僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

映画「ヒミズ」

2013年01月27日 | Art・本・映画
今週はパティのライブの影響か順調だった。
色んな仕事もスムーズに進んだ。でも来週また面倒な仕事が待ってる。
もめる可能性大。イイさ、対立を怖がってたら仕事は出来ない。ケンカを楽しもう。

気分がイイので昨日は久しぶりに近所のゴミ拾い。
馴染みのチャトラがボクを見つけると「にゃ~!」と鳴いて走り寄ってくる。
ヨシヨシ、いいコだ。ウチでヨモギに相手にされないボクは狂喜。
満足。我が人生に悔いなし(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆


昨夜は嫁はライブでお出掛け。その間に借りてきた「ヒミズ」のDVDを観る。
監督園子温は今、原発事故をモチーフとした映画「希望の国」を上映中。
勿論、福島第一原発事故をモデルとしている(設定は変えているが)
興味を持って原作本を買ったが映画自体は未だ見てない。
そして、若し「希望の国」を見るなら、その前に「ヒミズ」を観なくちゃと思った。
何故ならこの映画では震災直後の東北でロケがされていたから。
東北の傷ついた光景が映像に焼き付けられているから。
東北でロケを行ったことでこの映画は賛否両論を呼んだらしい。
では、東北はどう描かれているのか、チャンと自分の眼で観て感じたかった。
http://himizu.gaga.ne.jp/

中学生の男女を主人公とした青春映画。何とも凄まじい内容だった。
子供を愛さず暴力を振るい罵る親、全編に溢れる暴力、血。
逆境に翻弄されながら「フツーの大人になりたい」「愛ある家庭が欲しい」
と願い必死に生きるスミダと茶川。
2人のそんなささやかな願も身勝手な大人に潰されてゆく。

のっけから被災地の荒れ果てた風景が流れる。おそらく・・石巻だろう。
見てて胸が詰まった。ココロがザラザラした。
被災地の風景はその後も何度も登場する。
映画の中でも被災者が登場するし福島への差別も取上げられる。
俳優が被災地に実際に立っているシーンも撮られている。
俳優さんが呆然としている表情。あれ演技じゃないだろう。
東北に立ったとき、まさにオレもああだった。呆然とした。

正直被災地を絡めたことに強引さやムリヤリ感はある。
そこだけ映画の流れが切れるというか。。。でも、矢張りあの映像は絶対残すべきだ。
「不謹慎」とか「被災者を傷つける」という非難があったそうだが・・
「忘れる、知らんぷり、無関心」よりは余程いい。
「何もなかった、残らない」よりはチャンとした映像の中で残した方がイイ。
いや、絶対残すべきだし、見るべきものだと思う。

スミダと茶沢を演じる染谷将太と二階堂ふみがホントに素晴らしい。
醜悪な大人の暴力に耐えながら大事なものを守り必死に生きてる姿は・・
痛々しく切なくて・・・同時にいとおしい。
周囲のホームレスの2人に対するさりげない愛情にも心が温まった。
暴力と血に溢れているが、これは優れた青春映画だと思う。

数々の紆余曲折、惨劇を経て最後スミダと茶沢は愛を確かめ合い「生きる」ことを決意する。
ラスト、茶川が叫ぶ「スミダくん、がんばれ!夢を持て!」には胸がしめつけられた。
オレは「がんばれ」とか「夢を持て」なんていう無責任なコトバは大嫌いだ。
でも、この「がんばれ」は胸に響いた。素直に受止められた。

そしてホントのラストシーン。再び東北の荒れた街が映されて映画は閉じる。
あの「がんばれ」は園監督なりの東北へのエールだったんだろう。

見終わった瞬間。ぐったりした。ともかく過剰、激烈、凄い、としか言えない。
正直ストーリーは破綻してるし、暴力シーン、被災地の光景は見てて辛かった。
でも、被災地の景色が見ててつらい、のは当たり前だ。見て何も感じない方が怖い。
そして思った。この映画は是非若い人(特に10代)に見て欲しい。
もしかしてスミダや茶沢と同じような環境の子が実際に居るんじゃないだろうか?
そういう子には是非この映画を見て「生きるパワー」を持ってほしい。
くだらない大人、バカな年寄りどもに潰されないように壊されないように「がんばって」ほしい。

