僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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キレイなオトがまたひとつ消えた

2007年09月29日 | オトの記憶(CD、ライブ)

昨日ネットで知りました。

バイオリニストのHONZIさんが逝去されたとのこと。

http://natalie.mu/news/show/id/3558

・・・・・・・。

大好きなフィッシュマンズのサポートメンバーとして大活躍した方。
激しく、せつなく美しいオトを聴かせてくれた。

ライブでは2回しか見たことない。
2001年の祥子さんのライブ。
2005年のフィッシュマンズ再結成「The Long Season Revue」

「ロングシーズン」のあのバイオリンの美しい響きは忘れられない。

貴方の奏でるオト・・・ホントに好きでした。
天国で、先に往ってる佐藤クンとステキなオンガクを鳴らしてください。

ココロよりご冥福をお祈りいたします。


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「夏の夜の夢」カーネーション@恵比寿リキッドルーム

2007年09月24日 | カーネーション

矢部さんのドラムが響く。ナオエさんのエレキが鳴る。曲は「OneDay」!
最近お気に入りの「ムサシノEP」の曲。
「ぼくはただここにいる」「さびついた風の中 こぼれおちた涙」。
ナオエさんが吼えるように歌う。そのコエにただ聴き入る。
体温が一気にあがる。血がふるえる。

ひさしぶりのカネライブ。祥子さんとの共演やイベントでは見てたけど
ソロライブは実に3年ぶり。今回は「レア曲」中心のライブとか。
ライブで久しく演奏されていない曲を沢山演奏。しかも僕の好きな曲ばかり。

西池崇(Guitar)渡辺シュンスケ(Key)の強者をサポートに迎えたライブは
「熱く」「ふるえる」ライブでした。
1曲目「SuperZoo」でナオエさんのギターとボーカルが吼える。これも好きな曲。
2曲目が「OneDay」。もう、この曲聴けただけでココに来た甲斐があった。
4曲目「幻想列車」これも好き~!今日はオレが好きな曲ばかり演ってくれる(笑。

ベースのゆるずさんが歌ったりドラムス矢部さんのソロプロジェクトの曲を演奏
したり、いつもとは少し趣向のライブ。
「グレイトノスタルジア」のエレキ2本だけの演奏は素晴らしかった。
ナオエさんの声とエレキの魅力に改めてガツンと来る。
メンバー間のボケ&ツッコミのトークも楽しい。

ギターの西池クンはカネの曲をカンペキに演奏。
そのワイルドな演奏ぶりは何処か藤井一彦を思い出させる。
渡辺クンのキーボードはもう絶品。煽るようなピアノが凄くイイ。
そしてカネの演奏はサポートメンバーを従え鉄のように強く熱い。
揺らぐことなくナオエさんを支えてる。

後半はロックな曲が続く。「メチャクチャ行こうぜ!」とナオエさん叫ぶ。
「Garden City Life」は皆で「ガオ!」と叫ぶ。
「たのんだぜベイビー」「ANGEL」の歌詞に・・グッと来る。
「Paradice Express」ではボクも「OH!Yeah!」を一緒に叫び歌う。

ナオエさんはひたすらギターをかき鳴らし叫ぶ。走り回る。カッコいい。
48歳とは思えないパワー。コエが野太い・・「吼える」としか表現出来ない。

そして。。本編ラストの「ヘヴン」。ギターが空間をひき裂く。
「たいくつな日々と輝く汗と怒り 出口のない群青の空 ぼくについておいでよ」
ナオエさんは何度もシャウトする。。。聴いてて泣きそうになる。

アンコール1回目ラスト「夜の煙突」。みんなで歌い踊る。
ナオエさんはギターかき鳴らし飛び跳ね、ひっくりかえる。
ステージ狭し駆け回る、ゆるずさんも前に出てきて煽る煽る。
ボクも思い切り暴れました(笑。

そして2回目アンコール。
本当のラストは「スペードのエース」。これもみんな踊る。
最後ナオエさんはジャンプしてエンディング。

素晴らしいライブでした。行って良かったな~。
このライブ見てカネの熱い演奏に触れてここ数日のモヤモヤが吹き飛んだ。

嫁とライブ後、食事しながら何度も「よかったね」と話し合いました。
またライブ行きたいな。
11月には昨年のツアーのライブフィルムの上映会があるみたい。
これも行こうかな~。

今までもアルバム聴いてたし、ライブも何度か見たことあるけど・・・
今回のライブで改めてカネ、ナオエさんの魅力を再確認しました。
いろいろ嬉しい発見があるライブでした。

