月曜日、ボクは休みだけど嫁@パンダは普通に出社。
嫁@パンダが一緒じゃないと出掛ける気になれない。独りでお出かけしてもツマンナイ(^_^;
でも折角の休日、ウチに引きこもるのは勿体ない。さて、何処に行こうか?
特に見たい映画は無し、美術館は月曜日はお休み。渋谷で中古レコード漁りでもするか。
渋谷に行くつもりが原宿で急に行きたい場所が出来て降りる。
南青山にある岡本太郎記念館。過去何度か行った。行くのは5年ぶりか?
http://www.taro-okamoto.or.jp/
庭に息づく奇妙で奇怪なイキモノたち。こいつらに逢うのも久しぶりだ。元気だったかい?
どいつもこいつも堂々として自分と言う存在を勝ち誇ってる。
ここはイイ。ヘンな奴らが伸び伸びと生きている。心地いい。ホッとする。
オマエたち、また、来るからな。元気でいろよ。
水曜日は嫁もお休み。一緒に練馬区立美術館の「あしたのジョー、の時代展」を見に行く。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/
ジョーの原画、少年マガジンの表紙、力石の葬式の記事、数々のグッズ、オマージュ作品。
最初は子供っぽいジョーの顔が後半は精悍な大人の顔になってる。
また当時(60年代終~70年代半ば)のサブカルとジョーのつながりも紹介。
フォークゲリラ、アングラ、パフォーマンス、全共闘、三島由紀夫、寺山修司。
エログロに溢れた過激な文化。当時は未だ「規制」も少なかったんだろう。
この辺りの文化には正直疎い。
この時代に青春時代を過ごした「全共闘世代」の人と何度か話したことがある。
自慢話、説教、精神主義、若者を見下した態度、一方で狡猾な計算高さ。
ロクなモンじゃなかった。だから、この時代を真剣に知ろうとしたことは無い。
今回この展覧会を見てこの時代の文化に触れて印象を改めた。
凄い熱量がある。現在(いま)には無い自由さがある。時代と格闘した若者たちの軌跡。
正にジョーの「飢えと熱」に重なる部分がある。
一方で失笑モノもあったけど・・・。当時はマジメに必死にやってたんだろう。
それはオレが体験した80年代以降のカルチャーも同じ。下の世代が見たら笑うかも知れない。
でも、時代に流されず生き残ったアーティストがいたし、現在(いま)も居る。
時代がどうだろうが、社会がどうだろうが、自分にとって「リアルなアーティスト」
をさがすだけだ。
ジョーは最後、真っ白に燃えつきる。 「真っ白にもえつきた」か・・・カッコいいな。
カッコいいけど、真似は出来ないしする積りも無い。
不完全燃焼だろうが燃えカスだろうが「フツーに生きる」方が絶対イイ。
木曜日は銀座の教文館書店に「藤城清治展」に行く。90歳の記念展。
旧い作品から最近の作品まで展示。「日曜美術館」で紹介された「風の又三郎」も展示。
どの作品も色合いや光と影のコントラストが凄い。
オシャレな銀座の街並みを描いたもの、可愛らしい動物(特に猫!)を描いたもの、
は楽しく見れた。
一方で広島原爆ドーム、東北の被災地を描いたシリアスな作品には胸を衝かれた。
「ガレキは宝石より美しい。だから此処から未来(あす)が始まる」のコメントは・・
クリエイターならの視座、想いが込められていて・・・凄いと思った。
齢90にして現役バリバリ・・・凄いな。アーティストって。
因みにこの絵の猫さんはちょっとヨモちゃんに似てるって思った(親バカ^^;)
太郎さん、ジョー、藤城さん。昭和の文化に触れた休みでした。
実は最近ちょっと「昔は良かったな」モードに入ってた。
今更、昭和時代や学生時代に戻る気はないし、真っ平ゴメンだけど
10年位前、嫁と結婚して友人としょっちゅう遊んでた「あの楽しい時代(とき)」
に戻りたいな~みたいな気分があった。
でも、大体過去の想い出は美化されているモンだ。
あの時代(とき)だってイヤなことや大変なことはあった。沢山あった。
都合よく想い出をキレイに塗り替えて昔を懐かしんだって仕方ない。
藤城さんだって細野さんだって元春だって時代を超えて現役バリバリで活動してる。
彼らより若いオレが昔を懐かしんでどーする?
我が家の傑作ヨモちゃん。キミはホントに愉しそうだね(T▽T)
オレもキミのように「現在(いま)」を楽しむよ。「振り返る」のはもう終わりだ。