僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

九段下~神保町めぐり

2009年10月31日 | 日々の泡(日記)
今日は神保町、九段下方面にお散歩。
10月半ばにこの辺歩いたけど回りきれなかったのでリベンジ。

神保町は今日は古本市で街は賑わってました。
本当は「さぼうる」でランチと行きたかったけど混んでて断念。
変わりに「古瀬戸」というカフェでランチ。
壁一面に絵が描いてあって洒落た内装。後で調べたら城戸真亜子さん作。
サンドイッチとスープがとっても美味。思わぬ掘り出し物でした。
http://www.navi-bura.com/main.php/view/main_ca_1/sub_ca_9/0/00123/0/

ランチの後はボクがおねだりして古本屋めぐり。
佐野クンを特集した古いロッキングオンジャパンを購入。
値段を見てビックリ(・_・!)。こんな高値で売られてるんだぁ。
ホントは中古CD屋や漫画屋も見たいところだけど・・・
そうなったらココで1日時間を潰しそうになるので止めました。(^_^;

その後は九段下に向かう。道中、旧い洋風の建物が並ぶ。


平川門、お堀どおり、九段会館経由で武道館に行きました。
うわぁ、武道館ってその気になれば歩いていけるんだ!これも驚き。

今日は倉木麻衣さんのライブがあるみたいで武道館前はヒトでいっぱい。
武道館・・・Coccoと元春のライブで来たきり。
来年の元春の30周年ライブはここでやってもらいたいな。

そのまま神保町に戻り神田に向かう。日の光は冬の匂いを忍ばせている。
今日で10月も終わりだしね。
神田駅前の餃子屋で晩御飯&呑み会。時間はまだ夕方5時。
仕事してる皆さん、スミマセン<(_ _)>
1時間後、ヨッパライが2人できあがってました(^^;)ゞ

電車の中で何度も「たのしかったね」と云うボクに嫁は呆れ顔(^_^;
ヨモギの晩御飯の時間にも間に合いました。
ヨモギは独りでお留守番してて寂しかったのか嫁に甘えています。

東京は色々な顔を持ってて歩くとホントに楽しい。さて来週は何処行こうかな?

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向かい合う・隣り合う

2009年10月28日 | 日々の泡(日記)
日曜日テレビで渡辺謙主演の「明日の記憶」を放映していた。
この映画、以前DVDを借りて見たことがある。

猛烈サラリーマンが若年性アルツハイマーにかかるストーリー。
「感動できる映画」との評判だったけど・・・ボクは見てて怖かった。
想い出を総て失う。若しこんなことが自分に起こったら・・・怖い。
嫁、友人、家族、好きな唄・・・すべて忘れてしまうのは怖い。
見終わった後・・・なんとも云えないやり切れなさが残った。

渡辺さんはこの映画の原作に惚れ込み映画化に奔走したらしい。
堤幸彦さんに映画監督を頼み、宣伝会議にも出席し他の俳優さんの演技にも口出した。
奥さんを樋口可南子が演じた。これも素晴らしい演技だった。

この映画について糸井重里さんとメールのやり取りをしてる。(2006年上映当時)
糸井さんのサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に2人のメールの内容がUPされている。
http://www.1101.com/ashitanokioku/index.html

メールを読んでて・・・渡辺さんの真摯な姿勢、いや謙虚な姿勢にうたれた。
おふたりの間にはステキなコトバが行きかっている。
中でも・・・・

「線を引かない」「あっちとこっちを分けない」「向い合うよりも隣合いたい」。
「負けてもいいんじゃないか?」には・・・ガツンと来た。

「向かい合う=立ち向かう。勝ちを目指す。負けが許されない」
「隣り合う=お互いに許しあう。隙を見せれる。」

なんか・・・ずっと自分が悩んでて、出口が見えなくて行き詰ってる処に
ひょいと別の「入り口」を見せられたような・・・そんな気がして呆然とした。

そうか・・・こんな考え方あるんだ。こういう考え方していいんだ。

すごいな。こういうヒトだから世界を股に活躍できるのか・・・
いや、こういう考え方だから渡辺さん自身が「世界を受容れること」が出来たのか

このサイトに刺激を得て今日、原作文庫本を買ってみた。原作ははじめて読む。
コトバのひとつひとつがしみこんでくる。
機会あればもう1度映画も見たい。
今度は「恐怖」でなく・・・別のなにかを感じられそうだ。

