僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

Beatに解放された夜~元春「2024年初夏、Zepp Tourで逢いましょう」@ZeppYokohama

2024年08月03日 | 佐野元春

元春&COYOTE夏ツアー。チケットが入手できず参加諦めてたけど横浜追加公演チケットを無事入手。
8/1行ってきました。ボクが元春LIVEを観るのは去年「今、何処」ツアー東京国際フォーラム以来。
新高島駅からハコに向かう。仕事帰りの嫁@パンダと落合って無事入場。


(セットリスト)
 1,君をさがしている、2.YoungBloods2024Ver、3.ジュジュ、4.誰かが君のドアを叩いている、
 5.欲望、6.Indivisualist、7.世界は慈悲を待っている、8.愛の分母、9.銀の月、10.クロエ、
 11.純恋、12.エンタテイメント!、13.La Vita e Be lla、14.東京スカイライン、
 15.エデンの海、16.水のように、17.大人のくせに、18.明日の誓い、19.禅ビート、
  (アンコール)
    20.ヴァニティファクトリー、21.悲しきRadio、22.ダウンタウンボーイ、23.アンジェリーナ

以下、LIVEの感想を。ただLIVEの詳細はプロのライターさんが書いたレポを御覧あれ♫
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/41364
ボクはいつも通りLIVEを観て感じた止めどもない想いをツラツラと書きます(^^;


今回のLIVE。事前に「Young Bloods」の新録が発表されたり日比谷音楽祭での姿を視て楽しみでした。
1曲目「君をさがしている」から元春の歌も🐺のオトも凄いことになってる。
2曲目に「YoungBloods2024」を演奏。あ、もうやるの?これがホント素晴らしいグルーヴ🥰
連れて来たヨモ毛🐱を取り出してキモチよく身体を揺らしました。
そこから2時間。時間は短かったけど素晴らしく充実した時間でした。
今回はハートランド曲を🐺が新しい解釈でアレンジを変えて演奏。
「ジュジュ」はホボキンVerをベースにフカヌーの力強いコーラスが入ってカッコいい。
そして「欲望」「インディビジュアリスト」にはぶっ飛んだ!\(T▽T)/
オリジナルと全く異なるエレクトロニカ。フカヌーアッキーのノイジーなギターが響く。
視ながら何度も「何だ?これ?」と呟いてた。このアレンジ、オレ滅茶苦茶好きな奴(^_^)

「世界は慈悲を待っている」から最後までCOYOTE曲が続く。ただ、どれもCDとは微妙にオトが違う。
COYOTE曲はココロの痛みを歌った曲が多い。現代(いま)を真摯に描くならそうならざるを得ないかも。
「銀の月/つじつまが合わなくなって」「エンタテイメント!/おじけついて」は自分が抱えてる感情。
元春とCOYOTEの力強い歌に酔いながら、胸がズキズキ痛んだ。楽しいのに痛い。でも楽しい。
「La Vita e Bella」で歌われる歌詞には自分はどうしても東北被災地で視た光景を想う。
2011年9月に視た仙台荒浜の荒れ果てた光景。あれを思い出して涙が出て来た😿
この中で元春は「朝は誰にでもおとずれる」と歌う。このフレーズには自分には痛い。
荒浜、閖上で朝を迎えられなかった多くの人の墓標を視た。
でも、この日聴いてて気づいた。朝は生きている者だけにおとずれるんじゃない。
逝った者、行き場を亡くして彷徨う者にもおとずれるのだ。
そう想って涙が止まらなくなった。腕の中のヨモちゃ🐱を抱きしめながら踊り宙を殴った。

久しぶりに聴く「東京スカイライン」。アッキーとフカヌーが鳴らすギターの残響に酔った。
後半「エデンの海」の元春のシャウトに撃たれる。68歳であの声出るのか?
そして「水のように」と「明日の誓い」。「今、何処?」で一番好きな。。でも痛い曲。
この2曲で描かれる心象風景はもろオレだ(勝手に決める🤣)
踊りながら。。でも泣きながらヨモちゃ🐱を抱きしめた。
「大人のくせに」と「禅ビート」。フカヌーアッキーの咆哮🎸に煽られ元春の歌がトンデモないことに。
「禅ビート」のイントロのノイズの渦。何だ?あれ?ナンバガ、butchersにも負けてないぜV(^^)
その様にボクも自分を解放した。ステージは視ず目を閉じてオトを喰らう。好き勝手に身体を揺らす。
リズムに合ってない?どうでもイイわ。こんな旨いオトを前に好き勝手踊らんでどうする?
元春と🐺の鳴らすサイコーの歌とオトにオレはサイコーに狂い踊ってた。
元春と🐺のオトはオレをサイコーに解放してくれてた!!

アンコールはハートランドメドレー。でも単なる過去の再現じゃない。
元春、80年代曲を演奏する前に叫ぶ。
「昔を懐かしむためにやるんじゃない!
 いや少し懐かしくても良いけど現在を楽しむためにやるんだ!」👏

客席は拍手喝采。そう旧い曲を演っても同じ繰返しじゃない🥰
どの曲もCDよりもハートランド時代よりも早くなってるし。元春叫びまくってるし。
齢取ったシンガーが旧い曲演るなら普通テンポを落とすかキーを変えるだろう。
元春、ハートランド曲。CDよりもハートランド時代よりホボキン時代より早くなってないか?
68歳?デビュー40年超?何で落着かないんだよ?枯れないんだよ?おかしいだろ?
ますます、とがってるじゃん!佐野元春ワケわかんねー!!\(T▽T)/
そして最後の最後に「アンジェリーナ」!
元春、今回も「GOGOGOGO!」のヒロミGOシャウトをぶちかましてくれた!
ボクは笑い転げながら踊り狂った!
本編はシリアスな気持ちになって泣くこともあったが最後は笑ってゴキゲンに終れた。
元春、やっぱ貴方はサイコーだ\(^o^)/
しかも最後、謎の発言でオーディエンスを混乱させたまま去っていくし。
最後の最後までゴキゲンに終れたLIVEでした。ありがとね元春。

嫁@パンダも愉しんだ様子。「凄いね楽しいね」と何度も話しながら帰りました。
去年の「今、何処?」ツアーも凄かったが元春🐺更に凄くなってる。
進化とか深化なんて表現にとどまらない。何かトンデモない場所に行ってる。
ハートランド曲もコヨーテ曲も元々カッコいい曲がLIVEで更にカッコ良くなってる!👏
望むのは今日のライブをLIVE音源で出してほしい!
毎日、このオトを浴びて生きたい!(アホ(゚゜)\バキ(゚゜)\バキ☆)

