僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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星野源2

2020年05月17日 | 星野源
星野源、「Same Thing」と「私」を聴いて以来ハマってる(^_^;
幾つかの音源を買い、友人が薦めてくれたエッセイ集も全て揃えた。
エッセイもどの音源も素晴らしかったので、その感想を。

先ずエッセイ「そして生活はつづく」と「働く男」を読んだ。
「生活はつづく」はソロ活動を始める前後の日常生活についてのエッセイ。
「働く男」は自分の好きな映画評、発表した作品についてのコメントをまとめたもの。
どちらも楽しく読んだ。


日常生活のダメっぷりや自分の嫌な部分をカッコつけることなく書き散らす。
下ネタ、AV、風俗にいつ行ったかとかも隠さず書く。
このエッセイ書いてる時点で彼はそれなりの売れっ子だった筈。
その明け透けな書き様に正直・・引いた。相当、自虐的な人と思った。
一方で、ダメな部分を曝け出しても、チャンとオチをつける。
最後は笑わせるか、ほろりとさせる。
また、各文庫の後書きに「これはあくまでこの時点感じたことで現在は違う」
「もうダメな癖は直しました」とわざわざ書く。
相当、生真面目な人なんだな。そして・・それは嫌な感じは無く寧ろ好感を持った。

3冊目のエッセイ「よみがえる変態」も前半は前2冊と同じく楽しい内容。
唯、超売れっ子になり多忙になり愚痴っぽい内容も増えてきた。
ともかく働き過ぎ。ライブやってレコーディングやって芝居やってエッセイ書いて。
常に疲労困憊、寝不足。どの仕事も手抜きをせず全力で取り組む。
酒を呑まず人間付合いも苦手なので共演者と食事にも行かず
憂さ晴らしはひたすらエッセイに書く。
そりゃストレスも溜まって倒れて入院もするだろう。

くも膜下出血で入院する章の前のページは暗黒。真っ暗。
そこから始まった闘病記は・・・まさに地獄。凄まじかった。
最初の手術の後、頭の痛みが酷すぎて窓から飛び降りようとしたが、
TVから流れてきた自分の曲「フィルム」の歌詞
「声を上げて 飛び上がるほど嬉しい そんな日々が これから起こるはずだろ」
を聴いて死ぬのを断念したシーンは何度読んでも熱くなる。

再発して、2回目入院の時は「また暗い話書いても読者は面白くないだろう」
と敢えて明るく楽しい話ばかり書く。
しかもベッドで寝てる様子をPVに収めるって・・・
いや、キミ病人でしょ?ゆっくり休めよ。弱音吐けよ。泣き叫べよ。

この姿勢は、彼の歌そのままに通じてる。
彼の歌を書く姿勢は一貫している。
自分の暗い感情を歌にそのまま反映しても、聴き手は楽しくない。
根底にある感情は暗くても、作品は聴き手が楽しめる様に歌詞を変える。
大きい物語を紡ぐときも上から目線で書かない。
自分程度が何様だよと聴き手が受止め易い様に工夫する。
自分に酔わない。客観的な視点を忘れない。
ある意味、元春と共通する創作姿勢を持った人だ。
そしてオレは・・こういう自分に酔わないアーティストが凄く好きだ(笑)
(逆に言えば、自分の歌や世界に酔った人は・・苦手(^^;)

星野源の歌、色々聴いてる。「フィルム」と「アイデア」が現在、お気に入り。
「アイディア」の以下のフレーズが滅茶苦茶気に入ってる。
「生きてただ生きていて 踏まれ潰れた花のように 
にこやかに 中指を」なんて鋭いコトバを入れる。」
楽しく優しい歌で聴き手に寄り添うけど、必要以上にはベタベタはしない。
棘は入れるし、中指はチャンと立てるよ。
星野クンのそんな「礼儀正しいパンク」っぷりをこの一節からは感じた。
そして、それは凄くイカしていると思った。

星野源、イイな。人気あるのはチャンと理由がある。それだけの魅力がある。

コロナのせいで都内のCDショップは営業自粛中。音楽は全て配信で買ってる。
でも、コロナが終息してCDショップが再開したら・・・
最初に買うのは星野源のアルバムだ、そう決めている。



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13年目

2020年05月04日 | 日々の泡(日記)

今日は父の命日。13年経った。
仕事優先で病床の父をロクに見舞わなかった自分。葬式で涙1つ流さなかった自分。
その後悔・慚愧は何年経っても自分の中に残っている。

父が亡くなった当時HW「Land of Music」をよく聴いてたな。
今年彼等の音楽からは離れたが昨日このアルバムを久しぶりに聴いて見た。
当時は色々刺さったが・・・今は特に何も感じない。淡々と聴いた。
聴き終った瞬間、涙は無く笑ってる自分がいた。

暗い夜・・別に終わらなくてイイし。悲しみとか悼みも大切な友人だ。ずっと付きあうし。
13年経っても・・・相変わらずオレはアホでバカだ。
アホで結構!バカ上等!しゃーねーじゃん、それがオレなんだから。
親父もしょっちゅう言ってたな「オマエはやっぱりバカだ」って。
ハイ、貴方の息子はバカです。スミマセンね V(^^)