とは云えボク自身が周り、特に仕事関係に「隣合えるか?」は何とも云えませんが。
ボクは・・・・渡辺さんのように人間が出来ていないので(^^;)ゞ
当分は・・・立ち向かわざるを得ないかな?まぁ多少「向き」を変えてみよう。
じょじょに・・・。

今日、帰宅して結婚当時撮影した嫁の写真を見てみました。
嫁、全然変わってないなぁ・・・あのときも現在(いま)も楽しいヒトだ。
今日は、ウチでヨモギがオモシロいことして大笑い。

ウチで起こっている愉快な出来事はいつまでも忘れないでいたいものです。
忘れるには・・・・勿体無い。さて、明日は何が起きるやら(^_^;


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猫踊り

2009年10月24日 | 
昨夜は例によって酒盛り(笑)。
嫁がツマミを食してるといつもどおりヨモギが寄ってきます。


嫁はヨモギを抱っこしてそのまま躍らせます。ヨモギも愉しそう(^_^;

嫁はヨモギと遊んであげるのがホントに上手。
靴下や布を使って一寸したオモチャを創って上げたり、顔をいじったり。
対してボクはアタマを撫でてあげるしか芸がありません(^_^;)
嫁に「遊ぶのが下手」と嘲笑されています。(^^;)ゞ


かかりつけの動物病院から定期健診のハガキが来てました。
いつもは嫁が連れて行くけど今日はボクが連れて行きました。
ウチから僅か5分。ただヨモギは外出を怖がるので泣き叫ばないか不安。
キャリーケースに入れて歩きますが大人しい。よしよしエライぞ。

病院でも大人しかった。血液とるとき少し暴れましたが。
帰りも大人しくキャリーケースで運ばれました。よく頑張ったね♪

帰宅してからはくたびれたのか居眠りしてました。


さ、晩御飯。今日は寿司♪襲わないでね♪♪



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中休み

2009年10月22日 | 
昨日、発熱して病院に。そのまま早退。
今日は熱は引いたけど、体がダルいので会社を休み(嫁曰く「ズル休み」(^_^;)

ヨモギは朝食後、ボクと嫁がヨーグルトを食べてるのを見て寄ってくる。
嫁は指を近づけると「クンクン」と臭う(^_^;


ともかくダルい。横になりながら録音していたラジオやCDを聴く。
そのうち寝てしまう。寝たら大分カラダの痛みもひいた。
仕事のこと、会社のこと考えようか?とも思ったけど面倒なので止めた(^^;)ゞ

ヨモギはノンビリ籠の中で寝転がっている。見てるこっちもノンビリ。
ヨモギがウチに来る前、嫁がお出掛けして独りで留守番してたら
色々考えて「どんより」してたけど・・・今はヨモギが居る。
お留守番してても楽しい♪


さっき、膝の上に乗っけたら大人しく乗っかりました。
ずっとボクの膝の上に乗るの嫌がってたのに。ひさしぶり~~( ̄∇ ̄~)(~ ̄∇ ̄)~

体調もだいぶ善くなった。明日は出社して仕事がんばろう。
そしたらまた休日さ♪

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加藤和彦さん

2009年10月21日 | ノンジャンル
先週、加藤和彦さんの悲しいニュースがあった。
キヨシローの逝去もショックだったけど、加藤さんのことは別の意味でショック。

ボクは20代後半でYMOに目覚め、中でも幸宏さんが好き。
そこからサディスティックミカバンドに遡って聴いた。
桐島かれんをボーカルに迎えたときのミカバンドはともかくカッコよかった。
和服で並んだメンバーの写真はホントに粋。
ミカバンドのライブアルバムは何度も聴いた。

加藤さんはともかくお洒落でスマートで粋だった。
「日本にも紳士って言えるヒトがいるんだ」と感心した。
ソロアルバムは聴いたことないけど雑誌に奥様(安井かずみさん)と
よく出ていてエッセイとかをよく読んでた。
松たか子主演の「四月物語」にもチラッと出演してたけどホントに素敵だった。

加藤さんの亡くなり方に多くのファンが悲しんだり怒ったりしている。
祥子さんも、御自分のブログにて触れている。
http://syokosuzuki.sakura.ne.jp/inmyroom/index.html
祥子さんは「素敵な先輩が居なくなった悲しみ」「残されたモノの途方の無さ」をつづってる。

「ずっとカッコよく生きて欲しかった」「アーティストとしての責任は?」等、
批判するヒトも居るようだ。その意見自体はボクもうなずける。

一方で
「アーティスト」ってそこまで他人の期待を背負って生きなくちゃイケナイのか?
そこまで色んなヒトの期待にこたえる義務があるのか?って・・気もする。

もちろん、加藤さんの亡くなり方はいけない、絶対。それは否定する。
ファンの期待がアーティストの励ましになってることは勿論ある。
元春なんてそうだろう。ファンの熱い声援がエネルギーになってる筈。

ただ、ボク等音楽ファンはアーティストに過剰に期待し過ぎてないだろうか?
アーティストはいつまでも期待に応えてくれて当然と思ってないだろうか?

