僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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夏休み~アート巡り

2014年08月16日 | Art・本・映画
今週の夏休み。色んな美術館を回りました。
月曜日、ボクは休みだけど嫁@パンダは普通に出社。
嫁@パンダが一緒じゃないと出掛ける気になれない。独りでお出かけしてもツマンナイ(^_^;
でも折角の休日、ウチに引きこもるのは勿体ない。さて、何処に行こうか?
特に見たい映画は無し、美術館は月曜日はお休み。渋谷で中古レコード漁りでもするか。
渋谷に行くつもりが原宿で急に行きたい場所が出来て降りる。

南青山にある岡本太郎記念館。過去何度か行った。行くのは5年ぶりか?
http://www.taro-okamoto.or.jp/
庭に息づく奇妙で奇怪なイキモノたち。こいつらに逢うのも久しぶりだ。元気だったかい?

どいつもこいつも堂々として自分と言う存在を勝ち誇ってる。
ここはイイ。ヘンな奴らが伸び伸びと生きている。心地いい。ホッとする。
オマエたち、また、来るからな。元気でいろよ。


水曜日は嫁もお休み。一緒に練馬区立美術館の「あしたのジョー、の時代展」を見に行く。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/

ジョーの原画、少年マガジンの表紙、力石の葬式の記事、数々のグッズ、オマージュ作品。
最初は子供っぽいジョーの顔が後半は精悍な大人の顔になってる。

また当時(60年代終~70年代半ば)のサブカルとジョーのつながりも紹介。
フォークゲリラ、アングラ、パフォーマンス、全共闘、三島由紀夫、寺山修司。
エログロに溢れた過激な文化。当時は未だ「規制」も少なかったんだろう。
この辺りの文化には正直疎い。
この時代に青春時代を過ごした「全共闘世代」の人と何度か話したことがある。
自慢話、説教、精神主義、若者を見下した態度、一方で狡猾な計算高さ。
ロクなモンじゃなかった。だから、この時代を真剣に知ろうとしたことは無い。

今回この展覧会を見てこの時代の文化に触れて印象を改めた。
凄い熱量がある。現在(いま)には無い自由さがある。時代と格闘した若者たちの軌跡。
正にジョーの「飢えと熱」に重なる部分がある。
一方で失笑モノもあったけど・・・。当時はマジメに必死にやってたんだろう。
それはオレが体験した80年代以降のカルチャーも同じ。下の世代が見たら笑うかも知れない。
でも、時代に流されず生き残ったアーティストがいたし、現在(いま)も居る。
時代がどうだろうが、社会がどうだろうが、自分にとって「リアルなアーティスト」
をさがすだけだ。

ジョーは最後、真っ白に燃えつきる。 「真っ白にもえつきた」か・・・カッコいいな。
カッコいいけど、真似は出来ないしする積りも無い。
不完全燃焼だろうが燃えカスだろうが「フツーに生きる」方が絶対イイ。

木曜日は銀座の教文館書店に「藤城清治展」に行く。90歳の記念展。

旧い作品から最近の作品まで展示。「日曜美術館」で紹介された「風の又三郎」も展示。
どの作品も色合いや光と影のコントラストが凄い。
オシャレな銀座の街並みを描いたもの、可愛らしい動物(特に猫!)を描いたもの、
は楽しく見れた。

一方で広島原爆ドーム、東北の被災地を描いたシリアスな作品には胸を衝かれた。
「ガレキは宝石より美しい。だから此処から未来(あす)が始まる」のコメントは・・
クリエイターならの視座、想いが込められていて・・・凄いと思った。
齢90にして現役バリバリ・・・凄いな。アーティストって。

因みにこの絵の猫さんはちょっとヨモちゃんに似てるって思った(親バカ^^;)


太郎さん、ジョー、藤城さん。昭和の文化に触れた休みでした。
実は最近ちょっと「昔は良かったな」モードに入ってた。
今更、昭和時代や学生時代に戻る気はないし、真っ平ゴメンだけど
10年位前、嫁と結婚して友人としょっちゅう遊んでた「あの楽しい時代(とき)」
に戻りたいな~みたいな気分があった。

でも、大体過去の想い出は美化されているモンだ。
あの時代(とき)だってイヤなことや大変なことはあった。沢山あった。
都合よく想い出をキレイに塗り替えて昔を懐かしんだって仕方ない。

藤城さんだって細野さんだって元春だって時代を超えて現役バリバリで活動してる。
彼らより若いオレが昔を懐かしんでどーする?

