5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日(2013年逝去)。
毎年この日は
シネマート新宿で映画「ソレダケ」の復活上映がある。復活上映10年目。
ボクは2015年の公開以来、毎年復活上映に通っている。
その復活上映も今回で最終上映。平日、月曜日だけど当然行くに決まってる!V(^^)
年度末対応の多忙な時期だけど仕事を何とか定時で終わらせて映画館に向かう。何とか間に合った。
フライヤーが上映の度、新しくなってる。映画館スタッフさんの情熱に唯感謝(^^)
映画館カウンターは大勢のヒトで溢れ返っていた。老若男女。実に様々なヒトが居る。
丸でお祭り状態って感じで何だかワクワクした。
今回は特別に秘蔵写真、没になったポスター、イメージイラストを展示。どれも凄い。


観客席につく。何と全席売切れ。大勢のヒトと一緒にこの映画を視る。嬉しい。
いよいよ上映開始。過去10数回視てる映画なのに始まる前はドキドキワクワク(^^;

映画本編の感想は毎回書いているので簡単に。
今回も最初のギターノイズの大きさに笑った。をいをい、毎回オトが大きくなってるじゃん(T▽T)
butchersの曲、そして吉村さんが奏でるノイズ音がデカすぎて演者さんの台詞が所々聴きづらい。
丸で吉村さんが演者さんに「負けねーぞ!」とケンカ売ってるみたいで笑った(^_^)
そう。この映画では音楽は役者の演技を引き立てるBGMじゃない。
役者の演技を煽り刺激し時にぶつかり合う。視てて血が騒いでひたすら高揚した。
座って大人しく観てたがホントは椅子の上に立ってヘドバンして踊りながら視たかったV(^^)
クライマックスの戦闘シーン。butchers「イッポ」が鳴り響く中で繰り広げられる格闘。
そして大黒の最後の叫び「オレはまだ死んじゃいない!旅立つのはオマエだ!」にグッと来た。
最後、大黒は眠りから目を醒まし映画は終わる。エンディングで流れる吉村さんの歌声に涙した😿
大黒も吉村さんも次に行けたんだ。そう思って終映後、拍手した。
他のお客さんも拍手。映画館に鳴り響く拍手喝采。。。嬉しかった感動した。
butchersの音楽が売れず「こんなもんじゃねーだろ!」と苛立ってる一方で
「簡単にわかってたまるか!」と拒絶した吉村さん。
そのbuthersの音楽が鳴り響く映画が最終上映、満員のお客さんに拍手で見送られる。
そのことに......唯々胸が熱くなった。


上映後は毎年恒例トークショー。今回は石井岳龍監督、染谷将太、渋川清彦に何と綾野剛が登壇!
スッゲェ豪華なメンツだ\(T▽T)/ 今日この映画視に来て善かった!
石井監督と渋川さんは過去何度も登壇あったけど復活上映で染谷クンと綾野クンの登壇は初めて!
何と豪華な。。そして皆さんカッコいい!同性ながらその存在感に圧倒され見惚れた。
(写真はトークショーの後撮影可&SNS掲載可ということで掲載します)

演者さんの映画に対する想い、撮影時のエピソード。どれも凄くて書ききれない。
最初の大黒と恵比寿の疾走シーンは自撮りだったという話にはビックリした。
綾野クンが石井監督に求める演技を尋ねたら「綾野剛の総てを出してくれ」と言われたこと。
演者のアドリブが面白ければ監督はどんどん採用したとのこと。
拷問シーンはあのまま
撮影してて染谷クンは実際に縛られていたとのこと。
他にも色んなエピソードが・・・書ききれない(笑)。
演者さんの話から演者皆さんが如何にこの映画を愛してるか分かって嬉しかった。
そして演者さん皆が石井監督をリスペクトしてる事も分かった。
映画の内容は暴力的だけど、きっと現場の雰囲気はオープンで楽しかったんだろう。
昨今色んな映画現場での問題がピックアップされるけど本来創るは楽しい筈だ。
大好きな映画で現場の愉し気な話が聞けて嬉しかった。
そして石井監督が「この映画は吉村君との共作だ」と言ったことにグッと来た(V_V)

その後はシネマート新宿支配人宮森さんを入れての撮影会。
宮森さんが端っこに並ぼうとしたのを綾野クンが中央に押し出した心配りが素晴らしい。
(綾野クン、椅子出しも手伝ってたし)
宮森さん真ん中にいてしかも花束贈呈もあって「おかしいでしょ?」と恐縮してた。
この方が居たから映画「ソレダケ」は毎年復活上映が出来た。オレは毎年この映画を視る事が出来た。
butchersLIVE未経験のオレにとってこの映画を視る事はbuchersLIVEを観るのと同じ意味がある。
上映を続けてくれた宮森さん、シネマート新宿スタッフの皆さん、勿論監督演者皆さんに唯々感謝だ👏

石井監督が最後に言った「日本映画は素晴らしい。皆さん日本映画を視てください」が響いた。
年間2,3本しか映画視ないオレ。映画ホント視てないな。
「ソレダケ」の後、石井監督が撮った「パンク侍」「自分革命大戦争」も視れてない。
石井監督の新作「箱男」は絶対視る。他にも視たい映画がある。是非映画館に行って視よう。