過去、新しいことをやったから、またやって欲しい。ずっとお洒落でカッコよく居て欲しい。
強く楽しくいてほしい・・・・等々。もちろんファンとしては当然だけど・・・
老いていくアーティストには正直「キツイ」ときもあるんじゃないだろうか?
そんな「いつまでもカリスマ・ヒーロー」でいられるワケが無い。
(別に加藤さんがそうだったというワケではなく・・・)

アーティストも人間。悩んだり苦しんだりココロの病にもかかるだろう。
そして年取った方、ベテランほどそういう部分を隠しているんじゃないだろうか?
周りに気遣って、心配掛けないように。或いは自分のイメージを裏切らないように。

「ココロのケア」をしてくれる仲間、場所は絶対必要だし。
逆に無いと・・・相当キツイだろう。
彼らは自分の身を削って作品を創り、大勢のヒトに向かい合ってるのだから。

アーティストの出すもん、何でもOK,馴れ合いの関係もイヤだけど
必要以上に求めて、追い詰めていくのもゴメン。
お互い年取ってきたんだし・・・のんびり、ゆるゆる、でも一本筋は通ってる。
そういう関係で居たい。

とは云っても・・・やっぱりあんな素敵な方が居なくなったのは寂しい。悲しい。
あらためてご冥福をお祈りしています。
貴方が歌った「どんたく」のカッコ善さは一生忘れません。
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柴又めぐり

2009年10月18日 | 日々の泡(日記)
昨夜は例によって酒盛り。
嫁がツマミにチーかまを食してるとヨモギが襲撃。物欲しげに絡んできます(^_^;)

今朝、いつも食べてるドライフードをあまり食べない。
嫁がヨーグルトを混ぜてあげると、そのうちたいらげてしまいました。
ヨモギの鼻の上には「白いもの」が。
キミはヨーグルトがホントに好きなんだねぇ\(T▽T)/\(T▽T)/\(T▽T)/


昨日のアド街ック天国の特集は「柴又」。折角なので今日のお散歩コースに。
高砂から徒歩で向かう。柴又駅前は大勢の人出。参道も帝釈天も混雑。


帝釈天の中の庭園を見たり、お寺の構内の彫刻を見たり、猿回しを見たり。
楽しく過ごせました。
何度も「楽しいねぇ」と云うボクに嫁は「ハァ」と気の無い返事(^_^;

帰りは「さぼてん」でカツサンドとカツカレーを購入。
当然、ヨモギが襲ってきました(;^_^A)

昨日、今日と楽しい休日でした。ほんとに楽しかったなぁ。楽しかった。
明日から仕事・・・仕事・・会社(T0T)
まぁ悩んでもしゃあない。少しづつ「楽しいこと」を探していこう。
週末には「楽しい散歩」が待ってるしねV(^^)

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TOKYO日和

2009年10月17日 | 日々の泡(日記)
今日は社員旅行だけどサボってお休み。
午前中は疲れが出て死んでました(^^;)ゞ

午後からお散歩。上野~御茶ノ水周辺を散策することに。
空気はひんやり。上野公園入り口にはススキがなってる。
お昼ごはんは湯島の坦坦麺のお店「阿吽」。

今日は辛さ5の「つけ麺」を頼む。美味い!でも辛い!辛いというより痛い。
麺が太麺でスープと絡めると美味い!取り付けられたように喰らいました(笑)
ただ・・辛さが下に刺さる。もったいないけどスープは残しました。

その後は御茶ノ水周辺を散歩。
嫁と会社帰りの待合わせに使うけどチャンと歩くのは初めて。
写真は聖橋と御茶ノ水駅。

周辺を散策。楽器屋、ディスクユニオン、美味しそうな食べ物屋さんが並ぶ。
明治大学や日本大学って直ぐ近くにあるんですね~(・_・!)
山の上ホテル、カザルスホールなんて有名な建物もここにあるんだ~。

このまま九段下まで行ってみようかと進むと神保町に迷い込む。
嫁がさっさと目指す場所を決めてくれるのでラクチン。
基本「方向音痴」なので、嫁はホントに頼りになります(^^;)ゞ