帰宅してからもLIVEの余韻が冷めずXに色々書いてる。
アッキーの動きオモシロかったなぁ。アッキー人形ほしいなぁ
普段フカヌーとあんまり絡まない元春が今回フカヌーとじゃれてたなぁ。
思い出してはニヤニヤしてる(^_^
そして去年出た「今、何処?」ツアーLIVEアルバムで「アンジェリーナ」
の「GOGOGO!」を聴いて盛上ってる。
ヨモちゃん、イッパイ踊って愉しかったね。
来年のツアーまた一緒に観てイッパイ踊ろうね♬

 

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紫陽花~10年目

2024年06月16日 | 佐野元春

「そうさ、またいつか会える その日まで  元気で」(佐野元春「水のように」)

昨日は嫁@パンダと白山神社に行った。沢山の紫陽花が色鮮やかに咲き誇っていた。
美しかった。。。。10年前、「あの日」の後、此処に来た。
以来、毎年この季節には此処に来ている。今年も。。。此処で紫陽花を視れて良かった。

今日は元春とCOYOTEBANDのZEPPツアー初日。そして,,,,MOTO友さんが旅立った日。
10年前、紫陽花が咲く季節(とき)に友人は旅立った。

去年も書いたが会えないのは仕方ない。でも、彼女と現在(いま)の元春を語り合えないのが悔しい。
友人は「表現する人」だった。絵を描き、身の回りの事を面白おかしく語る人だった。
彼女なら現在の元春&🐺を実にオモシロく語ってくれるだろう。それが聞けないのが悔しい。
いや....別に元春について語れなくてもいい。。。もっと逢いたかった、もっと話したかった😿

活動的だった友人。もしかしたら今日、福岡に行って元春を視てるかも知れないな。だとイイな。
オレと嫁@パンダは8月の横浜追加公演に行くよ。是非来てくれ。一緒に視れるとイイな(^_^)

いつかオレもそっちに行けるかな。キミがいる綺麗な場所にオレが行けるとは思えないが。
まぁ多少なりとも徳を積んでるから神様とやらも大目に見て天国に入れてくれるだろう🤣
その時は元春についてたっぷり話そう。ヨモちゃん🐱と遊びながら。
その日まで。。。元気でなV(^^)

PS:木皿泉さんは自分の小説の中で言ってる。「そうだ、先に逝った者と共に生きてみよう」
  そして、笑福亭鶴瓶さんも言ってる(星野源が紹介したエピソード)
   「人間は死んでも終わりじゃないんです。残された者がその人を語りバトンを繋いでいきますから。
     だから、人間は死んでも終わりじゃない」
     御二人が言ってる様にオレも逝った者と共に生きている。都度そのヒト達について語って来た。
     友人について10年間語ってて来た。今日想った。もう語るの止めてイイんじゃないかと。
  10年間、終わらなかった消えなかった。
  そして、オレは元春の音楽を聴いてる限り友人のことを忘れることはない。 絶対に。
  元春の音楽について想い返すとき友人のことも必ず想い出す。
  ならば。。。そろそろ話すのをやめてもイイかも。。。
  ま、イイか。ゆっくり考えよう。
  今日の元春🐺ツアー初日。きっと最高だろう。8月の横浜が楽しみだ (^_^)

 

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我、自由に踊り狂う~佐野元春「今何処TOUR2023」@東京国際フォーラム

2023年09月10日 | 佐野元春

先週9/3日曜日に行った元春&🐺東京国際フォーラムLIVEのレポ。
このツアー初日戸田に参加して我が家は2回目。
追加&振替公演は参加しないので我が家にとって今ツアー最後に観るLIVE。
今ツアーは昨年出た「今、何処?」の収録曲中心のLIVE。
初日の戸田
は楽しかったが新しい演出に戸惑って正直入り込めない部分もあった(^^;
今回は演出も含めて思い切り楽しもうと思った。
LIVE前の1週間「今、何処?」他元春の曲を聴くのを止めた。
元春の声、🐺のオトに飢えた状態に自分を置いた。踊り狂う気満々🤣
会場の東京国際フォーラムの前には既に多くの人が集まって入場待ち。友人に挨拶。
入場。構内の何処にも今回のLIVEのポスターや元春写真がないのが寂しい😿

席は1階R列。フカヌー側後列。前の客席との間に大きなスペース有。ヨシ!踊っちゃるV(^^)
今回のLIVEは声出しOK。でもボクは声を出さない歌わないと決めてた。
元春の歌、🐺のオトにひたすら向かい合おう。叫んだり歌う時間が勿体ない。
幕が開きいよいよLIVE開始。

ステージの後ろにスクリーンが広がり砂漠を映す。「今、何処」が鳴り響く中メンバー登場。
これは戸田ではなかった演出だ。一気にヒートアップ。
そしていよいよ元春登場。歓声が挙がる。
ボクは「さぁかかってこい」と呟いてた(何と闘う気だ?(゚゜)\バキ☆)
ここから2時間。元春のLIVEで嘗てなく解放された自分がいた。

前半は「今、何処」収録曲をアルバム通り演奏。
戸田では戸惑った映像演出(歌詞映す含む)も2回目なので落着いて楽しめた。
2曲目「銀の月」。宇宙飛行士が踊る様にこっちも愉しくなった(^_^)
この曲の歌詞好きだな「人をうらやむ人を貶める 辻褄が合わなくなる 悲観的すぎる」
生きてると、そんな光景ばかり会う。自分自身も他人を貶め傷つけて悲観してる。
そして・・泣いて最後は笑ってる。明るい空の下じゃなく夕暮れの中で。
元春は、こういった人の戸惑い、迷い、葛藤を逃さず歌う。
中盤に歌った「エンタテイメント!」の「おじけついた 敵対し合って」も同じ。
元春はいかしたビートに乗ってニンゲンの哀しさ、愚かさ、弱さを優しく歌う。
決して「みんな一緒に!」とか「夢はかなうよ!」みたいなポジティブの押しつけはしない。
だからオレは元春の歌が好きなんだ。
ここまで書いて気づいた(^_^;
ヤバい。オレ。「今、何処?」の歌の世界に入り込みすぎてLIVEの様子ほとんど記憶にないぞ。
(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ
因みに「クロエ」で大画面に映ったゾーイ君🐕サイコーに可愛かった!
そして「植民地の夜」。ハードな歌だけど前の方で子供がピョンピョン飛び跳ねる様にホッコリ(^_^)

