Coccoが語ったニューアルバム「ザンサイアン」にこめた想い
東京でショックだったのは、こないだ名護市が
(米軍基地の移設に)合意したときに、新聞でね
「悲願の普天間返還、今が絶好のチャンス」
って見出しに書かれてたわけ、
それを見て、あっちゃん声出して泣いてから、
もうレコーディング中トイレでわんわん泣いた。
ショックだったわけ。
だって返還って次の移設なわけさ、
だれかが背負っていかないといけないわけ。
それを東京の人は「絶好のチャンス」と書きよったわけ。
こんなの沖縄の人が読んだらどんな風に思うんだろうって。
そのときにこのアルバムを早く出したいと思ったのと、
でも同時に絶望もした。
歌なんて歌ってたってしょうがないと思ったし。
何を言って反対して主張しても、
ハイ次あなた、ハイ次あなた、とだれかに回っていくだけで、
何も変わらない。
でも、多分そんな問題知らない人いっぱいいるわけ。
実際に今からあっちゃんたちが具体的になくすものっていっぱい
あるから、それを自分でも忘れちゃいけないと思う。
何か´あった´ということ、´この海がちゃんと存在してた´
っということを残したかった
ロックだとか、カッコいいとか・・そういうのを超越してる。
ひたすら正しく強い。
Coccoは8月15日終戦記念日にオキナワでライブをする。
ぴあ6.29号インタビューより