なんとも旧い佇まいのアートショップで可愛らしい猫さんのポストカードを購入。
すずらん通りで古書店をウィンドウショッピング。
折角なので喫茶店「さぼうる」に行って見ることに。

この喫茶店、竹中直人さん監督の「東京日和」のロケに使われていて
いつか行って見たかった。ただ、残念な事に混んでて入るのはあきらめる。


もう夕方なので九段下に行くのも断念。
神保町、凄い濃い街でした。御茶ノ水散策も楽しめたな~。
神保町は1日掛けて回りたいな。今度は「さぼうる」でランチを取って。
TOKYO、まだまだ知らない場所がイッパイあります。

帰りは上野の松坂屋で晩飯やジャム、デザートを調達。
店員さんが皆凄く楽しそうに活き活きと働いているのが印象的でした。

ホントに楽しい1日でした。やっぱウチはイイなぁ。嫁との散歩は楽しいなぁ。
社員旅行・・・サボって正解でした(゚゜)\バキ☆

ただ・・・帰宅したら加藤和彦さんの悲しいニュースが・・なんで?
サディスティックミカバンドの再結成したときのあの粋さ、好きでした。
ライブはTINPANのゲストで1度見たきり。とても洒落た佇まいでした。

また・・・素晴らしいヒトが逝っちゃった。ココロよりご冥福をお祈りいたします。

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MIND GAME

2009年10月16日 | 日々の泡(日記)
また日記がつながらないので、こっちにUPします。
結局、土曜日の社員旅行は理由をでっち上げてサボりました(^_^;

今日も会社で色々ありました。狸さんから地雷が飛んできたり。
キツネさんが皆から槍玉に上げられたり。
もちろん、仕事はチャンとするべき。出来なければ責めを負うのは当然。
ただ「出来るヒト」が「出来ないヒト」を追い詰めるのは見てて好い気がしない。

夕方からメンタルヘルスの面接。
会社での人間関係が全然上手く行かない。とことん困ってることを云った。
センセイに「仕事でしたいことある?」って聞かれて答えられなかった。
何も無いな。仕事でしたいこと、会社でやってみたいこと・・・。なんにもな~い。

過去のことも色々話した。「学校」「会社」といった「公の場」で
上手く人間関係を築けなかったこと。ホンネでヒトと話せないこと。

話してて・・・なんか昔と変わっていない気がした。
この10年で大分マシな人間になれたと思ったけど・・・結局は同じ。
センセイは「ゆっくり考えよう」と励ましてくれた。

自覚していたことだから今更落ち込みはしない。ただ、途方に暮れている。
イイ手立てが無い。今更「自分という人間」を変えたくは無い。

少し歩いて気分転換。細野晴臣さんの「銀河鉄道の夜」のサントラを買う。
風呂に入りながら聴いた。上品なサウンド。聴いていて落着いた。

風呂上がって嫁とヨモギが遊んでるのを見る。楽しい。@( ̄▽ ̄)@
そう、ウチは楽しい。それでイイ。
会社の人は所詮他人。嫁、ヨモギ、友人と楽しく過ごせればイイのさ~!

やりたいこと?な~~~んも無いです。
こうやっていつまでも嫁とヨモギとダラダラ過ごせたら最高!(゚゜)\バキ☆

さ、V6シュラン見ながら呑みませう♪祭りじゃ、祭りじゃ~(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

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アートの秋

2009年10月12日 | Art・本・映画
3連休。嫁は親戚の用事でお出掛け。
夕方、山形から来た義父と一緒に帰宅。義父は我が家に一晩宿泊。
ヨモギは知らないヒトが来たので戸惑っている。
基本、人見知りしないコだけど、困った顔でボクや嫁を見る(^_^;
ただ、一方で義父に興味津々。
義父はヨモギを気に入った様子。落着かないヨモギを「忙しいコだ」と評す。


昨日は山形に帰る義父を東京駅まで見送り。そのまま乃木坂に。
国立新美術館で開催の展覧会に友人が出展。
とても晴れている。空が高く東京ミッドタウンが望める。


展覧会は楽しめました。それぞれの個性、主張がキャンパスを通じて表れる。
「これがオレです。」「これがアタシ」。表現するって表現できるって素晴らしい。
そういうツールを持ち作品を生み出せるヒトをボクは嫉妬します。