中盤は「「ENTERTAINMENT!」他COYOTEの曲の演奏コーナー。
此処で元春は語る。「現在、色んな問題が起きている。戦争、パンデミック、子供達の人権」。
そして「世界の子供達のために歌います」と「愛は分母」を歌った!
此処はボクは泣いた。元春はジャニーズ事務所の性加害問題に言及したと解釈した。
しかも元春は「人権問題だ」と正確に言ってくれた。
そう、あれは「人権侵害」なのだ。芸能スキャンダルじゃないのだ。
多くの人が知らんぷり無関心の中、元春はチャンと自分のコトバで異議申し立てした。
ボクはそれが嬉しかった。
しかも歌うのはシリアスなロックナンバーでなく愉快なダンスナンバー。そこもカッコよかった(^_^)
続いて歌うは「ラ・ヴィータ・エ・ベラ」!
311後の世界、東北に向けての歌。オレは東北に行く時、必ずこの曲を聴いた。
荒浜や閖上、福島で視た光景、逢った人々を思い出して涙が止まらなかった🐱
この2曲で自分の中の何かがぶっ壊れた。タガが外れた。

後半は再び「今、何処?」の曲の演奏が続く。どれもホールの外の世界に挑む様なオト。
「エデンの海」で元春が絶叫する。🐺のオトがますます増幅する。
アッキーとフカヌーのギターの残響に酔う。
このオトを前に身体を揺らすとか手拍子するとか、そんな生ぬるいダンスじゃ物足らん。
オレは目の前の空間をひたすら拳で殴ってた(^^;
自分の奥にある闇、歪、泥、怒り嫉妬絶望破壊衝動が騒ぎ出すのを感じた。
普段の元春のLIVEでは抑えつける感情。それをこの日解き放ってた。
「水のように」は手の中のヨモちゃん🐱(ヨモ毛)を握りしめながら泣いた。
オレは気にしたり迷ったりあわてふためいたりしてばかりだ。こんな強くはなれない。
「大人のくせに」の「ヒーローもファシストもいらない」の歌詞にココロが反応し中指を立てた。
世間に跋扈する自称ヒーロー、カリスマ共とその取巻き。毎日誰かを叩いている。
キミ等は他人を罵倒しキレイごと並べ立てるがそれで世界がよくなったか?
怒りや憎しみが広がっただけだ。そんなはた迷惑な英雄はオレには要らんV(^^)
「明日の誓い」もひたすらヨモちゃんを抱きしめて聴いた。
痛み悲しみが有ってもイイんだよね?否定しなくてイイんだよね?
この歌には何か凄く救われた😿
本編最後は「優しい闇」!!イントロが鳴った瞬間、全部解放された狂った。
ヘドバンしまくり目の前の空をボコボコに殴った。
元春のLIVEで此処まで自分の凶暴な部分を解き放ったのは初めてだ。
オレ・・・自由だ。自由に踊ってる。泣きながら笑いながらそれが嬉しくて狂い踊った。
終わった後、座り込んで知らずに「元春アリガト」と呟いてた☺

アンコールを促す拍手が凄く響く。お客さんが元春の再登場を待つ様子に笑顔になった。
アンコールは「約束の橋」から。元春笑顔で「良かったら歌ってください」と呼びかける。
この日は基本歌わないと決めてたが、この歌は(小声で)歌った。
自分のためじゃない。オレみたいなマチガイだらけのニンゲンはこれ歌っちゃダメだ(^^;
手の中のヨモちゃん🐱に「君はまちがいじゃない」と歌いたかったV(^^)

アンコールはHeartlandクラシックスが続く。
COYOTE曲が自分のココロを荒ぶらせるのに対しハートランド曲では穏やかになるのを感じた。
亡くなったアーティストへの哀惜のコトバの後の「でもぼくはここにいます」にグッとくる。
そう元春の歌はずっと側にいてくれた。38年だ。38年だぜ?
これだけ長きに亘って聴いてるシンガーは他にいない。自分には特別の存在だ。
その後歌われた「サムデイ」。素晴らしかった。
何度も歌われた曲だけど飽きない。だって元春自身は常に変わってるから。
昔の曲でも現在(いま)の曲なんだ。

そして、最後の最後歌われたのは「アンジェリーナ」!
あ、これも歌いますか?場内はもうパーティ状態。元春一気に駆け回る。
アッキーもフカヌーも一気に前にでてくる!
元春は何度も叫ぶ「GOGOGOGOGOGOGOGO!」と!!
佐野元春が「GOヒロミ」になってしもた!!!!\(T▽T)/
ボクは楽しすぎて笑いながら踊ってた。元春貴方はやっぱサイコーだ!

メンバーを紹介し元春は笑顔で去って行った。嗚呼、終わっちゃったよ。
元春が去るとき、また「元春アリガト」と言ってた。
LIVE後、MOTO友さんと落合って呑みたい気持ちがあったが上手く落合えず。
久しぶりに呑みながらMOTO話をしたかったなぁ残念。是非次の機会に☆


LIVE後1週間が過ぎたが未だ余韻が残ってる。
感じたのは元春が変わっている様に、自分の元春の歌の捉え方も変わってる事。
311以降、ボクは元春の歌やLIVE発言を社会問題や世界の有り様に結び付けてしまう。
若しくは自分の個人的な問題と必要以上に結び付けて聴いてる。
それは音楽を純粋に楽しんでいないのかも知れない。無邪気に聴いてないかも知れない。
音楽はもっと気楽に楽しめば善いのかもしれないが・・それが出来ない。
それは善い事なのか悪い事なのかワカラン。

そして今回元春のLIVEで自分のネガティブな部分を解放した。それは初めての事だ。
カネのLIVEで直枝さんのギターを浴びた後と同じ。自分の中の邪気が消えてた。
オレは・・・水になれたのかな?いや美しい清らかな水はムリだ。
でも元春の歌で自分の中の凶暴な部分を放って泥水くらいにはなれたかも知れない。
ウン、なれた。そう思うことにするV(^^)

時々思う。オレみたいなニンゲンが元春のファンをやってて善いんだろうかと。
夢は
ないし理想もない。ピュアさもイノセントもない我を忘れる程熱中する物もない。
忖度もするし他人にも自分にもウソをついて生きてる。
そして、生きてくためなら平気で「つまらない大人」になれる。
こんな奴が元春の歌を聴いててもイイんだろうか?😢

オレが元春の歌にふさわしいニンゲンかはワカラン。
でも、元春の歌に触れると少しだけ「まとも」になれる気がする。
元春の歌は自分とは違う世界や社会に目を向けさせてくれる。
だから、これからも元春を聴き続けよう。LIVEに行こう。
こういう・・ファンがいてもイイよね?イイことにしよう(゚゜)\バキ(゚゜)\バキ

おはちゃん🐱元春のLIVEサイコーだったよ。イッパイ踊ったよ。
今日はウチでキミのダンスを観るよ。イイ子イイ子🎵

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九年 ~ 長い手紙を書き続ける

2023年06月16日 | 佐野元春

「また君に会えるのは いつのことになるだろう」(佐野元春「黄金色の天使」)

