僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

視えない物を視る~りんりんふぇす山谷@玉姫公園

2024年03月06日 | 寺尾紗穂
先週日曜日は山谷玉姫公園で開催された「りんりんふぇす」に参加。
シンガー寺尾紗穂と雑誌Big Issue主催のホームレス支援イベント。
ボクは2015年から毎回参加している。過去参加したどんな音楽イベントよりも自由で優しい。
大好きな場所だ。

このイベントは毎年南青山の寺院で開催されているが今回は山谷で開催。
寺尾さんは以前から山谷での開催を希望していたがコロナのため敵わず。
台東区と交渉して数年がかりでやっと開催を実現できた。

野外、好天下で開かれた音楽祭。客席は親子連れ、若い人も多い。
そして山谷で働いているらしい労働者の方、山谷に住むお年寄りも見えた。
 
前半は寺尾さんの弾語り。「反骨の人」「魔法みたいに」「たよりないもののために」を。
その後はソケリッサ!の踊り。自由度が広がると共に踊りに色んな工夫がされている。
子供のお客さんが楽しそうに見てる様が実にイイ☺
途中で寺尾さんが入りコラボ。
「楕円の夢」で踊るソケリッサを視て何故か涙が出て来た。
此処はホントに自由で優しい空間だ。でも外の世界では戦争差別罵倒色んな痛みだらけだ。
何故、外ではみんな此処にいるみたいに優しくなれないんだろう😿。
その後は「アジアの汗」。寺尾さんが嘗て交流した日雇い労働者の方をモチーフにした歌。
「アジアの汗がしみこんだ建物」のフレーズが響いた。
そう、街中の色んな建物、道路は昭和時代に創られた物。日雇い労働者が作った物も多いだろう。
でも、現代ではそういう人も「昭和の旧いオッサン」扱いでリスペクトされる事はない。
世の中のため沢山働いてきたのに後の世代(ボク含む)は十分な敬意を払わない。それおかしくないか

その後は三輪二郎によるギター弾語り。フォークブルースと言った趣で実にイイ。
池間由布子も弾語り。静謐。でも染み込んで来る歌。「拝啓、朝」と言う曲が実に善かった。
川村亘平斎の影絵。スティールパンやタブラの音もついて実にオモシロかった。
シンガー、影絵パフォーマンスは素晴らしかったがこの日の白眉はカラオケ大会!
山谷に住むお年寄りがカラオケで歌うコーナー。
一般人がカラオケで歌うなんて普通の音楽フェスでは有り得ない!素晴らしい👏
そして歌った皆さんが実に・・・素晴らしかった。
皆さん介護を受けていて車椅子だったり杖をついていたり。でも🎤を持つと堂々と歌う。
正直声が出てない人もいたし歌が巧くない人も居たがそんなのどーでもイイ。
皆さんそれぞれの個性を爆発させて自分なりに表現している。大事なのはソコだ。
皆さん歌い終わった後、場内は拍手喝采だった。サイコーだった👏
中盤、僧吉水岳彦さんの司会で寺尾さん、稲葉剛さん、山谷で活動しているホームレス支援団体、
ホームレスの看護をしている看護師さん、そしてビッグイシュー販売者によるトークセッション。
テーマは「東京を支えてきた街"山谷"を知っていますか?」。
山谷と言う場所がどういう場所かその歴史。搾取されてきた労働力。
あまりに酷い待遇と改善されない労働環境。健康の問題。そして減る支援の担い手。
・・・ボクも山谷や日雇い労働者の問題をボンヤリとしか知らなかったので衝撃を受けた。
山谷にいる人々(お年寄り)、日雇い労働者は東京の街を創って来たのに十分なケアを受けていない。
日雇い労働者に対する搾取は昭和から続いている問題なのに、政治家も文化人も殆ど話題にしない。
稲葉さんや各支援団体は勿論頑張ってるが、その実情をメディアも取上げないし文化人も話さない。
昨今ジェンダー問題や外国人差別、ヤングケアラーの社会問題として語られているが
ホームレスのケアも同じ熱量で語られるべきでは無いのか?でも誰も議論しないし注目しない。
でも、議論に上がらなくても注目されなくてもその人たちは此処に居るのだ。
社会から視えない人たち、視ようとしない人たち。
それはボクも同じだ。過去りんりんふぇすに何度も参加してるのにこの問題をチャンと考えなかった。
ビッグイシューの雑誌を買って僅かな寄付をして何かした気になって、後は忘れて日常に戻ってる。
他人を非難する資格はボクにはない。ボクこそ視てなかった。視ようとしなかった😿
そして、此処に集まった若い人達が寺尾さん達の話に真剣に聞き入ってる様が素晴らしかった。
七尾旅人のライブでも戦争の話に若いお客さんが真剣に向かい合ってる。
現在(いま)の若い人はホントに凄い。ボクも見習わなくちゃ(^^)
 
オーラスは出演者全員でムッシューかまやつの「どうにかなるさ」を演奏。
暗闇の中でソケリッサが演奏に合わせて踊る様が素晴らしかった。
いつも通り自由で解放された空間だった。ボクも何だか解放されていた。
笑顔で玉姫公園を後にした。

帰り歩きながら考えた。今回も楽しかったが楽しいだけで済ませてイイのか?
トークセッションで出た話がアタマから離れない。
イベントに参加して楽しむだけでなく、もっと何か出来ることがあるんじゃないのか?
例えば5年後、今の仕事を退職後にホームレスを支援する仕事に就くとか。
ボランティアで何かお手伝いするとか・・
そういうのを考えてみるのもアリじゃないのか。

勿論そんなことが本当に自分に出来るのか、それは十分考えなくちゃいけない。
イベント参加してのぼせてるだけ。単なる思いつきだ。
でも、例えば今の仕事の後にそういう選択肢もあるのだと。それはアタマの中に置いておこう。
 
翌月曜日は会社はお休み。年末から働きどおしで心身ともボロボロ。
そして、公園で立ちっぱなしでライブを観て足腰が痛い。
老後何やるか考える前に先ずは体力つけねば。話はそっからだ🤣

写真はステージに飾ってあったお花。多分寺尾さん自身の手によるもの。美しい🌻
毎回思うが、今回もりんりんふぇすに参加してよかった。
ここに参加すると色んなことが視えて考える様になる。今回もそうだった。
まだ、うっすらとしか視えない。まだボンヤリとしてる。そのうち視えなくなるかもしれない。
でも、一瞬でも確かに視えたのだ。
なら目を塞がず視続けよう。そこからまた何か視えるかも知れないしV(^^)
りんりんふぇす、やっぱサイコーだ。来年も絶対行こう🎵
な、おはちゃ🐱
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視えない者と生きてゆく~寺尾紗穂・上野ゆくい堂LIVE1223

2023年12月29日 | 寺尾紗穂

12月は毎年元春ロッキンクリスマスとcarnationのLIVEに行くけど元春はチケット取れず🤣
カネは今年は年末Liveはなく来年1月に開催。という事で寺尾紗穂Liveに行きました。
クリスマスイブイブに家族を放ったらかしてLiveに行くワシ(^^:
会場は上野ゆくい堂。工房をライブハウスに改造した場所。
30分前に会場に着いたけど、既に多くの人が並んでる。

入場し何処に座るか散々迷って右手、寺尾さんを後ろから観る位置に座る。
立ち見まで出て盛況。
予定より少し遅れてLive開始。最初の曲は「道行バス」?(間違ってるかも^^;)

