学生ボランティア団体「re-Roots」の皆さんの頑張りで3月末で「復旧」は終わる。
4月以降はいよいよ「復興」に入る。ひとつの区切り。その場に自分も居たかった。
高速バスで早朝仙台に着く。朝焼けがキレイ。あちこちに楽天のポスターが貼ってる。
「挑戦」か・・・イイ言葉だ。
バスで荒浜に向かう。今回のボランティアで決めていたことが2つあった。
1つはいとうせいこうの「想像ラジオ」に倣って・・「亡くなった人、景色、物」
を「想像する」ということ。目の前にあるモノがすべてじゃない。
「かって此処にあったもの」に想いを馳せる・・・それをやりたかった。
そして、出来るだけ荒浜の風景を目に焼き付けること・・そう決めていた。
深沼海岸に到着。嵩上げ工事が進んでいる。津波の危険があるので此処には人は住めない。
土を高く盛って防災道路の工事を進めている。
住んでいた方が荒浜のかっての景色を写真に撮って飾っていた。
美しい景色、楽しそうに笑う住民、地震と津波で荒れた土地。
ここは昔から更地だったわけじゃない。此処には昔「暮らし」があったのだ。確かに。
慰霊碑にお参りする。亡くなった方のお名前、年齢が書いてある。
同じ姓・・夫婦だったり親子だったり兄弟だったり・・此処には「個人」が居たのだ。
被害者なんて一括りにしちゃいけない。「個人」が生活していた事を忘れちゃイケナイ。
ヒートウェイヴ「満月の夕」を聴きながら歩いた。涙が止まらなかった。
復興を遂げたとしても、此処には昔の暮らしも景色ももう戻らない。戻らないのだ。
「re-Roots」に着く。日本各地から色んな人が来てる。
「3月末で一旦終了」ということで集まったらしい。初参加の人も居る。
顔見知りの地元の人も居る。
今日の作業は農地の雑草抜き。
メンバーでワイワイガヤガヤと話しながら楽しく作業。
兵庫から来た大学生が明るく場を盛り上げてくれる。
横浜から来た司法書士さんが同じ大学出身ということで色々話した。
お昼休み、それぞれがボランティアに参加した切っ掛けについて話す。
地元の人が東北の実情を教えてくれる。決して「良い話」ばかりじゃない。
でも、知って良かった。いつまでも「キレイごと」で済ませるワケにはいかない。
午後も引き続き作業して完了。すっかりキレイになった。
今度は別の農地で瓦礫撤去。こちらも順調に進む。
以前は1日大勢で作業しても終わらなかった。
でも今は午前午後で別の場所で作業できる。
「復旧」はホントに進んでるんだな。何だか嬉しくなった。
re-Rootsに戻って談笑。司法書士さんから名詞を貰って連絡を誓う。
re-Rootsのメンバーからお礼の挨拶。皆で写真を撮る。
その様子はre-Rootsのブログに載ってます(「ながわ」も写ってます(^^;)ゞ)
http://reroots.blog.shinobi.jp/
re-Rootsの皆さんは大学生。311発生後、自主的にボランティアを立ち上げ
農地復旧や避難した住民のサポートや荒地にひまわりを植える等色んな活動を展開した。
3年で復興まで進めたのは彼らの力だ。勿論外部ボランティアのサポートもあるけど
地元の若い衆が自らの力で「おとしまえ」をチャンとつけてる。ホント尊敬する。
来月からは「復興」に入る。ボランティア受入は無くなるようだけど復興イベントが
あれば参加しよう。当然だ。「荒浜」はオレのピンポイントなんだから。
ボランティア参加者に再会を約して別れを告げる。
夜はクリスロードにあるバー「龍頭」で呑む。昨年末に訪れた店。
とても雰囲気が良い店だったので、また行きたかった。
店長さん(ちょい福山雅治入ってる(^^;)ゞ)はオレのこと憶えていてくれた。
美味しい料理とお酒、店員さんと話して楽しく過ごせた。
疲れのせいかかなり酔っ払い。店長さんにも再会を約して店を出た。
嗚呼、楽しかったな。今日は色んな人と話してホント楽しかった。また来よう。
深夜バスで帰宅。ヨモちゃんが矢鱈甘えてくる。オレが居なくて寂しかったのかい?
ヨシヨシ、イイコ、イイコ~( ̄∇ ̄~)(~ ̄∇ ̄)~
帰宅後、Facebookを通じてボランティアで会った人に連絡。
同じ東北を応援してる者同士・・・つながりを持つのも良いことだと思う。
荒浜ボランティアはこれで一旦区切り。勿論また行くよ。
他の地域も行く積り。4月には南相馬に行くし。
名取市閖上で「遺骨・遺品探索」のボランティアがあるらしい。そのうち行こう。
福島原発避難区域に放置されたペットの保護ボランティアもある。これも考えてみよう。
オレの偽善(おとしまえ)はまだ終わらない。これからも手を変え品を変え続けるぜ♪
な、にゃにゃん☆