今日はMOTO友さんの命日。9年前の今日、紫陽花の季節に友人は旅立った
先週末は白山神社を訪れて色とりどりの紫陽花を見て・・友人を想った。

9年が経って逢えなくなったのは慣れた。悲しみも薄れてる。
でも、彼女と元春について話せないのがさみしい。
とても愉快なヒトだった。おかしれーヒトだった。
あのヒトが現在(いま)の元春を見たら、
きっとサイコーにおかしれー話ができるだろう。
それが出来ないのが・・・・・・・・・・・・悔しい😿
 
この9年で色んな大切なものを喪したな。
それが大人になるってことなのかもしれない。
悲しいけど痛いけどさみしいけど仕方ないな。
いつまでも子供(ガキ)じゃいられねーし。
 
でも、MOTO友さんとの楽しい記憶は消したくない。
この9年間、忘れない様に抵抗し続けて来た。
ずっと忘れなかった。大切だから、友達だから。
来年で。。10年か。だから何だ?忘れねーよ。
ずっと憶えてる。何がなんでも。友達だから。
来年もこの日は長い手紙を書くよ、いつか読んでねV(^^)

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今、此処に鳴るオト~佐野元春&COYOTE「今、何処」TOUR@戸田市文化会館

2023年06月05日 | 佐野元春
土曜日は元春「今、何処?」ツアー初日@戸田市文化会館。嫁@パンダと行きました。
快晴。文化会館の横のお花がキレイ。
席は最後列(笑)だったけどステージ全体を見渡せて良かった。
以下ライブレポ(ネタバレは最低限で)
「今、何処?」は自分にはかなりの衝撃作、深く入り込んだ作品だった。
LIVEで聴くと、どうなるか。踊り狂う気満々で参加しました(^^;

LIVE開始・・・基本はアルバム「今、何処?」の再現。
ただ・・・いつもと違う演出に少し戸惑った(?_?)
こういう見せ方は嘗ての元春LIVEでは無かった気がする。
ステージ上の歌、音、演出。情報の多さにアタマがバグる。
正直前半は曲に集中できなかった様な(^^;
中盤、既存曲の演奏があって落着いた。
あのラブソングは・・・胸に真っ直ぐ刺さって響いた。

後半は演出にも慣れて歌の世界に入り込めた。
ただ、踊り狂うなんてムリだった。
ステージ上の歌とオトはホールの外の世界にも挑みかかる様な鋭さがあった。
その鋭さに撃たれて・・・ひたすら元春の歌と🐺の演奏に向かい合った。対峙した。
特にLIVE終盤で演奏された2曲には・・・感情がぶっ壊れた。
手の中のヨモちゃん🐱(ヨモ毛)を握りしめて泣いてた😿
この歌・・・・ホントに聴きたかった。LIVEで聴けて嬉しかった。
アンコールでやっと通常のLIVEを愉しむモードになれた気がする。
元春がお客さんを煽って手を広げて、その後に「イイね!」と
親指立てたシーンにはこっちも満面の笑顔になった☺
 
最終曲。ヒット曲。この曲の歌詞はいつも自分には遠く想える。
長年聴いてきてLIVEでは定番の歌。
だけど・・・あのフレーズを自分の物と感じるのはウソだマチガイだ。
でも、今日はあのフレーズを自分に認めてやろうと思った。赦してやってもイイと思えた。
この数年間、過去のトラウマとずっと闘って来た。
今月やっとそのトラウマから解放された。闘いがやっと終わった。
オレは正しくはない。でもマチガイじゃない。やっとそう思えたV(^^)
最後、泣きながら笑いながら手の中のヨモちゃんを何度も握りしめてた。
LIVE凄かったな。楽しいというより凄いLIVEだった。
旧い馴染みの曲は殆ど演奏されなかったのにオレのココロは震えた。
それは、元春と🐺の現在(リアル)をサイコーのオトで鳴ったから、だ。
嫁@パンダも「凄く新鮮で楽しめた」と言ってた(^_^)

デビュー40年を超えて70近いシンガーが未だ新しい事にトライする。
過去と同じ作風を求めるファンもいるかもしれない。
あの演出は若しかしたら賛否両論を呼ぶかもしれない。
でも、それでも元春は新しいことに挑戦し続けるんだろう。
そして、そんな元春だからオレは追い続けるんだろう。
ヨモちゃん、元春と🐺サイコーだったな。
次は東京国際フォーラムだ。また一緒に楽しもうな(^^)
おはちゃんともなちゃん🐱はお留守番頼むね(^_^)

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残響と余白 につつまれて~元春「ロッキン・クリスマス 2022」

2022年12月23日 | 佐野元春

3年ぶりの元春ロッキンクリスマス。場所はお馴染み恵比寿ガーデンホール。

ボクと嫁@パンダは2日目に行きました。いつも通りヨモちゃん(ヨモ毛☺)も連れて。

毎回趣向をこらすこのLIVE。今回もサイコーに愉しい時間を過ごせました。<

ただ1曲目ラ・ヴィータ・エ・ベラが鳴った時、愉しいとは別の感情が溢れた。

この曲は東北に向かう際に必ず聴いてた。荒浜の海岸を歩く時も聴きながら歩いた。

2011年夏に視た荒れた海岸の景色が目に浮かび。。。消えなくなった。

知らず知らず拳を握ってた。拍手もできず踊るのも忘れ唯立ちつくして元春を視てた。

「虹をつかむまで」を聴いてたら何か・・涙が出てきてた。

オレ虹つかんでるのかな?そう想うと腕の中のヨモちゃん🐱を抱きしめてた。

元春がどういう思いでこれらの曲を歌ったのか?なんてわからない。

オレが元春の歌を好き勝手に解釈し勝手に泣いてるだけだ。

でも元春の歌には自分勝手に感情を映せる余白がある。

ただ、シリアスな気分に陥ったのは此処まで(^^) 
元春が「今夜は喋るよ!」と言って矢鱈喋る。それは滅茶苦茶オモシロかった☺
「今年はよく働いた。年末まで働くよ。前近代的な歌番組に出るよ」なんて名言が出て
更にコヨーテメンバーへのクリスマスプレゼントまで🤣
しかもどれも健康器具ばかり!元春はどれも100円ショップで買ったそう。
元春が行ったのはダイソー?セリア?元春が100円ショップ歩くさまを想像すると笑えた。
第1部後半に歌われた「みんなの願いがかなう日まで」第2部前半の「この道」が善かった。
どっちも柔らかい優しい歌。こわばったココロをマッサージして解きほぐす歌。
聴いてて自分が笑顔になっていくのを感じた。
そして、この日のライブ。サウンドが実に素晴らしかった。
自然エネルギーを使っているせいか、音の残響が心地よく響く。
フカヌー、アッキーのギターの残響、シュンスケのピアノの余韻を思う存分楽しめた。
 