全編ピアノ弾き語り。そして想像どおり「クリスマス感」皆無のLiveでした。
クリスマスソングを歌ったりクリスマスらしい演出もなし。
歌うは生と死、別れ、社会に生きる小さな命。生きる者、視えない者。
いつも通り。でも、それが凄く善かった。

政府が武器輸出を独断で決めたことに抗議の意志を込めた「狂女」と「シューシャイン」。
声高ではないが凛とした声に背筋が伸びた。
「残照」「富士山」のピアノのオトにココロと同時にカラダが震えた。
夏、「冬にわかれて」のLiveでは音楽って音が空間を震わせて鳴ると感じた。
この日のLiveではオトがカラダを震わせるのだ・・・と感じた。
寺尾さんの声もピアノの音色も描く世界も美しい・・・暴力的なまでに。
前半最後はGEZAN「エンドロール」のcover。このcoverLIVEで視たかった。
その夢が叶った。「だから僕ら旅を続けなくちゃ 永遠を此処で超えるんだ」にひたすら泣いた😿

後半は「夕刻」から開始。あるファンのエピソードを元に描いた「骨の姉さん」。
どちらの歌も描くは「死」。ヨモちゃん🐱の事を考えて涙が止まらない。
後半、「歌の生まれる場所」を演奏する前に寺尾さんはこの歌が生まれる切っ掛けを話した。
各地でLIVEをしてると、会場にお客さん以外の者が集まっているというヒトが居る。
いわゆる「視えるヒト」。そのヒト達は「お爺さんが寺尾さんの歌で踊ってたし河童もいた」
更には「人間だけではホール満員じゃないがそれ以外の者で満員になってた(笑)」
決してスピリチャルな話とかでなく極く日常のこととして笑って話す寺尾さんをステキと思った。
そして歌われた「歌の生まれる場所」。先ほどのエピソードが歌詞に織り込まれている。
 ´目にみえないものも一緒に手をたたく´ ´あちらに棲むものたちの心も踊り出す¨
また寺尾さんはこうも歌ってる。
  ´ どうせぼくらは変わらないし変われない そう言うあなたに一番綺麗な夕焼けをあげよう¨
  ´ この世界の何も信じられない そう言うあなたに一番綺麗な夕焼けをあげよう¨
変われない、何も信じられない・・・これオレの事だ。
色々変えようとやってみるが何も変わらない。
ゴミを拾ってもゴミは減らない。SNSの誹謗中傷に咬みついても人は悪口を言う事を楽しむ。
オレが東北の事を一生懸命書いても多くの人は311を忘れてる。
オレは無駄なことを一生懸命やってる。何も変わらないのは分かってるのに。
そして家族と友人以外は信じてない。他人と深く付き合うと傷つくだけ。信じない方が楽だ。
そんなオレでも・・・・いつかは綺麗な夕焼けを視れるんだろうか?そう思って泣いた😿

アンコール。原田郁子の「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」cover。
これも好きな曲だ。
そしてオーラス。客席のリクエストで「楕円の夢」を。
この曲、LIVEで聴くのは久しぶり。寺尾さんは歌う。
「そんなあいまいを生きていく」
「明るい道と暗い道の狭間にある小さな道を行く」
これも聴いてて解放された。
現在の世の中、性急に何でもハッキリ決めたがる人がいる。
声を上げろ!意見をハッキリ言え!白か黒か決めろ!あいまいなのはダメだ!
彼等は正しいし彼等の意見も、きっと・・・正しいんだろう。
そうしなくちゃ世の中は正しい方向に進まないんだろう。

でもオレはそんな直ぐに決められない。
自分がどっちにいるなんてワカンナイし決められない。
声を上げるならどう言うか何を言うか何度も考える。決められないときは黙る。
そして決めても声を上げても「これで善かったのか」と悩み続ける。
ずっと曖昧な気分を引きずったまま生きてる。
寺尾さんのこの歌はそんな自分を肯定してくれてる気がした。(自分勝手な解釈だ🤣
Live終わった後、凄くシアワセな気分だった。

帰りの電車の中、「歌の生まれる場所」を想い起こしていた。
視えない者、生きてない者がLIVE会場に来てるか。。。ステキだな。
そうだオレにももう逢えなくなったヒト達がいる。父親、友人、ヨモちゃん🐱
でも視えなくても逢えなくても。。。居るんだな。
オレは生きてるヒトとも共に生きてるが、死んだヒトとも共に生きてる。
そう想うとHappyだった(^_^)


家に帰ると、もなちゃ🐱が甘えてくれてシアワセだった。
今年見る最後のLiveが寺尾さんで善かった。
おかげでサイコーの🎄イブイブを過ごせました。感謝☆

クリスマスイブの日は嫁@パンダが猫のために猫タワーを新調してあげた。
猫は楽しそう、よかったね(創った嫁@パンダは大変だった(^^;)

昨日は仕事終い。終わった後、ボロボロヘトヘトだった。
仕事も色々よくしようとトライしたが何も変わらない。徒労感と空しさしかない。
オレ十分頑張ったよ。もうイイ。テキトーにして頑張るのは止めよう。
夜、Coccoを聴いて泣き叫び拳を振り回してた。
何ヘタレてんだよテメェは?変わらないのはハナから分かってんだよ。
分かってても挑むから意味があるんだろ?いや意味なくてもやるんだよ。
「それでイイのか」「それは違う」「変えるべきだ」
それを言うのがオマエの存在価値だ。オマエはそうしか生きられないんだ。
なら、やれよ。

Coccoを聴いて、何とか立てた。Thanks。
そう、オレはそうしか生きられない。なら、やるしかない。
そうしたら。。。いつかキレイな夕焼けを視れるのかな?こんなオレでも。な🎵

 



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夕焼けを視た夜~「冬にわかれて」LIVE@ビルボード東京

2023年07月08日 | 寺尾紗穂

6月は年度末対応でバタバタ。何とか無事終了したが疲労困憊。
先週初めはエライさんと今年度プランを協議。無理難題を吹っ掛けられてアタマがバグる(^^:
そんな中、7月4日(火)夜にビルボード東京であった寺尾紗穂のLIVEに行って来た。
第1部のマヒトゥ・ザ・ピーポーとのジョイントは仕事で断念。
第2部の「夜にわかれて」のLIVEに参加。

自由席で申込んだので2階か3階でノンビリ見る物と思ってたら案内されたのは何と1階1列。
しかも寺尾さんのKeyセットの真ん前\(T▽T)/
おかげで歌、オトをジックリ堪能できました。
時間どおりメンバー登場。寺尾紗穂(Vo、Key)、伊賀航(bass)、あだち麗三郎(Drums、SAX)。

1曲目は「もうすぐ雨は」。大好きな曲。ゆったりとした曲だけど聴いてるとココロがざわめく。
そこからは最新アルバム「flow」から次々と繰り出す、
POPS、ロック、ジャズ全ての音楽の要素を網羅しつつジャンルを超えるオト。
3人とも演奏は自由奔放。そのオトに触れて音楽=オトが空間を震わせて鳴る様と実感した。
「舟を漕ぐ人」から切れることなく「There’s flow in flower」が鳴ったシーン、
近藤達郎さんが入っての「Girolamo」の広がるオト世界には鳥肌が立った。
激しい演奏ではないけどオト1つ1つが粒となって空間に広がる。
寺尾さんのソロとも違う。巧く言えないが(笑)。
寺尾さんも「Girolamo」終わった後「別の世界に行けた」と楽しそうだった。