我が家の傑作ヨモちゃん。キミはホントに愉しそうだね(T▽T)
オレもキミのように「現在(いま)」を楽しむよ。「振り返る」のはもう終わりだ。

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リクオ@下北沢ラカーニャライブレポ

2014年08月12日 | RIKUO

土曜日から夏休み、と言っても土日月休んで火曜日出社、水木休んで金曜出社
という飛び石休みですが(^_^;

土曜日は下北沢にリクオのライブを見に行きました。
勘違いして開場より1時間早く到着したので下北沢界隈を徘徊。
ヴィレッジバンガードで「東北ライブハウス大作戦」のリストバンドを購入。
レコファンで中古漁りしようと思ったら無くなってた。

今回のハコ、ラカーニャに来るのは実に10年ぶり。
前回は祥子さんと西本明さんのジョイント?ピアノマンナイトリーの写真展だっったっけ?
こじんまりしたステージにピアノが置いてある。リクオを後ろから見る位置に座る。

ライブは「マウンテンバイク」からスタート。ニューアルバムの曲、旧い曲を
惜しみも無く繰り出す。「モンクスドリーム」では客席とコール&レスポンス。
リクオは凄いノリノリ。ピアノもトークも絶好調。
「ここは家みたいなもん。ライブが無くてもしょっちゅう遊びに来る」と上機嫌。
前半で「光」をやったのは意外。いつもアンコールラストでやる曲なので。
「この曲、いつも最後にやるから感無量な気分になるな」とリクオ笑ってた。
賑やかな曲も善いけど「雨あがり」みたいなメロウな曲でのピアノが素晴らしい。
第一部ラストは「フォーエヴァーヤング」。「年取ったやつが言う言葉やね」
とリクオ笑いながら弾く。何とも優しく柔らかいタッチ。ジンと来た。

休憩中、ボクの横にいたお嬢さんがいきなりステージに上がる。
なんとリクオのバックでストリングスを担当している橋本歩嬢。
9月に青山でリクオのバースデイライブがある旨とバースデイメッセージを
書いてほしい旨の告知。

後半は「キャンディ」「スローなブギにしてくれ」のカバーでスタート。
リクオ、ビールを飲みながら弾いてる(笑
「プリン体入りました~」「渋谷でのライブは酒呑まんでやったら偉いエエ感じ。
でも今日は呑みながらやります!」
「渋谷のライブ来た人、どんだけ居る?」の問いに隣の橋本嬢が挙手。
「バックでしょうが」と思わず突っ込んでしまった\(T▽T)/
中盤、新曲「欲望列車」が演奏された。これもメロウな曲。
そして「不思議な人」。どちらも世情を切り取ったシリアスな曲。

そして・・・・「おなじ月をみている」。
これを聴いた時・・・・涙があふれそうになった。
この1ヶ月間、リクオをずっと聴いていた。その中でこの唄に出逢った。
彼の唄に、そしてこの唄に・・いろいろ救われた。それを想い涙した。
ライブ終盤、「ミラクルマン」「アイノウタ」、リクオお得意の盛り上がり。

アンコールはカバー大会。
「なんか賑やかな曲弾く気になれんわ」でニック・ロウの
「「(What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding」を歌う。
「平和と愛と相互理解・・・それで何が悪い?エエこと言うね」とリクオは演奏前に言った。
リクオはそれ以上は何も言わなかったけど、多分昨今の世相(ヘイトスピーチ、集団自衛権)
に対する「Why?」と「No?」のキモチが込められていたんだろう。
「Happy Day」もそう。「対立でなく理解」を歌った唄。
アルバムでも良かったけどライブだと更にしみてくる。
そして・・・キヨシローのカバー2連発!まずは「デイドリームビリーバー」!
リクオ、客席を促し一緒に歌う。ボクも友人も橋本嬢も歌う。
最後は「IMAGINE」!しかもRCの「COVERS」バージョン!
リクオの声とピアノで大好きなキヨシローナンバー、しかもこの特別な唄が
聴けるなんて・・・・感動した。胸が熱くなった。