そして歌われた「クリスマス・タイム・イン・ブルー」。世界で一番好きなクリスマスソング。
コロナ下なのでステージと客席のコール&レスポンスは出来ない。
でもボクにはサイコーに愉しい時間だった。ヨモちゃん🐱を抱きしめながら踊った。
小声で「Tonight¨s Gonna Be Alright!」と歌いながら。
コロナ下、LIVEで声を出すのはずっと控えてた。でも、この日は勇気を出して小声で歌ってみた。
それが気持ちよかった。
ルールもマナーも守る。当然だ。でも、その中で自分なりに楽しめる方法を探してみる。
歌いながらヨモちゃん🐱と「だ~んす」する。何か夢の中に居る様でフワフワしたHappyな気分だ🎵
ヨモちゃん🐱スッゲェ愉しいな(^^♪
アンコールはハートランドクラシックス連発!
ここ数年は99ブルースやインディビジュアリストみたいなハードな曲を演奏してたけど
今回は「ヤングブラッズ」「ナイトライフ」と楽しいポップソングで踊った!
そして、元春の歌声が曲の後半になるほど溌溂として伸びやかになる。
元春に合わせてCOYOTEのオトが更にゴキゲンになる。
元春の歌とCOYOTEのオトの残響に酔いオレは唯々踊ってた笑ってたヨモちゃん🐱と一緒に🎵
 
そして想った。佐野元春のピークは80年代でなくて現在(いま)じゃね?
いや、そのピークはまだ続くし、もっとパワーアップしてシンシン元春が登場するかも🤣
来年のツアーが楽しみ過ぎる!
 
最期の「アンジェリーナ」で思い切り踊って満足。嫁@パンダも愉しんだ様子。
今年最後のLIVEが元春で良かった。ホントに良かった(^_^)。
翌日は筋肉痛で身体中が痛い(^^; でも何とか仕事しました。
Sweet16再現ライブもそうだったが元春のライブでは毎回新たな発見がある。
いや新たな発見というより自分自身が元春の歌に触れて新たな感情が生まれる。
ロッキンクリスマスは唯オトの残響と歌の余白を楽しんで踊った。凄く解放された。
 
来年はいよいよ「今、何処?」ツアーがある。今から楽しみだ🎵
ヨモちゃん🐱また元春とCOYOTE🐺と一緒に「だ~んす」しような🎵
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30年後の現在(いま)~「名盤ライブ 佐野元春Sweet16」@ZEPP YOKOHAMA

2022年12月08日 | 佐野元春

今年は元春のアルバム「Sweet16」発売から30年。「名盤ライブ」と銘打って再現ライブを開催。

「Sweet16」は今でもよく聴く好きな作品なので嫁@パンダを誘って参加決定。

過去、元春のアルバム再現ライブは2回参加してる。「サムデイ」と「カフェボヘミア」。

「サムデイ」はリアタイで聴いてなかったので再現ライブは新鮮でオモシロかった。

「カフェボヘミア」は初めて聴いた元春アルバム。若いシンガーが歌う様にノスタルジーを感じた。

では「Sweet16」をライブを見て感じるのは何か?なつかしさ?あたらしさ?別の何か?

30年前のオトがOld58、くたびれきったオレにリアルに響くのか?それを確かめたかった。

当日は豪雨。入場手続きに手間取り場内の様々なコーナー設置に気づく余裕もなし。

席は長田さん側の後方。ステージ全体が見える位置。

場内BGMは洋楽。これ「Sweet16」と同じ時期に発売された曲ばかり掛けてた?

予定より少し遅れて開始。配達で「Sweet16」が届き開封していよいよライブ開始。

ライブの様子は、MOTO友ばやクンのNoteが詳しいのでそちらをご覧ください(他人頼み^^;)
佐野元春 名盤ライブ「Sweet 16」2022.11.23 KT Zepp Yokohama(ネタバレあり)|bayasimplesongs|note

ボクはいつも通り、ライブ見て感じた個人的雑感をとめどなくツラツラ書きます。

名盤ライブ「Sweet16」の感想。唯々サイコーだった!☺

最初短髪の元春が登場した時「あ、See Far Miles2ツアーと同じやん」と思った(^_^)

最初から怒涛の展開。元春の声がホント凄かった。何度も叫ぶその様に魅入られた。

そしてバンド!単なるCDの再現じゃない。CDのオトが増幅されてトンデモないことになってた!

後半は、どの曲もエンディングが長くなっていてしかもサイケに歪みCDの音がパワーアップしてた。

これ「再現ライブ」とちゃうわ。「Version Upライブ」だ🤣

「Sweet16」は何度も聴いたアルバムだけど、実際にLIVEで再現されると色んな発見があった。

「Sweet16」の「I´m Gonna Be With You」は「Happy End」の「いつもそばにいるよ」と繋がってる!

そうか、このアルバムのテーマは「キミと一緒にいるよ」だったんだ。30年経ってやっと分かった(^^;

「Rainbow In My Soul」喪失と再生の歌、喪っても悲しくない、終わりじゃないんだ。

聴きながらそっと腕の中のヨモちゃん🐱を抱きしめた(V_V)。

「Pop Chirdren」。長田さんのギターが凄まじい。長田進最強無双!と叫びたくなった(^^;

そして「Pop Chirdren」から「君のせいじゃない」の流れは2022年現在の世界を描いてる気がした。

「Pop」はSNSの暴走、「誰かが君の..」の「街角から街角に神」は世に溢れるカリスマヒーローへの皮肉、

「廃墟の街」は戦争による破壊、「君のせいじゃない」は過剰な自己責任を描いてる、そんな風に想った。

92年の歌が30年後もリアル。元春が予言してたとかじゃなくて30年経っても世界が何も良くなってない。

いや30年前は隠されてたモノ、無かったはずの闇が今や我が物顔で世界を跋扈してる。

この日鳴らされた「Sweet16」の幾つかの曲は「今、何処?」と繋がってる、とそう感じた。

「廃墟の街」の後半、長田さんの啼くようなギターを聴きながら、そんな事を想った。

唯、シリアスな要素は有っても決して重苦しくはならない。

「Pop Chirderen」では元春が指でハサミを象った様なミョーなアクションをして笑ったし、

アッキーが超ゴキゲンで完全にワンちゃん🐶となって飛び回ってる様にも笑った。

元春のLIVEはいつだってそうだ。シリアスだけどゴキゲン。考えさせるけど笑わせる。

この日、歌い鳴らすヒト達は「The Sun」と「今、何処?」を創ったのだ。

そのヒト達が現在(いま)の「Sweet16」の音を鳴らしてるんだ。

ノスタルジーなんぞあるワケがなかった。唯々「現在(リアル)」だった。

後半、「Happy End」が鳴った。終わりなのにあたらしくはじめる歌。

一番聴きたかった!元春は最後何度も「Hold Me Love Me」と繰返し歌った。

聴いてて。。泣いて笑ってヨモちゃん🐱を抱きしめながら踊った。

「Raiwbow In My Soul、ボヘミアングレイヴヤード」そして「Happy End」。喪した物の回復。

これらの曲は、オレにとって「グリーフケア」を描いてる、そんな風に想えてならなかった。

(グリーフケア:死別や喪った悲しみを受止め乗り越えるプロセス)