ナオエさん・・48歳か。熱いな。オレも負けてられないな。



2007.9.23カーネーション「夏の夜の夢」@恵比寿リキッドルーム SetList
1.SuperZoo! 2.One Day 3.Butterfly 4.幻想列車 5.Lady Lemonade
6.夏の夜の夢(新曲) 7.No Goodbye 8.矢部さんソロ曲、
9.OH My God(大田さんボーカル) 10.グレイトノスタルジア(直枝+西池)
11.学校で何おそわってんの 12.たのんだぜベイビー 13.Garden City Life
14.シケイロスのように 15.Angel 16.Paradise Express 17.へヴン
(Encore1)18.やるせなく果てしなく 19.Running Wild 20.夜の煙突
(Encore2) 21.スペードのエース



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No Way,No Place & My Home12「あたしの場所で」

2007年09月23日 | ショートストーリー
" FACE="Osaka" COLOR="#6a5acd">しょうがなく生きてる、その時を生きてる、あたしの場所で。
鈴木祥子「あたしの場所で」

店のドアが開いた。サラリーマンの一団がドヤドヤと入って来る。
ここは六本木のクラブ「AYA」。アタシはここで雇われママをしてる。
前のママから引継いで5年、そこそこ流行っていて週末は戦争状態だ。
「ユウは?」「遅刻です」「また?」最後の客を送ってその後も反省会や翌日の準備
で帰宅するのは深夜4時。帰ったら疲れて寝るだけ。毎日この繰返しだ。

次の日も大忙し。今日もユウは休み。今夜は丸三商事の接待の予約が入ってる。
10人くらいのお客様が来た。客は若いキレイな女の子に囲まれ上機嫌だ。
・・・オトコなんて簡単なモンだ。フと目を挙げた。目の前に30代くらいか?
初めて見る客だ。彼は一人で黙々と呑んでた。上司やお客に愛想笑いを返すが居心地
悪そうだ。時々上司や客をチラと盗み見してた。醒めた冷たい視線だった。
ワタシは思わずそのヒトに見入ってた。彼はワタシの視線に気付いてフッと笑った。

翌日の開店前、ようやくユウが来たので皆の前で叱った。ユウはニヤニヤ笑ってた。
今日も丸三商事の接待。例の彼も来てた。早川とか言ったっけ。相変わらずつまんなさ
そうだ。早川さんを見て昔の自分を思い出してた。ワタシもいつもつまんなさそうにしてた。
いや・・・実際、毎日がつまらなかった。仕方なく生きてた。
田舎を飛び出して東京で就職したら会社が倒産。出来る仕事は水商売しかなかった。
色々渡り歩いてようやくこの店に落着いた。客商売なんか苦手、ヒトと話すのは億劫。
でも、ワタシは「生きるために」必死に勉強した。新聞や雑誌を読み話題を仕入れ
お客の好み、癖を徹底的に覚えて。結果売上NO1となり店を継いだ。
でもこの仕事をしてて、好きになったことは一度もない。ホステスという仕事もこのお店
もあくまで「生きていくための手段」。ホステスや店員ともお客さんとも必要以上の付き
合いはしない。そうやって頑張ってきた。でも、最近それが無性に空しい、無性に疲れた。
毎日の様に、丸三の連中は来た。早川さんもいた。相変わらずつまらなそうだった。
1週間ほどして、ユウと数人のホステスが辞めると言い出した。別の店に行くと云う。
ユウは最後もニヤニヤしてた。ワタシはドアを閉めたまま動けなかった。
ユウがうらやましかった。若くて自信満々でテキト-で。いいな。なんだか泣きたかった。

ユウ達が抜けて店は大忙し。フと気づくと早川さんが一人で立ってた。
「いらっしゃい」「なんか忙しそうだね」「いえ、構いません」
早川さんにはワタシ一人でついた。他のコをつけたくなかった。
「ウレシイです。一人でいらしていただいて」「こんなお店一人じゃムリだけどね」
「いえ、いつでもいらしてください」社交辞令じゃない。ホンキでそう云った。
「ママとゆっくり話したかった」「え?」「仕事してる時、ホントつまらなそうで。
 仕方なくこの仕事してるんだろうな。って思った。でも、それがよかった」
ワタシは早川さんを真っ直ぐ見た。「早川さんも皆さんと一緒の時とてもつまらなそう
でしたよ」「見抜かれてたか?」「仕事って嫌だね」「嫌ですね。でも仕事ですもんね」
「仕方ないね」「フフ」「フフ」