今回で復活上映は最後だけど全然寂しくなかった。多幸感イッパイで終われた。
Xにそう書いたら映画公式から「happy end」とのコメントがあった。
butchersの曲だ。そう言われて嬉しくなった。
butchersは決して売れたバンドじゃない。この映画も大ヒットはしてない。
それでも10年間上映を続けて最後は満員の客席が拍手したんだ。これって凄くね?
ただ、この絶景を.........
吉村さんに視てほしかったなぁ😿


10年間続いた祭りは終わった。
来年から「ソレダケ」上映が無いのは寂しいけど、これからは自宅上映で視続けよう。
吉村さんも大黒も未だ終わらない。これからも続くんだ。
そして、butchersは当然鳴らし続けるよ。伝説(過去の遺物)なんかにしてたまるか。
キミ達🐱と同じだよ。吉村さんのオトはオレにとってずっとリアルだ。終わらせねーよV(^^)

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リアルに鳴り続ける ~ bloodthirsty butchers「kocorono」と「ソレダケ」

2023年06月01日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)

5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日。10年経った。
新代田Feverではbutchersドキュメンタリー映画「Kocorono」上映。
更にシネマート新宿で映画「ソレダケ」の復活上映(9年連続!)。

butchersファンの自分、どっちも行きました。
因みにどっちの映像も持ってます。何度も見てます。
でも大きい映画館で爆音上映は魅力なので今回も行きました🤣

新代田Feverでは隣接するPootleカフェで吉村さんの写真展。
後追い、LIVE未経験の自分は実際に使ってたアンプやギターが見れて感激(😊)
吉村さんのポスターにコメント書いてくださいとあったので
「LIVE一度だけでも見たかった!行くの早すぎます」と書いた 😢

 
「Kocorono」は2011年上映したドキュメンタリー映画。
普段はライブハウスであるFeverのステージにスクリーンを貼って爆音上映。
この映画で描かれるのはバンド活動のリアル。金、契約、事務所の資金不足、バンド内の軋轢。
「バンド楽しい!音楽サイコー!」なんてノー天気な夢物語じゃない。
如何にバンドで生き残るか食っていくかのリアルを描く。
吉村さんは時にスタッフやメンバーにキツイ言葉を投げる。ハッキリ言ってハラスメント。
でも、それは吉村さんの「何故世間はオレ達を分かってくれない!
オレたちはこんなモンじゃないだろ!」の怒りから来る。
メンバーも「もっと売れたい!」という気持ちを持ってて吉村さんに必死についていく。
その葛藤を経て鳴らされるオトが本当に素晴らしい。
メンバーのオトがお互いに煽り斬り合い殴り合う。
その中で生まれる美しいメロディと激しいサウンド.....他のバンドでは絶対聴けないオト。
見てて何度も撃たれ泣いた。
映画上映後は秘蔵ライブ映像も流された。2009年ライジングサンの映像。
「ソレダケ」「ファウスト」「灰色の雲」・・そして「7月」。
「7月」の演奏の凄まじさに・・・ただただ泣いた
 
「Kocorono」上映の後はシネマート新宿で「ソレダケ」を視る。
毎年、吉村さんの命日にこの映画を復活上映するシネマート新宿。
なんと9年連続で復活上映をしてる。
大してヒットしてない映画を毎年上映。どうかしてるよ(誉めてる🎵)👏
今回はお客さんが矢鱈増えてた。嬉しい。
初上映時も見て復活上映も毎回見てる。我が人生最も沢山見た映画(^^;。
でも何度見ても愉しい!ココロが熱く沸き立つ。
映画のBGMは全編butchersの曲。当然VOと歌詞がある。
俳優が台詞喋っているシーンでも容赦なく歌が轟音で響く。
音楽が「オレが主役だ!」と言わんばかりに演者に殴りかかる。
そして演者も音楽に負けじと暴走する。
butchersのオトに負けてない染谷将太と綾野剛・・・スゲェ👏
クライマックスシーンで轟音で鳴る「イッポ」に血が騒ぐ。
ラストシーン・・大黒きっと次に行けたよな?そう信じてる。
エンドクレジットで響く吉村さんの歌声にただ撃たれた。
見終わった後、全身が痛かった。丸でLIVEに参加した後の様だ(^^。
それが愉快だった。
オレは吉村さんが亡くなった後、butchersにハマった。だからLIVEは未経験。
でも、毎年吉村さんの命日にbutchersに関連する映像を視れるのはホント嬉しい。
オレにとって「ソレダケ」を視るのはbutchersのLIVEに行くのと同じ意味が有る。
吉村さんは「Kocorono」の中でこう言ってる。
「伝説なんかになっちゃダメなんだ。生き続けなくちゃ!」。
勿論だ。アンタの歌を伝説(過去の遺物)なんかにはしねーよ。
だから来年「ソレダケ」の上映があったら当然行くよ。
 
butchersにハマって既に10年以上。
butchersのオト、吉村さんの歌には他のアーティストと違う感情がある。
何というか愛おしいカワイイのだ🤣
いやbutchersのオトは滅茶苦茶激しいし吉村さんは強面のオジサン。
カワイイというのは違うかもしれないが・・・・
でも、仏頂面で必死でもがいてる様が・・・とても愛おしい。
それはもしかして自分自身をbuthcersのオト、吉村さんの歌に重ねているから
かもしれない。
だからbuthersのオトを聴いて長年のトラウマから解放されたんだろう。
 
butchersのオト、吉村さんの歌は自分にとってリアルなんだ。
何度でもいう。伝説なんかには絶対しない。
ずっとリアルに鳴らし続けるよ。な、ヨモちゃん(^_^)

