最近カーネーション直枝さんのエッセイ本「宇宙の柳、たましいの下着」をよく読んでる。
10年位前に出たディスクガイド本。直枝さんが影響を受けた音楽、好きなCDを紹介してる。
それは、まんま直枝さんの個人史だ。
此処には直枝さんの音楽に対する過剰な想い入れ、1つの歌から広がる妄想に溢れている。
この想い入れ、妄想力があってこそ直枝さんは数々の歌を紡ぎ出せるのだろう。
今月、カネのNewアルバム「Suburban Baroque」が発売となった。
先週土曜日にインストアライブが新宿タワレコで有ったので嫁@パンダと行ってきた。
カネのインストアライブを見るのは「Utopia」発売時以来5年ぶり。
ライブは直枝さんアコギ+ゆるずさんシェイカー&Choで進行。
ゆるずさん、なんでベースを弾かないんだ?(^_^;
セトリは以下の通り。
①Vivre(直枝さんのみ)②Shooting Star、③Peanus Butter & Jelly、
④Suspition Mind、⑤夜の森
新しいアルバムはカラフル&ポップなサウンドで満載。
それが直枝さん1人のアコギだとこうなるのか!
直枝さんの声、アコギのオトが美しくてひたすら浸みる。
同時に聴いてる自分の足元が揺れてる感じ。世界が歪んで見える。
愉しいけど怖い。恐ろしいけどオモシロい。これは直枝さんの歌ならではの感覚。
ライブ終了後、レコード会社担当者さん(?)の提案で新譜についてのトークイベントを開催。
直枝さんによると、今回のアルバム制作は前作完成後から既に構想してたとのこと。
春先まで4曲しか出来なかったけど締切りに追い立てられて作って却って集中できた。
前作は4年ぶりのアルバムで「何でもあり」だったけど今回は明るくポップにしたかった。
などなど・・・色んな話が聴けました。
その後はファンの質問コーナー。
質問は「ハイレゾ音源」「Apple Music」「ライブでの衣装」について。
ハイレゾについては直枝さんは好きなツールで聴いてほしいと言っていた。
直枝さんって必ずしも「CD、レコード」と言ったパッケージに固執してないんだ、
その辺りは時代の流れに柔軟なんだ、と思った。
トークイベント後はサイン会。アルバム収録曲「Girl」が大のお気に入りというと
直枝さん、ゆるずさんとも笑ってた(^_^;
サインは裏ジャケット、御二人のシルエットにして貰った。
その後は嫁@パンダと神田の美味しい餃子屋さんで晩飯。美味かった~!
帰宅すると寂しかったのか、ヨモちゃんが嫁に矢鱈甘えてた。(T▽T)
カネのNewアルバム「Suburban Baroque」。
発売されて以来、取り憑かれた様に聴いてる。呪われた様に聴いてる。
この感じ、去年発売された宇多田ヒカルのアルバム「Fantome」のときと同じ。
最初聴いたときは90年代コロムビア時代に通じる明るさ、メロウさ、ポップさを感じた。
「Shooting Star」なんて、もろ「Beatiful Day」に似てるし。
前半の曲は「Edo River」や「Girl Friend Army」に収録されていても違和感が無い。
前作「Multimodal Sentiment」は混沌として切なさ、痛みに溢れたアルバムだった。
対して、今回のアルバムは突き抜けてる。明るい。歌詞も能動的な言葉が多いし。
前作から僅か1年で全く色合いが異なる作品を出す直枝さんの振れ幅の大きさに唯驚く。
同時に今作は唯明るいだけじゃない、楽しいだけじゃない別の面も当然ある。
それは特に後半の曲を聴いてて感じた。
「Younger Than Today」はメロウを突き抜けて素晴らしくエモーショナル。
大人の視点で若者に語りかける・・こんな歌は嘗てカネに無かった気がする。
「金魚と浮雲」はビートルズ+ZEPP+トラッドを混ぜ合わせた様な新機軸の曲。
途中で玉ちゃん(玉城宏志)みたいなギターを直枝さんが弾いてるのにグッと来たぜ。
「Girl」「Please Please Please」の暴力的な美しさ。
「Vivre」はレトロなサウンドに乗って力強い意志表明を歌い上げてる。
「Girl」・・一見、一途な恋心を歌っているようだが、これ実は相当ヤバい曲では?
これ聴いてると、自分が立ってる地面に穴が空いて引き摺り込まれるようなそんな錯覚に陥る。
「Please Please Please」を聴いてると、あまりに美しすぎて窓の外の世界が歪んで見える。
このアルバムの歌たち、明るいようで奥には別の何かが息づいている。
それは直枝さんが視た妄想か、幻想か。
これらの歌に触れることで直枝さんの思考の森にオレも彷徨い迷い込んでる。
そんな気がする。入口は明るく穏やかだけど入り込むと暗く深い。
怖いけどワクワクする。そんな風景を直枝さんの歌は描いている。
元春の「Maniju」を聴いて「まともでいられる、狂わないですむ」と書いた。
一方、カネのアルバム、直枝さんの歌を聴くとオレは狂いだす。アタマがおかしくなる。
今度のアルバムもそうだ。サイコーの劇薬だ、毒薬だ。
でも、飲みやすいし甘くて美味♪だから、止められない。
そして、オレはもう常習者だ。中毒患者だ。
普段、他人に自分の好きなアーティストを薦めようとは思わない。でも今回は特別。例外。
全世界の音楽好き、ロックファンに告ぐ。
このアルバムは自信を持ってお薦めする。
買え!そして聴け!直枝政広の歌を、声を、ギターを、そして妄想を浴びろ。
サイコーの夢(まぼろし)が視えるぜ。オレが保証する☆
10年位前に出たディスクガイド本。直枝さんが影響を受けた音楽、好きなCDを紹介してる。
それは、まんま直枝さんの個人史だ。
此処には直枝さんの音楽に対する過剰な想い入れ、1つの歌から広がる妄想に溢れている。
この想い入れ、妄想力があってこそ直枝さんは数々の歌を紡ぎ出せるのだろう。
今月、カネのNewアルバム「Suburban Baroque」が発売となった。
先週土曜日にインストアライブが新宿タワレコで有ったので嫁@パンダと行ってきた。
カネのインストアライブを見るのは「Utopia」発売時以来5年ぶり。
ライブは直枝さんアコギ+ゆるずさんシェイカー&Choで進行。
ゆるずさん、なんでベースを弾かないんだ?(^_^;
セトリは以下の通り。
①Vivre(直枝さんのみ)②Shooting Star、③Peanus Butter & Jelly、
④Suspition Mind、⑤夜の森
新しいアルバムはカラフル&ポップなサウンドで満載。
それが直枝さん1人のアコギだとこうなるのか!
