僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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猫な1日

2011年07月23日 | 
猛暑が祟って最近週末の長距離散歩は控えてます。
6月以降イマイチ体調が悪いため、暑さで更に体調を崩したら洒落にならない。
ただこの月曜日は恒例定期検査。少し歩いて脂を落としておきたい(^^;

今日は比較的涼しいので久しぶりに近所のゴミ拾い。
音楽を聴きながら1時間ほどの作業。イイ汗流した。
ある酒屋さんでカワイイ猫さんを見かけたし。

午後からは嫁とお買い物&猫めぐり。夏草がキレイ。葡萄もなってる。

涼しくて歩きやすい。猫さん達も外をほっつき歩いてる。
馴染みの猫さんがお昼寝。撫でると「みゃあ」と甘えた声を出す。

三ノ輪周辺も歩いてみる。裏通りでは井戸のポンプを発見。
この辺りだと、まだ井戸が残ってるんだ~。

とここに思わぬ伏兵が。何とも甘えっこの猫ちゃんがお昼寝。
話しかけると「にゃあ」と甘えてゴロゴロ。

何ともカワイイお嬢さんでした。また、会いたいな♪
他にも各所で猫さんと遭遇。全部で15匹くらい会ったかな?

何とも猫まみれの1日でした。
ゴミ拾いの時間も合わせて大体5時間は歩いたかな?
少しは脂も減ったかも(嗚呼一夜漬け)

ウチのヨモギも甘えっこ。甘えっこというよりか甘ったれかも。

じっとしてるとカワイイんだけどねぇ・・・動くとちょっと残念。
ま、そこも含めてカワイイんですが(親バカ笑)

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クレーと国芳

2011年07月17日 | Art・本・映画
昨日は東京国立近代美術館にパウルクレー展を見に行く。
「パウル・クレー おわらないアトリエ」 http://klee.exhn.jp/
実はどういうわけかウチには「クレーの天使」という本が3冊あります。
ボク自身が持っているもの、ボクが嫁に贈ったもの、嫁の友人が嫁に贈ったもの。
我が家に縁がある作家さん。で新聞の招待券が当たったので行く事に。

で前日まで開催場所を六本木の「国立新美術館」と勘違いしてました。
だって東京って「国立なんたら」って美術館多いんだもん(゚゜)\バキ☆

会場は盛況。結構多くの人が観に来てました。
時代順、テーマ別ではなく色んな観点で製作過程を見せる展示方法がオモシロい。

1枚の絵を半分に切って並び替えるという制作方法が斬新。
いわゆる抽象画。幾何学的な模様や記号の羅列。
作家の強烈なメッセージが迫ってくるって感じではない。
以前ここで見た岡本太郎がパンクロックならクレーは現代音楽って感じ。

強烈に揺さぶられる、感動するは無いけこの不思議な感じはオモシロい。
嫁も楽しんだ様子。
で、ついでに同美術館の所蔵展も見てきました。
美術史に残る数々の名作をこの目で実際に見るのは楽しい。
でもボクと嫁が一番エキサイトしたのは猫が鳥を咥えている彫刻ですが(^_^;

展覧会の後は上野に出る。馴染みの豚料理屋で晩御飯。
ちょうど「うえの夏祭り」が開催。賑やかな音楽と共に山車が登場。
山車を見たとき「獅子?猫?」と最初何を描いているのか?ワカリマセンでした。

で嫁が「あれ国芳の猫の寄せ絵をもじってるんじゃない!」と気づく。
そう、あの猫が沢山集まって別の絵になる奴。
しかも造っているのは東京藝大の学生さんらしい!すげえ!