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ココロを握り潰した日

2023年05月26日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)

「生きている 生きて行こう   残された気持ち握り   潰す」(bloodthirsty buthers「OCEAN」)

明日5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日。10年経った。
ということで新代田FEVERでは吉村さんの写真展と映画「Kocorno」の上映会。
シネマート新宿では毎年恒例映画「ソレダケ」の再上映。当然どちらともボクは行きます(^^

ということで今週はひたすらbutchersの歌を鳴らしている。独り吉村秀樹会🎵
年度末対応で仕事はバタバタで疲労困憊。
会社の行き帰り、轟音でbutchersのオトを鳴らしてアタマもココロのミョーにハイになってる🤣

今日も会社帰り、buthersの「OCEAN」を聴きながら歩いてた。大好きな・・・大切な歌だ。
この歌の「生きている 残された気持ち握り 潰す」のフレーズを聴いたら途端に晴れやかな気分になった。
こんなスッキリした晴れやかな気分になるのは・・・ひさしぶりだ。

この数年、ある出来事の記憶がココロにこびりついてて、ずっと鬱屈した感情を抱えてた。
そのモヤモヤのせいで悪夢を度々見たり色んなことをココロの底から楽しめなくなった。
メンタルサポートに相談して一時期ココロが楽になったが、暫くたつと元通り。
でも、今日「OCEAN」聴いたら5年間ココロに巣食ってた邪気が消えた\(T▽T)/
butchers聴いて、抱えてたココロ(怒り憎しみ痛み後悔)を握り潰せた!

この5年間ずっと苦しかった。ずっと悩んでた。後悔し続けていた。
でも・・・もうイイんだ。オマエ(オレ)は散々苦しんだし散々悩んだんだ。
だから、オレはオレを赦そう。ヤツ等🤣がオレを赦さなくてもオレがオレを赦してやる。
butchersのオトがオレを赦したから・・・もうイイんだ。
「OCEAN」聴きながら歩いて・・オレは泣きながら笑ってた。笑いながら泣いてた。
長かった・・・ホント長かった  でも、もうオサラバだ。オマエ等のこと忘れてやるよ。
あばよV(^^)

butchers、そして吉村さんありがとう!おかげでスッキリしたよ。また愉快に生きれそうだ。
明日の吉村秀樹会、そしてシネマート新宿「ソレダケ」当然行くよ。
吉村さんにチャンと逢ってチャンとお礼を言わなくちゃ、な。
さぁ、吉村秀樹祭はじまりだ!いいちこでカンパイするぜ、な、ヨモちゃん🐱V(^^)

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「ソレダケ」8年目

2022年05月29日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)

5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日。

そしてこの日にはシネマート新宿で必ず映画「ソレダケ」復活上映がある!

ボクも当然行く積り・・だが現在は年度末決算対応で超多忙。平日の夜映画行けるのか・・・・

無理矢理仕事の算段を付けて行くことにしました(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

映画観る前に先ず新宿タワレコに。「Kocorono」blue-ray発売に伴いbutchersのパネル展を開催!

吉村さんのギターが観れた!

ずっと探してて未入手だったアルバム「No Album(無題)」もゲット。幸先イイぞ🎵

上映少し前に映画館に到着して発券。吉村さんが好きな「いいちこウーロンハイ」は振舞われる。

当然呑みましたv(^^) 時間になり、いよいよ上映。

映画開始早々、吉村さんのつんざくようなギターが鳴り響き、大黒と千手の怒号が飛び交う。

同じ映画を観てるんだから変わるワケがない。でも・・何度見てもこの衝撃は変わらない。

何度も見た映画だが視る度に映像がキレイにオトがデカくなっている気がする(^^;

「オレはまだ死んじゃいない!」の大黒の叫び、阿弥の歌う「襟がゆれてる」。。

エンディングで鳴響く吉村さんの歌とギターに涙した😢

終演後ロビーに出ると、石井岳龍監督がいらしてて少しだけお話しできた。光栄(^_^)

