曲、歌、歌詞、音、どれも完璧、完璧すぎて怖い。
「SONGS」を観た以外は一切このアルバムに関する情報を遮断。
まっさらの状態でこのアルバムと向かい合いたかった。
まして、此処数年の彼女のプライベートの状況と作品を結びつけて聴くのは真っ平ゴメンだった。
目の前に在る歌、唯そこに真っ直ぐと向かい合いたい。
静かな・・静かな作品だ。ジャケットのモノクロームのイメージそのまま。
曲を聴いてると色んなイメージが見える。タイトルどおり「幻(夢、妄想)」が浮かんでくる。
花束は届けられなかったから「届けたい」。
貴方が心の中に居る。でも「独り」で深い森を歩く。
キミが側にいる。でも「ともだち」のままじゃイヤだ。
貴方と桜はもう見れない。大切な事を云えなかった。ゴメン。
明るい場所に繋がる道だからって明るいとは限らない。
深い暗い森を歩いたからこそ明るい場所に出れるのかも。
出口はどこだ 入り口ばっか、だ。
いつ終わらせりゃいいんだ・・・いつも「はじまってばかり」、だ
なんで、この歌たちに居るヒトは・・みんな「独り」なんだ?
大切な人が側に居るのに、側に居なくても心の中に居るのに。
・・・・でも「独り」。
シアワセなはずなのに家族が居るのに・・「独り」だ。
「裂け目」・・埋まらないなぁ。「独り」だ。仕方ないなぁ
途中で何度も繰り返される心臓音の様なリズム。相変わらず鋭く強いコトバたち。
引きずりこまれるように聴き、その度に息が詰まる。
「道」「真夏の通り雨」「忘却」「桜流し」の歌詞に思わず声が漏れた。
ホント、叫びそうになった。特に「桜流し」・・・・は参った。
困るなぁ。参るなぁ。ゴメン。裂け目・・また、開いちゃった・・よ。なんで?
聴き終わるとヘトヘト。でも、最初からまた聴き直す。丸で呪われた様に(笑)
聴いてない時も曲が自動的にアタマの中で再生される。
この感じ、祥子さんのアルバム「鈴木祥子」以来かも。
このアルバム聴いた後、久しぶりに「鈴木祥子」を聴いた。
「LOVE/IDENTIFIED」「忘却」「道」・・・アタマがおかしくなった。(゚゜)\バキ☆
流石、宇多田ヒカル。ずいぶん手強いアルバムを届けてくれた。
時間(とき)を掛けて・・ゆっくりゆっくりつきあっていこう。
ここに居るヒトたち(歌たち)とは一生つきあえそうな気がする。
祥子さんの「忘却」の様に。ずっとつきあえる友達になれそうだ。
これから、仲良くなろうぜ♪オレとヨモちゃん、みたいに、ね☆