ライブ後、アルバム「What's Love?」を購入しリクオにサインを貰う。
「同年代です。応援してます!」と言うとガッチリ握手してくれた。
ライブ後は友人と美味しいビールとツマミで乾杯。
調子に乗って呑みすぎて最終列車を逃しタクシーで帰宅。(^_^;

リクオ・・・いつの間にか大切なシンガーになっていたな。
今回のライブ、彼なりの世の中に対するメッセージが込められていた。
でもタイジや三宅さんみたいにストレートにNO!を歌うのでなく(それはそれでOk)
あくまでリクオなりのやり方で柔らかく優しくメッセージを歌ってた。

このライブ行って良かった。見て良かった。
このライブに行ったお蔭で何かいろいろと吹っ切れた。
悩んでも仕方ない。悩むなら動きながら考えよう。
ストップしていた東北支援も再開しよう。徐々に・・ね。

リクオ、高野クン・・同年代が頑張ってる。
オレもウジウジしてないで、ガンバらなくっちゃな☆

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高野寛「TRIO」

2014年08月08日 | オトの記憶(CD、ライブ)

「昔は良かった」とか「昔に戻りたい」ってコトバが大嫌いだ。
それって「現在(いま)より昔の方が楽しい」って事じゃん。
そりゃ、子供時代や学生時代は楽しかったよ。何の責任も義務もないし。
だけど、「昔の方が良かった」なんて口が裂けても言いたくない。
どんなに現在がイヤなことが多くても大変でも「今がサイコー!」って言いたい。

だから音楽も昔を想い出したり懐かしむために聴くのはイヤだ。
昔から聴いてる音楽でも基本「現在(いま)の自分にどう響くか」で聴きたい。
響かない音楽は当然捨てていく。

高野寛はボクと同い年。90年代初め、結構ハマった。
ただ、そのうち彼がリスペクトするYMOやトッド・ラングレンにハマり高野クンからは離れた。
でも「ソリトンB」は見てたし、細野さんや宮沢和史なんかのライブで事あることに
彼の姿は見ていた。

また聴き出したのは5年前、彼の久しぶりのアルバム「レインボーマジック」を聴いてから。
とても素晴らしいアルバムだった。久しぶりにライブにも行った。
それ以来、なんとなく彼の動向はチェックしている。

高野寛のニューアルバム「TRIO」が今週発売された。ブラジルで現地のミュージシャンと録音。
でも、いかにもブラジルって感じの曲は少ない。

いつもは宅録でサウンドに徹底的に凝る人だけど今回はブラジルミュージシャンとの
セッションをそのまま活かしたオーガニックなサウンド。
とても聴きやすく風通しの良さを感じる。メロディの良さは相変わらず。
どこか、ひねくれているけど素直に耳に入ってくるメロディ。2、3回聴いたら覚えちゃう。
自分の心象風景を呟いたり、時代を皮肉った歌詞も健在。
ブラジル録音という違いはあるけど「高野寛の良さ」がたっぷり詰め込まれている。

一方で物足りなさも感じる。彼が書く曲はミドルテンポ中心の大人しい曲が多い。
デビュー当初は結構エレキガンガンの曲や変則的なリズムの曲とかあったけど
ここ数枚でのアルバムはその手の作品は無くメロディアスな作品ばかり並ぶ。
勿論、それでも彼のアルバムは素晴らしいけど・・もっと突き抜けてほしい気もする。

ただ今回、ロックチューンが2曲収録されている。「一分間」と「ないものねだり」。
これが非常に良かった。特に「ないものねだり」の性急さはイイ!
文句を言ってますが何やかや気に入ってます。このアルバム(^_^;

今回、旧い曲のセルフカバーも収録されている。
デビュー当時の曲「See You Again」「いつの間にか晴れ」。
2000年前後の曲「確かな光」「美しい星」

「See You Again」「確かな光」を聴いたとき、どういうワケか・・・泣きそうになった。
「懐かしい」「せつない」そんな感情に襲われた。
でも、「See You Again」は知ってる曲だけど、そんな好きでもない。
「確かな光」に至っては数年前ベストアルバムを買って知った曲。
どちらも若い時の想い出やエピソードが詰まった曲でもない。
でも、なぜか「懐かしい」と感じた。・・・・

そういえば数年前「All over,Starting over」を聴いたときも似たようなことがあった。
この曲は「ソリトンB」のテーマ曲として聴いてたけど・・CDは持ってなかった。
ベストアルバムを買って初めてチャンと聴いた。そのとき「懐かしい」と思った。
「懐かしい」・・何が?高野寛を聴いてた頃の自分はサイアクの状況だった。
あの頃に戻りたいなんて絶対思わない。あのときよりも現在(いま)の方が遥かにイイ。
なのに、何で「なつかしい」なんて思うんだ?