吉村さんが愛飲していた「いいちこ」の瓶が有ったので写真を撮った。カワイイぜ☺

今日、新宿タワレコ、シネマート新宿、「ソレダケ」・・色んな場所で吉村さんに逢えた。満足🎵

帰路、buthersを大音量で聴く。ココロがどんどん研ぎ澄まされていくのを感じた。

butchersの音楽にある暴力的な部分と静謐な部分に触れると・・・ココロが落着く。

自分の中に凶暴な部分、暴力的な部分、冷酷な部分・・・かなり或る。

他人から罵倒されたり嫌な事されると、その凶暴な部分を解き放ちたくなる。

オレはその気になったら幾らでも他人に酷いことが出来るニンゲンだ。

嬉々として他人に酷いコトバを浴びせて他人の弱点を突き回して楽しむ。そういうニンゲンだ。

でも、それやったらニンゲンとしてオシマイだ。絶対そうはなりたくない。

だから他人から罵声を浴びせられても笑ってやり過ごし自分が正しくても謝ることにしてる。

争いことになってニンゲンを棄てる自分になりたくないから。

ただ、笑ってやり過ごす謝る自分は本当じゃない。ウソつきだ。自分にも相手にもウソついてる。

腹の中では、こいつ、ぶん殴ってやろうかと思う。もっと酷いコトバを投げかけようかと思う。

そういうときはbutchersを聴く。吉村さんの絶叫と喧しく鳴るギターを浴びてココロが狂う。

・・・・・そうすると落着く。荒れたココロが鎮まる。

映画「ソレダケ」もそう。毎年この映画を観て自分の凶暴な部分を映画館の中で開放する。

そうやってオレは凶暴な自分とまともな自分に折り合いをつけてる。そんな気がする。

だから、butchersのオト、吉村さんの歌とギターはオレには絶対必要なのだ。

狂わないためにおかしくならないために。

吉村さん、今年も逢えて嬉しかったです。来年も、また逢いに行きます。

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伝説にならないオト~「Kocorono」@シネマート新宿

2021年11月28日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
今年はbloodthirsty butchers結成35周年。
2011年に上映されたドキュメンタリー「Kocorono」をロックな映画館シネマート新宿で再上映。
ボクは昨年この映画DVDを入手。以来何度も見ているけど・・
映画館の大画面、爆音で観たかったので行ってきました(^^;。
映画館の壁には旧いLIVE告知のチラシが山ほど貼っており、
VO&Guitar吉村秀樹さんが愛飲してた「いいちこ」が振舞われる。
映画館が丸でライブハウスの様相を呈してた。
ボクもいいちこ美味しくいただきました。好きだなこういうの。
映画館入場が始まると館内にbutchersのオトが鳴り響いた。
「Jack Nicoison」に続いては「discordman」大好きな曲。全部聴いてから入場した。


映画はいきなり契約とカネの件で揉めるシーンで始まる。
butchersは決して売れているバンドでは無い。
ボクの周囲にこのバンドを聴いてた知ってる人は皆無(^^;
途中にはレーベルの資金不足なんて話も出てくる。
吉村さんは都度スタッフに食ってかかる。
他のシーンでは望む音を出さないバンドメンバーに怒る。
カメラを前に映されるのは衝突と葛藤。メンバー誰も格好つけない。素。リアル。
「バンド愉しい!音楽サイコー!」なんてノー天気な夢語りは此処には無い。
バンドを如何に続けるかバンドで如何に食っていくかのヒリヒリした緊張感を描いている。
そして、その緊張感の中で産み出されるオトが・・・唯凄い。
度々映されるLIVEでの演奏シーン。
吉村秀樹と田渕ひさ子の2本のギターが造るオトの壁。射守矢雄、小松正宏の強靭なリズム。
お互いのオトがケンカの様に撃ち合い斬り合う。
他のバンドでは絶対視れない音像だ。
フェスで風邪でフラフラの吉村さんが酒を呑みながらステージで繰出したオトはトンデモなかった。


butchers吉村さんの格闘は「売れたい」から。
「なんでオレのオトを世間は分かってくれないんだ!こんなもんじゃないだろ」の怒り。
友人が言ってたように一定の評価、しかも高い評価を得てるのに満足してない。
怒っている。飢えている。その有り様が・・・サイコーだった。
売れなくちゃイケナイなんて思わないし売れてないオンガクでサイコーなのは沢山ある。
小さい世界で鳴る音楽で良いのもあるし、そういうのも好きだ。
でも、音楽やってるなら「多くのヒトに届けるんだ!」という意志は持っていてほしい。
元春もそうだし、コレクターズ加藤クン、carnation直枝さんもそう。
自分のオトを広く届けようと格闘してる。
その姿に刺激と魅力を感じるし、だから追い続けてる。
(逆に言えば売れることをバカにするアーティストには・・全く魅力を感じない)

butchersのメンバーもあきらめていない。
小松さん「吉村さんに色々言われるけど絶対ついていく。意地だよ。此処まで来たら」
射守矢さん「確かにCD売れてないけどサイコーのオトが出来てる。だからオレは満足だ」
吉村さん「リベンジだ!やってやるよ!」「伝説になっちゃダメだ。生きて行かなくちゃ!」

映画の最後、フェスで鳴らされた「ocean」が凄まじかった。
「生きていく 生きて行こう 残された気持ち 握りつぶす」
の歌詞と吉村さんのギターと笑顔に震えた。泣いた。
サイコーの映画とオトだった。終わった後、小さく拍手したV(^^)


帰りながら映画の内容を何度も反芻した。
大画面、爆音でbutchersのオトに触れると・・LIVE視たかったなという気持ちになる。
最早それは敵わないが。残念だけど・・・・・。

今日、映画館に集まった人数は決して多くない。
吉村さんの夭折後、butchersのオトが広まったとは言えない(CD廃盤多数だし)
ジョン・レノンやキヨシローみたいにLOVE&PEACEのアイコンやカリスマにもなってない。
吉村さん・・伝説化してないよ。残念ながら、それが現実だ。
でも、それはそれでイイ気がする。それでこそ吉村秀樹だ☆

butchersは毎日聴いてるし、これからも聴く。
butchersはオレの中ではずっと「リアル」だ。「伝説(過去のモノ)」には絶対しない。
このオト・・伝説になんかしてたまるかよ。
未だ終わらせねーよ。な、ヨモちゃん☆

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「ソレダケ」復活上映!