今日、はじめてこの仕事が楽しいと思えた。この仕事も悪くないと思った。
作り笑いしていない・・・「ホントのワタシ」が・・・ここに・・・いた。


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人形町・銀座めぐり

2007年09月16日 | 日々の泡(日記)
昨日はお昼から人形町にある「浜口陽三ギャラリー」を訪問。
先週の日曜美術館で浜口さんの特集あってその作品にすっかり
魅了されて「現物を見たい!」と思い立って行きました。
(単純な奴(^_^;))

こじんまりとした静かなギャラリー。
浜口さんの作品はメゾチントという銅版画。
原版と印刷された作品を観る。その色彩と線の細やかさに目を見張る。

ただ今回の展覧会は浜口さん以外の現代作家の作品展示が多く
浜口さんの作品がそれ程展示されていなかった。
奥さんの南桂子さんの作品も展示されていなかったのが残念。

写真は浜口陽三ギャラリーと南桂子さんの作品ポストカード。


その後は近くの水天宮を嫁とお参り。人が多い~!


その後は人形町の商店街を散策。下町風情がイイ感じ。
地下鉄で銀座に出る。
先ず訪問したのは「銀座博品館」。
http://www.hakuhinkan.co.jp/contents/floor_guide_2.html

1月にボクが「ひかげさん」を手に入れたところ。
嫁が「ひかげさんの故郷をみたい」とのことで行きました(^^;

↓これが我が家の「ひかげさん」。男らしいパンダさんです(笑。


嫁は幾つかのパンダのぬいぐるみを見るが、どれも「カワイイ!」
って感じのモノばかり。嫁は「やっぱりウチのひかげさんの男らしさ
は出色だな」と満足そう(^_^;

その後は三越の総菜屋さんで晩飯を調達。
巻き寿司と焼き菓子・チョコレートをゲット。
帰宅してからは呑んで喰ってのおまつり。
歩きつかれでグッスリ寝込んでしまいました(笑。

今日はこれから浅草合羽橋をお散歩します。
道具屋を見て廻ります。
・・・って別に買いませんが(笑


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今日という日

2007年09月11日 | 日々の泡(日記)

今日がどんな日か・・・忘れていた。

6年前の今日に海の向こうで何が起こったか?を。

この前「ひめゆり」を見て戦争に対する怒りを再確認したばかりなのに。
所詮は他の国のこと、他人事。

ある方のネットでの日記を読んで、
今日がどんな日だったか思い出した。

「9.11」。

人類の無力さを思い知った日。

あれ以来、何もよくなっていない。何も変わっちゃいない。
ますます酷くなってる。悪くなってる。

自分に何ができるのだろう?何をすればいいのだろう?
まさか、たかが自分に何かが変えられると思い上がっちゃいない。
でも「何も出来ない」なんて諦めるのは腹が立つ、ガマンできない。

何もできない、何もかえられない。でもそれを受容れたくない。
少しでもイイ。あがきたい。パンチをくらわしたい。
何に?ワカンナイ。ハッキリしない・・・けど。

易々と受けいれねーぞ、吠えるのをやめねーぞ。
改めて、そう思う。そう思い出せた。

「忘れていたこと」を・・・思い出させてくれてありがとう。

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映画「ひめゆり」によせて

2007年09月07日 | 日々の泡(日記)

「忘れたいこと」を話してくれてありがとう。
「忘れちゃいけないこと」を話してくれてありがとう。
 (Cocco「想い事」より)

Coccoのエッセイで紹介されている映画「ひめゆり」を今日見てきた。
第二次世界大戦末期、沖縄での戦争に「看護隊」とし駆り出された「ひめゆり学徒隊」。
その生存者が戦争体験を語るというドキュメンタリー映画。

このインタビューは1994年~2006年の13年に亘り行われた。
登場する女性・・おばあたちはもう70代~80代にかかる老齢。
寿命が尽きた後、「ひめゆり」を語る人たちがいなくなる。
「映像として形に残したい」という願いがこの映画化を実現した。

実際にこの映画の撮影期間の間に何人かのおばあが逝去されている。

最初に皆さんの少女時代の写真が映される。それを見て胸が詰まった。
皆さん・・・当時は、15歳~19歳。まだ「子供」。
そんな少女たちを戦地に駆り出すなんて。ずさんでムチャな作戦。
「看護隊」と言っても「赤十字」の元安全に守られてるワケじゃない。
爆弾や銃弾が飛び交う戦地に少女たちをそのまま放りこんだ。
しかも「病院」と言っても鍾乳洞を改造しただけのもの。

何人かのおばあが実際の戦地を訪れてそこで体験したことを語る。
今は美しくて静かな草原、海岸、洞窟。
でも・・そこはすべて戦地。その下には遺骨が眠ってる。
きっと、この地を訪れるのにも、相当の決意が。。勇気が要っただろう。