見てよかった。本当によかった。これでやっと「希望の国」に行ける。
映画だけじゃない。来月・・南相馬にボランティアに行く。
ウチの中で画面の向こうの世界として視るだけで無く、あの中に飛び込もう。

その前に明日からはじまるケンカをがんばろう。
がんばれ!オレ!!負けるな!オレ!!(゚゜)\バキ☆

コメント

祈りと叫びと解放と~Patti Smith@渋谷AX

2013年01月26日 | Art・本・映画
「東北の人に捧げます」(多分)そう言ってパティはアコギをかき鳴らす。
曲は「南十字星の下で」。90年代、長い休止の後に出たアルバム「GONE AGAIN」の中の1曲。
パティの亡くなった夫、友人に捧げられた曲。それを現在(いま)、日本で歌う。
東北への想いと共に。優しく温かく・・かつ誇り高い歌、そしてオト。
崇高な何かがオレの中に入ってきた。ココロが熱く熱く、奮えた。
宗教とか、そういう類のものじゃない。
それは。。祈りであり悼みであり、生命(いのち)に対する敬いだった。
静かに、でも凛と歌うパティを視ながらオレは東北を想った。
終わった瞬間、思わず「ありがとう!」とオレは叫んでいた。


パティ・スミス10年ぶりのライブ。
昨年出たアルバム「Banga」に伴うツアー。ボクが殆ど唯一聴く洋楽のアーティスト。
97年、2003年と来日した際は必ず足を運んだ。何れも凄まじく素晴らしい体験だった。
正直、最近のアルバムは熱心に聴いてないが矢張り現在のパティは見たかった。

ライブ当日、面倒な仕事があった。でも無事終了。相手とも良い意見交換が出来た。
問題は此処には無い。もっと別の処に巣食っている。それがわかって有意義だった。
意気揚々と渋谷に向かう。事故で電車は遅れてた。かなり遅れて場内に入った。

当日、パティの意志により東北への募金箱が置かれた。
海外のアーティストが日本の、東北のため心を砕いてる。当然、募金をした。
なお、募金をした人の中から抽選でパティからプレゼントが渡される。
ということで抽選券を貰う。くじ運の悪い自分、最初からあきらめてましたが(^_^;


フロア中央、ステージがよく見える位置を陣取る。客層はバラバラ。
フェスでパティを知っただろう若い人、お洒落な成りの業界っぽい人。
70年代から聴いてたような年齢を召した人。アメリカ人も多い。

時間どおりライブは開始。パティは三つ編みの髪でニコニコして登場。
一気に場内は盛上がる。「コンニチワ」とニコニコ挨拶してライブは開始。

「Banga」収録の「April Fool」でスタート。柔らかいメロディがスゥーッと入ってくる。
セットリストやライブの様子は「ロッキングオンサイト」にレポがあるのでそちらを読んでください。
http://ro69.jp/live/detail/77565

ともかくパティは明るく楽しげだった。よく笑いよく喋り踊った。
お客と握手したりステージから降りてきたりエネルギッシュ。
そして、とてもキュートでチャーミングな人だった。光り輝いていて目が離せない。

日本に捧げたという「Fuji-san」では日本人の和太鼓奏者が参加。
客席も一緒になって「フジサン!」と叫ぶ。
終わった後、誰かが「サンキュー!」と叫んだ。オレも叫んだ。

パティは仙台を訪問したこと、日本への想いを何度も話した。
当然英語だから何を言ってるかワカンナイ。でも真摯な想いは伝わってきた。
これは・・ライブじゃないな。祈りの場であり祝祭の場。
東北の失われた生命(いのち)への悼みを語り
亡くなったエイミーワインハウスに捧げられた曲を歌い・・・
ライブなのに「死」に対する祈りを捧げる。
同時に現在(いま)ここに在る「生」を温かく抱きしめ祝う。