2021年05月30日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
5月27日はbloodthirsty butchersの吉村秀樹さんの命日(2013年逝去)。
この日は毎年、シネマート新宿で映画「ソレダケ」を上映している。
昨年はコロナ下で残念ながら無観客上映。各自自宅で上映だった。
でも、今年はコロナ対策を打ったうえで有観客上映!しかも爆音3hバズーカ音響!
これは行くでしょう!
ということで当日仕事帰りに新宿に向かいました。
映画館着。「ソレダケ」のポスターが掲示されてる。
ボクは2015年の上映以来ほぼ毎年通っている(2017年レイトショーと昨年は欠席^^;)
今年も来ました。8年目の吉村さんと6年目の大黒に逢いに来たよ🎵


ロビーはお客さんでごった返してる。
シネマート新宿の支配人宮森さんがいたので復活上映について御礼を言った。
宮森さん毎年必ず上映してくれてる。嬉しそうに「今回は音響凄いですよ!」と話す。
ハイ思い切り堪能します。
butchersのライブを見た事がないボクはこの映画を見ること=ライブを見る事なんです。
場内にbutchersのメンバーの写真が貼られてた。ジンと来た。

宮森さんと石井監督の挨拶があって上映開始。
血が騒ぐ、映画館の中で暴れない様にしよう(←アホ(^^;)

上映開始、いきなり吉村さんのギターが轟音で響く。
をいをい何だこのオト?前よりオトがデカくなってないか?嬉しくて爆笑したV(^^)
何度も見てるこの映画、オトが変わると印象が変わる。
暴力的なストーリー展開に目を奪われがちだけど、画がホント美しい色彩も凝ってる。
そして染谷将太の演技butchersのオトに負けてない。それは綾野剛もそう。
演者さんの演技がbutchersのオトに拮抗して凄いことになってる。丸でセッションだ。

後半「イッポ」が鳴り響く中での戦闘シーン、なぜか涙が出てきた。
血が飛びちり屍体が次から次に溢れる残酷シーンなのに(^^;
ラスト。風に吹かれ「襟がゆれてる」を歌う阿弥。そして目ざめる大黒。
何度も見たラストシーン。でも、泣いた。そして見ながら拳を握りしめた。
大黒(吉村さん)は確かに次に進めたんだ。オレはそう信じてる。
エンディング。吉村さんの生声が響く。つんざくギターの音で映画は終わった。
これを・・これが聴きたかった。来てよかった。


退場の際、宮森さんが居たので御礼と「来年もまた来ます!」と声を掛けた。
別に知合いでも何でもないけど(笑)この人の御陰で毎年大黒(吉村さん)と逢える。
一言、御礼を言いたかった。

「ソレダケ」。緊急事態宣言の中、行くことに迷いもあったが見て良かった。
butchersのオトはオレにとって無くてはならないオトだ。
この映画を観ながらbutchersの轟音を浴びててオレは「生きてる喜び」を感じた。
元春、コレ、SMAPを聴くと「ココロが躍る」🎵
でもカネ直枝さんと吉村さんのオトに触れると「血が騒ぐ」。
どっちもオレにとってはなくてはならないオト。
生きてくために、世の中のくだらないモンを笑い飛ばすために必要なオトだ。

ヨモちゃん今年も吉村さんはサイコーだったよ。
来年?行くに決まってる!! V(^^)

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父13回忌と「ソレダケ」復活上映

2019年06月01日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
今年は父の13回忌。父の命日は5月4日だけど諸事情で法事は5/26の日曜日に行う事に。
法事は日曜朝に有るので前日の土曜日より嫁@パンダと京都に乗込む。
ヨモちゃんは一人でお留守番♪

宿はJR京都駅近く。東寺の前のホステル。とても快適に過ごせました。

晩御飯はエキナカの「京とんちん亭」で。
https://kyotonchintei.gorp.jp/
お料理もお酒も美味し!スミノフがお好み焼きに合う~!串焼きやチヂミも美味い!
京都の味をたっぷり堪能しました。

すっかり満腹。歩いてホステルに帰る。夜の東寺がキレイ♪今度来るときはゆっくり見たい。


翌日日曜日は快晴。霊園で待ち合わせ。
久しぶりに会う母は小さくなってた。姪も甥っ子も大きくなってるのにビックリ。
滅多にこちらに来ないので未だに小さいイメージしかない。(ダメな叔父(^_^;)
家族でお墓参り。焼香のとき、父に話しかける。
「オレは嫁とヨモちゃんとヘラヘラ笑って生きてるよ」って。
そしたら、「オマエはバカだ」という声が聞こえた。
ハイ、オレはバカです。いつまで経ってもアンタには追いつけない。
また・・・逢いに来ますV(^^)