中盤「flow」ラストの歌「朝焼け」が歌われた。
「私は考える 貴方が愛を知っていたか 私が愛を知っていたか」の繰返しに・・ココロが震えた😿
オレは・・・愛を知っているのか?知っていたのか?直ぐ家族と友人の顔が浮かんだ。
昔は愛なんぞ知らなかった。ずっと独りだった。独りで生きて独りでのたれ死ぬと覚悟してた。
でも、家族ができて・・・愛ってモノが確かにあるのだと・・・知った教えてくれた😢
「朝焼け」の最期、ステージがほんのり紅く輝いている様な気がした。
その様は・・・何か綺麗な夕焼けを視た様な気がして・・・涙が出て来た。
そして、そのまま「幼い二人」に繋がる。後ろの窓がオープンとなり夜景が広がる。
優しく穏やかな曲なのに聴いてるとココロの揺れがとまらなくなる。
泣き叫びそうになるのを必死に。。必死に抑えた。

歌には泣いたがトークは楽しい。寺尾さんが伊賀さん、あだちさんに話しかけて2人が怯えてる様に爆笑。
更に第1部のマヒトゥとのセッションで70分の予定が100分と大幅な予定オーバーになった話にも笑った。
第1部、どんな曲やったんだろう。誰かレポしてほしい。

後半、寺尾さんは「最近色んな事件が起きている。それは孤独、孤立が理由かもしれない」そう言って
「なんにもいらない」を歌った。何ともエモーショナルな声(少し泣いている様な気がした)
最後は「彷徨い」。
以前はLIVEに行ったら嫌な現実を忘れられた。でも最近はLIVEの中でも現代の世を考えてしまう。
入管法、LGBT、神宮前開発、ジャニーズ性虐待。最近でも色んな問題が山積み。
解決してない問題も山積みだ。統一教会、ジェンダー、貧困、沖縄基地、被災地支援。
元春や七尾クン、寺尾さんの歌は現代(いま)を独自に切り取って描く(とボクには見える)。
LIVEで彼等の歌に触れると唯愉しい!でいられなくなる。外の世界を想って色々考えてしまう。

オーラスは「優しさの毛布で私は眠る」。寺尾さんの優しい歌とピアノにやっとココロが一息。
帰り電車の中で寺尾さんの「歌が生まれる場所」を聴いた。このフレーズが響いた。
「世界が変わらないと信じる貴方に美しい夕焼けをあげたい」
聴いてて一気に涙が溢れた。オレは世界がよくなるとか信じられない世界は変わらない。
でも、今夜オレは綺麗な夕焼けを視れたかも。
「朝焼け」が鳴った後、ステージが光り輝いてた。
ウン、夕焼け視れた。そう信じてる(^_^)

仕事は更に大変になりそうだ。社会問題も自分なんぞに何かが出来るなんてとても思えない。
でも、兎も角生きてりゃあんな綺麗な夕焼けに逢える日が来るかもしれない。
とりあえず不機嫌は嫌だ。笑っていこう。な、もなちゃん🐱おはちゃん🐱

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隣る人と輪になって~りんりんふぇす2023@南青山梅窓院

2023年03月11日 | 寺尾紗穂

コンサートラスト。ステージ上にはこの日の出演者全員が上がっていた。
寺尾紗穂さんがピアノを弾いて歌い出すはムッシューかまやつ「なんとかなるさ」のcover!
ゆうらん船VO内村、butagi、浜田真理子、そしてMarioが次々に歌う。
ソケリッサと川村亘平斎が踊ってる。ソケリッサがドタドタと踊ってる。
ボクは楽しくて笑ってた。愉しくて泣いてた。此処サイコーだ。

3月4日日曜日。りんりんふぇす2023開催。コロナ下ずっと延期が続いてて5年ぶりの開催。
ボクは2015年以来必ず参加してる大好きなイベント。即行で参加を決めた。
参加だけでなくクラウドファンディングにも参加した。何としてもこのイベントは実現してほしかった。
場所はお馴染み南青山梅窓院。
入り口前ではフードマーケットと炊き出し。大勢の人が集まり色んな国の人が居る。
子供連れ、若者、お年寄り、タイ人、ベトナム人、実に色とりどりの人々が集まってる。
普段行くロックLiveとは全く違う。それが・・・心地いい。

LIVEは寺尾紗穂さんから開始。大きなグランドピアノで弾語り。
穏やかな「一羽と二羽」からスタート。
でも、その後は「光のたましい」とウクライナ戦争をモチーフにした新曲。
ウクライナの子供が戦争が嫌で戦争の止め方をネットで検索しても出てこず最後は武器を探すという歌。

聴いててココロが痛む😢 心なしか歌う寺尾さんの声も震えてたような。
その後はソケリッサとの共演!去年別の場所で共演を見てるが「りんりんふぇす」での共演は特別だ。
「アジアの汗」での寺尾さんとソケリッサの共演を見て知らず知らずのうち泣いてた。そして笑ってた。

全部詳しく書いてるとトンでも無いのでその他の演者さんは簡単に(スミマセン<(_ _)>)
ゆうらん船。初めて見るが凄く惹きこまれた。残響感あるギターとピアノが実にイイ。また見たい。
川平亘平斎。この日唯一音楽でない演者。影絵で猿をモチーフにした物語。
光と影の使い方が実に素晴らしい。子供のウケは一番よかった☺
butaiji。七尾旅人がリスペクトするシンガーということで名前は知っていたが聴くのは初めて。
ギター弾語り。声力が凄いその場の空気を変える声。寺尾さんとの共演「中央線」素晴らしかった👏
最後は、浜田真理子+Marino。一時期聴いてた時があったがLiveを見るのは初めて。
ボクが好きな「恋ごころ」から始まったのは嬉しかった。
浜田さんと言えばcover。この日は「夜霧よ今夜もありがとう」。
浜田さんは「お客さんも一緒に歌って」と言ったが大声で歌うお客は居ない。その節度に好感を持った。
そしてMarinoさんの歌声もSAXも素晴らしかった。
「りんりんふぇす」は毎回出演者が素晴らしい。この日どの演者も良かった。また見たいし聴きたい。

〇座談会「隣る人輪になって」

りんりんふぇすでは毎回座談会がある。ゲストを交えて社会イシューについて語り合う。
過去は老人、貧困、表現色んなテーマをゲストが語り合った。
どれも参加者が実際に目にしたリアルを元にした語り合い。毎回刺激を得るし考えさせられる。
吉水岳彦さん司会で寺尾さん、稲葉剛さん、ベトナム人僧侶ティック・タム・チーさん。
テーマは日本に住む外国人との共生。
公的な支援はほとんどなく貧困に陥り相談先もない。
外国人技術者を都合よく利用し、用がなくなったら追い出す日本という国の酷さ
ウィシュマさん以前にも有った入官局による外国人への虐待😑
そうした外国人を支援してきた民間NPOの活動。
外国人と日本人が共生できるにはどうしたらいいか。当然、この場で解答なんて出ない。
でも司会の吉水さんの言った「気にする声をかける」が響いた。
自分も何ができるかワカンナイし簡単に何かできるなんて言えない。
でも、今日この場所で聞いたことは忘れずに考え続けたい。