本編最後「エイジアンフラワーズ」と「また明日」。CDでは女性シンガーをゲストに迎えた歌。

此処はコーラス佐々木久美さんとTIGERさんの歌声がホント素晴らしかった!

最後のこの2曲、元春の歌声は空を突き抜ける様なそんなパワーに満ちていた。

アンコール、何を歌うか楽しみだった。

「シーファーマイルス2」アレンジで「New Age/ハートビート」聴きたかったがハズレ(T▽T)。

先ず「約束の橋」。この曲のヒットが「Sweet16」に繋がったんだから、そりゃ演るよな(笑)

COYOTEアレンジと違うHeartlandアレンジが久しぶりに聴くと新鮮。

過去、自分は「今までの君はまちがいじゃない」の歌詞を素直に受け止められなかった。

でも、今夜「元春ファンでい続けた自分がマチガイじゃない」と思えた。

今迄、散々間違ってきたオマエだけど、その事だけは褒めてやるV(^^)

最後の最後は「ヤング・フォーエヴァー」。この日唯一ハートランドでない曲。

元春が何故この曲をオーラスに選んだか?は分からない。

でもKyOnさんのギター観れたしKyOnさんと満面の笑顔でギター振回すアッキー観れた。

もう、それでイイ。曲の意味とかどうでもイイ(散々曲の意味書いてて矛盾してるけど^^;)

元春のLIVEはライブ中に色々考える。曲のメッセージ、今日ここに自分がいる意味。

LIVE空間の中で元春の歌と独りで対峙して色々想う。大勢の中にいても1対1。

歌とオトが自分のアタマと胸の中に広がり色んな想いが駆け巡る。

それは孤独で・・・でも、とても豊かな時間だ。

そして横を見ると嫁@パンダがいて腕の中にヨモちゃん🐱が居てMOTO友さんがいる。

嗚呼、オレ此処に居ていいんだ。オレは此処では許されてる。そう想って安心できる。

そうやって最後元春の笑顔とバンドのゴキゲンな演奏に唯笑ってる。今日もそうだった。

嗚呼、ホント愉しかった。ライブ中、何度も笑い何度も泣いた。

そしてヨモちゃん🐱を何度も抱きしめた。

嫁@パンダも愉しんだ様子。つーことで12/20のロッキンクリスマスも行きます!

ヨモちゃん、ハートランドサウンド愉しかったな。

今度はコヨーテ🐺で「だ~んす」しような🎵

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くだらない大人にならないように~元春「今、何処?」に感じたこと

2022年09月05日 | 佐野元春

7月に発売の元春Newアルバム「今、何処?」。

アルバム発売前に曲を集めたティザー映像を見た。そこには今まで見た事がない元春のオトがあった。

「嘗てなく狂えるオトになりそう」と期待大だった。

(155) 佐野元春 & ザ・コヨーテバンド『今、何処 - Where Are You Now』映像トレイラー - YouTube

そして、アルバムジャケット。拡大して視ると原発や爆弾も描かれているのはゾッとした。

猥雑で不吉だけど一見賑やかで愉し気な・・・ディストピア。

そして、歌とオト。嘗て聴いた事がない佐野元春がそこに居た。

先ず「さよならメランコリア」と「クロエ」のメロディに戸惑った。何だ?これサビがないぞ?

いつもの愛想の良いゴキゲンなメロディはなく、メロディがスッと入って来ない。

ただ、オトとコトバが継ぎ目なく撃ち放たれる。

結果ひたすら聴き入る。踊って楽しむというよりは、ひたすら歌とオトに向かい合う。

聴く度に、色んなイメージ(幻影)がアタマの中を走り回り感情が暴走し収拾がつかない。

聴き終わるとヘトヘト。でも、また聴く。メロディの断片がアタマの中で鳴り続ける。

POPとかロックとかを遥かに超えた、なんかトンデモないモノを聴かされている気がした。

歌詞のトーンは最近の「Blood Moon」「Maniju」同様、聴き手に優しい。

唯、歌の中の「君」を囲む世界の描写はこれまで以上にハードでビターだ。

「過去はあてにできない/幸運は永遠に続かない/すべては無常/どうにもできない。」

そして、過去の作品に有った「君は大丈夫/一歩前進」の様な歌詞が無くなった。

今回は、前進や変化を促すより「無事いる/元気でいる」その事だけを願うコトバが増えてる。

例えば、「そのシナリオは悲観的すぎる/君の魂を無駄にしないで/その日まで元気で」の様に。

現在(いま)の世界は生き延びるだけで大変(コロナ、貧困、ハラスメント他)。

そこで苦闘する人たちに対して「前に進め!」だの「夢を持とう!」だの「変えろ!闘え!」

なんて歌っても無責任なだけだ。

唯「君が元気であるように/君の魂が無駄でないように」それだけを、静かに希い・・歌う。

「今、何処?」で元春が歌う優しさに唯・・・胸を撃たれる。😢

特に、「水のように」から「明日の誓い」に描かれた心象風景が自分に重なって泣いて聴いた。

ここ数年は、自分にとって喪したり諦めたり離れたりばかりが続いていた。

SNSのトラブルでココロが傷を負ったし長年追い掛けてたアーティストの言動に醒めて離れた。

東北ボラもコロナで中断。そして今年の始め・・ヨモちゃん🐱との別れがあった。

元春は「水のように」の中で淡々と歌う(それがイイ)。

「どんな哀しみ、偽り、いざこざ、横槍があってもかまわない、気にしない、あわてない、ひるまない」と。

この歌は・・痛いな。痛すぎる。

オレは・・あわてたよ、ひるんだよ。ずっと悲しいし、気にしてる。未だココロの穴は空いたままだ。

情けないが、こんな歌の様に・・・強くは生きれない。

一方で元春は「明日の誓い」の中で歌ってる。「悩みがなければ味気ない 痛みがなければ気づかない」と。

この2つのフレーズには泣いた。救われた。嗚呼、悩んでもイイんだな。痛みを感じてもイイんだな。

そして、最後に鳴り響く「今、何処?」のフレーズにアタマがおかしくなったV(^^)

