GW我が家は特に予定なし。4月末3連休も近所をお散歩する位。
4/29(月)連休最終日。ボクは七尾旅人のLIVEを観に南青山に。
七尾クンのLIVEを観るのは1月横浜以来。今回はソロ弾語り。バンドとは違う姿が観れると期待。
会場は青山のブランドショップが並ぶ通りに立っていた。
入場して着席。ステージを見ると本当に能楽堂だ(^^;
少し高い場所にある席に陣取って開演を待つ。
予定より早く七尾クン登場。久しぶりのソロLIVE少しでも沢山歌いたくて登場。
本当は1時間半の予定だけどそれじゃ足りないと主催者に2時間のLIVEにして貰ったそう。
「Long Voyage」ツアー中に書き溜めた新曲や過去LIVEであまりしない歌を演るという嬉しい構成。
(以下ライブレポ。なおLIVE中の写真撮影可でした)
先ずは七尾クンの地元のヒーロー植物学者牧野富太郎に捧げた「名もない花」。
子供の頃、七尾クンは父上に植物園によく連れて行って貰ったそう。
正直、当時は暗くて怖い場所であまり楽しめなかったとか(^^;
以降、曲毎に七尾クンが解説しLIVEは進む。
時間が足りないという割には七尾クン喋る喋る。中々歌わない。
でもトーク内容が滅茶苦茶オモシロくこれはこれで楽しめた。
「湘南が遠くなっていく」は大好きな曲なので久しぶりに聴けて嬉しかった。
そして「圏内の歌」。2011年原発事故下の福島に住む人の視点で歌った歌。
哀し気な優しいメロディがココロに響く。
そして、改めて聴くとこの歌が単純な「反原発ソング」でない事が分かる。
賛成反対!と言った単純な意見表明の歌でなく、そこに居る命をスケッチする。
そういう歌だと思う。
トレイシー・チャップマン「Fast Car」の日本語coverも素晴らしかった。
過酷な生活から恋人と出奔したアフロアメリカン女性を待っていたのは絶望だった。
でも「何とか独りで生きていくわ」と生きる意志を強くする歌。
七尾クンは安易な希望を描かない。寧ろ絶望や厳しい状況を躊躇わず歌う。
同時にそこで生きるヒト、命に限りなく優しい視線を寄せる。
それはコロナ下で生きるヒトを描く「Wonderful Life」も同じだ。
曲後半の七尾クンの「行かないで行かないで」の叫びには圧倒された。
その後、歌われたパレスチナで暗殺された作家についての歌も、
病気の妹犬の歌「オーライオーライ」もそう。
七尾クンの歌声、ギターの鳴るオト、総てが命に対する優しさに満ちていた。
その優しさに触れて何度かボクは泣きそうになった😿
能登震災で富山に訪れた際、富山弁を使って作った歌「あたわり」も善かった。
「あたわり」は運命を意味するらしい。そして石川県でも同じ様な言葉があるとの事。
七尾クンは被災地を訪れる際、必ずその土地に係るモチーフを基に歌を紡ぐ。
寺尾紗穂もそうだが、こういうシンガーソングライターの姿勢ってホント素晴らしい。
後半、七尾クンのトークはどんどんはっちゃける。凄く喋って中々歌おうとしない。
以前はとりとめのないトークに正直「もっと話を短くまとめて沢山歌えばイイのに」と思ってた。
でも、このトークも七尾クンの味なのだ。いや、これが無ければ七尾旅人じゃない。
そして、このトークの中で彼は色んな大切なことをボク等に届けてくれる。
被災地、ガザ、入管、コロナ下、イジメや差別に生きる人の姿を。
それは普段の生活で中々知ることができない大切なこと。彼の話を通じてそれを知ることができる。
だから自分にとって七尾クンLiveトークで触れるのは貴重な時間だ。
(勿論アーティストや文化人頼りでなく自分で調べて知らなくちゃイケナイのは当然だ)
本編最後、映画「キリエのうた」挿入歌「音痴の聖歌」を歌ったのはビックリした。
ここでの客とのコール&レスポンスはホントに愉しかった!☺
そして「デビュー曲歌います!」と謳われた「8月」!まさかこの曲を聴けるとは。
嬉しく泣いた😢
アンコールは早逝した友人シンガー相羽崇巨さんの曲「ねいき」。
LIVEの最後に、自分のオリジナルでなく亡くなった友人の歌を歌う。
最後の最後まで優しいんだな。そう想うと涙が止まらなかった。
七尾クンは「2時間じゃ足りない!もっとやりたい!でも宝物の様なLIVEでした!」
と満面の笑顔で去って行った。
そうボクももっと聴きたい歌山ほどある。またこういうLIVE演ってほしい。
(出来れば未音源化の曲のLIVE音源を配信してほしい(^_^
シアワセな気分で帰路についた。今日演奏された歌の扱うテーマはどれも重い。
でも、七尾クンの歌声、ギターのオト、そして見ているお客さんのムード。総てが優しかった。
だから視ている間、自分もずっと優しい気分で居られた。
帰って🐱を撫でた。またシアワセな気分になった。
昨日からGW後半、ノンビリ楽しもうね🎵