途中で抽選会。ボクは当然ハズレ(゚゜)\バキ☆
2階にいた男性にパティサイン入りのドラムヘッドが渡される。
場内は笑顔と拍手。
今回のパティは日本の客とひたすらコミュニケーションを取ろうとしてた。
客席も何度もパティへの愛を伝え一緒に歌い拳を振り上げ楽しいライブだった。

「シーナ&ロケッツに捧げます!」(2階に居た?)という言葉で始まったパンクメドレーでは
レニー・ケイが歌い場内大盛り上り。ボクは洋楽詳しくないので置いてけぼり(^_^;
後半はパティは髪をほどき「ビコーズ・ザ・ナイト」を歌う。場内当然合唱。
最後は「グローリア」!!パティは叫び動き回り客席を煽り、凄いとしか言えない。
なんだ?この人は?この存在は?66歳、婆さんじゃん。なのに何だ、このエネルギーは?
いや年齢なんぞ関係ない。要は本人の意志だ、覚悟だ、生きることへの希求だ。
オレも一緒に歌い叫んだ。

アンコール、再び和太鼓が入り「Banga」。皆で犬のように吠える、叫ぶ。
楽しい!何か凄く解放されている。
そのまま「People Have A Power」になだれ込む。パティは叫び拳を突き上げる。
客席も一緒になって歌う。何かを祝うかのように。
そうウレシイ、此処にいることが。この存在を直に視れて一緒に歌えることが。
パティは「アリガトウ!」と何度も叫んで笑顔で去っていった。
本当に輝くような笑顔だった。

正味1時間半のライブ。「ロックンロール二ガー」の演奏はなし。
でも逆に言えば今回はあくまでニューアルバム「Banga」に伴うツアー。
ヒット曲満載の懐メロ大会になってなかった。あくまで現役シンガーのライブだった。
凄く満ち足りたキモチで会場を後にした。チケットと抽選券は記念に取っておこう。


ヨモちゃん・・・オレはどうやら「神様」に出逢ったみたいだ。
「神様」は凄くステキでカッコいい女性(ひと)だったよ。
次、また「神様」に逢える日まで恥ずかしくないようオレも頑張らなくちゃ・・・な☆




コメント

NEW YEAR CHAMPIONSHIP vol.3/コレクターズ+BRAHMAN  

2013年01月21日 | コレクターズ
今年初めのコレクターズLIVEは対バンを3週連続で行う。
今月は他にもライブを予定してるので最後のBRAHMANとのジョイントだけ行くことにした。
BRAHMANは曲を聴いたことは無いけどTOSHI-LOWのインタビューは何度か読んだことがある。
東北支援活動に熱心、猫好きと彼のキャラクターにはかなり興味があった。

後、ボクはパンクは好きだけどパンクバンドのライブはJUDE以来10年くらい行ってない。
BRAHMANは恐らく激しい系のバンド。たまには激しいライブもイイかな~というキモチもあった。

場内に入ると客層若い。そして成りが明らかにコレのファンと違う。
いつもはダンスフロアで見るけど安全のため後方に陣取る(^^;)ゞ

先ずはBRAHMAN登場。4ピースバンド。静かに始まったが途中で轟音炸裂!
客席絶叫し揺れる。モッシュの嵐、スゲエ!
以下、曲がともかく早い!パンク!轟音!次から次に曲を繰り出す。
モッシュというと人が空中を泳ぐのをイメージするけど最近は人の上に立つんだ!\(T▽T)/
ただお客さん静かな曲はジッと聴くし暴れてるけど怖いとか危険って感じはしない。
バンドに対する愛情、そして音楽を楽しむという姿勢には好感を持った。

途中でTOSHI-LOWは客席にダイブ!客の上に立って歌う。凄い!!
TOSHI-LOW、コレとの出会い、今回のジョイントがウレシイことを延々と語る。
最初加藤クンを見たときの衝撃「テーブルクロスを着て登場」って・・\(T▽T)/
ま、確かに加藤クン、派手だよなぁ。オレも最初見たときはビックリした。(笑)
TOSHI-LOWは更に語る。コレの新曲「未来地図」を引き合いに熱いメッセージを叫ぶ