座談会は重いテーマを扱ったがイベント自体は優しい空気に包まれていた(^_^
親子連れが多く子供が泣いたり走ったりするがシンガーも客席も笑ってる。
若いお客さんが座談会も展示も真剣に見てる。
りんりんふぇすはシンガー、主催者だけでなくお客さんも素晴らしい。
だから、また行きたくなるんだV(^^)

最後の大団円。寺尾さんがピアノを弾き本日の出演者がステージに上がる。
歌うはムッシュかまやつcover。このイベントではいつもこの歌で終わる。
ソケリッサが相変わらずドタドタと踊ってた。どのシンガーも笑顔で歌う。
その様を見て・・・シアワセで唯々泣いていた。
ステージ上も客席もみんな笑ってる。ステージが光り輝き花が咲いたようだ。
なんか・・陽だまりの中にいるような温かさを感じた。
 
此処には排除もヒエラルキーも競争も無い。ただただ自由で温かい。
此処にあるのは一歩外に出れば消える儚さ、温かさ、幸福な時間。
でも、それでもイイ。此処には確かにそれ、がある。それでいい。それがいい。
イベントが終わり会場を出た時、自分が笑顔であることに気づいた。
そして普段より優しいキモチになっていることも。
ゴキゲンで帰って来たボクを見ておはちゃんともなちゃん🐱が寄って来た☺。
世の中、どうにもならないことばかりだ。
でも、こういう日が1日でもあれば何とかやっていける。
「りんりんふぇす」次の開催はいつだろう。
会場で配られた寺尾さんのエッセイによると開催するのも大変らしい。
でも、またこのイベントがあるなら絶対いこう。
ボクにとっては世界一シアワセな音楽イベント。行かないワケがない!V(^^)

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光が視れる場所に~寺尾紗穂ブルーローズコンサート@サントリーホール

2022年12月14日 | 寺尾紗穂

先週土曜日は2つのライブをハシゴ(笑) 寺尾紗穂とカーネーションのLive。

先ずは寺尾紗穂のライブ感想を。

 夏に出た寺尾紗穂新譜「余白のメロディ」は愛聴盤。発売以来ずっと聴いてる。

 ウクライナ戦、コロナを背景とした様々な感情を描きながらどの歌も明るい力に満ちてる。

 その発売記念ライブがサントリーホールで開催という事で勇んで向かった。

 

 普段はクラシックや雅楽を演奏している瀟洒な感じのホール。当然椅子あり(^^;

   今回は管弦、リズム隊、ギターコーラスを入れて寺尾さんには珍しい大所帯の陣容でのライブ。

 先ずは寺尾さん弾き語り「反骨の人」でスタート。3曲目「光のたましい」で既にボクは号泣(^^;

 このヒトの歌声とピアノはホント響くというか刺さる。暴力的に美しくて圧倒される。

 新曲「ゴールはどこへ」は何処を目指して善いか分からない人の歌。・・これも響いた。

 その後は新譜の曲を弦やホーンを入れての演奏。

 結構ネガティブな心境を描いた歌が多いが弦やホーンが入るとPOPに柔らかく聴ける。

    本編最後「歌の生まれる場所」とアンコール「Glory halleluiah」。

    この2つの歌が描く「全肯定」が・・・・自分には眩しすぎて・・・泣いた。

    「歌の生まれる場所」では「世界が変わらないと信じる貴方に美しい夕焼けをあげたい」と歌う。

  世界が変わらないと信じてるニンゲン・・・それはボクだ。

  ゴミは幾ら拾っても減らないし立派な事を言うニンゲンが裏ではハラスメントをする。

  人間の善良な部分を信じたいが嫌な人、くだらない大人を見ると失望して人間を信じない様にしてる。

  こんなオレでも美しい夕焼けを視れる日が来るんだろうか。来るのか?

     オレみたいなニンゲンにそんな美しい景色に出逢えるワケがない。

  でも寺尾さんの歌に触れてると、信じたい気持ちになった。

  ライブ終了後、電車でカーネーションのライブのある日本橋に向かう。

  電車の中で会場で配られた主催者ジョー長岡さんと寺尾さんのメッセージを読む。

  リスペクトとLoveに溢れた文章。読んでてココロが温かくなった。

 

  良いライブだったな(V_V)。

 この1ヶ月、仕事で身も心も疲れ切ってたのでこの日この歌を聴けて良かった。

 癒しとか慰めとかじゃなくて唯、眩しい光を視た。そしてココロに熱が灯った。

 この熱と光は毎日の現実の前に直ぐ消えるだろう。でもそれでイイ。

 この日聴いた歌の記録、泣いた記憶。そして抱きしめたヨモちゃんの感触。

 それだけで未だ何とか行ける。ムリでも笑っていける。そう思えた。そう信じれた。

 さぁ次はカーネーションだ。泣いた後は踊り狂うぜV(^^)

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NAOT×tokyobike MUSIC Exploring vol.1 寺尾紗穂

2022年03月01日 | 寺尾紗穂
土曜日は清澄白河で寺尾紗穂のLIVEを見た。
靴ショップのNAOTとバイシクルショップtokyobike企画のLIVE。
バイシクルショップだけど靴や靴下、色んなグッズが売っててセレクトショップって感じ。
事前に清澄白河駅周辺を散策しているうちに迷子になって開場から遅れて入場(^^;


店舗スペースを上手くライブステージと客席にアレンジ。
ボクは一番後ろの高い席からステージを見下ろす位置で観る。これが実に良かった。



(寺尾紗穂@tokyo Bike tokyoセットリスト)
1.失敗の歴史(マヒトゥ・ザ・ピーポーのcover)、2.残照、3.つばめの帰る晴れた朝、
4.あなたの景色、5酒場の唄、6.新曲、7.湯布院の朝、8.yuraruyuruyura、
9.光のたましい、10.九年、
11.あの日、12.君は私の友達、13.優しさの毛布で私は眠る、13.新曲、14.心のままに、
15.パイロット小唄、16.歌が生まれる場所(新曲)、17.北へ向かう
(アンコール)18.楕円の夢

少し早めにライブは開始。
先ずはマヒトゥ・ザ・ピーポー「失敗の歴史」のcover。
「この星でぼくら殺し合った。出来るだけ丁寧に傷つき合った」
「ぼくら失敗の歴史だったの?ゆらゆらゆらとさ まちがえて」の歌詞が響く。
前半は初期のあまりライブで歌われない歌を選曲。
「湯布院の朝」「yuraruyuruyura」はライブでは初めて聴いた。
「残照」「光のたましい」「九年」は最近のLIVEでは定番曲。
命、別れ、喪失をテーマとしたこれらの歌は・・・自分には痛かった。
ヨモちゃんのことがあって1ヶ月・・・寺尾さんの声とピアノが刺さって
自分が蓋を閉じていた感情が溢れ出そうで。。慟哭して蹲りそうになった。

後半は春先に出るNewアルバム収録予定の曲が歌われる。
「ぼくのかたわれ」「歌がうまれる場所」どちらも善かった。
寺尾さんは目に見えないモノの存在を信じて、それを歌ってた。
オレはどうかな?目に見えない霊や魂の存在は信じる。
一方で神の存在とか夢が叶うとか・・・そういうのは信じてない。
中途半端なリアリスト、シニズム。
そういう自分だから・・・真逆にある寺尾さんの歌が響いたのかも知れない。
本編最後は「北へ向かう」。これも目に見えない人に届ける歌。
この歌は・・・ホント色々な事を想う。涙がまた出て来た。