きっと・・・高野クンのコアの部分が変わっていなかったことが嬉しかったんだろう。
デビュー当時の作品に比べ歌や演奏力、サウンド創りは当然上手くなってる。
歌詞の表現力、コトバの使い方も幅が広くなってる。
でも、どの歌も根底にある真っ直ぐさ、未来への曇りなき視点は、変わってない。
50にもなる男が、こんな曲がってないなんて・・・凄いな。
オレは・・曲がっちまったよ。折れちまった。
昔、高野クンを聴いてた頃、持ってたはずの純粋さや真っ直ぐさも消えちまった。

10月に高野クンのライブがある。久しぶりにいってみようかな?
同い年、自分のコアをチャンと守って闘っているアーティストを直に見たい。

今日から夏休み。今夜は下北沢でリクオのライブを見てきます。
ヨモちゃん、夏休みたっぷり遊ぼうな♪

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けっこんきねんび

2014年08月02日 | 日々の泡(日記)
最近、祥子さんの歌を聴いてる。
昨今の作品やライブが自分的にはイマイチで離れたが、ここ2カ月、昔の曲を聴いてる。
「あたらしい愛の詩」、「この愛を」「そしてなお永遠に」。2000年前後のアルバムの曲。
当時、ボクは千葉で独りで暮らしてた。転職してネットを通じての付き合いが広がった時期。
「東京で一生独りで生きていこう」祥子さんを聴きながら、そんな覚悟を決めてた。

その頃、嫁@パンダと出逢った。「独りで生きていく」覚悟は木端微塵になった(^_^;

昨日は結婚記念日。12年目。
12年前の今日、役所に届出をした(嫁は「キミの幻想(勘違い)だ」と言ってるが^^;)
結婚式や披露宴はやらなかった。結納式と共通の友人を招いた呑み会だけ。
華やかなイベントはボクは要らなかった。関係ない会社の連中を呼びたくなかった。
「家庭を持つ」「社会人として一人前のアピール」、そんなのどうでも良かった。
唯、嫁と一緒に暮らしたかった。それだけだった。

嫁と出逢ってから結婚するまでの2年間。2人が会ったのは10回にも満たない。
よくぞ山形を飛び出して、こんな正体不明の男のところに来てくれたもんだ。

昨夜は新橋で嫁と焼肉デート。会社を出ようとしたら思わぬ邪魔が入って遅刻。
お目当ての店は混んでて入れず別のお店で乾杯。この店が当たり☆
美味しいお肉とお酒を堪能しながら、
出逢った頃の話、音楽話、友人の話、色々話したな。愉しかったな♪

嫁と居て良かったのは2人の音楽の趣味が近いこと。
元春、コレ、カーネーション、ハンバートハンバート。共通に好きなアーティストが多い。
っつーか、殆どは嫁に感化されてボクが聴き出したアーティストばかりだけど(^^:
一緒にライブに行ってそれをネタに美味しいお酒を呑めるのはホント楽しい。
他にも週末の散歩、美術館めぐり。前は1人でやってたことが2人でやると倍楽しい。

嫁と暮らすようになってココロの底から笑えるようになったな。ウン。
去年、今年とイヤなこと、悲しいことがあったけど嫁とヨモちゃんが居てくれた
おかげで自棄にならずに済んだ。

たぶん、もう「独りで生きていく」はムリだな。ウン、もう出来ない。
嫁とヨモちゃんが居ない暮らしはオレには想像できない。

嫁@パンダは「キミにはもう飽きた」って言ってるけどオレは全然飽きない。

また、旨い肉をたらふく喰わせてあげるから今後もヨロシク頼むぜ。パンダさんV(^^)

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