「今想ったことは未来に必ずその通りになってるんだ!」
 「ミュージシャンが理想を語らなくてどーするんだ!」

熱い奴だなぁ。一気に好きになった。BRAHMAN機会あればまた見たい。

で二部はコレクターズ。客席が少し空いたような(^^;)ゞ
でもBRAHMANファンの人も結構残ってる。
コータローは黒いスーツで登場!カッコいい!でリーダーは極彩色の派手なスーツで登場!
こんなスーツ着れるのはアンタくらいしかいないよ!!\(T▽T)/\(T▽T)/
BRAHMANに対抗してビートナンバーを繰り出すか、と思いきやポップでキュートな曲が続く。
TOSHI-LOWのリクエストが初期の曲というのもあるんだろうけど・・・
デビュー26年のバンド。・・・余裕だな。(v_v)”

新曲「プロポーズソング」「未来地図」、素晴らしい。まさに未来に向かってる歌。
デビュー26年のバンドがこんなに瑞々しい歌を鳴らせる。凄いな。
BRAHMANファンの人も加藤クンのトーク、コレのライブ楽しんでる様子。
後半「タフ~NICK!NICK!NICK!」のR&R大会の流れはもう踊るしかない。
そしてラスト「世界を止めて」。何度もライブで見てるけど今まで見た中で一番凄かった。

アンコールはボクの大好きな初期のロックナンバー「僕の時計機械」!
サイコーにパンクでロック!コータローがギター弾き倒し破壊力バツグン!
コレもBRAHMANとは違う意味でパンク。それを見せつけてくれた。

もうすぐニューアルバムも出る。4月には新木場コーストでソロライブ。
BRAHMANファンの皆さん、新木場に行こう!コレのソロライブはサイコーに楽しいぞ!

実は先週末、仕事でガッカリすることがあった。
自分としてはやるべきことはやった。ただ変わらないものは変わらない。
ナイフを壁に突き立てることは出来た。でも、それで満足しててイイんだろうか。
コレのライブに行って少しスッキリしたかな?

ヨモちゃんは一人でお留守番が寂しかったのか嫁に甘える。
ボクにもちょっと甘えてくれました(^_^;

今週・来週と面倒な仕事がテンコ盛り。ともかくナイフを突き立てていくしかない。
明後日はPatti Smithのライブに行く。
元祖パンクの女王。思い切り暴れてパワーを貰って来よう♪

コメント

成田山詣で

2013年01月13日 | 日々の泡(日記)
東京荒川に住んで5年。毎週末、嫁@パンダとお散歩。
歩いていける処は大概行った。で昨日は嫁の提案で「千葉成田山」に行くことに。
ボクの住んでる街からは京成線特急を使って1時間強。ちょっとした旅行もオモシロい。

実はボク、30代は東船橋に住んでたけど千葉の名所は殆ど行ったことが無い(^_^;
高砂で特急に乗り換える。車内は結構混んでる。成田空港行きの旅行客?

成田山といえば先ずは新勝寺。参道に沿って歩いていく。
参道は程よい混み具合。ミョーな観光地化もしておらず昔ながらの旧い街並。
立ち寄ったお土産屋さんが偶然モヤさまでロケしたお店なのは笑った。

先ずはお昼ご飯と思ったけど何処も混んでる。しかもお値段がかなり・・(^^;)ゞ
小腹が空いたので露店で鰻の肝焼と甘酒を調達。少し元気が出てきた。

結局とあるお店で鍋焼きうどんでランチ。食事が出てくるまで20分くらい待つ。
最初は「遅いな」とイラっとしたけど考えてみれば昔はお店で20分待ちなんて当然。
今は何でも「早く安く」なってる。それを当たり前と思っちゃイカン。
いただいた鍋焼きうどんは待った甲斐あって旨い!満足。