アルバム聴き終わって想ったのは「まともでいよう/まともな大人でいたい」だった。

いや、別に元春はそんな事をアルバム内で歌ってないけど、勝手にそう思った(^^;)

この数年、リアルでもSNSでも大人の嫌な部分を散々見て来た(特に同年代の男ども)👊。

気に入らない相手を口汚く罵倒、綺麗事を言う割には実際の行動は真逆。

異論を向けられると逆ギレしてワケの分からん理屈を持ち出してマウントする。

現在(いま)の若者や他人の愛する物を上から目線でバカにする。

こういう、中高年オッサンの言動に触れる度に思う。こんな「くだらない大人」には絶対なるまい、と。

「今、何処?」を聴いてそう思った。自分勝手に心に誓った(^_^)。

偉そうにほざくが「チャンとした大人になるため」何すればイイか?は正直分かってない(゚゜)\バキ☆

オレも奴等と同じ「くだらない大人」と同類だ。でも、そうならないために出来ることは有る筈だ。

先ずは働いてチャンと金を稼ぐこと。ルールとモラルを守ること。他人をバカにしない。

若者を認め応援する。

そして、最もらしく「ラブ&ピース」や人生の真理を説く似非ヒューマニストとは手を組まない。

美辞麗句で誤魔化したヘイトもお断りだ。

奴等が「連帯」というウソで固めた「同調」を強要しても中指立てて笑って拒絶してやろう。

立派な大人にならなくてもイイ。夢や理想を語れない「つまらない大人」でも全然かまわない。

でも、くだらない大人になるのは真っ平ゴメンだ。抵抗し続けてやる。絶対オマエ等のようにはならない

そう決めた。このコ達に恥ずかしくない大人になろう。なれるかな?なれるとイイな (^^;

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時代遅れのRock’n’Roll Band~20年ぶりのメロディ

2022年06月13日 | 佐野元春

サザンオールスターズ桑田佳祐さんが元春、世良公則、Char、野口五郎の同級生とコラボした曲「時代遅れのRock’n’Roll Band」。

発表以来即購入して何度も聴いてます。嘗てはサザンファンだった自分。桑田さんの曲をお金出して買うのは実に20年ぶり(^^:

1,2度聴けばすぐ覚えられるメロディ。「時代遅れ、ダサい」の照れが混じった桑田さんらしい歌詞。

元春他4人のゲストボーカリスト&ギターが活き活きと響く。ボクはもうそれだけで十分。

唯、この曲が世界で困難な環境にある子供達を支援するチャリティソングである事を忘れちゃいけない。

楽曲で得た収益の一部は「Save the Chirdren」に寄付されるとのこと。

その観点で歌詞を読むと・・・そのストレートな言葉遣いにビビった。

サザンの公式HPの特集サイトに歌詞が総て掲載されているので是非読んで欲しい。

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock’n’Roll Band」特設サイト (southernallstars.jp)

 ¨子供の命を全力で大人が守ること それが自由という名の誇りさ ¨

¨ 力の弱い者が夢見ることさえ 拒むと言うのか?¨

あの桑田佳祐がこんなストレートに社会問題を歌っている。その事に・・・感動した。

ボクが聴いていた80年代、90年代の桑田さんは社会問題を歌うにしても面白おかしく茶化して歌ってた。

現在(いま)は社会問題をこんなストレートに真摯に歌っているんだ。しかも、あくまで市民の目線で。

この曲を聴いて、桑田さんの他の曲も聴きたくなって色々ダウンロードした。

バラードやゆったりミドルテンポの曲を選んで聴いた。ユニクロCMの影響があったかも(^^;

「祭りのあと」「どん底のブルース」「風の詩を聴かせて」「明日、晴れるかな」「君への手紙」

「月光の聖者達(ミスタームーンライト)」そして「ヨイトマケの唄(美輪明宏cover。AAAライブVer。)

後、持ってたCD「孤独の太陽」「フロムイエスタディ」「Keisuke Kuwata」「NIPPON NO ROCK BAND」も聴いた。

ボクは90年代のサザンの派手なサウンドが苦手で離れたが今回桑田さんのソロを聴いて印象が大きく変わった。

豊かなメロディは以前と変わらないが、歌詞が凄く聴き取り易い。以前の様な意味不明な造語は殆どない。

そしてサウンドも緻密で抑制されたオト。余計なオトが全くない(バラード選んだからかも知れないが)。

「明日、晴れるかな」「月光の聖者達」「ヨイトマケの唄」の桑田さんの歌声には圧倒された。

嗚呼このヒトは真剣に自分の歌を多くのヒトに届けてきたし現在(いま)も届けてる。その事に感銘を受けた。

そして、ソロアルバムでは社会問題をテーマにした歌が多いことに気づいた。

95年「孤独の太陽」は「孤独、イジメ、不正、犯罪、引きこもり」をテーマに歌ってる。

「rock 'n' roll hero」収録の「どん底のブルース」は「イジメ、環境破壊、沖縄の基地負担」をストレートに歌う。

人を追い詰めたり、ふんぞり返る政治家、利権を貪る連中に強く抗議する。

元春が傷ついた人に寄添う歌を歌うのに対し桑田さんは傷ついた人に乗りうつり声を挙げさせる。

桑田さんがこれだけ社会問題を真摯に歌って来たのにオレは知らなかった。

よく「ロックシンガーは政治を歌え」というヒトが居るが桑田さんはずっとチャンと歌って来たんだ。

桑田さんの訴えを知らず耳を貸そうともせず・・・何もしなかった大人(オレ)・・情けない。

この歌はチャートNo.1となった。チャリティソングは売れなくちゃ意味がない。

沢山売れて多くのヒトを支援してほしいと思う。

桑田さんはラジオで今回のプロジェクトを発表すると、この話題でSNSはバズった。

翌日新聞に大々的に公告を出してTVで共演シーンの映像が流れた。

歌を売るために綿密に戦略を練り確実に売っていく。

桑田さん、サザンは新曲を出す度に大々的にキャンペーンを貼る。

こういう売り方に眉を潜め桑田さんを「商業主義」と叩く音楽評論家やオヤジロックファンもいる。

放っとけ。黙って観てろ🤣

自分の創った歌を必死に売ろうとして何が悪い?このヒトはずっと色んなチャリティ活動を続けている。
(東北支援、水害被災地支援、アクトアゲインストエイズ)。
 
有名なアーティストが沢山CDを売って、その収益で多くの人を助ける。これは桑田さんが売れているから出来ることだ。
そして桑田さんはずっと自分が売れること、多くの人に自分の歌を届けることに全力を尽くして来た。
元サザンファンとしては拍手こそすれ、貶すは・・絶対ない。
桑田さん、素晴らしいプロジェクトに元春を誘ってくれてありがとう。
元春の横で満面の笑顔で歌う桑田さん。
元春へのリスペクトとLOVEが伝わって来て泣きそうになりました。
この歌、どんどん売れてほしい。そして少しでも困ってる人にサポートが届きます様に。
 