展覧会の後は海鮮居酒屋で友人と呑み会。
元春、猫、年齢、仕事いろんなことを話しました。
その後は、居酒屋の店員シミズ君のお陰でどういうわけかカラオケに。
ボクは絶叫系の歌をがなりました。

呑み会、カラオケ、いっぱい笑ったな。こんなに笑ったのもひさしぶり。
楽しかったなぁ。ホントに楽しかった。

今日は嫁と谷中めぐり。色んな猫さんと会いました。みんな個性的でカワイイ。
でも、やっぱりウチのヨモギが一番♪
連休ノンビリできました。明日から、またがんばりましょう。

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パティ・スミス「ドリーム・オブ・ライフ」

2009年10月09日 | Art・本・映画
今日も会社で凹むことありました(またかよ(^^;)ゞ)
午後から外出、用事が早く終わったので渋谷でパティ・スミスの映画を見ることに。
今日が最終日。映画館、前回は迷いましたが今回はチャンと行けました。
シアターNってユーロスペースだったのね。な~んだ。ここなら行ったことある(笑)


内容はパティ・スミスの活動、プライベートを11年に亘って追ったもの。
90年代半ば、ライブ活動を再開した辺りから始まる。
パティは元祖パンクの女王。でも「反抗・暴力」的な言動は丸で無い。
家族を愛し、先達を尊敬する。極めて「まともな普通人・おとな」。
ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズについて
目を輝かせて話す。62歳というのに、丸で少女のようなピュアさ。

アメリカに永年流れてきた「アート」を確実に継承している。
「芸術の素晴らしさ」を自分の身を持って伝えようとしている。

ライブ前、「どきどきする」と無邪気に笑う。
でもステージにあがると。叫ぶ、踊る、ギターをかき鳴らす。
美しい雄々しいその姿。思わず泣きそうになる。


「私の役割は人々を目覚めさせること」
「私には歌がある、声がある、だから伝える責任がある」
「私はブッシュを告発する!彼は政治と宗教を混同してイラクを攻めた」
「彼は貧困者を見捨てた、ニューオリンズを見捨てた」
「アメリカ人は中東をアラビアンナイトの御伽噺の世界と思い込んでる」
「アメリカをこんな国に墜としたブッシュを私は糾弾する!」


次から出てくる激しいコトバ、怒り。特にブッシュに対する非難は凄まじい。
アメリカで大統領を名指しで非難するなんて相当のことじゃないだろうか?
下手したら命がけ。
パティはともかく客をアジる。アジるだけでなく反戦デモにも参加する。

家庭での優しい母親とはあまりに違うその姿、使命感に燃えた姿。
62だろ?アンタ、なんなんだ?そのパワー、そのピュアさ。
まるで落着いてないじゃん。逃げて無いじゃん、闘ってるじゃん。

辛くないのかよ?イヤにならないのかよ?

実はパティは多くの大切なヒトを失ってる。夫、弟、バンドメンバー、大親友。
最後パティは「夫はいつも私といる。死は眠りではない。生の夢からの目覚めだ」
と云って笑って旅に出る。そこで映画は終わった。

見るんじゃなかった・・・
あまりのパティの力強さに自分のダメさを思い知った。情けなかった。

現在(いま)のオレは逃げてる、闘ってない、吠えてない。
安全な道ばかりを選んで顔を伏せて黙り込んでる。
それじゃイケナイと思いつつ、楽な道を選んでる。

そのうち「何もしない評論家」に成り下がるだろう。自分が一番キライな大人に。

映画を見終わった後、カラダが熱くなってる。熱が醒めない。
矢鱈歩いた。カフェでお茶を呑んだ。
頭の悪そうな学生がウエートレースに怒鳴ってた。

さて、どーする?「パティ凄い」で終わってたらドウシヨウモナイ。
このパワーに触れて・・・テメェは何をする?どうしたい?
今のままでやり過ごすか?ずっと逃げるか?傷つくのを覚悟でもう1度吠えるか?

いや、そもそも自分にとって仕事って、会社って・・・何だ?
「生活費(カネ)」を得るための手段にすぎないのか?
それとも「実現したい夢や目標」でもあるのか?
そこまでオマエは仕事を好きなのか?今の場所を愛してるのか?

それ以前にオマエは何をしたいんだ?どうなりたいんだ?
・・・答えなんか無い。ずっと考えてきて見つからなかったもの。

ホント見るんじゃなかった。いろんなものを突きつけられたな。

幾らでも時間はある。ゆっくり考えよう。
とりあえず・・・しばらくサボってた勉強を・・・もう1度はじめよう。

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