アンコールは客席のリクエストに応えて「楕円の夢」。
楕円は単純ではない色んな形容を受容れる。そんな事を語って歌い始めた。
明るい道でもなく暗い道でも無い狭間の道を進む。
曖昧を受容れ歌い踊る。そんな歌。

寺尾さんは別にロシアのウクライナ侵攻にNO!を直接語らない歌わない。
そんなの聴き手が勝手に解釈すればイイ。
ただ、オレはこの歌を聴きながら・・・
単純な正義悪を語ったり他人を単純に〇×で判断するニンゲンにはなりたくないと想った。
それは左とか右とか。。そういう政治志向の話でなくて
自分が嫌いなモノ、自分に役に立たないモノを平気で切捨てる。
そういう風潮とは別の道を歩く進む。少なくとも「そうありたい」と希う。
そういうニンゲンでありたいと希った。


LIVEは此処で終了。濃密な時間だった。
物販で寺尾さんエッセイ集「天使日記」をご本人から買う。サインまでいただいた!


帰宅後、早速「天使日記」読む。
最初の章「子供でいること」が・・・ナイフの様に刺さりココロが裂けた。
オレの中の子供・・・とっくの昔に消えた。いねーよ。
純なモノ、無垢なモノ、そんなモンとっくになくなった。
このヒトは歌でも文章でもホントのことを突きつける。だから、好きだ☆

春先に出ると言うNewアルバム。ホントに楽しみだ。
ヨモちゃん、今日は寺尾さんの歌聴いてキミのこと色々考えたよ。
イイ時間を過ごせた。そのことに唯感謝☆

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月とピアノとソケリッサ!と~弘明寺「路上の身体祭典H!」レポ

2021年10月14日 | 寺尾紗穂
日曜日、横浜弘明寺に寺尾紗穂とソケリッサ!のライブを観に行った。
コロナの中、両方ともライブはすっかり御無沙汰。
配信では見てたけど、生ライブを観るのは実に3年ぶり。

ライブ当日、何と事故でJRは不通。日比谷線、都営浅草線、京急線と乗り継いで到着。
ただライブ会場、地図を観たが何処にあるのか、よくワカラン。
駅前のトレーニングジムがあるビルが会場?何の看板も無いけど(‥?
でも、開場時間になるとスタッフが登場して受付開始。


ライブ会場は何とビルの屋上!ビルの屋上でライブ観るのは生まれて初めて。
広がる空。月光と星空の下でライブ観るなんて、なんて贅沢!
しかも、今回は予約した観客30人だけが視れる。


先ずはソケリッサ!のダンスでスタート。
最初は2人で殴り合いみたいな形で始まり、どんどん変化していく。
BGMを流したり、自動ドラムマシーンを鳴らしたり果ては拡声器をミョーな使い方で(^^;
ソケリッサ!のダンスを観るのは実に2018年りんりんふぇす以来。
メンバーもダンスも変わった。より「見せる魅せる」方向に行ったと感じた。
一方で、型に囚われず自由に踊る流儀はそのまま保たれてる。
それが嬉しかった。
最後は寺尾さんのスキャット、ピアノに合わせてソケリッサ!が踊る。
踊るというよりは躍動する。見てて・・・何かシアワセなキモチになった(^^)

ソケリッサ演技が終わると、そのまま寺尾さんのライブが始まる。
最初3曲は寺尾さん独りで弾語り。
1曲目は「たよりないもののために」。1曲目がこれか!
そして、2曲目はマヒトゥザピーポーのcoverで「失敗の歴史」。
この2曲は凄かった。
声とオトが自分のココロに刺さり掻き回しグチャグチャにして、丸裸にする。
キレイや優しい、とか超えている。唯々、暴力的に美しい。
3曲目は「アジアの汗」。いつもはソケリッサ!と共演する曲を珍しく弾語りのみで。

その後は、ソケリッサとの共演。しかも1曲ごとにダンサーが変わる構成。
先ずは・・・「夕刻」。「鳥が死ぬ」の声が響く。一気に涙が出てくる。
次の「北へ向かう」もそう。
アルバム「北へ向かう」の曲を実際にライブで視るのは、この日が初めて。
どちらも死、生の際を描いた歌。声、オト、そしてダンスに・・・圧倒された。

濃厚な歌に対し、MCコーナーは笑いに包まれた。
寺尾さんのソケリッサメンバーのインタビュー。
寺尾さんに翻弄されるソケリッサ皆さんの慌てっぷりが愉しいぞ🎵

その後はジョニ・ミッチェル「A Case Of You」cover、
「酒場の唄」、「ある絵描きの歌」と初めて聴く歌ばかり。
寺尾さんの歌とピアノにソケリッサのダンス。トンデモなくシアワセな空間。
目を合わせることなく、勝手に弾き勝手に踊る。丸でバンドのフリーセッションだ。
そう、寺尾さん+ソケリッサ!はバンドだと思う。しかも、サイコーのジャムバンドだ。

本編最後の「お天気雨」ではソケリッサ!全員が踊り出す!壮観!
しかも、客席に居た元ソケリッサ!の方が飛入り参加(というより無理矢理参加(T▽T))
もう、ホントに楽しかった、愉しかった。


ライブは一旦ここで終了し、次はアーティスト渡辺篤さんを交えてのトーク。
屋上より室内の渡辺さんのスタジオに入る。
色んな人が撮った沢山の月の写真をバックに渡辺さん、寺尾さん、ソケリッサ!がトーク。


渡辺さんが司会で、ソケリッサ!主宰者アオキさんとトークを進める。
渡辺さんは、色んな人とコラボして作品を制作している。
コロナ下、SNSでメンバー募集を行い色んな人が撮った月の写真を集めた「同じ月を見た日。」
この日、会場に飾られた照明の向こうには引きこもりの人が居てライブ配信を観ながら
楽しかったら明かりを点滅する。。。。その発想に驚いた。
渡辺さんの活動は、以下HPから。
https://www.atsushi-watanabe.jp/works/

渡辺さんは数年前、ソケリッサ!のダンスを見て凄く感動したそう。
丁度、引きこもりの人とアート制作を始めるにあたって「型を押し付ける」形に
なり色々悩んだそう。アオキさんも「最初はメンバーを既存の型にハメようとした」
「でも、それじゃ自由な表現にならない。本人から出てくる表現を大切にしたい」
因みにソケリッサ!のダンスは「ある程度の決まりは有るが自由に変えてイイ。
だからミスは無い」との事。
渡辺さんは大きく頷いていた。ボクもアオキさんの考え方は刺激的と思った。
他にもトークは進み、皆さん楽しそう。都度照明がキラキラ光った。
照明の先にいる人たちも楽しんだのかな?だとしたらイイな(^^

最後は、寺尾さんの弾語りとソケリッサで「九年」。
大好きな・・・いや大切な歌だ。いつか、この歌で踊るソケリッサを視たかった。
その希いが今日、叶った。
美しい声とピアノ、そして躍動するカラダ。見てるうちに何か涙が出てきた。

イベントはこれで終了。ソケリッサはツアーのためクラウドファンディング中。
ホンの僅かだけど募金しました。ホントに申しわけない金額だけど(^^;
アオキさんに挨拶して帰路に着いた。