新勝寺は程よい混み合い。色んな案内のアナウンスが流れてる。

場内はだだっ広い。ボクが目を奪われたのは三重の塔。見事な装飾。


先ずはお参り。と思ったら嫁が「お守り買おう」と云う。
普段こういうことは言わないコなのに珍しい。折角なので買うことに。
お土産屋さんで物色。ボクは「勝」と書いたお守りを購入。
今年も新年から色んな勝負がある。「負けない」という気合いを込める為にV(^^)

後で知ったけど「勝」と書いたお守りは新勝寺独自のモノだそう。

お参りした後は中を散策。釈迦堂、他色んな建物が立ち並ぶ。
今まで色んな神社仏閣を見てきたけど、これだけ広い寺院を見るのは初めて。
1日ではとても廻り切れそうも無い。

歩いてるうちに平和大堂に。中では市川団十郎展と東北支援報告を開催中。

東北支援報告は新勝寺が東北に対して行った支援活動を写真で紹介。
お坊さんが被災地に食物を届けたり復興活動を手伝ったり。
俳優さんやお相撲さんの東北への励ましメッセージも展示されている。
出口に募金箱があったので僅かながら募金しました。

夕方になったので新勝寺を後にする。
そのとき「交通規制を解いたので参道に自動車が入ります。気をつけて」
というアナウンスが流れる。こんなアナウンス流すお寺は初めて見た。
観光客へのサービスケア、東北支援、歌舞伎との繋がり。
大きなお寺だけど一般市民に貢献する姿勢が伺われて居心地が良かった。
帰り道、嫁と「オモシロかったね」と話す。嫁も満足した様子。また来よう。

帰宅後、アド街を見る。丁度「成田山」を紹介。楽しく見れました。
ヨモちゃんは一人でお留守番が寂しかったのか、矢鱈甘えっこ♪

今夜は嫁はコレクターズのLIVEでお出掛け。ボクとヨモギの2人でお留守番。
さ、ヨモちゃん2人で何した遊ぼうか?

コメント

七尾旅人「歌の大事故リトルメロディツアー」FINAL@渋谷公会堂

2013年01月06日 | 七尾旅人
昨日七尾旅人ライブを見に渋公に行ってきました。今年のライブ初め。
七尾クンのライブは「佐竹商店街ライブ」や「百人組手」のイベントでは見てたけど
純然たるソロライブは初めて。
昨年出た「リトルメロディ」が素晴らしかったのでライブでどう再現するか楽しみだった。
夕暮れの渋谷は凄い混雑。人混みを縫って渋公に向かう。

ボクの席は1階18列3番目。左端からステージ全体を見える好位置。
今回はユザーン(Per)、大田朱美(Flute)、ドリアン(Key)のゲストを迎えての
ライブ。ドラムもベースも居ない。どんなライブになるか想像がつかない。
客層は若い。でも中年の男性も何人か居る。子供連れも多い。


いきなり開演中の注意をユザーンが読むという展開に客席爆笑\(T▽T)/
客電が着いたまま七尾クンはフラリと登場。大田朱美を呼び込んでライブ開始。
オープニングは2ndアルバム収録の「息をのんで」(間違ってるかも)
最近のイベントでは最近の曲ばかりなので旧い曲の演奏にビックリ。
そのまま「名曲に日本語詞をつけて台無しにしちゃいました」と「星に願いを」のカバー。
途中でボイスチェンジ、特殊音を鳴らす七尾クンお得意の展開。

ここから七尾クンのソロコーナー。東北を廻った想い出を話した後「圏内の歌」。
放射能の不安に「子供たちだけでも逃がしたい」と訴える親の心情を綴った歌。
隣の女性は涙ぐんでいる。続いて「サーカスナイト」
え、これ、もうやっちゃうの?ダンスチューンなんだから後半に取って置けばイイのに。
「湘南が遠くなってゆく」はサザンの「真夏の果実」に匹敵する夏の名曲。
これもしっとり、アコギ一本で聴かせる。
ここまで基本アコースティックライブ。客席は手拍子も立ち上がりもせず大人しい。