嫁もボクも大興奮。クレーの印象は吹っ飛びました(^_^;
近くで見ると更に迫力。ぐいぐい迫ってくる。
山車を担いでいる学生さんも音楽を演奏してる学生さんもホント楽しそう。

すごいなぁ。学生さんが自分たちの力でこんな凄いモノを創り上げるなんて。
以前募金活動やゴミ拾いしてる大学生も居たけどホント素晴らしい。

豚料理を堪能した後、帰宅。
ヨモギはお腹を空かせていたらしく嫁が晩御飯を出すと「に゛ゃ~~~ん」と絶叫(^_^;
嫁に遊ばれてヘンな顔になって爆笑。キミは国芳の猫に負けないくらいオモロいよ(T▽T)

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ソングライターズ3最終回

2011年07月10日 | 七尾旅人
昨夜は「ソングライターズ3最終回」。七尾クンの後編。
眠気をガマンしてみました。

ワークショップは七尾クンが福島について歌った「圏内のうた」に対して
学生さんがアンサーソングを書く構成。
「圏内のうた」のあまりに率直な歌詞に胸がグサリと来た。
対する学生さんの作品も素晴らしい。一生懸命作ったんだろうなぁ、ひたむきに考えたんだろうなあ。
ワークショップでは珍しく元春がリーディング。七尾クンがサウンドとコーラスをつける。

見てて聴いてて苦しかった。ある学生さんも「苦しい」と感想を言っていたけど正にそう。
優れた表現に触れるとココロが痛くなる。苦しくなる。
元春と七尾クン、2人とも闇の向こうの光を見出そうとしてた。
一方で七尾クンが編んだサウンドには絶望や暗闇、苦しみが描き出されていた。
希望、光と絶望、闇が混然一体となった凄いパフォーマンスだった。

七尾クンは「150の歌詞全部採用したい」「ただ1つの声にも耳を傾けるのがロック」と
言っていた。彼の作品もそう。どのアルバムも必ず闇や絶望に光を当ててる。
暗い部分を切り捨ててない。凄く誠実なアーティストなんだ、と思う。

ただ、彼のアルバムを聴いているとその誠実さ故、色々やり過ぎてる気もする。
3枚アルバム聴いたが1枚ごとに内容が大きく変る。
「これぞ七尾旅人」って言う固定イメージを持ちづらい。
光も希望も闇も絶望も、あらゆる音楽スタイルを呑みこもうとしてる気がする。
だから正直わかりにくい。でも。。。それはそれでオモシロい。みててドキドキする。
彼が今後どんな方向に進むのか?はフォローしていきたい。

「ソングライターズ3」の最終回、いろいろ考えさせられた素晴らしい回だった。
ボクとしてはこのシリーズ今回で完結しても良いと思う。
3回のシリーズを通じてじゅうぶん楽しんだ。
まだ呼んで欲しいゲストもいるけど・・・・まぁそれはイイかな?

というのは、ある意味みているボクが「優れたものを見せてもらって当然」と
慣れてきたような気がするから。そして「もっと強い刺激を」求めてる気がする。
このままシリーズ4、5と続けると「もっともっと凄いモノを見せてくれ!」
と要求を高くしそうな気がする。
「素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて当然」のワガママな視聴者にはなりたくない。

その意味では昨日の元春と七尾クンのパフォーマンスはサイコーだった。
行き着くところまで行き着いた気がする。だから、この辺でイイ潮時かも知れないな。
本音を言えばDVDに完全版を収録して発売して欲しい気もするが(^^;

最後に昨日だけでなく全編通して受講生の学生さん達が素晴らしかった。
何かを獲得しよう、得ようという真っ直ぐな姿勢。真剣且つ前向きな姿勢。
学生さんの描いた詩も真っ直ぐでひたむきで何かを伝えたいという意志にあふれてた。
だから、その辺のありきたりなラブソングよりよっぽどココロにとどく。

このシリーズの主役は元春、ゲストではなく受講生の学生さん達と思う。
で、彼らは主役を十分演じきってた。
自分で考え自分で創り、自分で表現し、他人にチャンと意見を伝えてた。
その真摯な姿勢にはホント感銘を受けた。見ていて色々学習させてもらった。

