政治や世相を広い視点で捉える高橋さんの姿勢に刺激を貰ってる。
金曜日夜、仕事の後に朝日カルチャーセンターで高橋さんの講演会があったので行ってきた。
会場は新宿高層ビルの中にある。
ただ最初場所を間違えて別のホールに行ったら何と五木寛之の講演会!
慌てて出たけど生五木を観れたのは良かった。(゚゜)\バキ☆。
遅れて入ると既に満員。結構若い人も参加している。
今回の講演テーマは「いま、戦争を考える」。
当然「集団自衛権・イスラム」の観点で語ると思いきや全然違ってた。
全然別の角度でのアプローチだった。
高橋さん曰く「去年の夏から論壇時評のテーマが戦争ばかりになってる」
詳しいレポは別の処に既に書いたので、簡単に要旨だけ紹介。
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講演を通じてたのは「現在(いま)の日本の若者は既に戦争状態に居る」ということ。
武器を持って戦場に行ってる訳じゃないが、貧困、就職難、ブラック企業。
明るい未来も描けない。そんな若者に年長者が「戦争について得意気に語っても」伝わらない。
むしろ不信感を煽るだけ。むしろ日本で小さな戦争で負け続けてる彼らにしたら
実際の戦場に行って「大きな戦争」をして負けを取り返したい、そんな気持ちもある。
「伝えたいこと」があっても「伝わらない」とゼロ。
でも表現に工夫をすれば伝わる可能性がある。例えば宮崎駿「風立ちぬ」。
あの映画では戦争は一切登場しないが、「戦争に係る者の罪」をチャンと描いてる。
他には今日マチ子漫画原作の舞台「cocoon」。沖縄ひめゆりを現代に置き換えた内容。
漫画原作者も舞台演出家も「戦争を知らない世代」。その若い世代が「戦争」を描こうとする。
戦争を考えるには「想像力」が必要。
国家は色んな人で成り立ってる。それぞれ違う。
自分の意見と違う者に「出て行け」と言ったら国は成立しない。
ウソでもいいから「キミは大事だ」と言ったほうがイイ。
ボクは自分を「愛国者」と思ってる。ネット上では「売国奴」と言われてるが(笑)
哲学者や芸術家をバカにしちゃいけないよ。
芸術家は現在(いま)だけでなく未来を見て語ってるから。
最後にスーザン・ソンタグの言葉を紹介します。「自分の考え方は持たないほうが良い」
勿論、考えることは必要だが、自分の考え方に囚われると「思考停止」に陥る。
自分の考え方の奴隷にならないほうが良い。
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以上が主な内容。実際はあちこちに話が飛んだが、とても面白かった。
ユーモアあふれる口調で、戦争がテーマなのに何度も笑った(^_^;
講演会の後、去年出たルポルタージュを購入してサインをして貰った。(ミーハー^^;)
実はボク、高橋さんの小説は読んだことない。エッセイ集は何冊か持ってるが。
(゚゜)\バキ☆。。(゚゜)\バキ☆。
「論壇時評これからも楽しみにしてます!」と言うと
高橋さんは「あれ、大変なんだよ」と苦笑していた。その後、握手してくれた。
行って良かったな。色んな刺激があった。今日聞いたことを持ち帰って色々考えてみよう。
答えは出ないだろう。いや答えなんて要らない。出す必要もない。
ここ数年、こういうトークイベントに参加することが増えた。
坂本龍一×大友良英、アジカンGotch、てつがくカフェ@せんだい。
311の後、色んな人の意見をネットや本や新聞で読んだ。
その中で自分には絶対ない「新しい視点」を知った。
そして去年から「直接話を聞きたい、話をしたい」と思ってこういったトークイベントに参加してる。
話を聞いたからって何か変わるか?はワカンナイ。そこから何か行動してるワケでも無い。
でも、自分自身の「考え方」なんてたかが知れてる。そんなモン、ちっぽけなモンだ。
だから、こうやって色んな人の話を聞いていたら「あたらしいドア」が開くかも知れない。
今後も機会があれば、こういったトークイベントに参加しよう。
そのうち「安倍ちゃん」と話すチャンスもあるかも知れないし、ね☆
(゚゜)\バキ☆。。(゚゜)\バキ☆。