ランチは亀岡にある英国風レストラン「ポントオーク」で。
店員さんのケアのおかげで食事もデザートもゆったり楽しめました。

ボク等は此処で退出。京都駅に送ってもらって家族とお別れ。
新幹線で東京に戻る。窓の外には富士山。

あわただしい1日だった。今度はもう少しゆっくり来よう。母も心配だし。

帰宅して玄関を開けるとヨモちゃんが「ふぇえ~ん」と泣く。
よしよし、嫁@パンダがいなくて寂しかったのか?(T▽T)
ヨモちゃんと会えて一息。やっぱりウチは落ち着く。


翌日は出社。日帰り旅行の疲れでカラダが痛い(^_^;何とか仕事をやり過ごし夜は新宿へ。
この日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日!そして映画「ソレダケ」復活上映会!
このポスター見ただけで気分がアガる♪

会場には渋川清彦さんと石井岳龍監督が来てる。
友人と渋川さんに話しかけたら気さくに答えてくれた♪

石井監督も渋川さんも映画館スタッフが特に呼ばなかったのに来てくれたとのこと。
お馴染シネマート営業宮森さんの司会で先ずはトークイベント(写真撮影&SNS掲載OK)。

1度上映が終わった映画をこんな風に何度も復活上映するのは珍しいとのこと。
宮森さん「毎年最後の積りでやってるけど翌年やると大勢集まってくれるので止められない」
との事。ずーっと続けて下さいね。

映画開始。何度も見てるが、オープニングの爆音ギターにのけ反る(T▽T)
オト去年よりデカくなってないか?色キレイになってないか?そんなことあるワケないのに。
ブッチャーズファンの自分は曲が鳴るたびに「あ、ここであの曲か!」と気分がアガる♬
劇中、吉村さんが映るシーンが一瞬だけあるんだけど・・・グッと来た。

ラスト。当然変わらない(笑)。でも感じ方は毎回変わる。
大黒が手術室で千手を倒して死ぬのが多分「現実」なんだろう。でも映画は『そこ』で終わらない。
晴れた日、ビルの屋上で阿弥が歌い大黒が目醒めるシーンで終わった。
多分・・・多分大黒は・・新しく生まれ変われたんだ。先に行ったんだ。行けたんだ。
そう想うと何だか嬉しくなった。

映画上映の後はブッチャーズ「デストロイヤー」のPVが流れた。
最後に鳴り響く吉村さんのギターにまたまたグッと来た。最後に吉村さんを視れてよかった。

上映後、宮森さんにお礼が言えた。そして来年の上映をお願いしたら笑ってた。
「ソレダケ」初体験の友人も楽しんだ様子。良かった。

来年?当然、行くに決まってる。ブッチャーズLIVE未体験のオレにとって
「ソレダケ復活上映」は年1回あるブッチャーズの復活ライブだ。行かなくてどうする?

劇場で貰った「ソレダケ缶バッジ」と「千手シール」を見ながらニヤニヤしてる(^_^;

父の13回忌、ソレダケの復活上映と同じタイミングで迎えることができてよかった。
ブッチャーズの曲は毎日聴いてる。
吉村さんが旅立って、もう6年。
その間にブッチャーズの曲はオレにとって無くてはならないモノになった。
こんなに熱くて面倒くさくて優しい音楽は他にない。絶対ない。
吉村さんの歌もソレダケもオレのトモダチだ。ずっと追いかけるぜ☆


(オマエの方が吉村さんより面倒くさいニャ)
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「ソレダケ」復活上映会

2018年05月28日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
5月27日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの命日。今年で5年目。
毎年、この日はシネマート新宿で映画「ソレダケ」の上映会がある。
映画監督石井岳龍がブッチャーズの音楽にインスパイアされて制作した映画。
去年はオールナイト上映と言う事で行けませんでしたが今年は夕方から上映!
これは行く!絶対行く!

当日券で入ったら結構席が埋まっている。
来月石井監督の新作「パンク侍、斬られて候」が公開される関係もあるのかな?

会場のあちこちに吉村さんが居る。
場内で「いいちこ」を振舞ってたが翌日検査なのでガマン(^_^;


この映画を映画館で見るのは実に4回目。ケーブルTVで放映したのを録画してる。
でも、この作品はやっぱり映画館で見たい!
初っ端から大音量。吉村さんのエレキギターが響き思わずのけ反った。
ストーリー展開も台詞も頭に入ってる。でも何度見てもオモシロい。
千手の最初の演説、モノクロからカラーに変わるシーン。
「イッポ」が鳴り響く中の戦闘シーン。そして2つのラストシーン。
モノクロが現実でカラーのシーンが夢?大黒は死んだのか?生きのびたのか?
・・・そんなのどうでもイイ。阿弥が「襟がゆれてる」を歌い最後大黒が目醒める。
最後の最後、暗闇に吉村さんの歌声とギターに響く。来て良かった。


上映後は石井監督、村上淳、渋川清彦によるトークイベント。
何と撮影&ネット掲載Ok!太っ腹!
しかもシネマート新宿では「パンク侍」の上映無いし(T▽T)