翌朝、ヨモちゃんが添い寝してくれた!\(T▽T)/ 普段、一緒に寝ないコなのに。
ソケリッサ見た後でボクがゴキゲンなので寄って来たのかな?
嗚呼、ホントに自由な空間だった。サイコーに解放された。
この自由さと解放感は・・・他の場所では中々感じない。
この日は、1日休み。
会場で手に入れた寺尾さんのCD聴いたり、渡辺さんが撮影した月のポスターを視て
昨日のことを想い出してグズグズ泣いて過ごした(^^;


今日は、仕事で嫌なことがあった。ワケわからんマウントに合った。
でも、この夜のこと想い出すと直ぐ笑顔になった。なれた。
これからも、そうだ。
また、嫌なことが起きてもこの夜を想い出せば笑顔になれる。
コロナが明けたら・・・りんりんふぇすが開催されたら絶対行ってやるんだ。
そして、この日と同じように思い切り自由になって泣いて笑ってやるんだV(^^)
な、ヨモちゃん☆


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狭間の小道を進みながら~寺尾紗穂@上野ROOT BOOKS

2018年12月24日 | 寺尾紗穂
金曜日は仙台出張。終日支社の監査。支社スタッフと色々話す。
現場の頑張り、悩み、苛立ち。それに対して東京の本社側は真摯に応えているか?(含むオレ)
面倒臭がって、通り一遍の対応で済ませていないか?
いただいた宿題を持帰って来年は揺さぶりをかけていこう。
サッサと忘れて何も無かったかのようにヘラヘラ笑って済ますのはイヤだ。
当然、返り討ちに合うだろう。構うもんか。多少の怪我は覚悟してる。
それでもパンチは撃ちたい。

土曜日からクリスマス3連休。遠出はせず近場で用事を済ます。
クリスマス自体は好きだが渋谷だの六本木の浮かれたムードは苦手。
地元の少し賑やかなムード位で丁度イイ。

クリスマス唯一のイベント。寺尾紗穂のLIVE。場所は上野ROOT BOOKS向かいホール。
入谷の通りを少し入ったところに或るブックカフェ主宰のイベントスペース。
上野は馴染の場所だがこんなトコあったんだ。LIVE開始までカフェで時間を過ごす。


開場になりカフェ向かいのホールに入る。倉庫を改造したライブスペース。
こじんまりとしたステージにピアノだけ置いている。

時間より少し遅れて寺尾さん登場。黒いドレスを着てる。ボクの席からは後ろ姿しか見えない^^;


(セットリスト→新曲の名前はかなりいい加減です)
1.シャボンの名前、2.愛の秘密、3.機関車(小坂忠cover)、4.安里屋ユンタ(沖縄民謡cover)、
5.花をもっと、6.家なき人、7.待合わせ、8.あの日、9.富士山 ~休憩~
10.九年、11.北へ向かうところ(新曲?)、12.石牟礼道子さん詩につけた歌、
13.メノウ(マヒトゥザピーポーcover)、14.新曲、15.石?(新曲)、
アンコール
16.こんばんは お月さん(加川良cover)、17.楕円の夢

LIVEはピアノ弾語り。coverも多く新曲も多かった。
前半は割と穏やかな曲が続く。クリスマスシーズンだからハートウォームなムードで
進めるのかな?と思ったら流石寺尾紗穂、そんなヤワなLIVEじゃなかった。
交通事故をモチーフとした歌だったりホームレスの貧困について話したり
歌が社会や外の世界と繋がって存在している事をチャンと伝えてくれる。
前半最後の「富士山」、別れを歌った歌、ピアノの響きが圧倒的だった。

休憩を入れての第二部。更にディープな世界を広げる。
先ずは「九年」。この歌詞・・ボクは勝手に311の後の東北の荒れた海岸を想う。
その後、続く歌・・いずれも別れ、死を扱った歌ばかり。
父上が亡くなった日に生まれた歌、
水俣病公害と闘った石牟礼道子さんの詩にメロディをつけた曲、
盟友マヒトゥザピーポーのcover。
ピアノが暴力的にまで美しい。寺尾さんの言葉にココロが波立つ。揺れる。

アンコール。強烈な加川良の後に歌われた・・・「楕円の夢」。
「明るい道と暗い道 狭間の小道を歩いていく」「そんなあいまいがすべて」。
円や球の様に完全な形で無く不完全な形の楕円について優しく紡いだ歌。
それはそのままヒトの色んな在り様を赦し受け容れる歌。
聴いててココロが解放されて・・・涙が止まらなかった。

「楕円の夢」を聴きながら思った。オレ明るい道歩いててイイんだよな?
性に合うのは暗い道だ。暗い場所の方が安心する。
でも、そこに居ると自分の中の穢れやゴミやクズがどんどん表に出てくる。
嫁とヨモちゃんと居れば明るい道を歩ける。
笑って自分の中のゴミだのクズを消すことができる。
オレ・・・明るい場所に居ても・・赦されるよね?

LIVEはここで終了。よくあるスタンダードだのクリスマスソングのcoverは無く
オリジナル・cover含めて重い何かが残るライブだった。でも、それが良かった。

今日はクリスマスイブ。ケーキを出すとヨモちゃんが猛獣と化しました(T▽T)
サンタに付いたクリームを舐めさせると落ち着いていつもの王子に戻りました(^_^;



クリスマスが誰にでもやってくる、なんて嘘っぱちだ。
来たとしても幸福な夜を過ごせない人も沢山いる。
そんな中で、我が家が穏やかなイブを過ごせたのは僥倖(ラッキー)以外の何物でも無い。
今年も無事イブを過ごせたことに感謝☆
皆さまもどうぞ、良いイブとクリスマスをお過ごしください♪

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ごちゃまぜを生きる~りんりんふぇす2018@南青山梅窓院

2018年10月29日 | 寺尾紗穂
先週土曜日は此処数年の秋の恒例行事「りんりんふぇす」に参加。
場所はいつも通りの南青山梅窓院。開場まで時間あるのに既に多くの人が集まってる。

入り口にベトナム人の出店、カフェ「潮の路」のコーヒー販売、靴「KEEN」の販売。
イベントが始まる前からカオス状態(笑)。でも、このカオスが心地いい。

入場してレコスケ君デザインの入場券、BIG ISSUE、そして冊子を貰う。
入場料がBIG ISSUEの購入代金となり、更にその一部はホームレス販売員の収入になる。
素敵なサポートシステム。更に販売コーナーでカフェ「潮の路」のジンジャージャムを買う。
このカフェもホームレスに仕事を与えたり色んな活動を展開している。
主宰者の稲葉剛さんとお話しできたのが嬉しかった。

入場し、開演迄の間に冊子を読む。冊子には毎回寺尾紗穂さんのエッセイが掲載されている。
そのエッセイを読むのが楽しみ。
今回エッセイの中で今夏に逝去した音楽ライター吉原聖洋さんとの交流が触れられたいた。
ボクは吉原さんと、元春を通じて20年ほど前、交流があった。
ホンの短い交流だったが、此処で吉原さんの名に出逢えたのは嬉しかった。
開演。以下、各ライブレポ




○ライブレポ
トップバッター東郷清丸クンはエレキ弾語り。
ポップな曲のメロディとギターの残響が滅茶苦茶キモチいい♪
とあるイベントのため書いた童謡で寺尾さんとコラボ。素晴らしく楽しかった!