何かスッキリした。来年はもうこのアルバム聴かない。オレにはもう必要ない。
今日で親父の天国デビューから13年。にゃにゃん、今日は盛大にカンパイしようぜ☆

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リクオ 有料配信ライブ from 京都 一乗寺

2020年05月02日 | RIKUO

コロナウィルス感染防止のため行く予定だったLIVEが延期・中止となった。
元春、カーネーション、りんりんふぇす、清水ミチコ、そして香取慎吾。
残念だけど仕方ない。
その分、アーティストの配信番組を色々見てる。元春、ナンバガ、高野寛、七尾旅人諸々。
どれも愉しく見たが・・いずれも無料配信なのが引っ掛かった。
アーティストも霞を食って生きてるワケじゃない。LIVEが中止になって苦しい状況にある筈。
次回有料配信あったらお金を払おうと決めてた。
そんな中、リクオが4/29で京都でライブを行い有料配信をした。迷わずお金を払って見た。
https://twitcasting.tv/c:dop2020/shopcart/3661

リクオのLIVEを見るのはアルバム「グラデーションワールド」発売記念ライブ実に1年ぶり。
今回は密を避けての一人でピアノ弾語り。
リアルタイム配信時は大勢の人が閲覧した様だがボクは翌日・翌々日独りで見た。
これが良かった。
大勢で一緒に見ると他人のコメントや感情の動きに自分の感情も引きずられる。
1人でリクオの歌に向かい合う。集中して歌の世界に入り込めた。

LIVEの様子はライターの宗像明将さんが素晴らしいレポを書いているのでそちらをご覧あれ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/munekataakimasa/20200430-00175993/

ボクは久しぶりにリクオの生の音に触れて(アーカイブだけど^^;)その第一印象は、
歌が声が太く強くなったなぁということと・・ピアノの音がますます自由になったということ。
元々形式に囚われずピアノを自由に弾く人だが今回彼のピアノを聴いて益々解放されてると思った。

選ばれる歌はいずれも穏やかで優しい歌ばかり。
一番最初に「雨上がり」を歌われて一気に緊張していた気分がホッと一息つけた。
「希望のテンダネス」「ワンダフルワールド」は大好きな歌。
リクオは「声をあげろ!」とか「〇〇を叩け!」とか「我に正義アリ!」と言った
単純なアジテーションは歌わない。
大きな声に隠れてしまう声を出せない人の声に耳を傾ける。
頭でっかちの多様性で世界や他者をぶった斬りにしない。
その柔らかさ、優しい強さが好きだ。

後半も素晴らしかった。「満月の夕」のcoverは素晴らしかった。
HWから離れて、この歌を聴くことも無くなった。
でも今回久しぶりに聴いて、改めて素晴らしい歌だと思った。リクオまたcoverしてほしい。
ニックロウの「(What's So Funny'Bout) Peace,Love & Understanding」に
続いて歌われたのはリクオらしくないトガッた歌詞の歌。
何とブルーハーツの「青空」のcover。これも素晴らしかった!
こういう尖った歌もイイな。
上に「らしくない」なんて書いたがオレ(他人)が決める事じゃないなスマンリクオ<(_ _)>
そして「オマージュ:ブルーハーツが聴こえる」。
素晴らしい歌だが。。。オレには痛い歌だ(^_^;
ムダに齢取っちまった。他人に優しくするのが怖い。声を出そうとすると出なくなる。
大人なのに怖いことだらけだ。
リクオの歌はこんな情けない弱虫も優しく包んでくれる。気づくとPCの前で泣いてた(^_^;l

ラストは「永遠のロックンロール」で終わった。最近はこの歌で締めてるのかな?
これも良かった。
「ロックンロールが永遠」と信じる程オレは無邪気じゃないし音楽の魔法も信じてない。
でも、リクオがそれを歌うと・・信じてもイイかなと思う。
最後は「音楽サイコー!」のシャウトで終わった。思わず画面に向かって拍手してた。
最高の時間をくれたリクオ、スタッフの皆さんに感謝&拍手~♪

見終わった後、凄く満足感に包まれていた。
それは勿論LIVEが素晴らしかったこともあるが「お金をチャンと払った」事もあったと思う。
苦境の中で発信してくれてるアーティストやライブハウスにはチャンと酬いたい。
ライブハウス支援の色んな活動が起ち上っている。こちらにもそのうち参加しよう。

今回の配信を見て、リクオの歌あらためてイイなと感じた。
オレ、やっぱリクオの歌が好きだ。このヒトの歌が必要だわ。
コロナが終息したら久しぶりにライブ行って見るかな?

今日5/2はキヨシローが旅立った日。
リクオとキヨシローの共作「胸が痛いよ」を是非聴いてみよう。
おじちゃん天国デビュー11年目のお祝いだ。
ヨモちゃん盛大に祝おうな☆


(おじちゃん、おめでとう☆)

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