話題は「ソレダケ」より主に「パンク侍」の事。「ソレダケ」の出演者が新作に総出演。
村上淳が仕切る。ムラジュンって初めて見たけど、こんなオモシロいヒトなんだ。
石井監督も渋川さんもムラジュンも毎年復活上映することがホント嬉しそうだった。
こういう上映方法って珍しいんじゃないだろうか?
日本映画ダメ!っていうヒトも居るけど一方で1つの映画をこれだけ愛して大切にする
映画館やスタッフも居る。見てて清々しかった。
「パンク侍」。原作町田康、脚本宮藤官九郎、監督石井岳龍、主演綾野剛。
予告編見たけど凄くオモシロそう。是非見ようと思う。

普段好きなアーティストのLIVE行ってもTシャツは絶対買わない。似合わないし(^_^;
でも今回は買った。ソレダケに登場するデストロイヤーTシャツ。
ヨモちゃんは興味津々。
ブッチャーズ、吉村さんの歌、オト。時間を掛けて大切な存在になってる。
最近ブッチャーズと共演した+/−のアルバム聴いたら素晴らしくて一気にハマった!

来年の復活上映は月曜日。仕事のある日・・・でも行くしかないだろう!
毎年の吉村復活祭。会社休んでも行くぞ(をい)。
ブッチャーズのLIVEを見れなかったオレ。
1年に1回くらい、吉村さんに逢いに行かなくっちゃ、な。ヨモちゃん☆

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「ソレダケ」「ネコライオン」ふたたび

2016年05月29日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
金曜日はbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの3回目の命日。
去年公開された映画「ソレダケ」がこの日だけ新宿シネマートで復活上映。当然行きます。
朝、嫁@パンダを誘ったら「どんな映画?」と聴くので
「拷問シーンがイッパイあってギターがギャンギャン鳴る映画」
と言ったら嫁は「・・・やめとく」とのこと(^_^;

ブッチャーズの音楽にインスパイアされて奇才石井岳龍監督が撮ったこの映画。
昨年の吉村さんの2回目の命日に公開された。本上映のとき、ボクは2回観に行った。
今回で3回目。同じ映画を映画館で3回観るなんて今まで無かった。
bluelayも発売されているけど、この映画は絶対映画館で見たかった。
映画館に入ると「ポスター」の横に「覚えてますか 5月27日」とある。勿論覚えてますよ。

吉村さんが好きだったという「いいちこのウーロンハイ」は振る舞われる。

映画は当然サイコー。吉村さんの歌とギターが爆音で響く中、音楽と同じ位爆発した物語が進む。
過去2回観たときはバックで掛かるブッチャーズの曲で知らないのが沢山あった。
でも、この1年でブッチャーズのアルバムを集めて、曲はバッチリ自分の中に入ってる。
「10月」「アンニュイ」「襟がゆれてる」・・名曲が実に良いシーンで鳴り響く。
中でも「イッポ」が鳴る中で繰り広げられる戦闘シーンは鳥肌モノだった。
大黒と阿弥が銃で敵を撃ち殺すシーンにテンションがアガる。拳を突き上げ叫びたくなる。
ラスト主人公が生き残ったのか死んだのか、よくワカンナイ終わり方も吉村さんらしくてイイ。
上映の後、客席から拍手が起こる。オレも拍手した。サイコーのLIVEだった。

映画上映の後、ブッチャーズの秘蔵LIVE映像の上映。
そして最後は何と石井監督とブッチャーズ射守矢さんと小松さんが登壇!
劇場スタッフに石井監督が「来年もこの日復活上映やるよね?まだ死んでない!」と迫り(笑)
射守矢さんと小松さんも「吉村はしつこいんですよ。粘り強い」と煽る。
スタッフ少し困った様子で「来年も上映します」と約束。でもスタッフさん嬉しそう。
また場内は拍手に包まれる。愛に溢れた瞬間だった。

そう、来年も此処でまた会いたい。大黒たちに。そして、吉村さんに。
オレはブッチャーズは最後の2年間チラと聴いただけ。
本格的に聴き出したのは吉村さんが逝ってから、だ。
この映画を通じて、オレは吉村さんと逢えたのだ。

吉村さんも、この映画も死んでない。まだ、つづいているんだ。
世間的には終わっても、オレが「つづいてる・」と思えば終わらない。
神様とか世の中のルールなんて関係ない。思うのは自由だ。
オマエらに、オレのアタマの中はいじらせない。ざまぁ見ろV(^^)



昨日は午前中はゴミ拾い。ウォークマンでブッチャーズの曲を大音量で流しながらゴミ退治。
午後から嫁@パンダと日本橋岩合光昭さんの「ネコライオン」写真展を観に行く。
この写真展、3年前恵比寿に見に行った。
http://blue.ap.teacup.com/nagawa/809.html
日本橋まで歩いて行く。風が涼しくてキモチよく歩ける。道中、色んな猫さんに遭遇。
会場は三越。本館・新館のあちこちに猫のオブジェがある。何となく岩合さんに似てる(T▽T)

写真展は盛況。前回と違う写真もあって楽しめた。
ネコとライオン。同じ「ネコ科」だけど並べて観ると全然違う。
ライオンの眼つきの獰猛さ、筋肉のつき方は猫とは全く違う。

展覧会の後は、旨い餃子を食す。嗚呼、楽しい1日だった。
嫁@パンダも「今日は楽しかったな」と満足そう。
ウン、こういう「良い1日」があるから生きていける♪


今日は1日、家でノンビリ過ごしてます。明日からゴタゴタのバーゲンセール。
休んで備えよう。

我が家のヨモちゃん。このコは・・ライオン?猫?