続いて、寺尾紗穂さんとソケリッサ。
寺尾さんは「冬にわかれて」の1Stアルバム収録曲を中心に演奏。
この日はPOPで明るい曲が中心の演奏。声とピアノがホント美しい。
そして、最後「楕円の夢」をソケリッサとのコラボで。
寺尾さんの美しいピアノに合わせて踊るソケリッサの面々。
むくつけきオッサンたちが珍妙な踊りを展開。
凄いテクニックがあるワケじゃない。決してキレイでは無い。
でも・・・・・・でも、美しい。キレイじゃないけど、美しい。
寺尾さんのピアノに包まれながらソケリッサを視てるうちに泣いてる自分が居た。

その後はソケリッサのみで。総勢10人近く居る。
数年前視た時は3、4人だったのにいつの間にか大所帯になってる(^_^;
ユーモラスな振り付けに思わず笑ってしまう。
最後は寺尾さんが参加し「あの日」に合わせてダンス。

座談会の後、再びライブ。アラゲホンジ、ふちがみとふなと、マレウレウの面々。
民謡とロックをミックスしたアラゲホンジの熱い演奏に客席もノリノリ。
ステージ前のエリアでお父さんとお子さんが一緒に踊る様にホッコリ。
ふちがみとふなと。関西出身の夫婦デュオ。名前は知ってたが初めて見た。
渕上純子さんの何ともゆるいトークに歌。黙然とベースを鳴らすふちがみさん。
何とも言えない可笑しみがあって魅了された。
最後はマレウナウ。アイヌ民謡を朗らかに明るく歌う。

どのアーティストも商業ベースのロックフェスにはあまり登場しない個性的な面々。
正直チャンと聴いたことが無い。
その彼等がお寺の祭壇をバックに、ゆるく話して演奏。
場内で子供が絶叫し走り回っても意に介さない。追い出したりしない。 
そんな姿を見るのは愉しかった。いわゆるフツーのロックライブと違う楽しさがあった。


○座談会「ようこそ ごちゃまぜの社会へ」
りんりんふぇす恒例の座談会。
いつも通り、吉水岳彦司会で進む。
参加者は寺尾さん、板橋区で地域リビング活動に取り組む井上温子さん、
稲葉剛さん、BIGISSUEスタッフでダイバーシティサッカー主催者の長谷川知広さん、
そして元BIGISSUE販売員でダイバーシティサッカー選手の佐々木善勝さん。
この佐々木さんのキャラがサイコーでオレ、ファンになっちゃった(T▽T)

座談会の内容はそれぞれの活動の説明。
井上さんは学生時代に高島平団地の活性化に係わった関係でその後も
地元の人と交流を続け、遂には交流スペースまで作ってしまった。
そこには色んな人が集まり話す。みんなボランティアベースで助け合う。
ひきこもりの若者が此処でボランティア活動をしてるうちに元気になり、
就職したという話は・・・感動した。
稲葉さん主宰のカフェ「潮の路」、
長谷川さん主宰のダイバーシティサッカーの話も興味深く聞いた。
ホームレスや障碍者、無職の人に役割を与えサポートし尚楽しんで貰うシステム。
同情じゃない。哀れみじゃない。並んで歩くシステム。

此処には何かに対する「ハンタイ」だの「非難・罵倒」は無い。
あるのは唯「どうすれば良くなるのか?シアワセになれるのか?」の思索。
勿論、制度の不十分さやお金の問題、色んな課題はあるだろう。
こういった活動に関心を持たず、非難ばかりする世相もあるだろう。
でも、ステージに居る皆さんはアタマを突き合せ「どうすれば良くなる?」
それだけを考えてた。それがオレには・・・響いた。
非難や罵倒や対立より、先ず困った人をサポートする。優先すべきはそれだろう。

途中で「コミュニティを創っても参加しない人も居る。そういう人を孤立させない。
置き去りにしないためには何が必要か」について話が出た。
中高年の男性は「孤独が好き」「独りで大丈夫」とこの手の活動には参加しない。
実はイッパイイッパイなのに周囲に助けを求めない。
あまりに孤立が進むとクレーマーになるリスクもある。そんな話が続いた。
一方で「共同スペースに年寄りだけで無く若い人が居ると来る」
「餅つき大会・お祭りの類だと参加して指導力を発揮する」という話もあった。

オレも中高年。聞いてて身につまされた。オレが若し独り暮らしになっても同じだろう。
コミュニティから要請されれば参加する。頼まれた事は絶対する。責任は果たす。
でも、個人的な人間関係を作ったり関係性を深めようとは思わない。
困ったら助けを求める?どうやって助けを求めたら良いんだろう?
この年齢になって他人に愚痴を吐いたり弱音を吐く・・が出来ない。
やり方がワカラナイ。他人に自分の弱みを見せるなんて真っ平ゴメンだ。
そんな恥ずかしいこと絶対できない。
そして孤立して、その挙句がクレーマーになるなんて笑えない。
自分が困ったとき、外とどう繋がるか、それは今後考えなければならないと思った。

毎回、この座談会を聞いて新しい視点を貰ってる。今回もそうだった。刺激ある時間だった。


オーラスは出演者全員でムッシュかまやつの「どうにかなるさ」のcover。
寺尾さんのピアノとアラゲホンジの演奏にのって全員歌う。ソケリッサが踊る。
渕上純子さんがソケリッサと楽しそうに踊ってる。女の子がステージに上って飛び跳ねてる。
ステージも客席もみんな笑ってる。お年寄りのお客さんも楽しそうだ。
此処・・・・イイな。此処・・・好きだ。
ここには罵倒も自己責任論もヘイトも無い。ひたすら自由で心地いい。
一歩、外に出たら色んな問題が山積みだ。
自分の基準で他人をぶった斬りにし責め立て嘲笑し、無関心が渦巻く世界。
此処にはそんなイヤなモノが一切ない。
それは束の間の幻想(ゆめ)、錯覚かも知れない。それでも、構わない。
この空間に居ることがひたすらシアワセ。ずっと居たかった。

終演後、寺尾さんに話し掛ける。
冊子に吉原さんについて書かれていて嬉しかった事を伝えて御礼を言った。
吉原さんの親族でも友人でも無いオレが御礼を言うのはヘンだが・・・・
それでも・・伝えたかった。寺尾さんは真剣に耳を傾けてくれた。

このイベントは来年で一旦終わる。来年は場所を変えて山谷の玉姫公園で行うらしい。
イイね!山谷のおじちゃん達にも是非見て欲しい。
それこそ、「ごちゃまぜの世界」になるだろう。ステキだ。

写真はりんりんふぇすでゲットした収穫。

「潮の路」のジンジャージャムはとても美味い!
「冬にわかれて」のアルバムはずっとリピートして聴いてる。
そして寺尾さんのエッセイ「彗星の孤独」を今、読んでる。
このイベントに参加したことで色んな物を貰えた。

「ごちゃまぜの社会」か。
正直、精神的引きこもりのオレがごちゃまぜの世界で気持ちよく生きれるか自信ない。
多様性とは自分が苦手なモノ、キライな世界とも交流していかなくちゃイケナイ。
嫌いな奴とは話したくないし、苦手なモノはなるべく遠ざけたい(゚゜)\バキ☆
でも、孤立して他人を自分自身の基準でぶった斬る様なニンゲンにはなりたくない。
孤立してクレーマーになるよりは。。
嫌いな奴・苦手な世界も受容れて・・・交わって行く方がマシな筈だ。豊かな筈だ。
いや、ホント自信無いんだけど(^_^;