語られる内容は・・・あまりに壮絶で凄惨。
ここに書きようがない。ボクの表現力なんぞで書けるワケが無い。

わずか10代の少女が何でそんな目にあわなくちゃイケナイのか?
なぜ、そんなことが「当然」としてまかりとおるのか?
幾つもの「なぜ?」が頭を駆け巡り・・・涙がとまらなかった。


インタビューはどんどん進む。米軍の攻撃で負傷する兵士たち。
学徒の少女たちも次々と命を失う。
最後、米軍で包囲されたところでいきなり「学徒隊」の解散が決定。
「自分たちの判断で何とかするように」。。そんなムチャな。

少女たちは「捕虜になるくらいなら自決しよう」と思う。
捕虜になったほうが安全なのに・・・そんな教育を受けていない。
「捕虜になるのは恥だ。それなら死んだほうがマシ」・・。

でもやはり「こんなところで死にたくない。青い空の下で歩きたい」
「死にたくないよ。おかあさん」少女たちは必死に逃げ惑う。
そして、逃延びた先に辿り着いた海岸線で起きたあまりの惨劇。

生存者のおばあたちは言う。
「生き残った事が申し訳ない」「つらいです。話すことは」
おばあたちは、劇中、国や軍やアメリカに対する恨み言は一切なかった。
ただ亡くなった友人への想いと「わたしたちが語らなくちゃ」という
責任感だけを訥々と語っていた。

おばあたちの何人かは今でも「ひめゆり資料館」で自分の経験を語り継いでいる。
映画のラストシーンはおばあの「今後も語り継ぎたい」という笑顔で終わる。

終った後、「生きていてくれてありがとう」「話してくれてありがとう」と思った。
確かに重い映画だった。でも・・・見てよかったと思う。
当時の「誤った教育」には怒りを覚える。10代の少女に「自決しろ」なんて。
他にも「なぜ?」「それはないだろ?」等、割り切れなさ・腹立ちを覚えた。
でも最終的に残ったのは、おばあたちの友人への想い、優しさと生きよう
とする強さだった。胸の中に広がったのは「温かい何か」だった。

パンフレットに、おばあたちの「若いひとたちに思い通り、自由に生きてほしい」
「命を大切にしてほしい」というメッセージがあふれていた。

10年くらいまえ・・・すべてがイヤで「いつ死んでもイイ」「消えてもイイ」
なんて思って生きてた。今年になってそんなことを思ったときもあった。
とんでもないことだ。
この映画を見て、おばあの話を聞いて、そんな自分が恥かしいと思う。
もっと・・・しっかりと・・・チャンと・・生きなくちゃ。

この映画を知るきっかけを与えてくれたCoccoに感謝したい。
この映画を撮影した柴田監督に、世に出したスタッフの皆様に感謝したい。

そして・・・何より「語ってくれた」おばあたちに・・・感謝したい。
話してくれて・・ほんとうにありがとうございました。

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世界陸上

2007年09月01日 | 日々の泡(日記)
陸上競技には全く興味ない。
でも今TBS系で放映している「世界陸上」は必ず見ている。

日本チームはメダル取っていないけど
海外選手の早さ、高さにはホントに目を見張る。
「早い、高い、遠くに飛ばす」。その単純さが凄い。
原始的だけど見ててただただ驚く。
ハッキリ云って選手の名前も実績も知りません。

でも選手の躍動感、筋肉の美しさ見てるだけで楽しい。

ただ・・・TVの放送に正直なところ難点が。
選手が1位取るたびに画面に出てくる「65億人中1位」
のテロップが・・・かなり目障り。
「金メダル!」とか「1位!」でイイじゃん。
いや、そもそもテロップなんていらないと思うけど。

後、TBSのアナウンサーさん余計なコメントと絶叫多すぎ。
主役は選手の競技なんだから・・・静かにしようよ。
それと、日本記録が出たからってそのシーンをしつこく何度
も再現するのも・・・何だかなぁ。

動いてるシーンを流すだけでイイじゃん。
なんだかムリに盛り上げようとしてて、かえって興ざめ。

むしろ織田裕二クンと中井美穂アナのコーナーのほうがスキ。

織田クン、ハッキリいってコメントは上手くない。
仕切りもグダグダ。
キャスターであること忘れて1観客になって競技シーンに
見入ってるし。喜怒哀楽が激しいし(笑。

だけど、それが凄くナチュラルでイイ。見ててホッとする。
好感が持てる。

レポーターに上手いコメントや余計な解説は求めません。
そんな「演出」や作為は余計なコト。
TVの前の僕らと同じ目線で一緒に楽しむ。
それでイインジャナイかな?


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