沖縄を訪問してオスプレイを見て色々考えたということで「airplane」を演奏。
これは911をモチーフにして戦闘機乗りの感情を描いた歌。
こんな発想で曲を創るアーティストは居ない。
静かだけど禍々しく歌い上げ叫ぶ七尾クン。それまでのほっこりムードが変わる。
最後、飛行機が飛ぶノイズと爆音が会場を包む。
戦闘機が自分の直ぐ近くを飛ぶのがどういうことか?の仮想体験。

「シャッター商店街のマイルス・ディビス」で客席、大拍手。
七尾クンは声色を色々変えてライムを繰り出す。「お×××コ野郎」と叫ぶ。
ただ客席はシーン。ライブハウスでやった「百人組手」ではこの曲盛り上がったのに。

でも、ステージ上、次に何が起こるかワカラナイ。立って踊って、よりも
七尾クンが何をしでかすか、をチャンと見届けたい。
「ユザーンは弁当の食いすぎで腹を壊して病院にいきました」との七尾クンの前フリ
で始まった「アブラカダブラ」最初は大田さんとのセッションだったがユザーンが途中参加。
タブラで色んなオトを鳴らす。客席反応して声を上げる。七尾クンもノイズで返す。
七尾クンってソロだけでも良いけど、セッションの方が力を発揮する。
客席はここからリラックス。立って踊るは無かったけど一緒に歌ったり手拍子したり
七尾クンに声を掛けたり熱く盛上がっていく。
「どんどん季節は流れて」「Rollin' Rollin'」では客席も大声で歌う。
ラスト再び七尾クンのソロ。311の後、東北で見た光景を話す。
家財道具がそのまま積み上げられた瓦礫の中で必死に何かを探していた女の子。
「Memory Lane」今回もっとも聴きたかった歌。傷ついた街を優しく包む歌。
荒浜、石巻、いわき、相馬の光景がフラッシュバックする。
七尾クンは最後叫ぶ。凄い声。思わず拳を握りしめてた。
ラスト「リトルメロディ」。歌の力で全てを乗り越えていこうという意志。
七尾クン、途中で感極まったのか声が掠れる。客席みんなで合唱。
七尾クン、ギターを置きマイクなしで歌う。何か温かいものが胸の中を流れていく。

アンコールは再びソロで。
七尾クンは若い頃、励ましてくれた石野卓球への感謝をこめて電気グルーヴの「虹」をカバー。


七尾クンは何度も音楽に対する愛情を語る。
「音楽なんてその気になれば簡単に作れる。みんな鼻歌を録音すればいいんだよ」
「尊敬する人はミュージシャン。もうミュージシャンは大好き」
「どちらが正しいとか悪いとか云えない感情を音楽は表現できる」
「オレの夢は世界中が歌で会話すること」

偏執的なまでの音楽に対する愛情、信頼。だから彼の歌は人を動かすんだろう。
最後は子供たちに向けて歌った「おやすみタイニーズ」。「心配ないよ」と何度も歌う。
そのまま即興で「物販の歌」に突入。「Tシャツ買わなくてイイからお金だけくれ」
と叫んで会場の失笑を買う。ライブはここでお終い。何ともユルい終わり方\(T▽T)/

ホント楽しく刺激的なライブだった。普段行ってるロックバンドのライブとはまた違う。
まるで芝居かアートパフォーマンスを見てるか、の様だった。
正直MCが長すぎるとか、一緒に歌えて盛上がれる歌が少ない、とか不満もある。
でも、それは七尾クンの個性でもある。批判するより楽しんだ方がイイ♪

七尾クンは「次の作品はワケがワカンナイ誰も誉めないのを創ってやる」と言ってた。
その意気や、よし。キミのNEXT、注目して待ってるよ。
さ、今日で長い休みは終わり。明日からいつもの暮らし(仕事)がはじまる。
負けないようにがんばらなくっちゃ☆


コメント

お正月休み

2013年01月05日 | 日々の泡(日記)
正月休み。元日はウチでノンビリ嫁が創ってくれたおせちを堪能。

2日は京都に母親を訪問。「帰省」・・・では無いな。
父親が亡くなった後、実家は売却。母は引越ししてマンション暮らし。
ボクの生まれ育った家はもう無いので、あくまで母親を訪ねる旅、だ。