ライオンは大変そう。甘えっ子のにゃにゃんでイイさ。な、ヨモちゃん☆
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『ソレダケ / that's it』

2015年06月18日 | bloodthirsty butchers(ブッチャ―ズ)
現在、「ソレダケ」という映画が公開され話題を呼んでいる。
監督は石井岳龍(ex:石井聰互)、染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳 / 綾野剛。
そして・・音楽はbloodthirsty butchers、ブッチャ―ズ!
http://soredake.jp/
元々は2年前にブッチャ―ズがアルバム「youth(青春)」を製作している段階で
石井監督にアルバムをモチーフにした映像制作を依頼していたが、吉村さんの急逝で中断。
その後石井監督が当初の企画と内容を変えて映画化にこぎつけたもの。
タイトルはブッチャ―ズの曲(アルバム「未完成」収録)から取られた。
作中の音楽、ノイズは全てブッチャ―ズの手に成るもの。吉村さんも少しだけ映ってる。

ブッチャ―ズの音楽を使用ということでこの映画興味があった。
昨夜仕事の後に行ってきました。会場は新宿シネマート。客層は若い女性が多い。

写真は入口に飾ってあったギターと酒樽。オープニングパーティでギターで酒樽を割ったとか。
イイね!V(^^)


開始早々、いきなりの爆音。音・・デカイ。デカ過ぎ。スクリーン上に吉村さんの轟音ギターが響く。
音が大きすぎて台詞が聴き取れない。思い切り笑わせてもらった(T▽T)
親に捨てられ戸籍も売り飛ばされ底辺で生きる青年大黒(染谷君)風俗嬢として生きる阿美(水野さん)
大黒がある機密情報を手に入れたことで2人はギャング千手(綾野クン)に狙われる羽目になる。

ストーリーはあって無いようなモン。設定も展開もメチャクチャ。でも、そんなのどうでもイイ。
ブッチャ―ズの爆音に乗って疾走する男たち。繰り返される暴力。流される血。
どいつもこいつも狂ってる。吉村さんの歌とギターに煽られ暴走する映像。カッコいい。
後半、大黒が未来を手に入れるために銃を手にするシーンに「10月」「アンニュイ」が
重なるシーンは戦慄が走った。
銃をぶっ放し闘う大黒の姿に「もっと行け!やれ!」「ナメられてんじゃねーぞ!」
「殺っちまえ!」とココロの中でエールを送ってた。r(^^;

ラスト・・も凄かった。「死んでも生きる」「死んでも負けない」。
大黒の意地、しかと見せて貰った。そして、それはそのまま吉村さんのスピリッツだった。

終わった後、爽快な気分で劇場を出た。凄い映画だった。過剰、激烈、騒々しい。
まるでライブを見たあとみたいにカラダ中が痛い。でも何かニヤニヤしてる。
オレは残念ながらブッチャ―ズのLIVEをナマで見たことは無い。
でも、今日、別の形で体験できた。満足。

帰りはウォークマンでブッチャ―ズを大音量で聴いた。そして考えた。
大黒も阿美も千手もみんな自力で立って生きてた。
運命だの神様だのを当てにせず、諦めずに立ち向かってた。オレはそれに撃たれた。

先日の日記で、悲しみや痛みと共に生きていくことを誓った。それ自体はイイ。
もう会えないのは仕方ない、それは変えようがない。

でも、でもさ、ホントに居なくなったのか?消えたのか?
オヤジも、友人も、キヨシローも、どんとも、佐藤クンも。
そんなの誰が決めた?世間か?神様か?
よせよ。神様なんて唯のペテン師だ。信用できん。
キヨシローやどんとや佐藤クンの歌は色んな場所で聴けるし、
オレはオヤジと友人と毎日話してる。(返事は無いが^^;)

カラダは確かに消えた。でも、オヤジも友人も「居る」のだ。確かに。
「オレのココロの中で生きてる」とかそんなロマンチックな話じゃない。
オレが「居る」と思えば、それが「事実」なんだ。それを決めるのは「オレ」だ。
「消えても無くならない」「喪っても終わらない」。アタマの中では何だって出来るんだ。
神様も世の中の決まりもオレのアタマの中は変えられない。ザマぁ見やがれ。V(^^)
オヤジも友人も何処かに居る。ただ「会えない」だけだ。オレはそう信じてる。

この映画、現在(いま)このタイミングで見れて良かった。
石井監督&カッコイイ役者の皆さん、スタッフ皆さん、活かした映画をありがとう。
そして・・ブッチャ―ズ、吉村さん、サイコーだぜ。これからも、ずっと聴くよ。

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