余計なお世話だけど、受講生の皆さんには是非創作活動を続けて欲しいな。
で何れはスポークンワーズのイベントを開催して欲しい。
キミ達は素晴らしい。キミ達の未来は明るい。期待してるよ(何様だ?(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆)

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七尾旅人

2011年07月03日 | 七尾旅人
昨日ソングライターズに七尾旅人クンが出演。興味深く見た。
いつもと違って作詞ノウハウの説明は一切無し。
むしろ音楽を取り囲む環境についての話が多かった。
メジャー音楽システムの崩壊、ネットを利用した音楽の伝え方、音楽の存在意義。
七尾クンの「音楽に対する信頼」が垣間見えて爽快だった。

七尾クンは今年フィッシュマンズ各種イベントにゲストボーカルで参加していて
その声には触れていた。
何処となくハナレグミや原田郁子を思わせる優しい歌声に興味を持った。

今回、ソングライターズに七尾クン出演ということで良い機会なので音源を聴いてみた。
2010年に出た最新アルバム「Villion Voices」。
そして2007年に出た3枚組「911FANTASIA」。NY9.11をモチーフにした作品。

どっちのアルバムも聴いててぶっ飛んだ。
ともかく歌い方が凄い。語りからいきなり歌声になり叫び・雄たけびになる。
ラップともポエトリーリーディングとも違う独特の歌い方。saigenjiが近いかも。

で歌詞の内容も結構どぎつい。毒にあふれてる。
ふわふわした長閑な世界を歌う人かと思ったので、イイ意味で裏切られた。
「ロックンローラー目指して会社に辞表を叩きつけて女装して帰宅するサラリーマン」
の歌とか、ひたすら「パンクジャズ」と絶叫する歌とか。寡って聴いた事がないオンガク。
ボクが今まで聴いて知ってたオンガクの概念を引っくり返すようなウタ。

「911FANTASIA」はお爺ちゃんと子供の語りが延々続きその間に楽曲が挟みこまれる。
しかも中東に対するアメリカの攻撃、日本政府のアメリカへの追従を真正面から批判。
さらには阪神大震災、神戸少年殺人事件、オウム、90年代に起きた色んな事件、
そこを通過した若者の醒めた絶望を淡々と歌っている。
3枚目に収録された「airplain」。このアルバムのクライマックスとも謂ってよい曲。
この飛行機の意味・・・それを考えたときゾッとした。

9.11にここまで真正面に取組んだミュージシャンは初めて見た。
絶望の後の人のつながりの大切さを訴えたミュージシャンは何人かいる。
でも「事件そのもの」に真正面に向かい合った歌は初めて聴いた。
これはポップミュージックで取上げるべきテーマか?は疑問。
でも出来上がった作品のあまりの凄さにただただ黙り込むしかない。

「911FANTASIA」は作品全体が重く暗く禍々しく絶望に満ちている。
一方で「Villion Voices」は自由で解放されている。
同じミュージシャンが創ったとは思えない。このぶっ飛び具合はなんだ?

ホント天才っているもんだな。そう思った。
今まで色んなミュージシャンを聴いてきた。でも何れも理解できる範囲だった。
このヒトはそういうところから外れている。超えている。
聴いた・見た印象は「危ない、コワイ、不気味」。
でも、それでイイ。だからこそ、オモシロい。魅力ある。
そんな簡単に分かるアーティストなんてツマンナイ。

そして、決してメジャーではないこういったミュージシャンがNHKの番組で
取上げられること。その創作の秘密が語られるということ。
これはホントに素晴らしいと思う。ソングライターズ次回も楽しみ♪

何度もいうが世の中に天才っているんだ。
こういった天才に出逢えたことがホントにウレシイ。
過去作品もいろいろ聴いてみよう。そしてそのうちライブも行ってみよう。

ちなみに七尾クンの公式HPで音源・映像が色々聴けます。
http://tavito.net/
ボクは「PUNK JAZZ」がおススメ☆こいつ・・ホントに只者じゃない☆
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