まぁ焦らず・・少しづつ・・自分の中に色んなモノを取り入れていこう。
少しづつ・・ね。な、ヨモちゃん☆

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壁がないウタ~寺尾紗穂&冬にわかれてWリリース記念ライブ@座・高円寺2

2018年04月14日 | 寺尾紗穂
寺尾紗穂の昨年出たアルバム「たよりないもののために」は愛聴盤。
その前に出た「青い夜のさよなら」「楕円の夢」が社会的テーマ(貧困、原発、障碍)を
扱ってるのに対し今作はラブソングが中心の内容。
ただ、歌われているのはあくまで「壊れた世界の中でのラブソング」。
直接的な言及は無いが311、不安な世界情勢を背景にしたラブソング集の様な気がする。
度々「夢」が歌われるが、此処で語られる夢は明るく煌めいてない。
儚く小さく・・だからこそ、美しい。

寺尾さんのライブは過去りんりんふぇすやイベントは行ってるがソロフルライブは未見。
金曜日は高円寺でソロライブがあったので行ってきた。
定時で会社を退けてライブ開始まで高円寺を散策。
アートな佇まいの本屋があったりオープンなムードのお店。
エスニックな装いの人々。ボクが住む荒川とは違う独特の濃い匂いがある。

会場は座・高円寺。300人程度収容のこじんまりとしたホール。上手の席に落着く。


予定よりかなり遅れて(笑)開演。先ずは寺尾さんのピアノ弾き語り。
「孤独な惑星」「新秋名果」。声は通っており、ピアノの音が素晴らしい。
近所で見た鳥の番いをモチーフにした「一羽は二羽に」。
石牟礼道子さんの詩に曲をつけたりと新曲も演奏。
その後はエマーソン北村さんとの共演。
「富士山」「九年」「たよりないもののために」とボクが好きな曲を立続けに歌う。
どの曲も声、ピアノが美しい。圧倒的な美しさ。聴いてて背筋が寒くなる。
形が整然とした「キレイ」では無く色んな物を呑み込み放たれる「美しさ」。
それにしても・・あの声は何だ?あの音は何だ?
あまりの美しさに喉が渇き、ワケも無く涙が出てくる。感動とは違う感情。


4月なので「富士山」は演ってくれるかな~と思ってたので嬉しかった。
「こんな残酷な4月は知らない。人さらいの四月が連れて行く」の歌詞がズンと響く。
そして「九年」。
寺尾さんは瀬戸内海のとある島の想い出を綴ったらしいが・・
ボクはこの歌に東北で見た光景を重ねてる。この歌を聴くと荒浜の海岸を想い出す。
「僕は何に怒ればいい?」「ああ私たちはこの間に どれだけ人を愛せたただろう」
この2つの言葉が響いた。
タイトルの「九年」は何を意味してるんだろう?九年前、何があった?九年後、何がある?
311が起きたのは、2011年・・その九年後、2020年。東京オリンピックがある年。
その時ボクは何を想うんだろう?それ迄にボクはどれだけの事ができるんだろう?

此処からは「冬にわかれて」のコーナー。ベース伊賀さん、ドラムあだちさんが参加。
因みに「冬にわかれて」のバンド名は、とある詩から取ったそうで
「冬に人と別れる」の意味では無くて「冬に別れを告げる」の意味だそう(^_^:

先ずは「幼い二人」「雲は夏」のアルバム曲を。
伊賀さんのベースがうねり、あだちさんのドラムが響く。ドラムの音が・・デカい!(T▽T)
曲のテンポもアルバムよりも速い。
ボクはアルバムのゆったりしたテンポが好きだったので、
最初は・・・大きい音・速いテンポに最初違和感を持った。
アルバムの世界観が壊れるんじゃないかって。でも聴いてるうちに気にならなくなった。
ライブとCDは違って当然。自分の中のイメージに固執するより目の前にある音を楽しもう。

その後は、バンドオリジナル未録音曲を演奏。しかも伊賀さんやあだちさんの曲まで。
寺尾さんの曲もソロとは異なりロック・ブルージー・ジャジー。
最初はぶつかり合ったバンドの音も次第に融合し、最後の方は音同志がじゃれ合う感じに。
知らない曲ばかりだけど楽しい。特に「何にもいらない」が印象に残った。
客席は手拍子もスタンディングも無かったが、曲が終わるたびに満場の拍手。
本編は「耳をすませて」で終了。
延々と続く寺尾さんのピアノとあだちさんのドラムが心地いい。

アンコールは全員で「楕円の夢」。
「明るい道と暗い道の間の小道を行く」「そんなあいまいがすべて」。
クルクル回る照明塔の光に包まれながら聴くこの歌・・・素晴らしく心地よかった。
寺尾さんの歌、ピアノ、バンドのオトに包まれていると、自分のココロが翔ぶ。
頭上にスコンと抜けた青い空がひたすら拡がっている様な・・・そんな景色(ゆめ)が見えた。
演奏が全て終わったとき、笑顔になってる自分に気づいた。
今日、この場に居ること、この空間がひたすら心地よかった。


終演後、寺尾さんは物販に立つ。
何か買ってサインでも貰おうかとも思ったがアーティストを前にすると、
緊張してシっちゃかメッチャかになるワシ。止めておいた(^_^:


帰りの電車の中で今日のライブを反芻。良かったな。
そして・・寺尾紗穂という人は、つくづく「壁を作らない人」だな、と思った。
イヤ、ソロライブ初めての初心者ファンが偉そうに分析なんて出来ないが(笑)。
過去の、りんりんふぇす、ソケリッサ、リクオ・早川義夫との共演。
子供やおっさんダンサー(好き♪)をステージに挙げて踊らせる。
「異なる者」を笑顔で受け入れる・・いや受け入れるとか適応するじゃないな。
そんな堅苦しい感じじゃない。ふわふわ笑って一緒に楽しむ。
他人とそこに居て起こる想定外の事もハプニングも面白がる。
共生?共存?それが自然に出来てる感じがする。だから見てて唯心地いい。
小難しいメッセージよりも笑顔・柔らかいオト・・そっちの方が豊かに伝えてくれる。
今日のライブにそんな事を・・・感じた。

それにしても・・・「冬にわかれて」のリズム隊2人は強烈だった。
またこの3人でのライブを見たい。そして寺尾さんのソロライブも見たい。
今回聴けなかった「私の怪物」「紅い海」「さよならの歌」聴きたい歌がイッパイある。
今年のりんりんふぇすも当然行きます♪

日曜日は東急Bunkamuraギャラリーで猪熊弦一郎「猫たち」展を見る。

描かれた猫さん達が何とも愛らしい。
荒々しい線、省略した線で描かれた猫さんたちは最早原形を留めていない。
でも、このコたちも美しい。キレイでは無くて「美しい」。
ボクと嫁@パンダは幾つかの絵を見て「これヨモちゃんだよね!」と笑った(^_^;
特にこの絵のコはウチのコにそっくり。
音楽・アートに包まれて美しいモノに触れて・・愉しい週末でした。

(オレはこんなとぼけた猫じゃないニャ)←いや、かなり・・・(笑)
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