京都に来るのは3年ぶり?母を見て年とったなぁ、と感じる。
もう70代後半だもんな。滋賀から妹夫婦が来ていて一緒に晩御飯。
姪や甥と遊んで過ごした。

翌日は父の墓参りを考えたが遠いので断念。京都を見物することに。
先ずは東福寺周辺を散策。東福寺は雄大で素晴らしい。ボクと嫁は写真をイッパイ撮りました(^_^;


その後は歩いて河原町に向かう。が迷子になり掛ける。
実はボク京都出身ですが京都のことは殆ど知りません(゚゜)\バキ☆
嫁は不安そうなボクを呆れ顔で見て地図アプリでさっさと道を検索して歩き出す。

河原町は凄い賑わい。
南座を見たり八坂神社でお参りしたりお茶屋さんが並ぶ通りを散策。
この辺りは京都に住んでた頃、よく歩いたけど「懐かしい」というキモチは無し。
むしろ京都弁が新鮮に聞こえたり完全に「観光客気分」。

新京極でお土産を買おうとしたが、八坂神社から行く道を間違えて迷子になる。
あれ?道を忘れてる?どっちだっけ?(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆
河原町駅経由で何とか新京極に辿り着き無事お土産をゲット。

夜は再び母親と妹夫婦、姪、甥とご飯を食べ歓談。
自然に関西訛りで喋ってる自分に何か「違う」と感じてた。お腹の辺りがモヤモヤする。

昨日、東京に戻る。母親たちに別れを告げて部屋を出た途端気分が悪くなる。
新幹線に乗ると回復。電車の中でカネやナンバガを聴いて気合を入れる。
来週からは仕事だ。休み気分からはそろそろ抜けなくちゃ。

家に戻って一息。モヤモヤ気分も消えた。何かホッとする。
やっぱりオレが生きていくのは此処だ。東京だ。嫁@パンダとヨモギが居る場所だ。
ただ、京都にも家族は居る。大切な場所であることに変わりは無い。
機会があればまた行こう。

ヨモちゃんはお留守番中、ペットシッターのお姉さんにたっぷり甘えてたらしい(^_^
今朝もボクにスリスリ甘えてきたり嫁@パンダに抱っこされて嬉しそう。
そんな甘えっこじゃ、今年も虎にはなれないよ♪

今日は渋公で七尾旅人のライブがある。今年のライブ初め。楽しんできます♪

コメント

京都へ

2013年01月02日 | ノンジャンル
今日は午後から嫁と京都に母親を訪ねに行って来ます。
東京には4日に戻る予定。
何事も無く無事過ごせますように(゚゜)\バキ☆

ヨモちゃん、お留守番ダイジョウブだよね?大人だもんな。
ペットシッターのお姉さんにイッパイ遊んでもらいな♪
それと・・留守の間にオレのことを忘れないでくれよ。

では京都へ。いざ出陣!

コメント

恭賀新年

2013年01月01日 | 日々の泡(日記)
年が明けました。皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします<(_ _)>

大晦日、紅白が終わった後、嫁と浅草寺に初詣に行って来ました。
参拝客で混んではいたけど然程待つことなくお参りできました。

今年はお願いしたいことが山ほどあるのでお賽銭を奮発しました(^_^:
嫁とヨモギと愉快に暮らすこと、仕事が上手くいくこと、東北の再生。
物事総てが自分の思い通り、都合よく運びますように(゚゜)\バキ☆

明日から2日間、嫁と京都の母親に会いに行ってきます。菩薩参り。
ああ、恐ろしや(^^;)ゞ
ヨモギはその間、1人でお留守番。でも大好きなペットシッターの
お姉さんが来てくれるから安心。
ヨモギ、留守番頼んだよ。あと、お姉さんに失礼がないように、な。

大晦日にも書きましたが今年もがんばらなくちゃ。
スピリッツはそのままで。大きな流れとは距離を置こう。
納得ができないものには逆らい続けよう。
そして目の前に壁が立ちはだかっても、あきらめないで叩き続けよう。

今年も皆さんにとってよき1年でありますように♪

コメント