直枝さんの声、アコギのオトが美しくてひたすら浸みる。
同時に聴いてる自分の足元が揺れてる感じ。世界が歪んで見える。
愉しいけど怖い。恐ろしいけどオモシロい。これは直枝さんの歌ならではの感覚。
ライブ終了後、レコード会社担当者さん(?)の提案で新譜についてのトークイベントを開催。
直枝さんによると、今回のアルバム制作は前作完成後から既に構想してたとのこと。
春先まで4曲しか出来なかったけど締切りに追い立てられて作って却って集中できた。
前作は4年ぶりのアルバムで「何でもあり」だったけど今回は明るくポップにしたかった。
などなど・・・色んな話が聴けました。
その後はファンの質問コーナー。
質問は「ハイレゾ音源」「Apple Music」「ライブでの衣装」について。
ハイレゾについては直枝さんは好きなツールで聴いてほしいと言っていた。
直枝さんって必ずしも「CD、レコード」と言ったパッケージに固執してないんだ、
その辺りは時代の流れに柔軟なんだ、と思った。
トークイベント後はサイン会。アルバム収録曲「Girl」が大のお気に入りというと
直枝さん、ゆるずさんとも笑ってた(^_^;
サインは裏ジャケット、御二人のシルエットにして貰った。
その後は嫁@パンダと神田の美味しい餃子屋さんで晩飯。美味かった~!
帰宅すると寂しかったのか、ヨモちゃんが嫁に矢鱈甘えてた。(T▽T)
カネのNewアルバム「Suburban Baroque」。
発売されて以来、取り憑かれた様に聴いてる。呪われた様に聴いてる。
この感じ、去年発売された宇多田ヒカルのアルバム「Fantome」のときと同じ。
最初聴いたときは90年代コロムビア時代に通じる明るさ、メロウさ、ポップさを感じた。
「Shooting Star」なんて、もろ「Beatiful Day」に似てるし。
前半の曲は「Edo River」や「Girl Friend Army」に収録されていても違和感が無い。
前作「Multimodal Sentiment」は混沌として切なさ、痛みに溢れたアルバムだった。
対して、今回のアルバムは突き抜けてる。明るい。歌詞も能動的な言葉が多いし。
前作から僅か1年で全く色合いが異なる作品を出す直枝さんの振れ幅の大きさに唯驚く。
同時に今作は唯明るいだけじゃない、楽しいだけじゃない別の面も当然ある。
それは特に後半の曲を聴いてて感じた。
「Younger Than Today」はメロウを突き抜けて素晴らしくエモーショナル。
大人の視点で若者に語りかける・・こんな歌は嘗てカネに無かった気がする。
「金魚と浮雲」はビートルズ+ZEPP+トラッドを混ぜ合わせた様な新機軸の曲。
途中で玉ちゃん(玉城宏志)みたいなギターを直枝さんが弾いてるのにグッと来たぜ。
「Girl」「Please Please Please」の暴力的な美しさ。
「Vivre」はレトロなサウンドに乗って力強い意志表明を歌い上げてる。
「Girl」・・一見、一途な恋心を歌っているようだが、これ実は相当ヤバい曲では?
これ聴いてると、自分が立ってる地面に穴が空いて引き摺り込まれるようなそんな錯覚に陥る。
「Please Please Please」を聴いてると、あまりに美しすぎて窓の外の世界が歪んで見える。
このアルバムの歌たち、明るいようで奥には別の何かが息づいている。
それは直枝さんが視た妄想か、幻想か。
これらの歌に触れることで直枝さんの思考の森にオレも彷徨い迷い込んでる。
そんな気がする。入口は明るく穏やかだけど入り込むと暗く深い。
怖いけどワクワクする。そんな風景を直枝さんの歌は描いている。
元春の「Maniju」を聴いて「まともでいられる、狂わないですむ」と書いた。
一方、カネのアルバム、直枝さんの歌を聴くとオレは狂いだす。アタマがおかしくなる。
今度のアルバムもそうだ。サイコーの劇薬だ、毒薬だ。
でも、飲みやすいし甘くて美味♪だから、止められない。
そして、オレはもう常習者だ。中毒患者だ。
普段、他人に自分の好きなアーティストを薦めようとは思わない。でも今回は特別。例外。
全世界の音楽好き、ロックファンに告ぐ。
このアルバムは自信を持ってお薦めする。
買え!そして聴け!直枝政広の歌を、声を、ギターを、そして妄想を浴びろ。
サイコーの夢(まぼろし)が視えるぜ。オレが保証する☆