我が家のエンターティナーおはちゃん🐱は嫁@パンダの鞄に顔をツッコんだ。
それ見てボクも嫁@パンダも爆笑。

そういえば、以前似た様なことをしたコがいたな\(T▽T)/

2人とも全身でオレ達を楽しませてくれるんだね。キミらは我が家のスターだよ☆

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音楽への向かい方を学ぶ~佐野元春「ザ・ソングライターズ」 

2022年05月01日 | 佐野元春

元春「ザ・ソングライターズ」書籍版、3月発売時に購入して1ヶ月掛けて読破。
ホント読み応えが有った。
TVは全シリーズ見てたけど、今回読んで改めて発見があったので感想を。
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①内容は元春とシンガーの対談のみを再録。
 番組ではワークショップや質問コーナーが有ったが書籍版では全部カット。
 星野源の「死ね死ねみんな死ね。まずは僕からだ」が収録されていないのは残念だが、
 まぁこれ全部収録してたら収集つかないだろうし、
 対談部分の未放映部分を収録してる編集姿勢は寧ろ誠実さを感じた。
②元春は全シンガーの全作品をチャンと聴いてインタビューをしている。
 次から次に作品について言及する。相手の作品をチャンと聴いて質問する。
 その誠実さに・・・撃たれた。
 昨今SNSで作品を聴かない・見ない。先入観や印象論だけで批評する風潮に違和感がある。
 作品に触れず(事実を観ないで)思い込みで相手を叩く。
 元春がこの番組で見せた姿勢はそういうSNSの風潮とは真逆だ。見習いたい。
 対するシンガーも元春の質問に答えて自分の創作技術を惜しみなく曝け出していた。
 元春の意見が違う場合はチャンと異論を提示する。
 元春も自分の意見を強要しないし異論を示されても不機嫌にならない。
 これが本来「対話」のあるべき姿では無いか。
 過去「議論」という名の下に自説を強要する相手の意見に耳を貸さずマウントする
 そういう輩を多く見て来た。
 学生とのワークショップ、Q&Aを含め此処には「開かれた対話」が有った。
 これは本当に素晴らしい事だ。
③第1シリーズは小田和正、矢野顕子、さだまさしの超大物が出演
 でも意外とこういうベテランJ-POPシンガーの作品論って音楽誌にはない。
 ロック雑誌はこの辺の人は一切取上げない。
 当時は何となく見てたが、これらのJ-POPレジェンドの創作論を観れたのは貴重だ。
④元春より若い、つまりボクより年下のシンガー達のコトバも刺激的だった。
  Gotch「大人は若者にレッテルを貼る。でもそういう世界を作ったのは大人。怒りを感じる。」
  サカナクション山口一郎「戦略さえも売りたい」
  七尾旅人「表現への外圧はあって当たり前。それを超えたい」
  星野源「共感なんていらない。みんなで1つになるなんてムリ」
 バブルが弾けた後に出て来た彼等のコトバは、根拠ないノー天気な夢や理想を
 唱える上のオッサン達のコトバより現実的且つ浮ついてない。
 今回、文字で改めて読んで彼等の視点の確かさに感銘を受けた。
⑤KREVAは番組を見た時はそれ程印象に残らなかったが今回彼の創作論に触れて唸った。
 特にグッと来たのは「不良の多い場所では校則(ルール)をガチガチに守るのがパンク」のコトバ。
 オレ以前「コンプライアンス嫌い!ウルセー!」と多数が叫ぶ場所で
 独りだけ「コンプライアンスの意義」を唱えて罵声を浴びた。
 そうか、あの場ではオレPUNKだったんだ\(T▽T)/
 KREVAのコトバに少しだけ「オレまちがってなかった」と胸を張れたよ。感謝☆
 唯、もうああゆうのはしない。
 誰かを楽しく叩いてる場所ではオレみたいのは邪魔者。そんな場所からはサッサと逃げるV(^^)
⑥最終回は元春自身が自分の創作論を語った。
 元春が語る「良い歌詞の定義」は他の仕事にも通じる気がする。
 特に「他者への優しい眼差しがあるか」と「良いユーモアのセンスがあるか」
 は自分自身も心がけたい。
 他人を汚い言葉で罵倒する、自分の正義を絶対化し他人を見下す、
 知らないモノを知ろうとせず勝手なレッテルを貼って叩く。
 そんなの他人が観たらウンザリするだけ。そうならない様に気をつけよう。

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この番組全体、「相手への敬意、公平さ(フェア)、解放されたムード」に満ちていた。
元春、シンガー、学生の間には「決めつけ・見下す・否定」はなかった。
彼等の姿勢にボクはオンガクやアートに向かう姿勢を学んだ。気がする。
七尾旅人が語っていた様に「歌」はそれだけで素晴らしい。
先ずは作品に触れること。ジャンルとか経歴はどうでもイイ。
上手いヘタもどうでもイイ。
売れてるから叩くのはバカらしいし売れてないから見下すのもくだらない。
自分が歌に触れて何を感じたか、オモシロいか刺激あるか大事なのはソレダケだ。
もし自分に響かない、としてもそれは作品がダメだからじゃない。
その作品を消化する感性が自分にないからだ。そう考えた方がHappyだ。

この番組見るだけでなく出演したアーティストの作品に触れた。
Gotch/アジカン、サカナクション、くるり、星野源、そして・・・七尾旅人!
どのシンガーの作品もボクが過去聴いてきたロックやPOPSと全く違う(特に七尾旅人^^;)
直ぐには馴染めなかったが何度も聴く内にオモシロさが分かってきた。
そして彼等の作品は今でも触れている。
こんな素晴らしいシンガー達を紹介してくれた元春に唯感謝だ。
また、この番組には出演してないが此処数年SMAPや宇多田ヒカルも聴く様になった。
それもこの番組から刺激を得て自分の知らない音楽へのアンテナを立てたおかげだと思う。

因みにGothのソロアルバム「Lives By The Sea」のブックレットに
影響を受けた人=佐野元春と紹介されている。
Gothエエ子や!☺ますます好きになったよ💗

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